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更新日:2023年12月4日

令和3年5月5日臨時市長記者会見記録

日時

2021年5月5日(水曜日)18時30分~18時53分

場所 市本庁舎12階1~3号会議室
記者数

15人

市長から下記の話題について発表しました

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で文字掲載しています。)

※質疑応答の中に一部音声に乱れがあるため、内容については下記「質疑応答」にてご確認ください。

引き続き、次の話題について質疑が行われました

 発表内容

新型コロナウイルス感染症への対応について

 初めに市内において、新型コロナウイルス感染症の治療中でありましたお一人の方がお亡くなりになったという報告がございました。亡くなられた方に謹んで哀悼の意を表しますとともに、ご遺族の皆さまに心よりお悔やみを申し上げます。

 札幌市内におきましては、変異株の市中への広がりなどで急激な感染拡大が起きており、医療提供体制も大変厳しい状況にございます。

 この非常事態ともいえる医療の状況等を踏まえ、本日(5月5日)、北海道において、対策本部会議が開催され、政府への「まん延防止等重点措置」の要請を行うことが決定されたところであります。

 さらには、まん延防止等重点措置適用前から、北海道と札幌市が連携して、独自の強い対策を早急に取り組むこととして、5月11日までの「ゴールデンウイーク特別対策」において、市内飲食店等に対する、さらなる営業時間や酒類提供時間の短縮など、追加の対策を実施するということが決定されたところであります。

資料「『ゴールデンウイーク特別対策』追加対策1.」(PDF:267KB)

 具体的に追加される対策といたしましては、まず、市内飲食店等に対する営業時間や酒類提供時間の短縮であります。

 市内飲食店・カラオケ店に対しましては、4月27日から営業時間を午前5時から午後9時まで、酒類の提供を午前5時から午後8時までとお願いしておりましたけれども、明日(5月6日)から、営業時間を午前5時から午後8時までとして、酒類の提供は午前11時から午後7時までとすることをお願いさせていただくこととなりました。

 このたびの要請内容の変更に伴いまして、ご協力いただいた事業者の皆さまへの支給額の変更を予定しております。詳細につきましては、随時ホームページにも掲載をさせていただきますが、ご不明な点のある方はお問い合わせをいただきたいと思います。

資料「『ゴールデンウイーク特別対策』追加対策2.」(PDF:264KB)

 カラオケ設備を備えている飲食店において、感染対策が徹底できない場合のカラオケ設備の使用をお控えいただくほか、大規模小売事業者における特売の広告など、混雑につながる広告の自粛をお願いいたします。

 加えて先日より、主要な観光施設等におけるライトアップや繁華街における屋外広告について、午後9時以降の夜間消灯のご協力を呼び掛けさせていただいていたところでありますけれども、このたびの飲食店等への、さらなる営業時間短縮の要請に伴い、午後8時以降の夜間消灯についてのご協力をお願いいたします。

 さらに、明日からは通常勤務となる職場が多いと思われますけれども、人と人との接触機会の低減を一層図るため、引き続き、時差出勤やテレワーク、休暇の取得促進などのご協力をお願い申し上げます。

 事業者の皆さまには、度重なる要請により、大変な負担となっているということについて承知しているところでありますけれども、現況の札幌市内の厳しい感染状況にご理解をいただき、さらなる感染の拡大をここで抑え込むために、引き続きのご協力をお願い申し上げます。

 これらの対策に加え、札幌市といたしまして、先ほど開催いたしました第14回札幌市新型コロナウイルス感染症対策本部会議において、まん延防止等重点措置の適用を見据え、北海道との協議を引き続き緊密に行っていくこととしました。

 政府の基本的対処方針(新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針)に基づいて、市営交通の減便等について速やかに実施できるよう、万全の準備を整えておくよう指示したところであります。

 また、市立学校におきましては、変異株の影響もありまして、子どもへの感染が拡大している状況がございます。このため、修学旅行など課外活動の実施見合わせや、部活動を原則休止とする期間の延長を決定したところであります。

 児童・生徒・保護者の皆さまには大変申し訳ございませんが、お子さまの命と健康を守るために、必要な対策であるということをご理解の上、ご協力をお願い申し上げます。

資料「新規感染者数の推移」(PDF:390KB)

 市内の感染状況でありますけれども、新規感染者数の増加傾向が顕著であります。

 昨日(5月4日)の新規感染者数は201人と、過去最大の新規感染者数を確認した5月2日に次ぐ、200人台ということが確認されている状況であります。

 新規感染者数の週合計では過去最大の1,148人となり、人口10万人当たりでは、北海道が定める「警戒ステージ5相当」の25人の2倍以上であります58.7人と、まさに感染が急拡大している危機的な状況であります。

資料「入院患者数・新規感染者数・重症患者数の推移」(PDF:277KB)

 入院患者数をみますと、現時点で即応できる病床がおおむね400床でございます。昨日時点の入院者数は346人と、病床使用率が実質9割程度に達しております。

 札幌の感染状況と医療提供体制は大変危機的な状況となっており、医療の非常事態と言ってもいい状況であります。

資料「札幌市医療非常事態宣言」(PDF:174KB)

 本日、北海道、さらには医師会などをはじめとする関係機関と「札幌市医療非常事態宣言」を出させていただくことといたしました。

 医療体制の崩壊を防ぎ、市民の皆さまの生命を守るためにも、市民の皆さまにおかれましては、不要不急の外出・市外との往来をお控えいただくほか、道民の皆さまにおかれましても、不要不急の札幌への往来、これをお控えいただきますよう、あらためてお願いいたします。

 また、これまで入院受け入れ病床の増床のほかにも、患者を市外に搬送する事案というのも増えておりまして、道内の医療機関の皆さまに、多大なるご協力をいただいております。あらためて感謝を申し上げますとともに、引き続きのご協力をお願い申し上げます。

 最後になりますが、市民、事業者の皆さまにお願いであります。

 依然として札幌は、緊急事態宣言レベルの危機的な状況となっております。この感染拡大を止めていくためには、人と人との接触機会をできるだけ減らす必要がございます。

 マスク着用の徹底などの、基本的な感染対策はもとよりでありますけれども、このゴールデンウイーク特別対策期間中の不要不急の外出・市外との往来、こういったことは控えていただきまして、そして、外出予定の中止あるいは延期の検討ということを、重ねてお願い申し上げます。

 今、この感染を止めるためには、市民の皆さまお一人お一人の適切な行動が必要となります。ぜひともこのことをご理解いただいて、ご協力いただきますようお願い申し上げます。

質疑応答

 新型コロナウイルス感染症への対応について(1)

北海道新聞

 今回、道がまん延防止等重点措置を国に要請することが決まったということですが、あらためて受け止めをお聞かせください。

市長

 札幌の新規感染者数、それから病床のひっ迫、こういった感染状況につきましては、非常に厳しい状況になっております。そういう意味では、まん延防止等重点措置などの強い措置が必要だということで、これから政府のほうで最終的に決定されるという状況になろうかと思いますけれども、ここで感染拡大をしっかり止めていく。そのために、あらためて事業者の皆さま、市民の皆さまに、ご協力をいただきたいと思います。

北海道新聞

 まだ実際に適用するかどうかはこれからだと思いますが、今後、まん延防止等重点措置が適用になることで、どのようなことに取り組むことができ、実際に感染拡大防止につながるかという具体的な内容について、今お考えのことがあれば可能な範囲でお聞かせいただければと思います。

市長

 この措置が適用されたときの基本的な対処方針というものがございますので、それに基づいて、北海道のほうとしても、国と最終的な調整をしていくという状況になっています。

 基本的には、飲食店等への営業時間の短縮要請については、午後8時までの営業ということになりますので、それを今回(まん延防止等重点措置の適用が)決定する前に、お願いしていくという状況になっております。

 加えて、人との接触機会、人流を減らしていくということになりますので、飲食店以外の店、大型商業施設についても、人流を減らしていく取り組みについてお願いしていくということになりますし、最終的な調整というのはこれからということになりますけれども、地下鉄等の終電車の前倒しといったようなことについても、国のほうと協議していくことになっていくかと思います。

 基本的には、昼夜を問わず、人と人との接触機会をできるだけ減らしていくということになりますので、企業への出勤の抑制ということも強くお願いしていかなければいけないと思っております。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(2)

HBC

 地下鉄の減便についてですけれども、具体的に何便減らすですとか、そういう具体的な話はありますでしょうか。

 

市長

 先ほど本部会議の中でも指示いたしましたけれども、その中で、まん延防止等重点措置が適用されるということになれば、具体的な時間帯ですとか、どういう形で間引き等ができるのかということについて、国との調整が出てきます。現時点で札幌としてどういうことができるのかということを具体的に検討するように指示したところであります。

 具体的な内容についてはこれからになります。

HBC

 まん延防止等重点措置の適用後そういった減便するということで、前倒しというのは今のところないということですか。

市長

 地下鉄等をご利用される方は、必ずしも、例えば夜、お酒を飲んでお帰りになる方ばかりではなくて、医療機関にお勤めの方ですとか、いわゆるエッセンシャルワーカーと言われる方々もいらっしゃいますので、ここは基本的に慎重な検討が必要だろうと思います。

 ただ、まん延防止等重点措置の適用に際し、公共交通機関の営業時間短縮のことも出てくるということであれば、バス事業者さんなどへのお願いをしなければなりませんが、まずは市営交通について、できることをやっていくということで具体的な検討をしていくことになろうかと思います。

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会について

北海道新聞

 きょう(5月5日)、五輪マラソンのテスト大会(北海道・札幌マラソンフェスティバル2021)が実際に開催されました。今のところ、大きな混乱がなく終わったという話は聞いておりますが、感染が拡大しており、市長が(沿道での応援の)自粛などを呼び掛けている中で実施されたことについて、あらためてそのご感想と見解をお聞かせください。

市長

 外出自粛等のお願いをしているという状況の中で、やはり、市民の皆さまには、(テスト大会の開催が)この時期でなければいけないのかというようなこと、あるいは、感染の拡大につながらないのかという、いろいろな不安があろうかと思います。

 そういう意味では、感情的にはなかなか(テスト大会の開催を)理解できないという部分も多々あったのではないかと思っております。これまでも何度か申し上げておりますけれども、(2021年)8月の東京2020オリンピック競技大会のマラソン競技の開催に向けて、札幌においては、世界陸連(ワールドアスレティックス)に認定された公式なコースを使うということはこれまでございませんでしたので、感染対策なども含めた運営のためのテストということでありました。

 これはどうしても行わなければならないことで、大規模な交通規制を行うということもございますので、かなり前から周知していかなければいけない状況でした。ですから、時期を変更するということもなかなか難しかったものであり、そういう状況の中で開催をされたということであります。

 感染対策についても選手・役員・その他の関係者、それからボランティアの方なども含めた健康観察、こういったことについて、さまざまなテストを行うことができたという報告を受けております。

 そういう意味では、繰り返しになりますが、市民の皆さまにさまざまなお願いをしている状況の中で、感情的な理解をいただくということは難しかったのではないかと思っております。

北海道新聞

 市長は感染対策のテストとしては(テスト大会の感染対策は)不十分ではないかというような見解を示されたと思うんですが、今回実施したばかりではありますけれども、感染対策については、どのように受け止められてますか。

市長

 感染対策の一つとして、いわゆる沿道の観客は別の競技会場と違って、入場の制限を明確にできるというものではありませんので、沿道での観戦で混雑するという状況が非常に心配だったわけであります。

 今回は感染対策のために沿道での観戦・応援はお控えくださいということでお願いしてまいりました。実際、どのぐらい人が集まるのかという部分については、やや心配な面もございましたけれども、実際テレビ等で状況を見ますと、観戦・応援する方がたくさんいらっしゃって密になっているという状況ではなかったかなと思っております。

 そういう意味では、市民の皆さまに大変ご協力をいただいたと思っており、今回は沿道での観戦・応援の自粛ということでお願いをしてまいりましたけれども、本番の時にどうなるのかということが決まっておりませんので、そういう意味での観戦・応援する方の感染対策としては十分ではなかったのではないかというふうに思っております。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(3)

NHK

 市営交通の減便ということですけども、地下鉄以外に市電のほうについても、同様に減便については検討するという理解でよろしいんでしょうか。

市長

 今、交通局のほうでどういうことが可能か、仮に、先ほど申しましたように、国との調整の中で、まん延防止等重点措置が適用される中で、公共交通機関の減便というようなこともやらなければならないという状況になれば、札幌市としてどういうことができるのかということを検討させております。

NHK

 ゴールデンウイークの特別対策は一応5月11日までということですけども、(5月)12日以降の対策について、現在の感染状況等も含めて、この営業時間の短縮とかについてはやはり必要だというお考えだということでよろしいでしょうか。

市長

 はい。12日以降の対策は、一つは国のほうでの、まん延防止等重点措置がいつからいつまで適用になるのかということも影響してくると思っております。

 今週中には政府の方向性が示されるということでございますので、それに応じて、次の対策といいますか、期間等の設定が決まっていくということになろうかと思います。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(4)

朝日新聞

 まん延防止等重点措置が適用となっている地域では、酒類の提供を禁止していると言いますか、一切自粛している地域もあります。今回は酒類提供の時間が午後7時までということになってますけども、この酒類の提供について、禁止すべきかどうかということについて、市長はどうお考えでしょうか。

市長

 さまざまな地域の状況があろうかと思います。今酒類の提供を禁止しているという地域については、例えば、緊急事態宣言が出されている東京都の周辺の県ということでありますので、緊急事態宣言を出されている地域の影響かというふうに思います。

 そういう意味では、北海道では、そういった状況ではなく札幌だけのことになりますので、これも今後、北海道や国と調整をしていくということになろうかと思います。

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

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