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盤渓川は、中央区の盤渓地区を通り抜ける、長さ約6kmの河川です。盤渓市民の森付近からはじまり、その後は道道西野真駒内清田線に沿って流れ、盤渓地区を抜けた先で左股川に合流します。盤渓という名前は「川下」という意味のアイヌ語「パンケ」が由来という説があります。
上流の様子
盤渓小学校付近の様子
盤渓川は緑あふれる自然豊かな河川です。河川沿いには、札幌市内に4校ある「豊かな自然環境と少人数での教育」を特色とした小規模特認校のひとつ、盤渓小学校が位置しています。盤渓小学校ではこの地の利を生かした河川学習を行っています。
札幌市では、よりよい河川環境を保全・創出するために札幌市河川環境指針を策定し、人と自然とまちの関係が調和した川づくりを進めています。
そこで、札幌市河川環境指針の基本方針のひとつ「川に親しみ、川と人の関係を育む」の「子どもの創造性を豊かにする川づくり」の具体的な取組として、盤渓小学校児童のみなさんと協働で、盤渓川の河川環境について考える活動に取り組んでいます。
令和2年度(2020年度)から継続的に、盤渓小学校児童のみなさんとともに盤渓川の探検や生き物観察及びまとめ活動を行っています。川に親しみ、川を考える活動を通じ、児童のみなさんからたくさんの意見が出されました。(意見は写真下の表にまとめています。)
盤渓小学校付近の盤渓川について「下流」「中流」「上流」と呼び分けることとします
まずは出前講座で河川の基本を学びます
実際に河川に入り、探検・観察します
探検・観察で気づいたことや
考えたことをまとめます
最後は班ごとに発表し
考えたことをお互いに共有します
区間\評価 | 高評価な意見 | 低評価な意見 |
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下流 |
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中流 |
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上流 |
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コンクリートやブロックが多く自然の少ない中流部に着目し、河川を横断するように石を置くことで水の流れを変化させる「帯工整備」にチャレンジしました。
児童のみなさんの手で実際に河川の中に石を置いたところ、流れに変化が生じ、生き物が住みやすい空間ができました。しかし、秋の大雨で帯工は流されてしまい、水の強さや河川整備の難しさを実感する結果になりました。
重い石を運びます
帯工整備チャレンジ
帯工完成
流された帯工
特にゴミに関しての意見が多かったことから、どんな場所にどんなゴミがあるかを観察しながら、河川とその周囲を含めた「ゴミ拾い」にチャレンジしました。
「そもそもゴミを捨てさせない」という抑止に関する意見(防犯カメラや看板の設置など)が児童のみなさんから挙げられました。河川の中だけではなく、河川周辺の環境整備まで視野を広げて活動しました。
ゴミ拾いチャレンジ
回収したごみ
また、より河川に親しむ可能性を探り、たも網を並べて複数人で追い込む生き物採取や、ペットボトルで作ったどう罠を用いた生き物採取も行いました。
河川の特徴を観察し、生き物がいそうな場所を児童のみなさん自ら考えて活動することで、河川への興味関心がより深まりました。
たも網を並べて複数人で魚の追い込みチャレンジ
どう罠設置チャレンジ
盤渓川の抱える課題や理想の川の姿について、児童のみなさんからたくさんの意見をいただきました。
これらの意見を参考にしながら、盤渓川が河川学習や河川体験の場として活用できる河川環境であり続けることを目指し、引き続き児童のみなさんと協働で活動を続けます。
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