健康で快適なくらしを!室内環境編その2
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結露
空気が冷たい窓ガラスや壁などの表面に触れて温度が下がり、空気中の水分が水滴となる現象を結露といいます。結露は、カビを繁殖させたり、家屋を傷めたりします。
特に、室内の空気の流れが悪いと、部屋の隅などで結露が発生しますので、家具や荷物の配置にも注意しましょう
チェックポイント
空気の循環をよくしましょう
- 人のいる部屋だけを暖房すると、暖かい部屋の空気が暖房のない寒い部屋に流れ込み、冷やされて結露します。
- 押入れの中や家具の裏側など、空気の流れが悪く冷えやすい場所では、結露が発生しやすくなります。空気のよどみを作らないようにしましょう。
多量の湿気を発生させないようにしましょう
- 炊事中や入浴後は必ず換気をしましょう。
- 植物や水槽などは、あまりたくさん置かないようにしましょう。
- 加湿器を使いすぎないようにしましょう。
※効率的な換気方法については、室内環境編「換気」をご覧ください。

結露が発生する仕組み
ちょっと一言
風通しをよくするには
- 家具と壁との間をあける。
- 押入れには「すのこ」を設置する。

簡易な加湿方法
- 多少の乾燥なら、ぬれたタオルや洗たく物を干すことで、適度な湿度に調整することができます。
除湿剤
- 押入れなど狭い空間では、市販の除湿剤の使用も有効です。
断熱材の利用
- 結露のできやすい押入れや壁面などに断熱材を使用すると、温度差を改善することができるので、結露を防ぐことができます。
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カビ
カビは、じめじめした暗い場所を好み、押入れや浴室、トイレなどに繁殖します。
カビの生育に適した、温度、水分、栄養など条件がそろった時に急速に増殖し、食品や家具を傷めます。また、カビを餌にするダニの増殖や、アレルギーの原因となります。
チェックポイント
繁殖しやすい場所をチェックしましょう
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水をよく使う場所 |
水滴の発生しやすい場所 |
栄養分が豊富な場所 |
家庭での場所 |
台所、浴室、トイレなど |
冷蔵庫、窓、押入れ、家具の裏の壁面など |
じゅうたん、畳など |
予防対策 |
使用後は換気をして、よく乾かしましょう |
水滴をふき取り、除湿を行いましょう |
ふき掃除をするなど、十分に清掃しましょう |
カビが発生したら除去しましょう
- 繁殖箇所をよくしぼった雑巾で静かにふき取ります。いきなり「乾いた雑巾でふく」、「掃除機をかける」、「いきなりスプレータイプの薬剤をふきかける」などするとカビの胞子が飛び散り、かえって広がってしまい健康上もよくありません。
- カビの除去は、市販のカビ取り剤や消毒用アルコールなどを利用しますが、薬剤により壁紙などが変色することがあり、また、完全に除去できないこともあります。
- 繁殖したカビを除去しても、元の環境のままであれば短期間で再び繁殖してしまいます。風通しをよくして、カビの生えていたところを乾燥させましょう。
- カビの被害が甚大な場合は、専門業者に除去を依頼しましょう。
ちょっと一言
カビの好む環境
- 室温:20~25℃
- 湿度:70%以上
- 光:暗い場所
カビ取り剤
- 市販されているカビ取り剤は塩素系(次亜塩素酸ナトリウム)、非塩素系(有機酸)、防カビ剤系(防カビ・抗菌成分)などさまざまな種類があります。
カビの除去方法に注意
- 掃除機や乾いた雑巾を使うと、カビの胞子が飛び散ってしまいます。

カビ取り剤の使用上の注意 |
塩素系カビ取り剤と酸性タイプの洗浄剤を混ぜると、塩素ガスが発生して大変危険です。
絶対に一緒に使ってはいけません。また、作業中は換気をしましょう。

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