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更新日:2023年1月20日

「税(ぜい)」ってなあに?

みなさんは毎日、どんなくらしをしていますか?
たとえば、学校で勉強したり、公園で遊んだり、地下鉄やバスに乗って買い物に行ったり・・・。
ここでちょっと考えてみてください。学校や公園、地下鉄をつくるにはお金がかかりますよね。このお金は国や北海道、さっぽろ市が出しているのです。
このようなお金を国民みんなで分かち合うのが「税(税金)」です。
この「税」は国や北海道、さっぽろ市が、学校や公園、地下鉄をつくるだけではなく、警察(けいさつ)・消防(しょうぼう)、水道・道路などわたしたちの豊かなくらしにかかせないいろいろな仕事に使われています。
わたしたちの豊かなくらしをささえるために、「税」はみなさんから広く公平におさめていただくことが必要です。
「憲法(けんぽう)」〔国をどのようにおさめ、国の仕事をどのようにやっていくかということを決めた、いちばん大事な規則〕にも、

日本国憲法第30条【納税の義務】

「国民は、法律(ほうりつ)の定めるところにより、納税(のうぜい)の義務(ぎむ)を負ふ。」

と、国民の義務〔かならずしなければいけないこと〕のひとつとして納税〔税をおさめること〕が書かれています。

どんな税金があるの?

税金には、国におさめる「国税」と都道府県や市町村におさめる「地方税」があります。「さっぽろ」は市ですから、みなさんがさっぽろ市におさめる税金は地方税になります。
さっぽろ市におさめる税金には、たとえば、次のような税金があります。

市民税(しみんぜい)

さっぽろ市に住所がある人や会社の収入(給料など)

にかかる税

固定資産税(こていしさんぜい)

土地や家などにかかる税

軽自動車税(けいじどうしゃぜい) オートバイや軽自動車などにかかる税
市たばこ税(したばこぜい) たばこにかかる税
入湯税(にゅうとうぜい) 温泉(おんせん)に入る人にかかる税

また、税金は、おさめる方法によって、「直接税(ちょくせつぜい)」と「間接税(かんせつぜい)」に分けることができます。
「直接税」は、市民税や固定資産税のように、税金を負担(ふたん)する人がおさめる税金です。
「間接税」は、市たばこ税や入湯税のように、税金を負担する人〔たばこを買った人や温泉に入った人〕と税金をおさめる人〔たばこを売った人や温泉を経営している人〕がちがう税金です。
上の表のさっぽろ市の税金を「直接税」と「間接税」に分けると次のようになります。

直接税(ちょくせつぜい) 間接税(かんせつぜい)

市民税(しみんぜい)

固定資産税(こていしさんぜい)

軽自動車税(けいじどうしゃぜい)

市たばこ税(したばこぜい)

入湯税(にゅうとうぜい)

さっぽろ市の税金はどこに使われているの?

令和3年度にさっぽろ市におさめられた税金は3,346億円(おくえん)
とてもたくさんのお金ですね。
おさめられた税金は、みなさんの身近なところに使われていますよ。どんなところに使われているか毎日の生活の中からさがしてみましょう。

ちゃんと朝ごはんを食べていますか?

ごはんをつくるために水を使いますね。ほかにもおふろやトイレ、せんたくなどわたしたちは毎日水を使っています。

じゃぐちをひねればいつでも安心して飲めるきれいな水。

この水道の整備(せいび)にもおさめられた税金が使われています。

ときどきごみ出しのお手伝いをしていますか?

ごみはきちんと分別(ぶんべつ)しなければいけません。ごみは集めるのも処理(しょり)するのにもお金がかかりますが、ここにも税金が使われています。

みなさんも使いすてなんてしないで、モノは大事に使いましょうね。

毎日、学校へ通うのは楽しいですか?

公立の小学校・中学校なら授業料(じゅぎょうりょう)や教科書代はかかりません。だれもがみんな学校に通えるようにここにも税金が使われています。

「憲法」にも国民の義務としての納税とならんで教育を受ける権利(けんり)も書かれています。みなさんもいっぱい遊んでしっかり勉強してくださいね。

よく行く公園はどこですか?

さっぽろ市には近所にある公園からモエレ沼公園のような大きな公園まであわせて約2,700か所の公園があります。公園をつくるのも、管理(かんり)するのにも税金が役立っています。

ほかにも、毎年夏に行われる「パシフィック・ミュージック・フェスティバル」への補助やコンサートホール「Kitara」の運営、「円山動物園」・「サッポロさとらんど」の運営や整備、YOSAKOIソーラン祭りやさっぽろ雪まつりなどにもみなさんからおさめられた税金が使われています。

税金が使われているところはまだまだたくさんありますよ。もっと調べてみたいときは市役所や市税事務所に聞いてみましょう!

もしも税金がなかったらどうなるの?

税金がないとわたしたちのくらしはどうなるでしょう。下の絵を見ながら考えてみましょう。

税金がない場合のわたしたちのくらしイラスト

わたしたちの安全を守ってくれる消防や警察が有料になったら…

学校の教科書が有料になったら…

毎日出るごみの収集がなくなったら…

ほかにも、こわれた道路や橋を直す人がいなくなったり、公園がなくなったら…

税金のないくらしを考えてみると、こまることがたくさんありますね。

税金は、みんなが必要(ひつよう)としていることのために、みんなでお金を出し合って負担するもので、社会をささえるための「会費(かいひ)」といえます。

わたしたちが豊かに、安心してくらしていくために、税金はとても大切なものです。

 

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