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更新日:2019年2月6日

水素と燃料電池自動車(FCV)普及の意義

 

水素とは? 

  • 最も軽くて、拡散しやすい気体です。
  • 密閉空間で一定の濃度になるなど、限定的な条件でなければ、着火することはありません。
  • ガソリンや都市ガス、LPガスと同様に、正しく管理すれば安全なエネルギーです。
  • 燃焼すると水になり、地球温暖化に影響する二酸化炭素が排出されません。
  • 化石燃料(石油や石炭)に代わるエネルギー源として期待されています。

 

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燃料電池自動車(FCV)とは? 

  • 水素と酸素の化学反応によって発電した電気でモーターを回して走る自動車です。
  • ガソリン車と比べ、走行時の騒音、振動が少なく、快適な走行ができます。
  • 1回の燃料供給で、ガソリン車並みの長距離走行ができます。

fcvの仕組み

 

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水素ステーションとは? 

  • 水素をFCVに供給するための充填機、水素を蓄えておくタンク、水素の圧力を高める圧縮機などから構成されており、様々な安全対策が施されています。
  • 道外では、4大都市圏を中心に整備が進んでいます。
  • 道内では、室蘭市に移動式水素ステーションが1箇所設置されています。(平成28年3月)
  • 市内では、平成30年3月、豊平区に市内初の移動式水素ステーションが設置され、営業を開始しています。(開所式の様子

【定置式水素ステーション(岩谷産業株式会社提供)】

固定式水素ST

【移動式水素ステーション(エア・ウォーター移動式水素ステーション札幌)】

移動式水素ステーション札幌

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水素、FCV普及の意義

温暖化対策としての水素 

水素は、利用段階ではCO2を排出しないことから、製造段階でのCO2排出量を減らすことができれば、温暖化対策に有用なエネルギーです。水素の製造方法によってCO2排出量は異なりますが、再生エネルギーを利用して製造した場合、ガソリン車と比べてCO2排出量を大きく削減することができます。

ガソリン車と燃料電池自動車のCO2排出量比較

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再生可能エネルギーの出力変動対応としての水素 

太陽光発電や風力発電等の再生可能エネルギーは、日射量や風力等の気象条件によって発電量が増減(出力が変動)します。

再生可能エネルギーの更なる普及を図るためには、気象条件が良い時に蓄えた余剰電力で、気象条件が悪い時の発電量を補うなど、出力変動を制御する技術が必要不可欠です。

余剰電力を用いた水素の製造、貯蔵を進めることは、FCV等への利用と同時に、出力変動を吸収する手段としても有望であり、再生可能エネルギーの更なる普及に寄与することができます。

再エネ変動の水素による出力変動対応のイメージ図

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災害時等の電力供給 

FCVは燃料となる水素と酸素との化学反応により発電して走行する自動車です。そのため、災害時等、電力網が使えなくなった場合、FCVを非常用電源として活用すると、一般家庭の1週間程度の電気を供給することができます。

平成30年9月6日に発生した北海道胆振東部地震では、札幌市役所本庁舎内で実施した携帯電話充電サービスの電源として、本庁舎の非常用発電機と併せて、公用車FCVを活用しました。

<北海道胆振東部地震における携帯電話の充電サービスの概要>

日時

9月6日(木曜日)8時30分~21時00分(10時00分~21時00分)

9月7日(金曜日)7時45分~18時00分(7時45分~14時00分)

※FCVからの給電は、カッコ内の時間帯で実施。

人数

約2,000人(6日:約900人、7日:約1,100人)

※人数には、本庁舎の非常用発電機からの給電分を含む。

fcv

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地域経済の活性化 

水素の製造・貯蔵技術は再生可能エネルギーの普及に寄与するものであり、全国でもトップクラスの再生可能エネルギーのポテンシャルを有している北海道においては、水素関連産業の研究・開発施設などの集積が進むことが期待されます。

北海道内の自治体においては、風力やバイオマス、小水力から発電した電力を活用した水素製造・利用の実証実験が実施されており、エネルギーの地産地消を基本とした検討が進められています。

こうした水素関連産業の進展は、札幌市における環境・エネルギー産業の発展にも寄与するものと期待されます。

加えて、エネルギー消費を市内・道内で行うことで、これまで海外・道外へ流出していた市民等のエネルギー費用も市内・道内で循環することになり、地域経済の活性化へとつながるものとなります。

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エネルギー供給の安定化、多様化 

水素は、化石燃料やバイオマス、再生可能エネルギーの電力による水電解など、さまざまな方法で製造が可能です。そのため、水素は、エネルギー供給の多様化、安定化(エネルギーセキュリティ)の手段として期待されています。

FCVを普及させることで、水素の利用が促進され、エネルギー供給の安定化、多様化へとつなげることができます。

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動画「Suisoなセカイへ」 

国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「水素利用技術研究開発事業」において、水素エネルギーについてわかりやすくまとめられた動画「Suisoなセカイへ(水素エネルギーナビ)」が作成されていますので、ぜひご覧ください。

Suisoなセカイへ

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このページについてのお問い合わせ

札幌市環境局環境都市推進部環境政策課

〒060-8611 札幌市中央区北1条西2丁目 札幌市役所本庁舎12階

電話番号:011-211-2877  内線:2877

ファクス番号:011-218-5108