ホーム > 教育・文化・スポーツ > 郷土史と文化財 > 博物館活動センター > 学芸員紹介 > 札幌市博物館活動センターの学芸員による研究で明らかになったクジラ化石

ここから本文です。

更新日:2024年8月9日

札幌市博物館活動センターの学芸員による研究で明らかになったクジラ化石

日本古生物学会の英文学術誌に、当センター学芸員がむかわ町穂別博物館と山形大学と共同研究により明らかになった北海道のクジラ化石の研究結果が掲載されました。

掲載誌および論文

掲載誌:パレオントロジカルリサーチ(古生物学的研究の意)
「北海道の前期中新世後期から中期中新世前期の地層より見つかったイサナケタス
に似た新たなヒゲクジラ化石について」(PDF:538KB)

研究内容

  • 2008年6月、クジラ化石が北海道沙流郡平取町(びらとりちょう)仁世宇(にせう)で発見され、穂別博物館に収蔵されました。2017年からこのクジラ化石の見直しをはじめ田中嘉寛(現・札幌市博物館活動センター学芸員、当時・大阪市立自然史博物館学芸員)、本山功(山形大学教授)、櫻井和彦(むかわ町穂別博物館館長)で研究を進めました。
  • 当該クジラ化石はヒゲクジラの一種で、原始的なイサナケタスに近いが、同じ種ではないことが明らかになりました。イサナケタスの化石は日本で産出例が少なく貴重な標本です。北海道のイサナケタスの仲間は、大樹町で見つかった中期中新世のタイキケトゥス(中期中新世、およそ1500万から1150万年前)のみが知られています。
  • 今回研究したクジラ化石はこれよりも古い時代、前期中新世のものです。イサナケタスの仲間は中期中新世よりも前から北海道にも生息していて、しかも今まで知られていない種がいた可能性が判明しました。

 

 

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

このページについてのお問い合わせ

 札幌市博物館活動センター

〒062-0935 札幌市豊平区平岸5条15丁目1-6

電話番号:011-374-5002

ファクス番号:011-374-5014