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更新日:2024年1月30日

地盤沈下の現況及び調査

1地盤沈下の現況

札幌市内では、昭和40年代後半から50年代にかけて、泥炭や粘土・シルト層が分布する低地部を中心に、広い範囲で地盤沈下が見られていました。

地盤沈下の実態を把握し、地盤沈下対策を行うために、北海道開発局、独立行政法人北海道立総合研究機構地質研究所、札幌市では地盤沈下及び地下水位の定点観測を継続して行っています。

現状においては、沈下域・沈下量は減少しており、地下水位は横ばい傾向にあります。

2札幌市の地盤沈下に関する調査

(1)密水準測量調査

地盤沈下の状況を把握するために、昭和48年(1973年)から順次水準点を設置し、水準測量調査を実施しています。

令和4年度(2022年度)の水準測量では、建築物等への被害が生ずるおそれのある年間沈下量2.0cm以上の沈下を観測した地点はなく、白石区東米里にある水準点で年間最大沈下量(0.81cm)を観測しました。

平成9年度(1997年度)以降の精密水準測量成果表はこちらを参照ください。

→(PDF版)精密水準測量成果表(平成9年度から令和4年度)(PDF:435KB)

(Excel版)精密水準測量成果表(平成9年度から令和4年度)(エクセル:78KB)

(2)地下水揚水量実態調査

地盤沈下の一因である地下水の揚水について昭和59年(1984年)から隔年で、平成4年(1992年)からは毎年、揚水量調査を実施して実態の把握を行っています。

令和4年度(2022年度)の札幌市内の年間総揚水量は3,436万m3で、前年度と比較して、地下掘削工事による揚水量が増加したことにより、679万m3増加しました。工事に伴う揚水量は、今後も工事の規模や件数によって大きく変化します。

 

用途別揚水量の推移

区別では、オフィスビルや商業施設が多くある中央区が総揚水量の約34%を占めて最も高く、次いで工事に伴う揚水量が増加した東区が約26%をしめています。

 

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令和4年度(2022年度)の調査結果の詳細については、こちらを参照ください。

揚水量に関する調査結果(PDF:1,117KB)

(3)測局による地盤・水位の観測

昭和46年(1971年)、市役所本庁舎に地下水位観測局を設置し地下水位の監視を開始し、その後、観測体制の強化として、昭和52年(1977年)から昭和54年(1979年)にかけて八軒、丘珠、川北の3か所に地盤沈下観測局を設置し、地盤収縮量及び地下水位の監視を継続して実施しています。

現状、地盤収縮量は減少傾向(地盤収縮量を積み上げた累積沈下量は概ね横ばい傾向)、地下水位は横ばい傾向にあります。

地盤沈下

観測局における地下水位の変動状況については、こちらを参照ください。

地盤沈下観測局における地下水位の変動状況(PDF:1,117KB)

市内には、札幌市が設置した観測局のほか、独立行政法人北海道立総合研究機構地質研究所が管理する地盤沈下観測局があり、札幌市と同様に地盤収縮量及び地下水位の監視を継続して実施しています。

関係機関の間で、観測データの交換等を行い、情報の共有化を図っています。

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このページについてのお問い合わせ

札幌市環境局環境都市推進部環境対策課

〒060-8611札幌市中央区北1条西2丁目 札幌市役所本庁舎12階

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ファクス番号:011-218-5108