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令和6年1月31日に、TOC有明コンベンションホール(東京)で開催されました「一般財団法人 新エネルギー財団※1」主催の令和5年度「新エネ大賞」の表彰式において、札幌市水道局の取組である「水道浄水を用いた大規模送水管への水力発電導入」が、新エネルギー財団会長賞【導入活動部門】を受賞しました。
この賞は、一般財団法人 新エネルギー財団が、新エネルギー等に係る機器の開発、設備の導入、普及啓発の取組みなどを広く公募し、表彰することを通じて、新エネルギー等の導入の促進を図ることを目的として実施しているもので、札幌市水道局の受賞は初となります。受賞した取組内容の詳細は、以下のとおりです。
(※1 一般財団法人 新エネルギー財団とは…一般財団法人 新エネルギー財団は、昭和55年に、風力、太陽光、水力、地熱等の再生可能エネルギーの導入の拡大と燃料電池等の新しいエネルギーシステムの構築を推進するために産業界の総意により設立されました。産学の有識者からなる新エネルギー産業会議による政策提言をはじめとした調査・研究の実施、国民各層への普及・啓発、再生可能エネルギー等の開発導入を進めるための人材の育成・研修等を主として活動されています。)
新エネ大賞は、経済産業大臣賞、資源エネルギー庁長官賞、新エネルギー財団会長賞、審査委員長特別賞で構成されています。新エネ大賞の詳細については、一般財団法人 新エネルギー財団の以下のHPをご参照ください。
・新エネルギー財団HPhttps://www.nef.or.jp/
水道浄水を用いた大規模送水管への水力発電導入
本市の水道システム※2は、標高の高い地域に浄水場を建設し、豊平川扇状地の緩やかな傾斜を有効利用することで、約8割を自然流下方式※3で配水しています。
今回の受賞案件である平岸水力発電所は、この標高差による水の位置エネルギーを有効活用し、白川浄水場から基幹配水池である平岸配水池へ送水する送水管(φ1500mm~φ1800mm)へ設置した水力発電設備です。
<札幌市の水道システム> <水の位置エネルギーイメージ図>
<発電設備の全景1.> <発電設備の全景2.>
(※2 水道システムとは…河川などの水を浄水場に取り込んでから、家庭の蛇口から出る水になるまでの仕組みのことをいいます。<水道システムイメージ図参照>)
(※3 自然流下方式とは…土地などの高低差による位置エネルギーを利用して水を流下させて配水する方式。<水の位置エネルギーイメージ図参照>)
平岸水力発電所は、水道水を用いた水力発電としては大規模であり、また、未利用エネルギーの有効活用、水道水の安全性の確保、全国の水道事業体への波及が期待できる点などが評価されました。
(1)場所 :豊平区平岸5条19丁目2番1号
(2)最大出力 :670kW
(3)発電電力量:約400万kWh/年(一般世帯1,110世帯相当)
(4)CO2削減量 :約2,140t-CO2/年
(5)運転開始 :令和5年2月1日
(6)発電用途 :FIT制度を活用した売電
<表彰式の様子>
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