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令和元年度、札幌市では23検体の穀物やその加工品の抜取り(収去)を行い、遺伝子組換え食品の表示の確認や、安全性未審査の遺伝子組換え食品の混入などについて検査しました。
その結果、以下のとおり、食品衛生法及び食品表示法等に違反する農産物や食品は発見されませんでした。
国内での流通が認められていない安全性未審査の遺伝子組換え食品の混入の有無を確認するための検査
検査した20検体全てが「陰性(混入なし)」であり、食品衛生法の基準に適合していました。
検査した食品の種類 | 検体数 |
検査対象の遺伝子組換え食品の名称 (安全性未審査) |
検査結果 |
---|---|---|---|
とうもろこし加工品 (菓子など) |
14 |
CBH351 |
陰性 |
米加工品 (ライスペーパー) |
5 |
63Bt、NNBt、CpTI |
陰性 |
パパイヤ |
1 |
PRSV-YK、PRSV-SC |
陰性 |
計 |
20 |
「遺伝子組換えでない」等の表示が適正であるかを確認するため、安全性審査済みの遺伝子組換え食品が、意図せざる混入が許容される混入率(5%)を超えていないかどうかを確認するための検査
検査した3検体全てが「5%以下」であり、食品表示法の基準に適合していました。
検査した食品の種類 | 検体数 |
検査対象の遺伝子組換え食品の名称 (安全性審査済み) |
検査結果 |
---|---|---|---|
大豆穀粒 |
3 |
RRS、RRS2、LLS |
5%以下 |
計 |
3 |
検査対象の遺伝子組換え食品の名称(品種) | 性質 |
---|---|
CBH351(とうもろこし) |
除草剤耐性、害虫抵抗性 |
PRSV-YK(パパイヤ) | ウイルス抵抗性 |
PRSV-SC(パパイヤ) | ウイルス抵抗性 |
63Bt(コメ) | 害虫抵抗性 |
NNBt(コメ) | 害虫抵抗性 |
CpTI(コメ) | 害虫抵抗性 |
検査対象の遺伝子組換え食品の名称(品種) | 性質 |
---|---|
RRS(大豆) | 除草剤耐性 |
RRS2(大豆) | 除草剤耐性 |
LLS(大豆) | 除草剤耐性 |
遺伝子組換え表示制度には、義務表示と任意表示があります。
1.分別生産流通管理(※1)をして遺伝子組換え農産物を区別している場合及びそれを加工食品の原材料とした場合
→「遺伝子組換え」である旨(義務表示)
2.分別生産流通管理をせず、遺伝子組換え農産物と非遺伝子組換え農産物を区別していない場合及びそれを加工食品の原材料とした場合→「遺伝子組換え不分別」である旨(義務表示)
3.分別生産流通管理をしたが、遺伝子組換え農産物の意図せざる混入が5%を超えていた場合及びそれを加工食品の原材料とした場合→「遺伝子組換え不分別」である旨(義務表示)
4.分別生産流通管理をして、意図せざる混入を5%以下に抑えている大豆及びとうもろこし並びにそれらを原材料とする加工食品→「遺伝子組換えでないものを分別」、「遺伝子組換えでない」等の表示が可能(任意表示)(※2)
※1 分別生産流通管理とは、遺伝子組換え農産物と非遺伝子組換え農産物を生産、流通及び加工の各段階で混入が起こらないよう管理し、それが書類などにより証明されていることをいいます。
※2 任意表示は、2023年4月1日から新しい制度に移行します。記載の内容は、現行のものです。
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