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札幌市では、昭和47年(1972年)の冬季オリンピック開催を契機に幹線道路の整備が進みました。その後、幅員8m以下のいわゆる生活道路の多くを占めていた砂利道も埃の立たない舗装にしてほしいという要望が数多く寄せられました。そこで、いち早くしかも、なるべく多くの生活道路を舗装するため、あまり費用のかからない簡易舗装で整備を進めました。
しかし、簡易舗装は舗装厚が薄いため、時間経過とともに凍上の影響などで傷みやすいことから改善が求められています。
札幌市では、市民のみなさんが安心して道路を利用できるように、道路に穴が開いた場合など、傷んだ道路を補修しています。
一方、傷みやすい簡易舗装を抜本的に改善するためには、丈夫な恒久舗装へ改良する必要があることから、舗装を改良する工事を徐々に進めています。
整備を進めるにあたっては、繰返し補修しても、すぐに傷んでしまう道路や、幅の広い道路から順次改良工事を行うこととし、現在は、幅員が7.27m以上の道路を優先し、整備を進めています。
整備路線は、各区役所で路面の傷み具合や周辺の公共施設の配置など個々の道路の状況をみながら選定しています。
道路幅員が7.27m(尺貫法時代の名残、“4間”)の通過車輌が少ない道路において、フラットロード型を標準として整備を進めています。
フラットロード型の道路は、幅員が狭い道路で、十分な歩道を設けることができない場合、歩道と車道に分ける整備にとらわれず、縁石を付けないことにより歩車道に段差がなくバリアフリー化が図れるなど、歩行者と自動車や自転車がいっしょに同じ道路を利用する、「歩車共存道」として整備するものです。
幅員7.27mの場合は、歩行者優先ゾーンと自動車走行ゾーンの間に白線を引きます。道路の中央に設ける雨水桝で排水します。
■幅員7.27mの場合(標準)
■幅員6.0mの場合
さらに狭い幅員6.0m以下の場合は、白線は引きません。道路の中央に設ける雨水桝で排水します。
車道と歩道の境界に縁石を設ける形式(マウントアッフ゜型)で整備します。
歩道と車道は、高さ5cmの縁石で区切られ、縁石の前に設ける雨水桝で排水します。
地域の方々の総意による要望があれば縁石を設けない形式(フラットロート゛型)で整備することもできます。
●マウントアップ型(標準)
●フラットロード型(標準)
「マウントアッフ゜型」は、車道と歩道が縁石で区切られているので安心感があります。一方、「フラットロート゛型」は分離した歩道はありませんが、段差がないため、歩行者が歩きやすいといった特徴があります。
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