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麻しん(はしか)は、麻しんウイルスの感染により発症し、カタル期(風邪と区別しにくい症状)・発疹期(高熱と発疹)・回復期(解熱と発疹の色素沈着化)を経て回復する、免疫がないと非常に感染しやすい疾患です。主な感染経路は、カタル期や発疹初期の患者の鼻汁や唾液に含まれるウイルスを、空気(飛沫核)・飛沫・接触などにより、気道・鼻腔などの粘膜から取り込むことです。取り込まれたウイルスは、リンパ節で増殖後、全身へ拡がり、感染から約10~12日後に発症します。麻しんは、空気感染(飛沫核の状態で空中を浮遊するウイルスを吸い込むことによる感染)するため、マスクでの感染予防が難しく、予防接種が最も重要な予防方法です。
麻しんの知識や予防についての詳細は、リンク先の札幌市保健所の感染症情報の麻しん(はしか)のページをご覧ください。
2024年最新週現在、患者報告はありません。
なお、麻しんの診断について、「臨床診断」とは、発熱・発疹・カタル症状の全てが認められること、「検査診断」とは、上記に加え、麻しんPCR陽性や麻しんIgM抗体陽性など、検査結果から麻しん感染が判明していること、「修飾麻しん」とは、発熱・発疹・カタル症状全ては見られないが、検査結果から麻しん感染が判明していること、を示します。
◎2023年以前の患者報告情報は、リンク先の情報をご覧ください。
◎全国、北海道、札幌市の患者報告数
年 |
2019年 |
2020年 |
2021年 |
2022年 |
2023年 | 2024年※ |
---|---|---|---|---|---|---|
全国 |
746 |
13 |
6 |
6 |
28 | 31 |
北海道 |
6 |
0 |
0 |
1 |
2 | 0 |
札幌市 |
3 |
0 |
0 |
1 |
1 | 0 |
※最新週現在の速報値です。速報のため、後日数値が訂正される場合があります。
◎全国の情報の詳細はリンク先の国立感染症研究所からの情報をご覧ください。
麻しんは、2008年1月1日から全数報告の対象疾患に変更となりました。そこで、麻しんを診断した医師は、直ちに最寄の保健所へ届出ることとなっています。その中で、より迅速に感染の拡大防止などの行政対応を行うため、24時間以内を目処の届出を、お願いしています。麻しんの届出基準及び届出様式については、リンク先の厚生労働省ホームページ掲載の麻しんの届出基準等の情報をご覧ください。
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