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市街地に飛来する身近なカラスには、ハシブトガラスとハシボソガラスの2種類がいて、生ゴミをあさったりするのは主にハシブトガラスです。
ハシブトガラスは英名をJungleCrowといい、もともとは密林などの遮蔽性の高いところで営巣していたためか、平地などの開かれたところの樹木で営巣していたハシボソガラスと比べて、見通しのきく市街地などでは気性もやや荒く営巣期の警戒心も高いようです。
【ハシブトガラスとハシボソガラスの見分け方】
カラスは4月上旬頃から7月下旬頃にかけて、2羽が番(つがい)で巣をつくり、通常3~5個の卵を産んでヒナを巣立ちまで育てます。
卵を産んで20日前後でヒナにかえり、その後1ヶ月ほどでヒナが巣立ちます。ハシブトガラスは営巣期間を通じて、ハシボソガラスはヒナの巣立ち時期にそれぞれ神経質になりますが、威嚇してくるのは主にハシブトガラスの中の一部です。
特にヒナの巣立ちの時期に、巣の近くや巣から落ちたヒナのそばを人が通ると、ヒナを守ろうとする習性から人に対して威嚇してきます。
カラスは巣に近づく人がいれば高いところから様子をうかがい、「カッカッカッカ」と鳴いたり、とまっている木の枝や電線を激しく突いたりします。それでも巣の近くから人が遠ざからないと、後方から低空で飛んできて頭の付近をかすめて飛んだり、脚で後頭部を蹴っていくことがあります。
5~7月の繁殖期には、番(つがい)で巣の周辺で卵やヒナを守ろうとするので、この段階で親カラスの存在に気づくことで、威嚇行動から身を守ることが容易になります。なお、カラスの縄張りは半径約20~100メートルといわれていますので、この範囲から抜けると追ってこなくなるといわれています。
よくカラスの嘴で突かれるのではないかと心配する方もいます。しかし、カラスの攻撃は巣へ近づく人を遠ざけようとする威嚇行動であり、またカラスは飛行する生き物ですから、自らが飛行を続けられなくなるような頭から体当たりするなどの攻撃はしてきませんので、嘴で攻撃するということはありません。
カラスが生きていくにはその数に見合ったエサの量が必要です。カラスは本来雑食性で、木の実や動物の死骸など自然界のものをエサとして生きています。ところが人間の排出する生ゴミをエサとするようになってから、市街地に集中するようになりました。
これは家庭などから排出される、生ゴミがカラスを呼び寄せた結果であり、エサとなる生ゴミを減らすことで市街地のカラスの数も減らせると考えます。
カラスの数は食べ物となる資源の量によって決まるので、目の前のゴミステーションに群がるカラスは、その地域の環境問題と捉え、一人ひとりがゴミの減量とゴミ出しマナーの徹底を図ることが大切です。
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