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更新日:2012年5月26日

3.被災後の生活を協力してのりこえる

 

避難場所であっても、被災後すぐに十分な支援は届きません。住み慣れたマンションで生活できる準備をしておきましょう。

 

建物の被害を把握する

 

各階の状況を見回り、建物の被害や設備の状況を確認します。使用に支障があるところは立入禁止にするなど応急処置をします。

 

早期に建物の対応を確認

 

早急に集会等をひらき、当面の対策や今後の補修等の方針を決める話し合いを始めます。

 

自宅や集会室で生活

 

大きな損壊がなければ、自宅で過ごします。自宅の損壊が大きい場合や、高層階のため移動や飲料水の運搬が困難な場合は、集会室等での避難を検討します。

 

情報の共有が大切

 

ラジオ等で情報を収集します。被害状況や今後の見通し、注意事項などを、掲示板などで共有します。また、公的避難場所などからも情報を収集します。

 

役割分担し、協力し合う

 

食材を持ち寄って炊き出しをしたり、給水車から水を運ぶなど、協力し合います。出入口やオートロックに不具合がある場合は、見回りなどの防犯対策も必要です。

 

衛生的なごみの管理

 

市のごみ収集が正常化するまでに時間がかかることも予想されます。共同のごみ集積所が衛生的に保てるよう管理します。

 

居住が難しいときは避難

 

マンションでの生活が難しい場合は、小・中学校などの収容避難場所へ避難します。

 

地震発生数時間後から

時間がかかるライフラインの復旧

札幌市で直下型の大地震が起こると、市内では

  • 電力:2割が停電します〜夏5日間、冬6日間(阪神大震災6日間)
  • 上水道:6割が断水します〜夏30日間、冬43日間(阪神大震災91日間)

復旧まで、各家庭での備え(自助)と、マンションみんなで協力すること(共助)が必要です。

簡易トイレのイラスト

トイレが使えない時は、水のいらない簡易トイレなどを使用する。

備蓄で食事しているイラスト

自宅での生活を継続するために、最低3日分以上の備蓄をしておく。

非常階段で水を運ぶイラスト

エレベーターの安全確認ができず停止中の時は、人の移動、食料や飲料水の運搬には非常階段を使う。

高齢者に声をかけるイラスト

高齢者や一人暮らし、子育て世帯など、配慮の必要な人がいる時は、積極的に声をかけて、必要な支援をする。

割れたガラスをベニヤ板で応急処置するイラスト

窓ガラスなどが割れて、外部から侵入されるおそれがある時は、ベニヤ板などで応急処置をし、危険な場所は立入禁止にする。

パトロール中のイラスト

入口のオートロックの制御ができない時は、住民同士でパトロールするなど、自衛をする。

共用部での話し合いのイラスト

室内の被害がひどい場合や移動が困難で自宅での生活が難しい人がいる場合は、集会室などの共用部分を使ってマンション内に避難場所をつくる。協力し合って運営する。

 

■自宅での生活を想定する


大きな災害が起こると、多くの人が小・中学校(体育館)などに避難します。過去の災害では、プライバシーやトイレ、寒さなどの問題で、不自由な生活を余儀なくされました。建物の被害がない場合は、自宅での生活を想定しておきましょう。


■水運びは重労働水対策が大切


阪神・淡路大震災の際に、自宅マンションで避難生活を送った人たちは、エレベーターや水道が長期間使用できず、毎日階段を使って水を運び、大変な思いをしたそうです。一般的に、飲料水の備えは3日分といわれますが、できるだけ多めに備えましょう。また受水槽の水を活用できる場合は、容量や取水の操作方法などを事前に確認しておきましょう。


■マンション(共同)で備えておきたいもの


懐中電灯と拡声器のイラスト

【救出、消火】

バール、ハンマー、金のこぎり、ペンチ、スコップ、救助用ロープ、脚立、二連はしご、バケツ、散水ホース、革手袋、ヘルメット、防塵マスク

【手当て】

医薬品、衛生用品、タオル、毛布、包帯、三角巾、担架

【建物の補修】

ベニヤ板、掃除道具、立ち入り禁止ロープ、ブルーシート、砂袋、防水テープ

【避難生活】

懐中電灯、乾電池、トランシーバー、拡声器、発電機、テント、台車、リヤカー、投光器、簡易トイレ、暖房器具、炊飯道具(鍋、お玉、缶切り、簡易食器)燃料、ポリタンク、マッチ、ライター、カセットコンロ、ラジオ、食料、飲料水、ごみ袋


1ぐらっときたら、まず自分の身を守る|2揺れがおさまったらみんなで助け合う|3被災後の生活を協力してのりこえる|4日ごろから備える

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