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近年、広告板等や外壁材の落下による事故が多発しています。
地震等の災害時に被害が拡大する危険性がありますので、慎重に調査を実施し、事故を未然に防止しましょう。
建築物の外壁に取り付けられている広告板や、エアコンの室外機等の機器類は、本体や支持部材にさびや腐食が発生すると、強風時や地震時に落下する恐れがあります。
さび・腐食・取り付け不良等がないか、双眼鏡等を使った目視やテストハンマーによる打診等により確認しましょう。
外壁材は、老朽化が進むとひび割れや浮き上がり、腐食等が発生します。
老朽化等が進んでいない建築物でも、地震により外壁材が落下して思わぬ事故を起こすことがあります。
日頃から点検、診断し、異常が認められたときは早急に補修、改修をしましょう。
※ 令和2年9月、札幌市中央区の商業施設で乾式工法による石貼りの外装材が落下する事故が発生しました。
湿式工法、乾式工法に関わらず外装材の落下を防ぐために、日頃から点検・診断を行っていただきますよう、お願いいたします。
窓ガラスが落下すると、鋭い破片は室内に居る人や道路を歩いている人を傷つけます。
はめ殺し窓がパテ止めの場合は、触診によりパテが硬化していないか確認しましょう。
また、はめ殺し窓が網入りガラスではない場合は、ガラス面に飛散防止用フィルムを貼ったり、窓を交換する等の対策をしましょう。
地震等の影響により、屋内プールや音楽ホール等の吊り天井が落下する被害が発生しています。
日頃から、天井面のゆがみや垂れ下がりがないか、また、点検口等から天井裏の天井材の外れ等がないか目視点検を行いましょう。
落下の恐れがある場合は、早急に安全対策や脱落防止対策を行ってください。
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