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風しん(rubella)は、風しんウイルスの感染を病因とする急性感染症です。ウイルスは上気道に感染後、頸部リンパ節等で増殖、ウイルス血症を生じて全身に広がります。感染から約2~3週間の潜伏期間の後、発症します。主な症状は、発熱・発疹・リンパ節の腫れで、子供での症状は、比較的軽度です。しかし、妊婦、特に妊娠初期の方が感染すると、先天性風疹症候群(心疾患・難聴・白内障等)の赤ちゃんが生まれる可能性があり、注意が必要です。主な感染経路は、感染者の鼻咽頭分泌物に含まれるウイルスを、飛沫感染や接触感染により取り込むことで、流行時には、うがいや手洗いの励行を心がけることが大切です。
この疾患は、潜伏期間中にウイルスの排泄が始まることや、感染しても症状のでない方(不顕性感染者)が多いことから、感染予防には、ワクチン接種により免疫を獲得しておくことが最も重要です。札幌市の予防接種については、リンク先の保健所の予防接種情報をご覧下さい。なお、海外流行地への渡航は風しんウイルスに感染するリスクを上げますので、渡航の際は事前のワクチン接種をするなど対策を講じるようご協力をお願いします。海外出張の多い企業や組織では、職場としての風しん対策を講じるようお願いいたします。
2019年から2025年(最新週)までの年別患者報告数は下記のとおりです。
◎風しんの年別患者報告数
年 |
2019年 |
2020年 |
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年※ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
全国 |
2306 |
100 |
12 |
15 |
12 |
7 | 0 |
北海道 |
43 |
2 |
0 |
1 |
0 |
1 | 0 |
札幌市 |
19 |
1 |
0 |
0 |
0 |
1 | 0 |
※最新週現在の速報値です。速報のため、後日数値が訂正される場合があります。
◎先天性風しん症候群の年別患者報告数
年 |
2019年 |
2020年 |
2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年※ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
全国 |
4 |
1 |
1 |
0 |
0 |
0 | 0 |
北海道 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 | 0 |
札幌市 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 | 0 |
※最新週現在の速報値です。速報のため、後日数値が訂正される場合があります。
風しんは、2008年1月1日から全数報告の対象疾患になりました。そこで、風しん患者を診断した医師は、7日以内に最寄の保健所へ届出することとなっています。風しん患者の届出基準及び届出様式については、リンク先の厚生労働省ホームページ掲載の届出基準等の情報をご覧ください。
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