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モビリティ・マネジメント(MM)とは、市民の皆さんが「過度に自動車に頼る状態」から、「公共交通や徒歩などを含めた多様な交通手段を適度に(=かしこく)利用する状態」へ少しずつ変えていく取組みのことです。
札幌市は、市街化区域のほぼ100%に地下鉄・JR・市電・バスといった公共交通機関でアクセス可能となっており、全国的にみても公共交通機関が発達した都市です。
しかし、人口はこれまで増加してきたのにも関わらず、公共交通機関の利用者数はJRを除いて減少傾向が続き、特にバスについてはここ30年で利用者が半減し、非常に厳しい状況にあります。今後も公共交通機関の利用者数は減少することが予測されており、いざ使いたい時に生活の足がない、という深刻な事態におちいることも懸念されます。
一方で、札幌市内におけるクルマの保有台数は年々増加し、単純計算では市民の約2人に1人がクルマを保有するまでになりました。
クルマは便利で、生活に欠かせないものですが、最近ではちょっとした外出にも自動車が使われるなど、クルマへの過度な依存が強まっています。
札幌市の現在の充実した公共交通ネットワークを今後も維持していくためには、各交通事業者や行政による取り組みはもちろんのこと、市民の皆さん一人一人が、公共交通機関やクルマを「かしこく」使い分けることが今とても重要なのです。
公共交通の現状及び自動車利用の実態(PDF:1,768KB)
札幌市では、市民の皆さんが自発的に自動車から公共交通へ転換することを後押しするために、各交通事業者や教育関係者などの方々と協力しながら、様々な取組を行っています。