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更新日:2018年4月17日

平成29年度第19回定例市長記者会見記録

日時

2018年3月8日(木曜日)14時00分~14時51分

場所 記者会見室
記者数 23人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました

配布資料

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 清田区における断水事故について

 昨日(3月7日)、清田区で発生をいたしました断水事故につきまして申し上げたいと思います。

 このたびの断水事故につきましては、本日(3月8日)午前9時15分をもって全面復旧しておりますけれども、多くの市民の皆さまにご不便、ご迷惑をお掛けしたことを深くおわび申し上げます。

 また、この断水事故に当たりまして、北広島市、江別市、小樽市、そして、札幌市管工事業協同組合から応急給水の応援、そして、北海道コカ・コーラボトリング株式会社さんから飲料水のペットボトルでの無料提供をいただきましたこと、そしてまた、町内会の皆さまをはじめといたしまして、さまざまなご協力をいただきましたことを、この場をお借りして厚く御礼申し上げたいと思います。

 報道機関の皆さま方にも、適宜、市民への情報発信をしていただきましたことを、あらためて感謝申し上げたいと思います。

 今回の断水につきましては、老朽化した水道管の破損による漏水ということが原因であると判明しておりますけれども、今後、詳細をもう少し確認いたしまして、この事故について検証し、今後の適切な対応を検討してまいりたいと思います。

 「こそだてインフォメーション」の開設について

 このたび、各区の保健センターなどに設置をしております「子育て情報室」をリニューアルいたしまして、子育てに関するさまざまな相談ができる窓口「こそだてインフォメーション」を3月23日から順次開設いたします。

 地域のイベントなどにお邪魔をして、子育て中の方々とお話をする中で、「子育ての悩みをどこに聞けばいいのか分からない」ですとか、「情報や制度というものがいろいろあるけれども、何が自分に使えるのか、合っているのかというようなことが分かりづらい」というようなご意見を多くいただきました。そのことを受けて、子育てに関連をして一元的にワンストップで相談できる、そういう窓口として開設をすることとしたものであります。

 このこそだてインフォメーションでは、子育てに関するさまざまな相談を1カ所で受け止めて、それぞれの悩みや困り事に合わせて制度やサービス、窓口や専門機関などを案内して、悩みの解消や不安の軽減を図ってまいりたいと考えております。

 また、多くの方が気軽に立ち寄っていただけるように、人目に付きやすい場所に相談スペースを移設したり、小さなお子さんを安心して遊ばせておける「子どもスペース」を設けるなど、利用しやすい環境を整えてまいります。

 子育てをしている方の新たな支援の窓口として、ぜひご利用をいただきたいと考えておりますので、報道機関の皆さま方には、周知方よろしくお願い申し上げます。

 円山動物園ホッキョクグマ館のオープンについて

 昨年(2017年)10月に完成をいたしました「ホッキョクグマ館」が3月13日にオープンをいたします。

 このホッキョクグマ館は、ホッキョクグマが生き生きと暮らすことができるように、生息地の環境に近づけた国内最大の屋外展示場となっておりまして、来園者がさまざまな角度からホッキョクグマを観察できる工夫がなされております。

 オープンに先立ちまして、明日(3月9日)には報道機関向けの内覧会を行いますほか、13日のオープンの日には、近隣の幼稚園のお子さんや日ごろ動物園を応援していただいている方々をお招きして、オープニング記念式典を開催いたします。

 ぜひ、多くの皆さまにご来園いただけますよう、報道機関の皆さま方には、周知方よろしくお願い申し上げます。

 ラグビーワールドカップ2019TM日本大会の開催都市住民向けチケット抽選販売がスタート!

 来年(2019年)9月に開幕いたします「ラグビーワールドカップ2019TM日本大会」の開催都市住民向けチケットの抽選販売が3月19日から開始されます。

 このチケットは、一般抽選販売に先行して、開催都市である札幌市民が、札幌ドームで9月21日に行われる「オーストラリア対フィジー戦」、翌22日に行われます「イングランド対トンガ戦」、この2試合について抽選申し込みができるものでありまして、申込期間は3月19日から4月12日までとなっております。

ワールドカップで優勝経験があるオーストラリアやイングランドなど、世界のトップレベルの試合を目の前で見ることができるまたとない機会であります。

 これまで先行販売されたチケットの抽選には、非常に多くの申し込みがあったと聞いておりまして、あらためてラグビーワールドカップの人気の高さというものを感じているところであります。

 ぜひ、多くの市民の皆さまに会場で世界的スポーツイベントの盛り上がりを実感していただきたいと考えておりますので、引き続きのご協力をお願い申し上げたいと思います。

質疑応答

 清田区における断水事故について

北海道建設新聞

 冒頭、断水事故についてのご見解を示されていたかと思うのですが、今回、先ほど、水道局の発表によると、まだ更新対象ではない水道管のほうが、今回、腐食等々が見られる要因で抜け落ちたということだったのですが、そういう意味では、対象にしていなかった、想定外だった部分が、今後、こういった形で事故の原因になったと推定されているといったことだと思うのですけれども、今後の更新計画とか維持管理、再発防止等々で市長のもしお考えがあればお願いできますでしょうか。

市長

 原因の分析というものをしっかりしてからということになるとは思いますけれども、通常、一般的な耐用年数である40年とかの年次からすると、近いわけですけれども、まだそれを超えたものではなかったということであります。

 ですから、例えば、この付近の土壌の性質上の問題があるのかとか、今回、管そのものということではなくて、継ぎ手部分のボルトの破損ということのようでありますので、そういったことが、今、耐用年数と距離数のような形で計画的な更新をしてきているわけですけれども、そこの計画そのものの在り方、例えば、地質による影響などをもう少し加味することができるのかできないのかとか、今ある計画そのものに対するチェック、見直しというものは、やはりしなければいけないのではないかというふうに思っています。

北海道建設新聞

 見直しを進められるということだったのですけれども、それというのは、割と新年度(2018年度)から、直近からすぐにやっていくというような形になるのでしょうか。

市長

 今ある計画そのもののチェックをどういう視点で見るのか、例えば、地質上のものからやるのかとか、いろいろなやり方はこれからということになると思いますけれども、やはり、こういう事故が起きたという事実がある以上は、計画のそのものの見直しへの検討着手ということを速やかにしなければいけないのではないかなというふうに思います。

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(1)

時事通信

 日ハムのボールパーク構想についてお伺いします。

 昨日、真駒内候補地についてのアンケート(「真駒内公園」における新球場建設の検討に関するアンケート)結果が公表されましたけれども、まず、この結果をどのように受け止めていらっしゃっていて、今後の協議にどう生かしていくかをまずお聞かせください。

市長

 今回、本当に限られた期間(2月16~25日)でありましたけれども、非常に多くの方、7,600件を超えるご意見を頂戴いたしました。あらためて、日本ハムファイターズの新球場構想についての市民の関心の高さということを感じたところであります。新しいボールパークに対する期待感、一方で、真駒内公園(北海道立真駒内公園)という場所での自然環境への影響ですとか、交通渋滞を含めた地域の住環境への影響、こういった懸念というものも寄せられております。

 今回、札幌ドームではなく、新球場の建設を検討するという球団の意向、そのことを受けまして、これまでさまざまな場所について、球場を新たに造るということであれば、何とか札幌市内でという思いで進めてまいりました。そういう意味では、いろいろな課題ももちろんありますけれども、これをさらに前へ進めていこうとすると、具体的な計画、例えば、どういう施設ができるのかとか、少し詳細な計画というものになっていかないと、なかなか住民の方への説明というようなこと、あるいは、いろいろな懸念や期待ということについてもしっかりお答えをしていくことができないのではないかという思いがあります。

 そういう意味では、一定程度、球団として方向性をお出しになるということでありますので、その方向性を出していただいた上で詳細な検討ということを、札幌市においてしていければなというふうに思っています。

時事通信

 今、どういう施設ができるのか、詳細な計画がないとということだったのですけれども、昨日の(担当部局の)説明(記者説明会「真駒内公園における北海道日本ハムファイターズ新球場建設の検討に関するアンケート結果の公表等について」)で、ボールパークが公益性が高い施設と判断した場合には、固定資産税・都市計画税というのを減免するという可能性も言及されていらっしゃいましたけれども、この場合の公益性の高い施設というのは具体的にどういうものを想定されているのかというのをお聞かせいただけますか。

市長

 これまで、例えば民間施設であっても、課税についてのいろいろな減免措置というものについては、例えば、会員制というようなことではなくて、一般の方に広く使われている、あるいは低廉な料金でお貸しをすることがあると。これは全部ということではなくて、一年間のうちにそういう割合がどういうふうになるのかということの中で、施設の使い方とか、提供されているというようなものに応じて減免をしてきた例がございます、民間施設でも。

 例えば、そういうようなことで、具体的な施設の使われ方、あるいは提供の仕方というものが公共的な役割というものにどう該当するのかというのを個別具体的に見ていく必要がありますので、そういう意味では、そういう可能性ということについてお話をしているということであります。

時事通信

 ちょっと限定的な質問になりますけれども、今お話しされているのは、例えば、大きな地震があったときの広域避難所とか、そういった防災観点のものも含まれるのですか。

市長

 (防災観点の)ものではありません。

 「そしあるハイム」の火災について

STV

 1月31日に起きました11人死亡火災についてお伺いします。

 火災があった共同住宅(そしあるハイム)を運営するのは「なんもさサポート」という合同会社でしたが、市のほうからなんもさサポートに生活困窮などから住居に困った人を紹介するですとか、サポートをお願いするというなことというのはあったのでしょうか。

市長

 市として、組織的にそういう施設、建物を紹介するということはなかったというふうに聞いています。ただ、生活困窮されている方がほかの支援されている方々と一緒に来られて、相談をされて、どういう所があるかという話の中で出てくるということはあったようでありますけれども、一義的に、全ての組織として自動的にと言ったら変ですけれども、そこを紹介するというような形ではなかったというふうに聞いています。

STV

 そうしたことも踏まえまして、なんもさサポートのように福祉法的な位置付けのない施設というのはまだほかにもございますが、こうした事業の取り組みというのは行政としても必要とお考えですか。

市長

 施設というよりも、例えば、なんもささんを初めとした支援団体で活動されている方々は、例えば、ホームレスの方々ですとか、伴走型といいますか、一緒にそういった方々の自立を促していくために、住む場所と、あるいは日常的な生活、一般の生活に戻っていくための自立支援というようなことを一緒に走りながらサポートをしているという団体です。ですから、いわゆる福祉施設のように、場所の中で、そこでいろいろな介護サービスをするというのとはまたちょっと違う性格を持ったサポートをされておりますので、場所、施設だけの問題ではないと思っています。

 ですから、そういうものについては、今、むしろ、福祉施設とか介護施設とかというくくりの中には入らないものでありますので、これまでも何度か申し上げておりますけれども、例えば、そういう支援をされている方々、あるいは共同住宅のような所をどういうふうに考えていけばいいのかということについて、行政として、これは国とも協議をしていくことになるとも思いますけれども、例えば、支援というようなことを一つとっても、どういう位置付けを考えて行政として捉えていけばいいのか、そういう課題はあるだろうなというふうに思っています。

STV

 くどいのですが、生活困窮者で住居を失いがちな方の受け皿になっているという面は実態としてなんもさサポートのような事業というのはあると思うのですが、そこに行政が頼っているという面はあるとお考えですか。

市長

 頼っているというか、先ほど言いましたように、一般の住宅供給する場所というのはずいぶんあります。一方で、先ほどの、住む場所の保証人が必要ですとかという状況からすると、そういうサポートをされている、支援をされているという性格を持った団体でもありますので、ある意味では、なかなか個人的に行き場がない方々を支えている活動をされている、そういうところでもあるのではないかという認識を持っております。

STV

 それは、行政にとっては必要な事業なのですか。

市長

 行政にとって必要というよりも、必要なことを求めている方がいらっしゃるのは事実でしょうね。

STV

 付随して1つだけ、今後、そうした事業に法的な位置付けを作るということは必要とお考えですか。

市長

 いろいろな方といろいろなお話をしていかなければいけないと思います。例えば、関係者の方からは、元ここに住んでいらっしゃった方などのお話では、それぞれが支え合ってこられたと。確かに、新しい建物であったり、ハード的に必ずしも快適な所ではなくても、非常に支え合いながら生活をしてこられたと。そこに、例えば、行政が何かの位置付けをして関与するということになると、一方で制約というようなことも出てまいりますので、あまりそういうことも望まないというふうにおっしゃる方々もいらっしゃいます。ですから、そういった声もしっかり受け止めながら考えていかなければいけないのだろうというふうに思います。

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(2)

HBC

 ボールパークのアンケートについて、追加でお伺いします。

 自由記述の自由意見の欄だったと思うのですが、そこに関して、市長がご覧になった時のご感想といいますか、その部分を教えてください。

市長

 膨大な量がありましたので、全てに目を通しているわけではありません。いくつか見ている範囲では、先ほど申しましたように、いろいろな期待をする声、あるいは懸念をする声、それと、例えば、札幌ドームへの懸念のことですとか、今のいろいろな進め方についてのさまざまなご意見があったことを承知しております。

 そういったご意見を今後のいろいろな検討なり議論をしていく中で、やはり、一つずつ、そういった懸念の声、不安の声にはお答えをしていかなければいけないわけですから、そのためにも、より具体的な状況が見えていく必要がある。これは、市民の方にとっても、なかなかいい悪いを判断する状況がないとか、条件付きで賛成とか反対とかという意見もありました。やはり、そのとおりなのだろうなというふうに思います。今出ている限られた情報の中では、どういうものができて、どういう解決方法、例えば交通渋滞一つとっても、どう解決していくのか、していかないのかということが分からないというのが正直な市民の皆さんのご意見だったと、私もそう思います。

 それを解決していくためにも、やはり、より具体的な計画というものを検討していただかなければならない。一方で、より詳細な検討をしていくということになれば、一定程度、どの場所で、どのぐらいの広さの中に造るかという方向性を球団として決めていかなければいけないということ、それが3月末というようなことをおっしゃっているだろうというふうに思います。

 私どもとしては、そういう意味では、今後の議論、市民の皆さんのいろいろなご意見に丁寧にお答えをしていくためにも、より具体的な話になっていかないと、なかなか解決していかないのではないかという思いは持っています。

HBC

 アンケートの中にはさまざまな意見があったと思うのですが、中には札幌市の対応がちょっと遅かったのではないかという意見もあったと思うのですが、そこのご意見とかに関してはどう思われますか。

市長

 さまざまなご意見は、真摯(しんし)に受け止めていかなければいけないと思います。

 防犯カメラのガイドラインについて

北海道新聞

 札幌市が新年度から始めようとしている防犯カメラの町内会への購入費用補助制度なのですけれども、犯罪抑止が期待できる一方で、町内会の方々は管理に不慣れで、画像流出の恐れもあると思うのですけれども、実際にそういう声を上げている会長の方もいらっしゃって、現状、札幌市さんは、運用ルールは、民間事業向けの強制力とか罰則がないガイドライン(防犯カメラの設置及び運用に関するガイドライン)をお持ちなのですけれども、今後、町内会の方々が防犯カメラを持つので、そのガイドラインの改正だとか、新たな運用ルールを作るとか、そういった考えはあるでしょうか。

市長

 基本的に、今の防犯カメラの設置、運用に関するガイドラインというのは、情報の漏えいのようなものに対しての管理というようなことを一定ルール作っています。このガイドラインで、例えば、記録媒体とか、そういったものとかもあるのですけれども、ハードウエアといいますか、機械がいろいろと変わっている状況もありますから、そういったことも踏まえて、このガイドラインが、例えば町内会の方々に運用していただくときに、これで十分なのかどうかという検証はしていく必要があるかなというふうに思っています。

北海道新聞

 5月から確か説明なり補助の申請を受け付けるとお聞きして、もう2カ月ぐらいしかないのですけれども、走りながら検証するという。

市長

 基本的には、今のガイドラインをベースに運用していただくということになると思います。そういった中で、さまざまなご意見があれば、場合によっては部分的に改定をしていくというような必要も出てくるのだろうというふうに思います。 

北海道新聞

 画像が流出した際の対応などは、今、定まっていないと思うのですけれども、もしそうした事故が起きた場合はどうする考えでしょうか。

市長

 そういった点も含めて、今のガイドラインで十分なのかどうかという検証は並行してやっていかなければいけないだろうと思います。

北海道新聞

 最後に、あらためて、市長が防犯カメラが必要だと思う理由をもう一度お聞かせください。

市長

 市民の方々のアンケート調査(平成18年8月地域防犯に係る市民アンケート調査)をさせていただきました。やはり、犯罪抑止という面もあるけれども、いろいろなプライバシーの観点で不安という声が多かった時代があります。そういった中で、あらためて市民アンケート(平成28年12月第4回市民意識調査)もさせていただきました。最近は、犯罪が起きた時の検挙といいますか、犯人逮捕にこの防犯カメラが活用されているというようなこともあったのだろうと思いますけれども、住民の意識が少し変わってきた、むしろ犯罪の抑制ということで必要だという声が多くなった、多かったわけであります。そのことを受けて、今回、全ての所に強制的にということではなくて、町内会として、あるいは、日常的に、例えば犯罪の懸念があるような場所等についてのカメラの設置ということについて、ご希望のある所に設置をしましょうと。

 経費の問題というのが非常に大きな課題でもありましたので、これは、篤志家の方のご寄付を財源として、今回、措置をしたということであります。

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(3)

TVh

 アンケート(結果)とともに昨日発表された札幌市のボールパーク誘致に関わる行政支援についてお聞きしたいのですけれども、一応、行政支援という部分は、たぶん、候補地を選ぶ部分で、球団も大きく注目しているところだと思うのですけれども、あらためてどんな支援をして誘致を呼び込みたいかという市長のお考えをちょっとお話ししていただけたらと思います。

市長

 球団から、候補地を判断するに当たって、行政のサポートということについて何点か、こういうことについてはどうでしょうかというお問い合わせがありました。それは、2018年2月末までにお返事をするということになっておりましたので、今後の都市計画的な手続きに対して行政としてどう考えるか、輸送等の問題についてどう考えるのか、それと、税の部分を中心としたものについて。こういったことについて、球団から、この点について考え方を示してほしいということがありましたので、2月末までにお返事をさせていただいたものが昨日公表させていただいたものであります。

TVh

 では、その分野といいますか、それぞれのジャンルについては、球団からの要請といいますか、問い合わせを超えるものは特にないということでよろしいですか。

市長

 超えるものというか、こういう点についてはどういう考え方が札幌市としてあるのか示してほしいということでございました。

TVh

 これ以上の例えば行政支援についてはどのようにお考えでしょうか。

市長

 例えば、北海道さんに今要請をしている、これは私どもということではありませんけれども、真駒内公園の場合であれば、道立公園でありますので、使用料についてお考えをいただけないかという点と、今想定をしている真駒内屋外競技場の場所にということであれば、その解体費用についてもご検討いただきたいという、これは私どもができる範囲を超えていますので、道庁のほうにお願いをしたと。それらを含めて、行政的な支援というふうに考えております。

TVh

 道の支援によっては札幌市の支援も若干変わってくるということはあり得るのでしょうか。

市長

 例えばどういう。

TVh

 例えば、使用料だったり解体の費用の支援が道のほうで限られたものになった場合、市のほうでもそのあたりを補助するではないですけれども、そういう考えとかはあるのでしょうか。

市長

 それも先ほど来申し上げておりますけれども、今後の詳細な話になっていかなければ具体的な判断がつかないものでありますので、いったん、ここでの考え方をお示しさせていただいたということでありまして、それ以上のものでもそれ以下でもないと思います。

TVh

 あと、アンケートについてなのですけれども、あらためて、今回のアンケートの趣旨、狙いというのは市長としてはどのようにお考えで、それを受けて、アンケートの結果はどういうふうに思われますでしょうか。

市長

 賛成の方、反対の立場の方、それぞれ署名の活動等をされておりました。私も、例えば、新年会などでお邪魔をした時に、南区の新年会でも、非常に期待をする声も多かったです。一方で、反対をされている住民の方々の活動というのも署名を含めてされておりました。そういう意味では、この前(2月15日)の記者会見でも申し上げましたとおり、市民の皆さんの傾向を把握したいと。具体的な中身が分かりませんので、直接、賛成、反対という聞き方はできませんでしたけれども、期待すること、あるいは懸念することは何でしょうと。今後、議論を進めていくに当たって考慮しなければならない点というものは把握をしたかったということであります。

 アンケートは、先ほども申しましたように、非常に多くの方に、短時間であるけれども、寄せていただきました。一方で、いろいろなご意見がありました。ですから、極端に賛成、極端に反対という形では、このアンケートの結果だけからはうかがい知れないわけでありますけれども、両方の立場の方が少なからずいらっしゃるという状況の中で今後の議論を進めていかなければいけないという思いを持っております。

TVh

 最後に、真駒内地区の方だけでも2万4000人ぐらいいらっしゃるかなと思うのですけれども、その中で、真駒内地区の方で1,400件ほどアンケートに回答を寄せられたというふうにあったかと思うのですけれども、それらの数についてはどのようにお考えでしょうか。

市長

 例えば、複数回答されても、1人1票という形のアンケートではありませんでしたので、実数は分かりませんけれども、これが多かったのか少なかったのかという形ではなかなか把握ができないだろうというふうに思いますが、全般的に申し上げて、先ほど来申し上げましたように、非常に多くの方々の関心が高い事項であるのは間違いないだろうと思います。

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(4)

uhb

 真駒内ボールパークの件に関してなのですけれども、真駒内の住民からさまざまな意見、懸念だったり、反対意見が出ているのですが、例えば、札幌市として住民に対する配慮という部分をどこまで今お考えなのか、真駒内の住民に対しての配慮というところはどうお考えなのか。

市長

 先ほど言いましたように、かなり具体的なイメージが出てこないと皆さんにも説明をしていけないのですが、少なくとも今回のアンケートで出ているもので多かったのは、やはり交通環境への影響というものを懸念されている声というのが非常に多かったですね。これは、私どもも、あそこの場所が、現状でも、時間的なもの、あるいは、イベントがあったときなどの交通渋滞を認識しておりましたし、例えば五輪通などについての恒常的な課題というのは認識しております。

 ですから、一つは、交通環境をどう改善できるのか、地下鉄から真駒内公園までは結構距離がありますので、そういった間を人が移動する場合、どうしていくのかということについては、昨日の記者説明会の中でもお話をさせていただいたかと思いますけれども、例えばシャトルバスのようなものについて、具体的に何台ぐらい、どうしていけばいいのかというような協議は、具体的にバス事業者さんともさせていただいています。

 ですから、これは、先ほど来申しましたように、球団として一定の方向性を示していただいて、具体的な検討に入ればという前提になりますけれども、そういった前提の中で、そういう課題を一つ一つ解決していく、具体的な検討を進めて、それを住民の方々にしっかりご説明をしていくという手順になっていくだろうというふうに思います。ですから、この3月で全てが解決し、終わるということにはならないと思います。

uhb

 もう一点なのですけれども、結局、札幌市として新球場はどうなってもらいたいというのか。

市長

 これまで申し上げましたように、札幌ドームではなく、新球場をという球団の意向からすると、札幌市内に新球場の建設を求めていく、したいということで今まで活動してきております。

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(5)

NHK

 先ほどの新球場の関係で続きになるのですが、住民への配慮ということで、先ほど例えばというお話で交通渋滞のお話をいただいたのですが、自然環境のほうへの配慮というところはどのようにお考えでしょうか。

市長

 当然のことながら、あそこは自然豊かな所でありますので、これは、最初に実務者協議で真駒内公園が上がってきた時に球団としてのお考えをお伺いして、具体的な計画ではありませんけれども、2月11日のフォーラム(新球場建設構想フォーラムinまこまない)の時に、仮に真駒内で建設をするということになれば、自然ときちんと調和した施設を造っていこうというものもお示しいただきましたので、われわれとしては、自然と調和をした施設の在り方ということも十分可能なのではないかと。それは、これから具体的な検討をしていく中で詰めていくわけでありますけれども、そういった中で、具体的な場所ですとか施設の規模ですとか、そういうものが見えてくる中で、住民の方々と、自然環境の問題あるいは住環境の問題、こういったことについてどういう配慮ができるのか、していけばいいのかという検討をしていくということになるのだろうと。

 ですから、住環境の問題、それから、交通アクセスの問題、自然環境との調和ということについて、より具体的な話に進んでいかないと、なかなか住民の方にもご判断いただく、ご理解いただくという状況にはならないのではないかというふうに思っています。

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(6)

北海道新聞

 ボールパークは、昨日、交通関係の話で、五輪通の拡幅の検討とか、シャトルバスの増便の話とかというのが具体的に(担当部局から)説明があったのですけれども、アンケートでも交通渋滞をすごい心配している人が多いなという印象で、エリアレベルでも構わないのですけれども、さらに交通渋滞を、交通アクセスの改善策というか、交通渋滞の緩和策というか、そういうもので何か検討しているものはあるのでしょうか。

市長

 具体的な検討というのは、先ほど言いましたように、例えば駐車場の位置とか規模をどうするのかというのでずいぶん変わってきます。交通渋滞をできるだけ緩和をしていく、避けていくためには、やはり、車で球場の近くまで来るということはできるだけ避ける方策を取っていかなければいけないわけですね。だから、駐車場の位置をどうするのかとか。

 そうすると、われわれが今できることというのは、基本的には、地下鉄を使って徒歩もしくはシャトルバスということが、一番、交通環境への負荷を低減させていく上でも必要なのではないか。そうすると、シャトルバスの頻度ですとか台数というのは現実的な輸送量を確保できるのかどうかということが今後出てまいりますので、そういったことについては、現状の中で可能なのかどうかということをバス会社さんともお話をさせていただいてきているということです。

北海道新聞

 あと、固定資産税と都市計画税の減免の可能性についてのお話が先ほどもありましたが、北広島市は、土地はもともと市が持っている所なのでということもありますけれども、いわゆる財政面の支援というのも結構早めに打ち出していたのかなと。札幌市は、そういうものを前面には今まで出していなくて、球団からの問い合わせがあったので答えたというのは分かりますけれども、それを、今、市民に向けて、メディアを通じてということになりますけれども、公表した部分の狙いみたいなものがあるのかということは何かありますでしょうか。

市長

 公表したという意味では、先ほど言ったように、2月にこういう形で球団にお返事をしたということを、今回、アンケート結果と一緒に明らかにさせていただいたわけでありますけれども、基本的な考え方は、税の公平性という観点でいくと、これまで、民間施設であってもそういう減免をしている例がありますので、そういうことと同じ考え方というのは、私どもはすでに用意しておりますということを明確にさせていただいたということです。

北海道新聞

 今までのそういう例、公益性が高いとか、それを踏み出すような支援というのはもちろんできないと、そういう意味なのですか。

市長

 条例上、規定をされている範囲の中で私どもができる最大のことと。ですから、あとはもう具体的な話になっていかないと個別の判断ができませんので、現状で考え方を示させていただいたということです。

北海道新聞

 詳細な計画が出てこないとというお話ですけれども、詳細な計画が今回出てきた中で、財政支援について、今、打ち出されているもの以上のものを検討することもあり得る、そういうことなのですか。

市長

 打ち出されている範囲の中で、まずはその議論を進めていくということになると思います。

 北海道新幹線札幌駅ホームについて

北海道新聞

 あと、新幹線の札幌駅ホームの話なのですけれども、大東案について、先日(3月6日)の市議会の(総合交通調査)特別委員会でいろいろ質疑があって、市長も一部出られていたと思いますけれども、市側も、仮に大東となった場合ということで質疑があって、周辺地区の開発促進とか交通基盤の連携強化を図って新たな札幌の顔づくりを進めたいみたいな話もされていました。

 市長は、前回(2月15日)の会見でも、市議会の意見も聞きながら考えるというようなこともおっしゃっていましたが、委員会では、委員から強硬な反対論というのは、一部はありましたけれども、与党系とか大きな会派からはそれほど大きな反対はなく、容認論もあったのかなと。

 その議会の議論の受け止めは、今どんなふうにあるか、教えてください。

市長

 そうですね。以前に、例えば西側の案ですとか、地下案とか、複数、認可計画と違う案が出た時に、議会(平成27年第4回定例市議会)のほうで、やはり当初の計画の位置でという決議がなされました。やはり、その意思決定がなされたということは、これは重く受け止めて、われわれは行動しなければいけないという前提でお話をしてまいりました。

 ですから、先日あらためて出てきた案を含めて、どういうプラス、マイナスがあるのかということを説明させていただいて、ホームの広さの問題ですとか、在来線のお客さまと新幹線のお客さまの動線を輻輳(ふくそう)しないようにしていくとかということについては、一定程度の理解をいただいた、やりとりの中ではそういう感じは受けました。

 ですから、一部、やはり本来的な利便性を考えるべきだということがございますけれども、そういう意味では、以前、市議会で決議をされた状況とは少し変わってきたのではないかという認識は持っております。

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(7)

STV

 ボールパークの件で、何度も質問して申し訳ないのですが、秋元市長は、2月15日の会見で、賛成が多ければ市民が望んでいるということなので、候補地として俎上(そじょう)に上げたいということを考えたいみたいな意図の発言をされていますが、その中で、どうして今回アンケートで賛否を問わなかったのでしょうか。

市長

 先ほど申し上げましたように、賛否を問うための条件が。やはり、今回、自由意見の中にも、なかなか判断できないと、今ある条件の中では。ですから、賛否を問うためには、一定の条件をお示しして、こういうものができますよ、これに対してどうでしょうかということだったらできるかなというふうに思います。

 ですから、2月15日の記者会見でも、私は例えばというお話でさせていただきました。傾向をまず知りたいと。賛否両方の署名活動をされている方がいる中で、どう考えていますかというご質問に対して、一定程度、それ以外の方々がどういうお考えなのかということを、傾向を知りたいというふうに申し上げました。

STV

 北広島市は、もう同じ条件の情報提供のレベルで話が進んでいる中で、だいたい、北広島市の市長(上野正三)さんがおおむねの理解は得たと。どこまでの確信を持っておっしゃっているのか分からないのですが、同じ情報のレベルなのですが、なぜ札幌市はこんなに遅いのでしょうか。

市長

 遅いというよりも、状況が全く違うと思います。

 というのは、公園なり候補地のすぐそばに住宅あるいは住民の方々がいらっしゃるか、いらっしゃらないか、これは全然違うと思いますね。ですから、今、やはり懸念されている方々は、今住んでいる生活環境に対してどういう影響があるのかということに対して非常に不安を持たれている意見が多いわけです。交通環境の問題、あるいは自然環境の問題、公園を使っている方。今、北広島市さんの場合は、(候補地を)使っている方がいらっしゃらない、近くに住宅があるわけではない。そういう意味では、札幌とずいぶん違う。それだけに、いろいろなご意見がある状況の中で、やはり、こういう都市の中の交通の利便性、あるいは、まとまった土地利用の在り方というのは、非常に難しいものが背景にあるだろうという認識をしています。

 ですから、私どもも、軽々に物事を賛成、反対というふうに進めていける、具体的な条件がなければご判断いただけないような環境に真駒内公園の場合は置かれているのではないかというふうに思っています。

STV

 市長は、3月の正式提案後、現場というのは見に行かれましたか。

市長

 現場は、直接見ておりません、3月2日以降は。

STV

 賛成、反対、いろいろなご意見が出ると思うのですが、いわゆる街が二分しているというふうにまで言うと言い過ぎかもしれないですが、賛成派と反対派で分かれてしまっている。そして、運動とか署名活動も活発に行われている。これに関しては、どのようにお感じになっていますでしょうか。

市長

 ですから、やはり、賛成、反対の方も、いろいろな限られた情報の中で今は活動されています。先ほど来お話を申し上げていますように、ここで実現をしていくためには、いろいろな具体的な情報があって議論をしていかなければなかなか進んでいかないだろうと、真駒内の場合はですね。ですから、まずは(球団に)方向性を決めていただくという前提になりますけれども、そういった中で、札幌で行うということになれば、丁寧な情報提供と議論が必要だろうというふうに思っています。

 ですから、賛否ということの中で、かなり活動も先鋭的になってきているかなというふうに思っていますが、球団のほうにもお願いをしていきたいと思っていますけれども、やはり、こういった状況が長く続いていくということはあまり好ましくないのではないかというふうに思います。

STV

 そういう意味では、市長は、たぶん、すごく市民の方のことを思って丁寧に作業をされているということは十分に分かるのですが、球団に対して情報をもっと出してほしいというお話だったと思うので、そのためには、たぶん、時間もある程度必要になってくる部分もあるのかなと思うのですが、一定の方向性をもうちょっと後に延ばしてもらえないかという交渉とかをされる考えはないですか。

市長

 おそらく、具体的な議論をしていくためには、例えば、詳細な仮設計とか、そういったものにしていくためには、これは、経費なり手間暇もかかってまいります。ですから、私が逆の立場であれば、場所なりをある程度想定した中でそういった作業に入っていかないと、複数箇所を同時並行で詳細な議論をしていくというのはなかなか難しいのではないかと思います。

 ですから、一定程度、今の状況の中で早期にご判断をいただいて、それから先に進んでいくという形にしていただかないと、私どもも、やはり住民の方に対して丁寧な議論をしていくためにも、方向性を早く出していただいて、その先の議論ということにしたいという思いでいます。

STV

 市長、自信はありますか。

市長

 自信というよりは、やはり、これはもう流れの中で行く話なので、私どもとしては、精いっぱい、今、考え方を示させていただいております。

 (以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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