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更新日:2020年3月9日

令和2年3月7日臨時市長記者会見記録

日時

2020年3月7日(土曜日)18時00分~19時05分

場所 記者会見室
記者数

19人

市長および医務監から下記の話題について発表しました

「新型コロナウイルス感染症の市内発生状況」のページへ

引き続き、次の話題について質疑が行われました

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について

市長

 このたび、道内93から98例目となります新型コロナウイルスに関連した新たな感染者6人が札幌市内において確認されましたので、ご報告させていただきます。

 本日(3月7日)、判明いたしました患者の方々の詳細につきましては、この後、医務監からご報告をさせていただきますが、この6人のうちの2人がこれまで感染が確認をされておりました3人、道内70例目・78例目・79例目の方々と共に、中央区南6条西4丁目にございますライブバー「sing sing sing」の従業員とお客さまとであることが判明いたしました。このライブバーは、いわゆる一般的なライブハウスのように大勢のお客さまを集めて(イベントを)行う形態ではなく、最大で30人程度の方がライブショーやカラオケなどを楽しむお店ということでございますけれども、不特定の方がお店にいらっしゃっています。

 保健所におきましても、濃厚接触者の調査等を進めているところでありますけれども、2月26日にこのライブバーをご利用された方で発熱等の症状がある方がいらっしゃいましたら、すぐに一般相談窓口(011-632-4567)にご連絡をいただきますよう、ご協力をお願いしたいということでございます。

 あらためてのお願いでございますが、これ以上の感染拡大を防ぐためにも、市民の皆さまには不要不急な外出を控えるほか、できる限り、人の集まる場所、特に、換気の悪い場所での会合や飲み会などを今しばらく控えていただきますよう、ご協力のほどをよろしくお願いいたします。

医務監

 道内93から98例目となる感染者、患者AからFが札幌市内におきまして確認されましたので、お知らせいたします。

 患者Aから患者Cは、医療機関からの相談により保健所が探知し、患者Dは、3月5日に公表いたしました道内83例目の濃厚接触者であります。患者Eおよび患者Fは、3月3日に公表しました道内79例目の濃厚接触者であり、健康観察中に保健所が有症を探知し、札幌市衛生研究所で病原体検査を実施しましたところ、それぞれ、3月6日から本日にかけて陽性と判明しております。

 患者Aから患者Cは市立札幌病院、患者D・患者Fは北海道医療センターに入院中であり、いずれも一切外部に汚染する恐れはなく、専門の医師・スタッフが適切に治療に当たっております。

 なお、患者Eにつきましては無症状であり、現在、自宅待機中でございます。今後、入院する予定になっております。

 詳細につきましては調査中ではありますが、感染拡大の防止に努めてまいります。

 患者の概要でございます。

 患者Aの方は、道内93例目、50歳代女性、居住地は札幌市、会社員の方で、日本国籍で、海外渡航歴はございません。

 患者Bにつきましては、道内94例目、50歳代の男性で、札幌市に居住し、会社員の方で、日本国籍、海外渡航歴はございません。

 患者C、道内95例目につきましては、70歳代の男性で、札幌市にお住まいで、無職の方で、日本国籍で、海外渡航歴はございません。

 また、患者Dにつきましては、道内96例目の60歳代の女性で、札幌市在住で、無職で、日本国籍で、海外渡航歴はございません。

 患者Eにつきましては、道内97例目、60歳代の男性、札幌市在住で、会社員の方で、日本国籍で、海外渡航歴はございません。

 また、患者Fにつきましては、道内98例目の60歳代の男性で、札幌市に在住で、会社員で、日本国籍で、海外渡航歴はございません。

 この患者E・患者Fにつきましては、先ほど秋元市長のほうからご説明のあった患者さんお二人でございます。

 患者Aからご説明させていただきます。道内93例目ですけれども、症状と経過としては、2月26日に発熱・関節痛・筋肉痛がございまして、2月27日に医療機関Aを受診し、インフルエンザ検査を実施しましたが、陰性で肺炎像はないということでございました。2月29日に医療機関Aを再度受診し、全身倦怠(けんたい)感がございました。3月2日に医療機関Bを受診し、インフルエンザの検査を再度いたしましたが陰性で、肺炎像はやはりございませんでした。3月3日になって医療機関Cを受診し、3月5日になって医療機関Cに救急搬送をされております。肺炎像がございまして、検体採取をし、札幌市衛生研究所で検査を行ったところ、3月6日に陽性が判明しております。同日、札幌市立病院に入院し、現時点では軽症ということでございます。濃厚接触者や行動歴については調査中でございます。

 患者Bにつきましてですが、道内94例目でございます。2月21日から発熱がございまして、頭痛・胸の痛みもありました。2月22日に医療機関Dを受診しましたが、肺炎像はなく経過しておりました。2月23日になりますけれども、医療機関Eを受診し、発熱・頭痛・胸の痛みが継続しておりました。インフルエンザの検査は陰性でございます。2月25日に医療機関Fを受診し、肺炎像はやはりございませんでした。2月27日に医療機関Fを再診しております。3月5日に医療機関Fを再診し、入院しております。肺炎像がございます。検体を検査しましたところ、陽性が判明し、市立札幌病院のほうに入院しております。現時点では軽症でございます。濃厚接触者や行動歴については、調査中でございます。

 患者Cでございますが、道内95例目ということで、2月26日から発熱がございまして、2月28日に医療機関Gを受診しております。3月2日医療機関Gを再診し、嘔吐・下痢がございました。3月5日に医療機関Gを再診し、レントゲン上、肺炎像がありまして、医療機関Hに入院しております。検体採取をし、3月6日に札幌市衛生研究所で陽性が判明しております。3月7日に市立札幌病院に入院しておりますが、現時点で重症な状況というふうに伺っております。濃厚接触者や行動歴については、調査中でございます。

 患者Dでございますが、道内96例目でございます。この方は、道内83例目の方の濃厚接触者に当たります。3月3日から咽頭痛があり、保健所のほうで健康観察中でございましたが、3月5日に体調不良であるということが分かり、3月6日に市立札幌病院のほうで検体を採取し、札幌市衛生研究所で検査を行ったところ、本日、陽性が判明しております。この方は、北海道医療センターのほうに入院して、軽症でございます。ほかの濃厚接触者や行動歴は、調査中でございます。

 患者Eにつきましては、道内97例目、この方は道内79例目の濃厚接触者ということでございます。3月1日に発熱があり、3月2日に医療機関Iを受診し、インフルエンザは陰性で、肺炎像はございませんでした。3月4日に医療機関Jを受診し、インフルエンザは陰性ということで、保健所のほうで健康観察をしていたところ、3月5日に体調不良であることが判明し、3月6日に市立札幌病院にて検体を採取し、検査を行ったところ、本日、衛生研究所のほうで陽性が判明し、現時点では軽症ということで、自宅にまず待機をしていただいております。ほかの濃厚接触者については調査中でございますが、行動歴として、2月26日に、先ほど市長からご説明のありましたライブバーのほうに来店しております。その他の行動歴につきましては、調査中であります。

 患者Fにつきましては、道内98例目でございます。この方も道内79例目の濃厚接触者に当たります。この方は、2月29日に発熱をしておりまして、3月1日に医療機関Kを受診しております。インフルエンザの検査は陰性でした。3月5日に医療機関Lを受診し、発熱は継続していますが、肺炎像はございませんでした。3月6日の金曜日からせきが出て、市立札幌病院で検体を採取しており、本日、衛生研究所のほうで陽性が判明しております。この方は、現在、北海道医療センターのほうに入院しておりますが、症状としては軽症であります。濃厚接触者については調査中でありますが、行動歴として、この方も2月26日に同じく来店しております。その他の行動歴については、調査中であります。

 札幌市衛生研究所におけるこれまでの検査数としては、本日の午前9時現在で総検査数が386検体、240人分の検査をしております。このうち、陽性者は30例ということでございます。

市長

 先ほどお話をしましたライブバーにおける感染の関係ですけれども、すでに公表しております方、2月29日に女性の方を公表させていただいて、その方の濃厚接触者・感染経路を確認する中で、3月3日にお二人の方を公表させていただきましたけれども、その方々の濃厚接触者を確認していく中で、3月6日にご親族の方々に確認しておりまして、本日報告をさせていただいた6人の中のお二人でありますけれども、このライブバーに来店されていたお客さまということでございました。この濃厚接触者の経路を確認していく中で、複数のお客さまがこのお店に来店されていたということがございました。

 お名前等の確認ができる方々については、保健所のほうで今調査をしているところでありますけれども、そこで確認のできない方も来店をしていた可能性がございますので、本日、このお店の名前と、そして、このお二方が2月26日に来店されておりますということで、発症されている方も2月26日の深夜に発症されているという状況から、2月26日に来店された方について、症状等がある方については保健所のほうにご連絡をいただきたいということで、きょう(3月7日)、緊急の発表をさせていただいた状況であります。

 先ほど、冒頭で申し上げましたように、ライブバーということで、今、大阪で感染が判明しているライブハウス、(来客者数が)100人とかのものとは違いまして、比較的小さなお店でございます。カウンターがあって、ソファーがあってということでありまして、だいたい、最大で30人ほどの方が入る、30人弱ということでしょうか、そういうお店の中でありますので、先ほど申し上げましたように、何度も来られている方などにつきましては、お客さまのお名前と連絡先が確認できる方もいらっしゃいまして、追跡調査する中で発症された方が確認されたということでございます。そういう意味では、道外で行われたいわゆる100人、あるいは150人とか、多くの人が入るようなライブ会場ではないということで、多数の方々が感染しているという状況にはないということを少し補足させていただきたいと思います。

質疑応答

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について(1)

共同通信

 今、パネルでご説明いただいたものですけれども、その赤い枠は、いずれもライブバーに勤務している3人ということでよろしいのでしょうかね。

感染症担当部長

 ライブバーの方の従業員です。

共同通信

 3人とも従業員ということですね。

感染症担当部長

 そうです。この枠は従業員です。

共同通信

 その男性2人がライブバーのお客さん。

感染症担当部長

 この下のお二人が。

共同通信

 計5人ということでよろしいですね、あらためてですけれども、確認を。

感染症担当部長

 そうですね。関係者ということでは、計5人という形です。

共同通信

 今、クラスター、感染者の集団ということで言われていますけれども、(きょうの件を)どのようにこれを捉えていらっしゃいますでしょうか。

感染症担当部長

 今後調査が進んでいく中で、クラスターになっていくこともあるかもしれませんけれども、現時点で5人という形になるのかなと思います。

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について(2)

NHK

 きょう現在の札幌市内の入院された方の回復された方の数がありましたら、お願いいたします。

感染症担当部長

 退院された方の数につきましては、現在確認できているのが、1人の方が回復をされて退院をしております。

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について(3)

読売新聞

 道内79例目の方とすでに濃厚接触とされていらっしゃる道内70例目・78例目の方、これ、いずれも、先ほど市長から実名を公表された「sing sing sing」というライブバーの従業員という理解でよろしいのでしょうか。また、そちらの資料には、2月の19日に接触という表記がございますけれども、2月の19日にどのような形で接触されていて、その後、その3人の接触はなかったのでしょうか。

感染症担当部長

 この従業員の方が3人いらっしゃるのですけれども、このお店で従事をされている方ということですけれども、ほかのお店で従事されている場合もあるそうですので、ずっとこの店ではなくて、別な所で従事されているという方もいらっしゃると聞いています。

 それから、2月19日は、そのお店の開店時間にずっといらっしゃる方もいらっしゃいますし、それから、一部の時間でおいでになっている方がいらっしゃいまして、そういった意味では、皆さんが全部の営業時間にずっといらっしゃるわけではなくて、一部の時間にもいらっしゃる方もいるし、全部の時間にいらっしゃった方もいます。

読売新聞

 確認ですけれども、2月19日の接触は、公表された「sing sing sing」での接触だという理解でよろしかったでしょうか。

感染症担当部長

 そのとおりです。

読売新聞

 その間、19日以降の接触についてはいかがでしたか。

感染症担当部長

 現在確認できている3人がそろっての感染は、2月19日となっています。

読売新聞

 今回、ライブバーの勤務という形ですけれども、この中に経営者の方ですとか、複数の店に行かれているということですけれども、勤務というのはどういう形で勤務されていらっしゃったのかということについて教えていただけますか。

感染症担当部長

 バーですので、今お話しありましたように、全ての時間帯にいらっしゃる方ということと、それから、ご自分のパートを持つという形で一部の時間においでになっている方がいらっしゃると。もう一つの質問は何でしたか。

 一部の時間と全ての時間にいらっしゃる方ということで、質問をもう一度言っていただけますか

読売新聞

 どういう質問でしたっけ。じゃ、すみません、結構です。

確認ですけれども、「sing sing sing」の営業時間と営業日について把握されているものがあったら教えてください。

医務監

 営業時間が午後7時30分から午前0時ですね。定休日がいつだったか、ちょっと把握しておりませんけれども、営業時刻としては午後7時30分から午前0時です。

読売新聞

 確認されているところだと思いますけれども、2月19日と26日以外にこの3人の方が勤務していた日は把握されていらっしゃいますでしょうか。

医務監

 3人が同時に勤務して・・・

読売新聞

 3人同時でなくて結構です。それぞれで構いませんけれども、注意しなければいけない日は、そのほかにないかという質問です。

感染症担当部長

 この3人の発症している従業員の方が、26日以外に1人でもいらっしゃればそこで接触があるという意味だと思うのですけれども、26日以降では、この3人の方が1人もいらっしゃる日がなかったので、26日が接触する機会だと考えていますので、ほかの日にちも営業している日にちはありますけれども、接触の機会があるとすれば26日だということを調査の中でつかんでいます。

読売新聞

 19日の接触は注意をしなくてよろしいのですか。その日も3人がいらっしゃったということだったと思いますが。

医務監

 それぞれの方が発症している日にちを考えると、きょう報告しております97例目・98例目が感染をするというそういう状況が発生するのは、26日のみになるとわれわれは考えております。ですので、2月19日に枠で書かれていますけれども、この方たちのこの接触が今回起きている97例目・98例目の接触には直接は2月19日は関係がないと。2月26日の日に来店をしたということが今回の発生につながっているとわれわれは考えております。

読売新聞

 それぞれ従業員の方なんですけれども、ライブバーという所でどのようなお仕事をされていた、歌っていたのか、お酒をつぐ、どのような仕事をされていたのか、把握している範囲で。

感染症担当部長

 ここのライブバーは、1日3回のステージと、その間にカラオケということがありますので、そのステージの中で歌うという仕事、それから、カラオケの仕事をなさっていたというふうに聞いております。それから、そういった形のライブバーという中でのお仕事をされていたというふうに聞いております。

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について(4)

共同通信

 先ほど、「sing sing sing」というふうにライブバーの名前を公表されましたけれども、先日(3月6日)、大分市のほうが感染者が勤務していた飲食店を独断で公表されました。今回、「sing sing sing」という名前を公表するに当たって店側の了承を得ているかどうかと、今回公表に踏み切った理由を教えてください。

感染症担当部長

 お店の方への了承を取って今回お話をしています。その中での公開に至った理由ですけれども、このような従業員の方の発生ということと、それから、お二人はお客さまということもありまして、私どもで、従業員の方からお聞きして、お得意さまといいますか、常連さんの情報もいただきまして、調査を進めてまいったところですけれども、お話の中で、不特定多数の方がおいでになっているということもありまして、常連さんだけではつかみ切れない方がいらっしゃるということから、お店の方にもその旨をお話しいたしまして、了解をいただきまして、このような形で公開をさせていただくことにいたしました。

共同通信

 注意喚起ということでよろしいですか。

感染症担当部長

 私ども、できる限り、個別に連絡を取りまして、お店の方のご協力をいただいて、連絡着く限りは連絡したのですけれども、お店の方も、お名前が分かっている方ですとか、いつも来ていただいている方には連絡できたのですけれども、そうでない方につきましては、このような注意喚起をする形でご連絡をいただければというふうに思っております。

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について(5)

北海道新聞

 きょうで道内の感染者98例目ということになりますけれども、この98人の中で、このライブバーに来ていた方というのは、ほかに確認はできていないのですか。

感染症担当部長

 もちろん、そのことを考えまして、現在、私どもで把握している疫学情報を全てめくりまして、このライブバーに行っている方を探しましたけれども、現状では、この中ではいらっしゃいませんでした。

北海道新聞

 現時点で、このライブバーは、現時点もそうですけど、今後、このライブバーの営業というのはどうなりますか。

感染症担当部長

 2月29日から休業中になっていると聞いております。

北海道新聞

 今回、このライブバーの感染というのが5人ということになると思うのですけれども、そうであれば、これはクラスターということなのかどうということ、先ほどちょっとよく聞き取れなくて、部長はおそらく否定されたのだと思うのですけれども、そうであれば、クラスターの定義というのは一体どうお考えなのかということを教えてください。

感染症担当部長

 クラスターというのは、一つの塊とか房とかという数の集合という意味になりますので、一定数になればクラスターという形になる、その一つの大きさになるということに意味はなっていると思うのですけれども、今回、このような形でお店の従業員の方、それから、お店においでになっているお客さまの中でこういう数の感染者が出ているという形になります。

 見た形だと、お店の中で5人の方が(感染した)ということになるのですけれども、まず、私どもが考えているのは、通常はインデックスケース、集団内での最初の患者から、発症日を追っていくことで、うつった方、発症した方、うつった方という順で追っていくのですけれども、一方で、この方々に対して感染させた方がこの方々以外にいる可能性もあります。

 そうなりますと、一見、見た感じ、5人という数字があるのですけれども、この方々がどなたからうつったかということは詳細に検討しなければなりません。この中に、インデックスケースがいらっしゃって、4人の方にうつしたのではないかというのも一つの仮定になりますけれども、インデックスケースが複数あったり、ほかにうつす方がいらっしゃるということもありますので、発症日ですとか、行動歴を詳細に検討することで、一見、見掛けは5人ですけれども、それが1人と4人に分かれている可能性もあるということもあります。この後、濃厚接触者の方からの発症の度合いとか、そういうところを見ていくことによって、クラスターである、もしくは、この5人ですけれども、2人と3人に分かれていることってあり得ることがありますので、そういったことから、今のところ、この形だけでクラスターと言うのは時期尚早ではないかというふうに私は考えて、少し否定的な話をいたしました。

北海道新聞

 感染ルートがある程度明確化されてきた段階では、そのクラスターという判断もあり得るということですか。

感染症担当部長

 そういうことになります。

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について(6)

読売新聞

 2月19日の従業員3人の接触なんですけれども、これは、店の営業中に3人が接触しているという理解でよろしいのでしょうか。

感染症担当部長

 店の営業での接触ということです。

読売新聞

 道内70例目の20歳代の方なんですけれども、これは、これまでの発表ですと、2月20日に症状が発症していらっしゃって、そのほかの2人の方に比べるとずいぶん早いかと思います。そう考えると、この段階で70例目の方から78・79例目のほうに感染したと考えられるのではないかと思うのですけれども、この点についてご見解はいかがですか。

感染症担当部長

 発症日の早い方から遅い方にうつるというのが、感染症の定説の考え方になるのですけれども、一つ一つA・B・Cというふうに考えますと、Aの方からB・Cにうつった場合もありますし、それから、Aの方からBにうつって、Bの方からCにうつったといううつり方もあります。さらには、A・B・Cという方がいらっしゃるのですけれども、今回出ていないDという方が隠れていて、その方がA・B・Cに期間を分けて感染させたかもしれないということがありますので、ここの形だけではなくて、今後の濃厚接触者の方々や、ほかの感染者の動きなどを確かめることでそういう流れが分かってくる。ですから、現在ではこのような形ですけれども、これが最終形ではなくて、今後の調査を進める中でいろいろなことが分かってくるというふうに考えています。

読売新聞

 2月19日も営業中でしたけれども、潜伏期間を考えれば、現在まで症状が出ていない方は、(感染されてい)ないとは思うのですけれども、すでに出ているような方がいらっしゃったら、これは注意しなければいけない事例かと思うのですけれども、やはり、2月19日の来店については、そこまで気にしなくてよろしいのでしょうか。

感染症担当部長

 この従業員の方々、2月19日の前に発症はしていませんので、そういった意味では、2月19日は心配する必要はないというふうに思います。

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について(7)

HBC

 名前が分かる方はすでにご連絡をしているというお話だったと思うのですけれども、実際にどれぐらいの数というのは、分かるものはありますでしょうか。

感染症担当部長

 いわゆる常連の方については、数は把握しております。その方々にご連絡をしているということなので、今のところ、調査の途中の進行ですし、それから、常連の方でも、こういうバーなどに行ったときに、全て、自分の名前を姓から名から名乗る方もいらっしゃれば、ニックネームでお呼びになる方とか、いろいろな方がいらっしゃって、常連の方の数ははっきり把握しているのですけれども、まだ連絡が着いていない方もいらっしゃいます。それから、常連の方なんですけれども、顔は分かるのですが、お名前の分からない方とかもいらっしゃいますので、数ははっきり把握していますけれども、ここでは数については控えさせていただきたいと思います。

HBC

 演者だったのかとか、ホールのスタッフをやっていたのかというお話だったのですが、具体的にどの方がどの役割をされていたのかというようなお話はできますか。

感染症担当部長

 このお店の特性上、ステージがあるお店で、それからカラオケがあるということなので、私どもはお一人お一人に情報を聞いている部分もあるのですけれども、病状の関係で聞き取りがすごく難しい方もいらっしゃるということです。聞いているところでは、ライブで歌を歌われるようなお仕事をされたり、カラオケを歌われる方のサポートをするようなお仕事をしていたのですけれども、今おっしゃるように、こういうお店ですから、ドリンクとか物を運んだりとか、お掃除をするお仕事、会計をする仕事というのがあります。聞き取りをしている方の範囲の中では、歌を歌う仕事と、それからカラオケのサポートをなさる仕事は分かっているのですけれども、聞き取りが病状のために十分できない方もいらっしゃるので、それ以外の仕事についてはまだ十分に聞き取りができていない状況、分かっているのは、ステージのことと、それからカラオケということは分かっています。

HBC

 何例目の方がどういうお仕事というのは言えないと。具体的に、何例目の方がというのは。

感染症担当部長

 これは、こういうライブバーですので、今言ったようなお仕事をそれぞれなさっているということであります。

HBC

 ライブバーではない話になるのですが、95人目の方の重症の度合いというのはどれぐらい、例えば、人工呼吸器を付けているだったり、そのあたりはいかがでしょうか。

感染症担当部長

 その方につきましては、人工呼吸器を付けられています。

HBC

 あと、96例目の方は、83例目の方の濃厚接触者になっていますが、同居する家族ということでよろしいのでしょうか。

医務監

 濃厚接触者ということでございます。

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について(8)

HTB

 明日(3月8日)以降になると思うのですけれども、国のクラスター対策班等の調査が入るような予定があるのかということと、あとは、市長にお伺いしたいのですけれども、市内最大の繁華街ですね。すすきのでこういった、クラスターという言い方が適切か分からないのですけれども、集団で発症する方が確認されたことについての受け止めをお聞かせください。

感染症担当部長

 クラスター対策班の方は、今までもずっと情報交換をしながら、調査の分析ですとかもサポートも受けながらやってきていますので、これがあったからというわけではなく、今までもずっと情報交換や分析についてはアドバイスを受けながらやってきていますので、これからもアドバイスを受けながらやっていきたいと思っています。

市長

 今、国の専門家の会議(新型コロナウイルス感染症対策専門家会議)の中でも、非常に狭い空間の中で多くの方が集まる場所、こういった所というのは非常に(感染の)リスクが高いというふうに言われております。

 そういう意味では、きょう発表させていただいた患者が来店したライブバーというのは、典型的に、そこで歌を歌われたり、カラオケをされるということでありますので、飛沫(ひまつ)感染の可能性が非常に高い場所であります。先ほども、冒頭、お願い申し上げましたように、やはり、こういう場所での感染が確認されてきておりますので、知事のほうの行動要請といいますか、道民の皆さんへの行動自粛ということでお願いをしている内容そのものだというふうに思いますが、やはり、限られた空間、特に換気の悪い場所、こういった所はできるだけ避けていただきたい、このことをあらためて私からもお願い申し上げたいと思っております。

HTB

 言い方が適切か分からないのですけれども、すすきのというか、繁華街の人の入りというのが、やっぱり、これを受けて少なくなるという面もあると思うのですけれども、それは、経済的にも致し方ないというか、まずは防ぐために仕方がないという考え方。

市長

 やはり、非常に経済的な影響がすでに大きく出ておりますけれども、これ以上、感染が拡大していくこと、そのことが経済再生を遅らせるということになります。今回の発症例というのは、2月26日ということで、知事の緊急事態宣言が出される前ということであります。発症の可能性ですね。(緊急事態宣言が出された)2月28日以降、現実的にはその翌週以降、感染の状況が小さくなってきてほしいというのが、最初の行動自粛をお願いした後のことであります。きょうまでの事例につきましてはそれ以前のことでありますので、これはこれとして、しっかり感染が拡大をしていく調査をしていきますけれども、引き続き、このような空間を特に気を付けて外出を控えていただきたいということをあらためてお願いしたいというふうに思います。

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について(9)

STV

 70例目の方だと思うのですけれども、一部報道で「sing sing sing」と別のライブハウスの店長が公表していると思うのですけれども、「sing sing sing」と別のライブハウスとの関係というか、系列店なのかとか、そういう状況は分かっていますか。オーナーが同じだとか、そういったところは分かっていますでしょうか。

感染症担当部長

 具体的にどこのお店のことをおっしゃっているのでしょうか。

STV

 私のほうで把握しているのは、「ビートガレージ札幌」というお店なのですけれども、そこと「sing sing sing」との関係はあるのでしょうか。

感染症担当部長

 現在の調査では、今おっしゃった系列店とか、オーナーさんが同じであるという形ではないというふうに私どもでは認識しております。

STV

 先ほど複数のお店で従事している可能性もあるとおっしゃっていたのですけれども、それはそういうことということですか。別のお店で70例目の方が働かれていたりしたということでしょうか。

感染症担当部長

 私どもからは、感染の拡大ですとか、それから、周知ということについてはお話しいたしますけれども、ほかの店で働いていたということも情報の一つとして申し上げましたけれども、今回の感染拡大防止ですとか周知をするということに関連すること以外の情報についてはコメントいたしません。

STV

 となると、ほかのお店で働いていたということに関しては、そこでの感染拡大というのは今のところないという捉え方でいいのでしょうか。

感染症担当部長

 現時点の調査においては、ここの店のことで私どもでは注意喚起をする、または、感染の拡大が見られたということのご報告をしておりまして、ほかのお店のことにつきましては、感染の拡大ですとか、そういうふうには考えておりませんで、今回はこのお店のことをお知らせさせていただきました。

 

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について(10)

苫小牧民報

 2月26日の客の入り込みについての印象とかは聞き取りの中で確認できていますか。平日ということで、休日よりは少ないのかなと思ったのですが。

感染症担当部長

 今のお話は、2月26日とそれ以外の日にちの比較ですとか休日との比較という意味だと思うのですけれども、私どもは、ほかの日にちのことも把握しておりますけれども、正確に人数が多いとか少ないとかということではなくて、2月26日の、いわゆる、よくおいでになってくださる方、それから、お名前が分かる方、お顔が分かる方については、お店の協力を得て、連絡をすでに取っておりますし、今も取りつつあるのですけれども、お店の方が名前を分からない方、飛び込みでおいでになった方もおりますので、そうしたことからこういうお知らせをしているところです。

 それから、その日がたくさん入っていらっしゃったのか、それから、休日よりも多かったか少なかったかということについてまでは調査が及んでおりませんので、分からないです。

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について(11)

読売新聞

 今の質問と重複してしまうかもしれないので、恐縮なんですけれども、これまでの発表の中でだいたい30人弱程度の収容というお店でしたけれども、2月26日に何人のお客さんが訪れているのかということは把握できていないのでしょうか。

感染症担当部長

 お店の方の聞き取りによりますと、いつもおいでになっている方、それから、お顔が分かる方の人数は把握しておりますので、そうした中の人数は把握しております。ただ、そうではない方の出入りがありますので、大まかな人数については把握しておりますけれども、何名というはっきりとした数ではありません。

 ですから、おおよその数は分かりますけれども、これは、今後、注意喚起をしていく中でご相談があったり、お電話があることで少しは明らかになっていくというふうに思います。

読売新聞

 今回の患者Eと患者Fについてなのですけれども、こちらは、いずれも、店からの情報があって、保健所から接触をされ、今回の症状の発覚があったという方なのでしょうか。

医務監

 保健所が健康観察中に体調不良を探知、市立札幌病院にて検体採取ということですので、健康調査中に判明しているということです。

読売新聞

 患者Eについてはその記述がありましたけれども、患者Fについてもございましたでしょうか。

医務監

 患者Fについても同様というふうに考えております。

読売新聞

 確認ですけれども、保健所が濃厚接触者と探知して、確認中に把握された、いわゆる、この方たちというのは常連客という理解でよろしいのですか。

感染症担当部長

 そういう形でお店から情報をいただいて、そして、ご本人にコンタクトを取っていく中でこういうふうに分かったということでご理解をいただきたいと思います。

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について(12)

産経新聞

 2月26日の来店客のご両名とも60代なのですが、このお店の客層というのは比較的高いのでしょうか。つまり、若年層の出入りは想定できないと。

感染症担当部長

 お客さまの年齢層というのは大まかにしか分かりませんけれども、音楽の性質がいろいろとあると思うのですけれども、音楽の性質からすると、比較的、若年層ではなく、中高年層というか、少し上の(年齢層の)方々です。

医務監

 私もこのお店に行ったわけではないですけれども、ホームページを見ると、ジャズとかシャンソンとかというのが書かれておりますので、若い方が行かれるというよりは、中高年の方が行かれるお店なのかなというふうに理解しております。

産経新聞

 実際に26日に把握されている方々というのも、だいたい、中高年層と思っていいのですか。

感染症担当部長

 まだ全ての方の年齢が分かっているわけではないのですけれども、把握している中ではそういう傾向にあります。

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について(13)

釧路新聞

 女性の勤務をされていた3人の方というのは会社員といずれもなっていますが、これはここのライブバーにお勤めになっているほかに、日中、どちらかの会社にお勤めになっていたのでしょうか。いたとすれば、その濃厚接触者についても確認はもうすでに取られているのでしょうか。

感染症担当部長

 ご勤務形態につきまして、それぞれの皆さま方がいろいろな所でお勤めになっておりますので、会社員の方としています。

 今のご質問がこの方々に対する濃厚接触者についての調査がなされているかということであれば、この方々に対する濃厚接触者は把握し、調査をしております。

釧路新聞

 つまり、今回は夜のライブバーにおける勤務状態の話なのですが、日中に勤めていらっしゃった場合でも濃厚接触者として確認されているということなのですね。

感染症担当部長

 この方々の勤務形態については全て把握しておりますので、その方々の濃厚接触者については調査をしております。

釧路新聞

 2月19日に3人の方が接触した以外に、2月26日まで、この2人の男性が来るまでは3人ともここの店には勤務していないのですね。先ほどそういうふうにおっしゃっていましたので、確認です。 

医務監

 この方たちが感染を広げているのではないかというご質問かと思うのですけれども、70例目の方に症状が出たのが2月20日なのですね。そして、78例目の方に症状が出たのが2月29日からなのです。また、79例目の方に症状が出たのが2月26日の深夜ということでして、それぞれが発症するまでの間については、特段、感染するリスクはないというふうに考えております。

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について(14)

北海道新聞

 秋元市長にお伺いしたいのですけれども、ここ数日、感染者が確認されない日もあり、一瞬落ち着きを見せていたようなムードもあったかと思うのですけれども、きょう一日で6人ということで、あらためて、経済への影響の受け止め、もう一つ、これは大人の件なので、違うかもしれないのですけれども、今後、休校についてはどうするかという判断を迫られるかと思うですけれども、その2つに関してのお考えをお願いします。

市長

 きょう6人の方が確認をされたわけでありますけれども、一つは、ライブバーの関係でお話をさせていただいたように、これまでの発症が確認された方の濃厚接触者を確認していく中で出てきたケース、それから、また新たにということもございます。そういう意味では、かなりの部分が、これまでの調査の中で、新たに出てきたということが確認されたものでありますので、一定程度、限られた行動の方々の中から発症してきているという状況であります。

 いずれも、発症時期が2月の末という状況になってきておりますので、先ほども申し上げましたように、知事の緊急事態宣言ということで道民の皆さまに呼び掛けをした後の数字というのはこれから出てくる状況だというふうに思います。

 ですから、行動自粛を要請する前は、このように感染が気付かずに広がっていたことがあるということが、この中でも少し証明されたことになるのかと思います。

 今後、感染が拡大していかないということのためには、2月28日以降、道民の皆さん、市民の皆さんに行動自粛、あるいは、気を付けていただくことが新たに出てきましたので、それを受けて行動していただいた結果、新たな発生が収まっていくことにつながっていくことを期待したいと思っておりますし、そうあってほしいなと思います。

 その上で、休校の関係につきましては、札幌市の場合は、来週1週間(3月9日~15日)、一旦、休校ということにしてございます。そして、16日以降の措置について、これらの発生状況とか、来週にはどういう発生状況になるのかというようなことも含め、教育委員会のほうで検討していると思います。

北海道新聞

 国で特措法(新型インフルエンザ等対策特別措置法)の改正に関しての議論が進んでいるかと思うのですけれども、きょうの数字が何らかの影響を与えるとか、そういったことへのお考え、受け止めをお願いいたします。

市長

 今回の特措法の関係につきましては、北海道だけではなく、全国的に感染が拡大しているという状況の中で、さらにそれが拡大していった場合に非常事態宣言をするなどの措置ということになりますので、その特措法の議論をされている背景として、北海道を含め、全国的に感染者が増えてきているということがあるのだろうというふうに思います。

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について(15)

読売新聞

 2月26日に「sing sing sing」の店内にいたのは、79例目の方と、今回発覚されていらっしゃるお客さまお二人で、70例目と78例目の方はその場にはいらっしゃったのでしょうか。

医務監

 2月26日にはこの場には70例目と78例目の方はいらっしゃらなかったというふうに認識しております。

読売新聞

 感染経路の確認というのは今後の調査に関わるところがあるということは分かるのですけれども、先ほど、医務監からは、発症する前は感染する可能性は低いというような趣旨のお話があったかと思うのです。

 そう考えたとき、通常、19日に従業員同士で感染して、そこから26日に感染が広がっていったのかというふうに見られるのですけれども、その点についてのご見解はいかがなのでしょうか。

医務監

 70例目の方から78例目・79例目に感染が広がっていったのではないかというふうにも考えられますけれども、ここは、先ほど山口(感染症担当部長)が申し上げましたように、必ずしもそれがダイレクトにつながるのかどうかというのは今後の調査を待たなければいけないと思います。

 一般的には発症するまでは感染性が非常に低いというふうに考えられていますけれども、一方で、発症する数日前から感染性があるのではないかという報告もございますので、そういったことを総合的に勘案し、今後、調査をさせていただきたいと思っております。

読売新聞

 今回の79例目の方の発症日ですと、確か、2月27日で、2月26日にご一緒ということですけれども、ここは、やはり、夜のお仕事でもあるし、26日、27日が前後するところもあるのですけれども、このお店で79例目の方に症状があって、この方からお客さんに感染したという考えについてはいかがですか。

医務監

 公表時の配布資料で79例目の方の発症日が確かに2月27日と記載されておりますけれども、この方はこのお店で夜遅くまで仕事をしていて、26日の深夜から症状があったというふうに私どもは考えておりますので、日付が変わって、資料上は27日と書かせていただいておりますけれども、実際に症状が出たのは26日の夜からではないかというふうに認識しております。

読売新聞

 ですと、79例目の方から97例目・98例目にも感染しているし、親族の84例目・85例目の方へも感染が広がっていったという考えという理解でよろしかったでしょうか。

医務監

 その可能性は大きいというふうに考えておりますので、今回、2月26日にご来店いただいた方に広く呼び掛けて、われわれが把握していない来店客の方にも注意喚起をしていただいて、症状が出ているような場合には早めにご連絡をいただきたい、そういうために、今回、公表に踏み切った次第です。

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について(16)

北海道新聞

 今回の患者Eと患者Fの方なのですけれども、先ほど来の話だと、79例目の方の濃厚接触者だったということなので、保健所が健康観察をしていたということですが、保健所が健康観察を始めたのはそれぞれいつからですか。

感染症担当部長

 今、それぞれ情報を入手してからの健康観察になりますので、一律に入手する形ではなく、お店の方からお知らせいただいたり、また、お客さま同士の中の情報もいただいていますので、正確にいつから始まったからということはお伝えできませんけれども、一般的に、濃厚接触者の把握というのは、まず、お店の方に(話を)お伺いをしてから、その方にコンタクトを取ってから始まるものです。そして、期間は最終接触から2週間という形になりますので、2週間丸々健康観察という方もいらっしゃいますし、把握した時に4日とかが経っていれば、その期間は短くなってくることになりますので、いつからということについては細かい資料を見なければお答えできないです。

北海道新聞

 つまり、今回、ライブバーの来店者の方に注意喚起というか、呼び掛けをされているということですけれども、保健所が健康観察を始められてから、この方たちは、外出というか、ライブバー以外での濃厚接触者の可能性というのはないのでしょうか。

感染症担当部長

 79例目の方から私どもが濃厚接触者と把握して、今回、症状が出てきたので、検査をして、(感染の)患者さんになったのですけれども、今のご質問は、79例目以外の方との患者さんとの接触があって発症したのではないかという意味ですか。

北海道新聞

 97例目・98例目の方を、それぞれ、保健所が濃厚接触者として把握して以降、外出など、ライブバー以外での濃厚接触者の可能性というのはあるのでしょうかということです。

 ライブバーのほかのお客さんの来店の可能性があるということで、濃厚接触者になっている方がほかに把握されていない中での濃厚接触者がいらっしゃるのではないかということでの今回の呼び掛けだとは思うのですけれども、ライブバー以外でもほかに外出されている所があって、そこでの濃厚接触の可能性というのもあるわけですかということをお伺いしたいのです。

感染症担当部長

 もちろん、それはあると思うのですけれども、この79例目の方に濃厚接触があったということで私どもは調査していますけれども、本日、入院していただいているのですけれども、いろいろとこれからも聞き取りはしていきますので、聞き取る中で今まで公表されている事例ですとか、そういう方々への接触はあるかもしれません。調査をしていく中でそういうことが浮かんでくるかもしれません。

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について(17)

HTB

 しつこい質問になってしまって申し訳ないのですけれども、26日にお店に出入りされていた、だいたいのお客さんの数というのは、詳細はまた確認されていくことになると思うのですけれども、現時点でだいたい何人規模かくらいの言い方はできるでしょうか。

感染症担当部長

 まず、今のご質問に対するお答えとしては、お店の方にお聞きした中での大まかな数はつかんでいるのですけれども、一般的には、会員制ですとか、必ずチェックする、書き込むような形でのお客さまであれば、だいたい、大きく数が変わらないと思うのですが、30人ぐらいが入るというお店で、さらに、必ず時間制で入れ替わるわけではなく、長くいらっしゃる方もいれば、短い時間で出られる方もいらっしゃるので、それはお店の方に聞くということになります。

 ただ、一部の従業員の方の中には聞き取りが十分にできていない方もいらっしゃいますので、正確な数字ということについてはなかなか把握できません。いつもおいでになっている方の数は把握できていますので、大まか数については私どもでは想定していますけれども、そういった意味では、大まかな数しか私どもでは捉まえていないということになります。

HTB

 それが何人ぐらいかという言い方はできないですか。

感染症担当部長

 今のところ、調査が進む中で、まだ濃厚接触者の方でもニックネームしかわかっていない方もいらっしゃったりしているので、数としてはどんどん増えていくのではないかというふうに思っています。

HTB

 違う聞き方になるのですけれども、営業時間の中でお客さまのピークの時間帯みたいな時だと、30人規模のキャパが満員ぐらいのような形で営業されていたのか、どれぐらいお客さんが入っていた時間帯があったのかというのは把握されていますか。 

感染症担当部長

 聞き取りの中では、今おっしゃったように、満員なのか、8割なのか、5割なのかというのは聞いていますけれども、それでどのぐらいの総数かについては、私どもとしては大まかなことしか考えていませんし、お答えできる数ではありません。

HTB

 総数ではなくていいのですけれども、時間帯によっては本当に込み合っていて、お客さんとか、すごい密接したような時間帯が結構あったのか、あるいは、この日(2月26日)でも、30人の満員ではなく、割と人と人が離れたような状態での営業だったのか、そうした営業の実態ですね。

感染症担当部長

 非常に細かいことについては、従業員の方が何人かいらっしゃるのですけれども、私どもが聞きたいと思っている方についての聞き取りが十分にできていない面もありますので、そうしたことから正確なところについては把握できていないというのがあります。

 新型コロナウイルスに関連した新たな患者の発生について(18)

読売新聞

 ライブバーの見取り図を先ほどお示しいただいたところでしたが、こちらのお店の広さは何平方メートルかというのは把握されているのでしょうか。縦横がありますから、ある程度は出ていると思うのですけれども、何平方メートルとかというのは。

感染症担当部長

 6メートルと7メートルぐらいですので、これを掛ける形で約42平方メートルになるかと思います。

読売新聞

 最大30人ほどのお客さんが入るということですけれども、26日なのですが、こちらで今回把握された79例目の女性を含めて、従業員の方は何名が勤務されていらっしゃったのでしょうか。

感染症担当部長

 聞き取りの中で数は分かるのですが、今、手元に資料がございませんし、正確なところについてはお答えできる資料はございません。

読売新聞

 それは答えていただけるものですか。

感染症担当部長

 私どもの聞き取り調査の中で一部の従業員の方から聞き取りが十分にできていない状況にあって、この方からの情報で、一部、全て正確に何人かというところは私どもでは捉まえていませんけれども、質問の意図は何人がいらっしゃったのかということですか。

読売新聞

 その中で何人の従業員がこの日はいらっしゃったのかです。

感染症担当部長

 お聞きしている内容がありますので、数は分かるのですけれども、今、手元にはないです。それは26日という意味ですよね。そして、26日の時間経過の中で最大の数と一番少なかった数については、調査票を見て分かっている部分は分かりますし、お聞き取りをすれば分かる部分もあるのですけれども、今、何人ということについてはお答えできません。

読売新聞

 79例目の方の直近のここへの勤務は2月19日と2月26日になるという理解でよろしいですか。その間に働いている日がないのかということなのです。

医務監

 79例目の方は、2月26日まではほぼ毎日勤務をされていたというふうに聞いております。

読売新聞

 注意の呼び掛けは2月26日だけでよろしいのでしょうか。25日以前は。症状が出たのが26日の深夜ということですけれども、出ていないとされる時はさほど心配しなくていいということでしょうか。

医務監

 まずは2月26日に来店されたお客さまをターゲットに注意喚起をする方として選んでおります。

読売新聞

 こちらのお店なのですけれども、2月29日から自主的に休業をされているというお話があったかと思います。これは70例目の方の公表日とありますけれども、判明を受けて店側が自粛をされたという理解でよろしいですか。

感染症担当部長

 理由については私どもでは把握しておりません。2月29日から休業しているということは把握しているのですが、なぜということについては把握しておりません。

読売新聞

 こちらのお店で複数の方の発生があったわけですけれども、消毒措置など、保健所として何かしら指導していくことはございますでしょうか。

感染症担当部長

 患者さんの発生を受けまして、施設には、手の触れる所を中心に、アルコール消毒を指示しておりまして、徹底的な消毒がなされています。

読売新聞

 その消毒は、もうすでに終わっているという理解ですか。

感染症担当部長

 すでに終わっております。

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

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