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更新日:2025年9月22日

結核の予防

結核・呼吸器感染症予防週間

毎年9月24日から30日は、「結核・呼吸器感染症予防週間」です。

結核は過去の病気ではありません。
咳・痰・発熱・体のだるさが2週間以上続くようであれば、結核も疑い、早めに医療機関を受診しましょう。
健康管理のため、年に1回は定期健診も受けましょう。

高齢者関係施設職員のみなさまへ

「結核・呼吸器感染症予防週間」の取り組みの1つとして、高齢者関係施設職員のみなさまに向けて研修動画を公開しております。(動画公開期間:令和7年11月28日まで)

札幌市において、結核患者数は減少傾向にあるものの、新たに登録された患者の約70%が65歳以上、約60%が75歳以上と、高齢者の割合が高い現状です。

結核とはどのような病気なのか、患者さんが発生した時にどうすればよいのか、感染拡大防止のためにできることは何かなどについて、項目ごとに動画を掲載しておりますので、ぜひご視聴ください。

視聴後は、「研修受講後アンケート」に回答いただきますよう、お願いいたします。

 

高齢者関係施設職員向け研修

 

「今知ってほしい~高齢者の結核~」動画一覧

  タイトル 長さ

動画リンク先アドレス(YouTube)

画像をクリックするとご覧いただけます。

研修動画1 結核とは 8分10秒

研修動画1

研修動画2 結核患者が発生したら 7分55秒

研修動画2

研修動画3 結核の治療 4分45秒

研修動画3

研修動画4 高齢者施設における感染拡大防止対策 6分36秒

研修動画4

 研修受講後アンケート

画像をクリックするとアンケートページが開きます。

研修受講後アンケート

 

BCG接種

BCG接種は、結核の発病や重症化を防ぐための免疫をつける重要な予防接種です。
結核は、特に乳幼児が感染すると重症化することが多く、髄膜炎などになることがあります。
このため、1歳未満の時期に予防接種を受けることが重要です。(望ましい接種時期は生後5~8カ月未満です)
札幌市では、この時期のお子さまのために、各保健センターでBCG接種を実施しています。
対象となるお子さまの保護者へは、お住まいの区の保健センターから案内文書をお送りしています。実施日時などは、お住まいの区の保健センターへお問い合わせください。

日ごろの健康管理

結核は、免疫力が低下すると発病しやすくなります。
普段から、睡眠・食事・運動・ストレスなどに気を配り、健康的な生活を送って免疫力を高めるように心がけましょう。
また、症状がかぜの初期症状とよく似ている為、気がつかないで悪化させてしまったり、他人に感染させてしまうことも少なくありません。
症状が2週間以上続く時は、結核を疑って早めに医療機関を受診しましょう。
学校や職場の健康診断、結核住民健診(65歳以上)なども早期発見に役立ちますので、できるだけ受けるようにしましょう。

健康チェックリスト(結核早期発見のためのポイント)(PDF:739KB)をご活用ください。

高齢者の結核対策

結核患者数は減少傾向にありますが、高齢者が占める割合は増加しています。札幌市では新たに結核患者として登録された方の、約70%が65歳以上、約60%が75歳以上の高齢者です。高齢者は咳や痰などの症状が現れにくく、受診の遅れにつながる可能性もあるため、早期発見に向けた対策がとくに重要です。

<年次別・年齢別新規結核患者数の推移>

札幌市の新登録結核患者数及び65歳以上の割合の経年変化

高齢者の結核対策(PDF:251KB)

札幌市保健所で作成した上記健康チェックリストのほか、公益財団法人結核予防会では以下のような資料も作成しておりますのでご活用ください。

高齢者施設・介護職員対象の結核ハンドブック(PDF:2,558KB)

高齢者介護に関わる人のための“結核”基礎知識(PDF:295KB)

『在宅高齢者への結核対応ポイント&事例集』(結核予防会結核研究所ホームページ)

※この資料は国立研究開発法人日本医療研究開発機構委託研究開発費(新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業)「地域における結核対策に関する研究」(研究開発代表者石川信克)により作成されました。

結核の統計

<札幌市における結核患者の新登録者数(男女別)>

男女別新登録患者数

<札幌市の活動性分類別新登録患者数>

活動性分類別新登録患者数

「活動性分類」について(出典:厚生労働省通知「活動性分類等について」)

「活動性分類」とは、結核登録票(※)に登録されている患者の管理区分を示す分類。
結核症の主な罹患臓器、菌所見及び治療の既往を勘案し区分する。
※結核登録票とは、「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」の第五十三条の十二に基づき、保健所で備えるもの。

1結核症の主な罹患臓器
結核菌が罹患した臓器により次のように分類すること。ただし、肺結核と肺外結核を合併する者は、肺結核に分類すること。
(1)肺結核
肺又は気管支を主要罹患臓器とする結核症。ただし、結核性胸膜炎、膿胸、肺門リンパ節結核及び粟粒結核は、肺外結核に分類すること。
(2)肺外結核
肺及び気管支以外の臓器を主要罹患臓器とする結核症及び粟粒結核。

2菌所見
肺結核については、診断時の結核菌検査所見により次のように分類すること。
(1)喀痰塗抹陽性
結核菌喀痰塗抹陽性の者
(2)その他結核菌陽性
喀痰塗抹以外の検体・検査法を用いた検査で結核菌陽性の者(喀痰塗抹陰性で培養陽性の者、気管支内視鏡検査で塗抹陽性の者、核酸診断検査で陽性の者等)
(3)菌陰性・不明
結核菌陰性の者及び検査を行わなかった者
3治療の既往
既往の結核に対する化学療法の実施状況により次のように分類すること。
(1)初回治療
(2)以外の者
(2)再治療
結核に対する化学療法を過去に1月以上受け、かつ、その治療終了後2月以上経過している者

<札幌市における外国生まれ結核患者の推移>

外国生まれ新登録結核患者数及びLTBI患者数

外国生まれ結核患者の出生国別割合

 

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このページについてのお問い合わせ

札幌市保健福祉局保健所感染症総合対策課

〒060-0042 札幌市中央区大通西19丁目 WEST19ビル3階

電話番号:011-622-5199

ファクス番号:011-622-5168

※緊急の対応が必要な場合には、直接お電話で御連絡願います。