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札幌市では、昭和56年4月から乳幼児のろ紙尿による神経芽細胞腫マス・スクリーニングを開始している。スクリーニングいは、精度の高い高速液体クロマトグラフィーをとり入れ、ろ紙尿中VMA、HVAを測定し、判定している。昭和58年3月末までに25,641例のスクリーニングを行い、11例が病院での精密検査となり、うち4例が神経芽細胞腫と確定診断され治療を受けた。われわれは、高速液体クロマトグラフィーにより、精密検査や、その後の経過観察の一指標として、尿中VMA、HVAの測定も行っている。今回、これまで精密検査となった11例につき、スクリーニングから経過観察までのVMA、HVA値を追跡し、今後のスクリーニングに役立つ若干の知識を得た。(65-71ページ)
CAHを診断するためのHPLCによる副腎皮質ホルモン10種(E、F、21-DOF、B、S、And、DOC、T、17-OHP、P)を一斉分析する方法を確認した。EIAによる17-OHP測定のCAHマス・スクリーニングで発見された2例の患児は、HPLCによる一斉分析を行った結果、両者とも21-hydroxylase欠損で著増する17-OHP、21-DOF、Andが検出され、HPLCによる測定の有効性が認められた。(72-77ページ)
当研究所に検査依頼のあった最近5年間の深層水の代表例について、衛生科学上の一般項目の分析結果を集計したところ、平均値で北部泥炭地地下水群の色度が厚生省令による水質基準をわずかに超えていたが、全体としては極めて良好な水質であった。(78-86ページ)
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昭和57年度厚生省食品添加物摂取量調査研究班(班長:慶田雅洋・前国立衛生試験所大阪支所食品部長)の一員として、厚生省食品化学課方式(改良マーケット・バスケット方式)に基づいて調整された全国10都市の試料中のプロピレングリコールを分析し、その1人1日摂取量を求めた。検出率は43%で、穀類から最高750ppmが検出され、それからの摂取量が70%以上を占めたが、1人1日平均摂取量は43mgで、日本人の平均体重を50kgとした場合の1日摂取許容量(ADI)に対する割合は、わずか3.4%にすぎなかった。(92-97ページ)
昭和56年から行っている水生生物調査の一環として、昭和57年には、地点ごとの調査のほかに上流域2地点、中流域1地点の計3地点を選び4月から11月までの各5回付着珪藻試料を採取し、その植生の変化を汚濁指数・優占種・類似度指数マトリックス等により調べた。その結果、付着珪藻個体数はいずれの地点でも9月に増加し、付着計総個体数が少ない付にはCymbera ventricosaが第1優占種となることが多かった。また、優占種や類似度指数マトリックスの結果からもCymbellaventricosaが豊平川での生息に適している種であることが推定された。(98-104ページ)
シアン化合物の定量下限を下げて河川水を検査したところ、市内のある河川から微量のシアン化合物が検出された。その発生源は水質汚濁防止法の特定施設を有しない鋳物工場であり、製造工程ではシアン化合物を使用していないにもかかわらず、その排水からは高濃度のシアン化合物が検出された。(105-108ページ)
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