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令和7年(2025年)11月19日(水)、北海学園大学山鼻キャンパス(中央区南26条西11丁目1番1号)において、同大学工学部建築学科建築計画学研究室ゼミ生を中心とした学生による「青少年科学館トイレ改修計画案」の発表会が開催されました。
本取組は、札幌市が進める「ユニバーサルデザインの推進」と、大学における「実践的な学び」を融合させた連携プロジェクトです。学生ならではの自由な発想による、ユニバーサルデザインを取り入れた改修プランが発表されました。
本プロジェクトは、今年8月にユニバーサル推進室が同大学で行った出前講座「札幌市が目指す共生社会とは?」をきっかけにスタートしました。
札幌市が今後バリアフリー改修を予定している「青少年科学館」のトイレを題材とすることで、学生たちは今後の建築設計に必須となる「ユニバーサルデザイン」の視点を実践を通して養う機会とすること、また、札幌市は、従来の枠組みにとらわれない、学生ならではの柔軟な発想や、利用者目線での新たな「気づき」を、今後の改修に向けたヒントを得ることを目的に実施したものです。
• 8月:ユニバーサル推進室による出前講座(共生社会・UDについて学習)
• 9月下旬:設計条件や注意点に関する事前説明会、図面等による書面調査
• 10月上旬:施設現地訪問・課題抽出、設計イメージの具体化
• 11月19日:成果発表会
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【出前講座の様子】 |
【事前説明会の様子】 |
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【現地訪問の様子①】 |
【現地訪問の様子②】 |
発表会当日は、札幌市からユニバーサル推進室のほか、施設を所管する教育委員会職員、実際に設計・工事を担当する都市局建築部の職員が参加しました。
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発表した全4班からは、それぞれ個性の異なる提案がなされました。単なる設備配置の改善にとどまらず、実際に科学館を訪れる多様な利用者を念頭に置き、「施設全体の一体感」や「利便性の向上」に加え、施設体験の満足度を高めるような付加価値の提案など、学生ならではの柔軟なアイデアが発表されました。
ユニバーサルデザインの考え方を取り入れた設計による「使える人の増加」
車いす利用者、オストメイト利用者、子ども連れの方など、特定のニーズを持つ人も安心して利用できるよう、トイレの機能・広さを再検討した配置計画。
動線と環境整備による「使いやすさの向上」
トイレ利用者がスムーズに行き交える動線計画の工夫や、混雑を避けるための設備計画の工夫。
科学館らしい空間演出による「楽しさの付加」
トイレ空間全体を、子供たちがワクワクするような宇宙や科学をモチーフにした内装でデザインし、施設体験の満足度を高める提案。
提案を受けた市職員からは、設計・工事担当者や施設管理者という実務的な視点から質問やアドバイスが送られました。学生たちにとって、図面上の設計だけでなく、実際の運用・維持管理や施工を見据えたフィードバックを得る貴重な機会となりました。

札幌市では今後も、こうした産学官連携の取組みを通じて、若い世代への教育支援とともに、誰もが暮らしやすい共生社会の実現を目指してまいります。
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