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更新日:2022年12月22日

救命の連鎖(れんさ)

命の危機にひんした方を救命・社会復帰させるために必要な一連の行動を「救命の連鎖」といいます。
救命の連鎖は4つの輪が素早くつながると、救命効果が高まります。

救命の連鎖

1つ目の輪:心停止の予防

子どもの心停止予防

子どもの心停止原因は、けが・溺水・のどつまりなどの事故によるものが多いとされています。
周囲の大人たちによる心がけで防げるものも多いので、今一度、身の回りの環境を確認しましょう。

大人の心停止予防

成人の心停止原因は、病気によるものが多いとされています。特に、生活習慣病に関連する急性心筋梗塞や脳卒中があり、がんとともに日本人の主な死因となっています。生活習慣病のリスクを低下させるとともに、その初期症状に気づいたときには、すぐに救急要請をしましょう。

急性心筋梗塞

急性心筋梗塞は、心臓を動かす心筋とよばれる筋肉に、血栓などが原因で血液が届かなくなり、心筋が壊死する疾患です。
心筋梗塞の原因の多くは、動脈硬化といわれています。
突然の、締め付けられるような強い胸の痛みや、強い胸部の圧迫感が出たときは、すぐに救急車を呼びましょう。

脳卒中

脳卒中は、脳の血管が破れる・詰まるなどして、脳に血液が届かなくなり、脳の神経細胞が障害される疾患の総称です。
呂律が回らない、言葉が出ない、力はあるのに立てない、物が二つに見えるなどの症状が出たときには、すぐに救急車を呼びましょう。

2つ目の輪:早期認識と通報

急に倒れた人を見たり、呼びかけに反応のない人を見たら、直ちに心停止を疑いましょう。判断に迷った場合も、すぐに応援を呼び、119番通報をしましょう。
倒れたり、反応がないわけではないが、急に具合が悪くなったときなど、119番に電話したほうが良いのか、様子を見た方がよいのか迷った時は、救急安心センターさっぽろ(#7119)にご相談ください。

3つ目の輪:一次救命処置(心肺蘇生とAED)

心臓が止まると、10秒ほどで意識(反応)がなくなり、そのままの状態が続くと3,4分で脳の回復は困難となります。
しかし、救急隊を待つ間に居合わせた市民が救命処置を行うと、救命の可能性が2倍程度保たれることがわかっています。
いち早く、一次救命処置を開始することが、救命・社会復帰につながります。

4つ目の輪:二次救命処置と集中治療

救急救命士や医師は一次救命処置を行いながら、医療器具等を使用した二次救命処置を行い、心拍の再開を試みます。
心拍が再開した後は、病院での集中治療で脳障害を防ぎ、リハビリ等を行い、社会復帰を目指します。

 

 

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