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このページでは、灯油または重油をボイラーなどで燃料として使用する場合、灯油や重油に含まれる対象物質がどれだけ大気中に排出されるか、計算方法の例を掲載しています。
石油系燃料及び潤滑油中に含まれる対象物質の含有量については、石油連盟ホームページに掲載されている「製油所・油槽所・給油所等における PRTR 排出量・移動量 算出マニュアル」の「表1.1 石油製品中の対象化学物質含有率」をご参照ください。
まず、事業所において一年間(4月1日から翌年の3月31日)に使用された灯油または重油の量(kL)を調べます。次に、それらに含まれている対象物質の量を下表1に従って計算します。
燃料 種類 |
対象物質 |
燃料中に含まれる対象物質の量を 算出するための計算式 |
---|---|---|
灯油 |
キシレン |
=年間灯油消費量(kL) × 取扱量の算出係数 (kg/kL) ※取扱量の算出係数 (kg/kL)=1÷(比重×対象物質の含有量) |
灯油 |
トリメチルベンゼン | |
重油 |
メチルナフタレン |
計算の結果、1000kg(1t)以上となった場合は、PRTR法・市条例(※)に基づく排出量等の届出が必要となりますので、次の「大気中への排出量の計算方法について」へ進んでください。
なお、ここで算出した対象物質の取扱量(使用量)は、市条例に基づく「特定管理化学物質排出量等報告書」の別紙、「使用量」の欄に記載します。例年、誤って重油等燃料の使用量(kL)を記入する例がありますのでご注意ください。
(※)市条例の報告では、通常、対象物質の取扱量が100kg以上ある場合に報告が必要となりますが、当該事業場内において灯油または重油を燃料としてのみ消費している場合に限っては条件を緩和し、灯油または重油に由来する対象物質の取扱量が1t(1000kg)以上ある場合を届出要件としています。なお、燃料としての消費以外の目的での対象物質の取扱いがある場合、燃料の消費による取扱量とそれ以外の取扱量の合計が100kg以上で報告が必要(通常どおり)ですのでご注意ください。 |
次表2により算出した対象物質の量(kg)を、PRTR法届出、市条例に基づく報告の別紙「排出量」の欄に記入してください。
燃料 種類 |
対象物質 |
対象物質の大気中への排出量(kg)計算式 |
---|---|---|
灯油 |
キシレン |
=年間灯油消費量(kL) × 排出係数(kg/kL) ※排出係数=比重×対象物質の含有量×排出率 |
灯油 |
トリメチルベンゼン | |
重油 |
メチルナフタレン |
※ 排出率については、ボイラー等の燃焼機器の燃焼効率をご参照ください(燃焼効率が99.5%の場合、排出率は0.5 %となります)。MSDSや燃焼機器のカタログ等で含有量や燃焼効率等が確認できる場合は、上記と異なる算出方法を用いても構いません。
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