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更新日:2024年3月1日

要配慮者避難支援に取り組んでみましょう

1「要配慮者」とは?

2要配慮者避難支援の進め方

3取組を充実させよう(札幌市による支援など)

災害時支えあいハンドブック(本書(PDF:7,907KB)概要版(PDF:2,160KB)

 1「要配慮者」とは?

「要配慮者」とは、災害発生時に自分の力だけでは避難することが困難な方のことで、高齢者、障がいのある方、ケガ人や妊産婦など手助けが必要な場合がある方などが挙げられます。

災害時支えあいハンドブック(本書)5~6ページ(PDF:1,029KB)

 2要配慮者避難支援の進め方

「要配慮者避難支援」とは、地域ぐるみで要配慮者の避難支援を行うことです。

次のとおり進めてみましょう。

(1)活動の中心となる支援母体を決めましょう

要配慮者の避難支援を進めるためには、取り組みの中心となる組織「支援母体」が必要です。

支援母体は、地域の実情に合わせて「町内会・自治会」「自主防災組織」等の既存の組織が考えられます。

支援母体には、要配慮者と支援者のマッチングや地域にある関係団体・組織などとの協力関係づくりなど、様々な活動が期待されます。

災害時支えあいハンドブック(本書)9~10ページ(PDF:1,068KB)

(2)要配慮者の情報を集めましょう

配慮が必要な方が地域のどこにいるのか、どのような支援を求めているのか情報を集めましょう。

情報収集の方法としては、町内回覧などで広く呼びかけて要配慮者に申し出てもらう「手挙げ方式」や、民生委員等の訪問時に要配慮者本人に直接働きかけてもらう「同意方式」があります。

また、特に支援が必要な方の情報を収集するため、札幌市が提供する「避難行動要支援者名簿」を活用する方法もあります。

災害時支えあいハンドブック(本書)13~14ページ(PDF:1,064KB)

(3)支援する人を決めておきましょう

災害に備え、誰(支援者)がどの人(要配慮者)を支援するか決めておきましょう。

災害時に支援者が不在ということもあるので、支援者は最低でも2人は決めておくと安心です。

災害時支えあいハンドブック(本書)15~16ページ(PDF:1,019KB)

(4)ニーズに合った支援を考えておきましょう

要配慮者の求める支援の内容はそれぞれ違うので、事前に本人や家族から手伝ってほしいこと等を聞き、一緒に避難計画を作成しておきましょう。

災害時支えあいハンドブック(本書)17~18ページ(PDF:1,075KB)

(5)災害に合わせた行動を考えておきましょう

台風や大雨などは、気象情報を基に事前準備が可能です。情報伝達方法を日頃から要配慮者と支援者で確認しておきましょう。

風水害:災害時支えあいハンドブック(本書)29~30ページ(PDF:481KB)

地震のように突然起こる災害は、まず自分自身やご家族の身の安全を確保することが第一です。そのうえで、要配慮者の安否確認や避難支援等を行いましょう。

地震:災害時支えあいハンドブック(本書)31~32ページ(PDF:1,162KB)

 3取組を充実させよう(札幌市による支援など)

(1)札幌市からの「避難行動要支援者名簿」の提供

要配慮者に該当する方のうち、災害の発生又はそのおそれがある場合に、自ら避難することが困難で、速やかな避難を確保するために特に支援を必要とする方を「避難行動要支援者」としており、札幌市では、札幌市地域防災計画において以下の要件に当てはまる方を該当者としています。

  • 要介護認定を受けている方
  • 居宅介護、重度訪問介護、重度障害者等包括支援、行動援護、同行援護、生活介護、共同生活援助、移動支援の障がい福祉サービス支給決定を受けている者方
  • 身体障害者手帳1級及び2級を所持している方
  • 視覚障がい、聴覚障がいのある方
  • 療育手帳Aを所持している方
  • 精神障害者保健福祉手帳1級を所持している方
  • その他市長が特に必要と認めた方

札幌市では、市内にお住まいの避難行動要支援者全員が記載された「避難行動要支援者名簿」を作成しており、避難支援等関係者(町内会やマンション管理組合などの支援母体)からの申請に基づき、避難行動要支援者本人の同意を得たうえで、避難支援等関係者へ名簿を提供しています(平常時にご本人様の同意なく名簿情報を提供するこはありません)。

すでに自主的な活動により一定程度支援対象者を把握している団体においても、他にも支援対象者がいないか把握するという観点から、名簿情報の提供を申請するということは有用と考えられます。

名簿情報の申請から取得までの流れは次のとおりです。

名簿情報の申請から取得までの流れ

ア.名簿情報の提供の申請(各区保健福祉課で受付)

名簿情報の管理者や地域での取組方法等を決定したうえで、札幌市(各区保健福祉課)に対し名簿情報提供の申請をします。

イ.協定の締結

札幌市(各区保健福祉課)と避難支援等関係者で名簿情報の取扱に関する協定を締結します。

ウ.同意の確認

札幌市(保健福祉局地域福祉・生活支援課)は、対象となる避難行動要支援者に対して、避難支援等関係者へ名簿情報を提供することについて同意を確認します。

エ.名簿情報の提供

札幌市(各区保健福祉課)から避難支援等関係者へ、同意を得られた避難行動要支援者の名簿情報を提供します。

なお、名簿情報の管理者は、あらかじめ札幌市(各区保健福祉課)が実施する個人情報の取扱に関する研修を受講していただきます。

オ.災害に備えた個別避難計画を作成

名簿情報に記載された避難行動要支援者全員と面談を行い、個別避難計画を作成します。

名簿情報の申請から取得までの流れ:災害時支えあいハンドブック(本書)23~24ページ(PDF:492KB)

(2)出前講座

札幌市では、要配慮者避難支援に関する出前講座を実施しています。

  • 要配慮者避難支援の取組を検討中なので、役員会などで制度の説明が聞きたい
  • 取組を始めたばかりで、次にどのようなことをすればよいかわからない

など、お困りの場合は、制度概要等をご説明しますので、出前講座もぜひご活用ください。

ご希望の場合は、各区役所または保健福祉局地域福祉・生活支援課までご連絡ください。

(3)誰もが住みやすいあんしんのまちコーディネート事業

社会福祉士や相談支援専門員等の資格を持つコーディネーターを派遣し、障がいのある方の避難支援計画の作成を支援します。

コーディネーターは、障がいのある方への支援にあたっての留意点や支援者とのマッチング等について助言を行います。

避難行動要支援者名簿情報の提供を受けていない町内会・自治会や有志のグループに対しても支援可能ですので、ぜひご活用ください。

誰もが住みやすいあんしんのまちコーディネート事業ホームページ

(4)支援ツール(様式例一覧)

要配慮者避難支援の取組を進めるうえでお使いいただけるチラシなどのひな型を用意していますので、地域の取組に合わせてご活用ください。

支援ツール(様式例一覧)

(5)要配慮者避難支援に関するこれまでの取組

平成20年度~22年度に実施したモデル事業の報告書や、活動事例集をまとめています。

要配慮者避難支援の取り組みの参考までにご覧ください。

要配慮者避難支援に関するこれまでの取組

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このページについてのお問い合わせ

札幌市保健福祉局総務部地域福祉・生活支援課

〒060-8611 札幌市中央区北1条西2丁目 札幌市役所本庁舎3階

電話番号:011-211-2932  内線:2932

ファクス番号:011-218-5180