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日時 |
2022年4月26日(火曜日)14時00分~14時33分 |
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場所 | 記者会見室 |
記者数 |
13人 |
市内の感染状況でありますけれども、新規陽性者数の週合計は、昨日(4月25日)時点では10万人当たり398.7人、療養者数は459.1人、病床使用率が19.4%となっております。
さらに、オミクロン株のBA.2系統の直近の検出率でありますけれども、72.2%まで増加しており、確実に置き換わりが進んでいるところであります。
新規陽性者数は、3月下旬から感染の拡大傾向が続いておりまして、また、今週末からはゴールデンウイークを控えておりますので、人の動きが今後活発になることから、さらなる感染の拡大も懸念されるところであります。
札幌市では、今後の感染拡大に備えて新たな体制を整備いたしまして、昨日から一部運用を開始したところであります。
まず、陽性が判明してから療養判定までの告知期間を短くするために、医療機関から陽性と判断された方には、ご自身で陽性者療養判定サイトに登録していただくことといたしました。
なお、登録に当たりましては、ご自身での入力が困難な方もいらっしゃいますので、専用のコールセンターを設置いたしまして、代行入力する体制も整備したところです。
この判定サイトでは、軽症の場合は自宅療養と自動判定されますほか、療養終了日の目安も自動的に表示される仕組みになっております。
現在のオミクロン株では、8割、9割の方が軽症であるという状況でございますので、自宅療養が可能な方の数が増えております。
そういう状況がございますので、これまでは保健所からあらためて連絡させていただいて、そこで状況をお伺いしておりましたけれども、どうしても1日から2日、時間がかかってしまう状況がございましたが、医療機関から陽性のお知らせをいただいたときに、こちらのサイトに登録いただくことで、軽症の方はすぐ自宅療養だと判定されることになります。
また、重症化リスクあるいは治療が必要な方につきましては、2次判定ということで、今までどおり保健所の医師が詳しくお話を伺って、入院あるいは宿泊療養などの判定を行うことになってまいります。
この判定サイトですが、具体的には、陽性となりました方は、住所・氏名・受診された医療機関・発症日・症状などの項目を入力いただくことで、軽症の方については療養判定で自宅療養が可能ですと表示される仕組みになっており、入力の時間については、だいたい10分程度を想定しているところであります。
これによりまして、陽性者の方が簡単に登録できて、より円滑に療養や医療につなげることが可能となりますので、陽性の判定を受けた方につきましては、積極的な活用をお願いいたします。ここに入力していただくことで、自宅療養の際にお届けしている自宅療養セットの手配もスムーズにできることになりますので、ぜひご活用いただきたいと思います。
併せまして、5月1日から、自宅での療養が可能と判定された方を対象としました電話相談窓口、陽性者サポートセンターを設置する予定でありますほか、療養に不安のある方が希望する場合は、保健所が健康観察を実施するなど、療養中の不安や体調悪化時に対応できる環境をしっかり整えてまいりたいと考えております。
このたびの陽性判明から療養までの体制の変更につきましては、札幌市の公式ホームページでありますとか、LINEで発信いたしますし、広報さっぽろ5月号にも掲載いたしまして、周知を図ってまいりたいと思います。
また、医療機関の皆さまのご協力をいただきまして、医療機関で検査を受ける方には、案内のリーフレットをお配りさせていただいており、そこから判定サイトに入っていける状況になってございます。
これとは別に、今後さらに感染が拡大して、医療機関でなかなか検査を受けられない方も出てくることも想定しておかなければならないわけであります。
そこで、陽性判定・療養開始の迅速化を図るため、現在薬局等で販売されております医療用の抗原検査キットで陽性となった方については、医療機関を受診することなく、検査キットの結果を用いてオンラインで判定ができる陽性者登録センターの運用を、5月1日から開始する予定でございます。
札幌市といたしましては、次の第7波の到来に備えまして、引き続き体制整備を進めてまいりたいと考えておりますが、感染の拡大スピードを抑えるためには、市民の皆さまお一人お一人の基本的な感染対策の徹底、そしてワクチン接種が大変重要になってまいります。
ワクチンの追加接種につきましては、発症予防や重症化予防に大変効果があるとされております。
集団接種会場につきましては、区民センター会場をはじめとして、連休中も休まず、通常どおり開設しておりますので、ぜひ体調管理のしやすい、連休中の接種を含めてご検討いただきたいと思います。
副反応のご心配で、休日の前日、金曜日や土曜日に接種したいという方が非常に多いと聞いております。そういう意味では、この連休期間中は、次の日にお休みしなければならないというようなことも、また体調管理の面においても効果があると考えられますので、ぜひこの連休中の接種をご検討いただきたいと思います。
今週末からゴールデンウイークが始まるわけでありますけれども、先ほども申しましたように、旅行ですとか、普段会わない方と一緒に行動するケースも出てこようかと思います。
連休明けに感染が拡大していくということにならないように、ぜひともマスクの着用でありますとか、混雑を避ける、手指消毒といった基本的な対策について、このゴールデンウイーク中は徹底いただきたいと思います。
少し暖かくなってきますので、北海道でも、外でお仲間とバーベキューをされるケースも出てこようかと思いますが、外であっても飲食の場面は、注意していただかないと感染するということも報告されておりますので、ぜひ感染の防止に十分注意をされて、このゴールデンウイークを過ごしていただきますようお願い申し上げます。
万が一、発熱等の症状がある方いらっしゃいましたら、外来診療あるいは検査を実施する医療機関をより簡単に検索できますように、市のホームページにおいて、地図上で医療機関を検索できるようにしてございますので、ぜひご活用をお願いしたいと思います。
市内では藻岩山などでヒグマの出没が多数確認されております。特に4月に入りまして、住宅街でのヒグマらしき動物の目撃情報も、多数寄せられているところであります。
現在のところ、市や警察をはじめとする関係機関による調査やパトロールの中では、ヒグマの痕跡は確認できておりませんけれども、周辺住民の皆さまには、外出時には十分注意していただきたいと思います。
これまで同様、警察や学校と連携いたしまして、パトロール時や学校の保護者向けのメールなどで広報させていただいておりますほか、出没情報などを取得した場合は、市の公式ホームページ、それから公式LINEでも、いち早く市民の皆さんにお知らせできるように発信しております。
特に、市のLINEでのお知らせが一番早いと思いますので、LINEのご登録をぜひご検討いただきたいと思います。
また、外出される場合には、周辺のヒグマの出没状況の確認を行っていただきまして、ヒグマを目撃しましたら、決して近づいたり、走って逃げたりすることのないように、安全な場所に避難してから、110番通報をお願いいたします。
資料「登山やキャンプでヒグマに出遭わないために」(PDF:70KB)
ゴールデンウイークを迎えまして、キャンプあるいは登山ということで、ヒグマの出没可能性の高い場所で野外活動を行われる方もいらっしゃると思います。
事前に出没状況などをご確認いただきまして、1人では山に入らず、クマ鈴あるいはクマスプレーなどを持ち歩いて、十分ご注意いただきたいと思います。
また、食べ物ですとか、ゴミを放置することのないようにお願い申し上げます。
市のホームページでは、先ほどの出没情報のほかに、ヒグマに遭遇した際に取るべき行動などについてもお知らせをしているところでございます。
昨年(2021年)のような人的被害を出さないためにも、市民の皆さまに、より正確で迅速な情報発信を行ってまいりますので、市民の皆さまにはぜひこういった情報をご活用いただいて、ヒグマへの注意を怠らないように、重ねてお願い申し上げます。
2030年のオリンピック・パラリンピック招致について、全国的な組織(北海道・札幌2030オリンピック・パラリンピックプロモーション委員会)の立ち上げに向けた動きがあると思いますが、現時点での進捗(しんちょく)と今後の動きについてお伺いします。
全国的な機運醸成、招致に向けた理解を広げていくために、プロモーション委員会を立ち上げるということで、今、5月の連休明けにも、第1回の会議を開催できるように、委員の構成などについて、JOC(日本オリンピック委員会)と最終調整を行っているところであります。間もなく、開催日時と委員の構成をお知らせできると思います。
これからの会議での話し合いにもよると思いますが、全国的な動きとして、今のところ、どういったことをされる予定でしょうか。
これは、従前のように、招致委員会という法人をつくって、特に海外への招致活動を中心に行うというよりは、国内の理解促進を図るために、さまざまな立場の方からご意見をいただいて進めていくという状況です。
今、招致プロセスが変わっており、一つは、IOC(国際オリンピック委員会)が年内にも2030年の狙いを定めた対話の段階に入っていくと思いますが、そこまでの取り組みについて、そして、その段階で候補地に札幌・北海道が入ってきた際には、そこから開催が決定するまでの取り組みというように、大きく分けると2段階に分けた状況で進めていくことになります。
だいたい月1回ぐらいで開催する委員会の中で、さまざまなご意見をいただきながら、市民・道民はもとよりでありますけれども、全国的に理解を広げて、協力・応援していただく活動を広げていきたいと思います。
30年前のわいせつ行為について、札幌市内の男性教諭が懲戒免職になった件でお尋ねします。今年(2022年)3月に、札幌市教育委員会では事件の検証報告書を公表しましたが、その内容について、被害者の方から一部事実と異なるという意見が出ております。
この件について、先日(4月11日)、札幌市政記者クラブとして、市教委に記者会見を開催するように要望いたしましたが、市教委は会見を拒否しています。
そもそも、検証報告書自体がホームページにも掲載されておらず、市教委が市民に対して説明責任を果たしているというふうにはとても思えません。
このような市教委の対応について、秋元市長のご見解をお尋ねしたいと思います。
教育委員会に対しては、2点、感じているところです。1点は、被害者の方とのコミュニケーションということで、誠実にこれまでと同様に対応してほしいということ。
それから、この検証報告については、平成28年のときの教員に対する調査など、事実認定を行っていくためのさまざまな調査の在り方がどうだったのかということです。
ですから、今後、学校での性暴力を根絶するために、検証報告の中身を受けて、教育委員会としてどういう取り組みをしていくのかということと、調査の在り方などについてもどうしていくのかということが重要だと思います。
そういう意味では、検証報告を受けて、今後、教育委員会としてどういう対応をしていくのかといったことを早急にまとめてそれを公表していくとともに、その取り組みを進めていくということが、重要であると思いますので、そういったことについて、あらためて教育委員会に求めていきたいと思います。
住宅街で出ているヒグマのような動物の目撃情報について、北区であれば、あいの里でも目撃情報があり、石狩市との境界部分に当たるところでの情報もあると思うのですが、そういった中での周辺市町村との連携などについてお伺いします。
これまでは札幌市内であれば、南方面の山間部でのヒグマの出没が多い状況でしたが、昨年にはこれまで経験したことがない状況となり、北区や東区の住宅街で確認され、石狩川を渡って北方面から来たのではないかというふうにも言われています。
そういう意味では、どこからでも市街地にヒグマが入ってくる可能性があるわけですので、今も札幌圏の周辺の自治体とは情報を共有しながら、市境のところでヒグマが発生した場合に連携して対策を講じておりますが、より連携を強めていきたいと思っているところです。
今後も対策について専門家の方のご意見などもいただきながら、周辺の自治体との連携・情報共有も含めて、取り組みを強化していきたいと思います。
5月2日でちょうど市長の任期があと1年となりますが、2期目を振り返って、当初の公約で実現できたことやできなかったことなど、2期目の市政運営について自己評価をお聞きしたいと思います。
本年度(2022年度)が2期目の最終年度ということになりますが、この2年は、新型コロナウイルス感染症対策にかなり追われておりました。
一方で、市民の皆さんにお約束させていただいた公約事項については、中期計画である札幌市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン2019を定めて、取り組みを進めてまいりました。
とりわけ、将来につながる子どもの支援でありますとか、今、進めている再開発など、まちづくりに関する取り組みを行ってまいりまして、公約事項については、ほぼ着手して進めてこられたと思っております。公約は、約120項目ございますけれども、唯一、札幌国際芸術祭を冬季に開催するということを申し上げましたが、残念ながら国際芸術祭2020はオンライン開催ということで、リアルな開催ができませんでした。
それ以外の事柄については、コロナ禍の状況ではありますけれども、再開発の関係ですとか、若い方たちの起業を支援するスタートアップといったことなどについても取り組むことができたかなと思います。
一方で、先ほど申しましたように、当初は想定していなかった感染症への対応でありますとか、今年は予想外の大雪となるなど、多くの市民の皆さんの要望・苦情というものもいただきました。
大雪の対応については、年内に、来年(2023年)以降に同様の状況になった場合にどうするかという対策について決定し、取り組んでいきたいと思っておりますし、将来に向けたまちづくりのほか、目の前のいろいろな課題など、さまざまな事象にしっかり対応していきたいと思います。
ご自身で点数をつけるとすれば・・・
まだ、(任期の)最終年度も、第二次札幌市まちづくり戦略ビジョンの策定や新型コロナウイルス感染症対策の関係など、目の前の課題が山積しておりますので、現時点で評価というよりは、まず目の前のさまざまな課題にしっかり対応していかなければならないと思っています。
来年4月には市長選も控えておりますが、市長として冬季オリンピック・パラリンピックの招致を見届けたいという思いはあるのでしょうか。
冬季オリンピック・パラリンピックの招致に関しても、今年は山場を迎えてきますので、冬季オリンピック・パラリンピックの招致も含めて目の前のさまざまな課題にしっかり対応していきたいと思っています。
先日(4月23日)の知床で起こった観光船の痛ましい事故について、市長の受け止めをお聞かせください。
大変痛ましい事故で、心が痛むところでございます。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。まだ行方の分からない方もいらっしゃいますので、1日も早く救助されることを心から願っております。
非常に天候が悪い中での出港というふうにも聞いておりますので、国のほうでも検証されているようでありますが、なぜ事故が起きたのか原因を究明し、今後の対策について検証していただきたいと思います。
海・水ということではありませんけれども、札幌市内にも観光施設がいろいろございます。今回の事故を受け、北海道からも、ゴールデンウイークを迎えるに当たり、観光施設の安全対策をあらためて確認するようにという通知もございましたので、市としてもさまざまな観光施設に、機械の点検なども含めて安全対策に十分注意をしていただきたいということで、この通知をあらためて周知させていただいたところでございます。
先ほどの新型コロナウイルス感染症対策の中で、抗原検査キットで(陽性となった方が医療機関を受診することなく療養判定が可能となる)、陽性者登録センターが5月1日から始まりますが、これは札幌市の独自の取り組みと受け止めてよろしいのでしょうか。
感染が拡大した時期に保健所を介することなく療養の認定を行うというようなことをされていた自治体もあったかと思いますが、今回、抗原検査キットを使って検査し、検査の結果を映像で送っていただいて、いろいろな情報を入力していただくことで、システム的に陽性判定と療養方法をお知らせしていくという取り組みは、あまり他には例がないかと思っています。
これから感染が非常に拡大し、発熱外来などもオーバーフロー(超過)してしまうことも想定し、5月からスタートしていきたいと思います。
先日(4月21日)、きよたまちづくり区民会議が清田区民センターの早期移転に関する要望を秋元市長宛てに提出され、市のほうからも前向きに検討したいというような答えがありましたが、移転についての現状をお聞かせください。
市内10区ある中で、区役所と区民センターが離れた位置にあるのは清田区だけで、使い勝手の面で近接してほしいという要望はあると思っています。
清田区の地域の中心となる場所でさまざまな施設の利便性を高めるということは重要であると思っており、できるだけ早い時期に移転ができるように検討を進めていきたいというふうに思っています。
一方で、現在の区民センターはまだ十分使える建物でありますので、後利用をどうするかということについても、並行して検討を進めていきたいと思います。
教員によるわいせつ行為の関係ですが、被害者の女性が、教育長の記者会見の実施や、被害者への謝罪、市教委と再発防止についての話し合いをしたいというふうにおっしゃっておりますが、被害者の求めに市教委としてどのように応じるべきか、いかがお考えでしょうか。
先ほど申しましたように、被害を受けた方にこれまでもいろいろな形でお話をさせていただいていますので、丁寧に寄り添った形で対応すべきだと思います。
三角山でのヒグマの出没に係る対応について、専門家によっていろいろな検証があるかと思いますが、登山道の規制の解除や今後の再発防止策について、市長のお考えを伺えますでしょうか。
登山道については、ヒグマが今後も出没しないのかどうか確認した上で規制を解除していかなければいけないと思っております。対策なども単に注意の看板だけではなく、専門家の皆さんからのご意見をいただいた上で、具体的な対策をしてから規制を解除することになるかと思います。
具体的な対策を講じていくのはゴールデンウイークが明けてからになり、開放できるまでは少し時間かかるかと思っております。
今回、専門家でありながら、巣穴の調査をしてけがをする状況となりました。調査の仕方については、例えば、ドローンで事前に見てから調査をするなど、専門家のご意見をいただきながら、安全な調査の仕方を考えていかなければならないと思っています。
この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)
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