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更新日:2018年3月27日

平成30年3月26日臨時市長記者会見記録

日時

2018年3月26日(月曜日)17時30分~17時53分

場所 記者会見室
記者数 32人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 北海道日本ハムファイターズの新球場建設構想における候補地の決定を受けて

市長

 先ほど(午後4時ごろ)、北海道日本ハムファイターズさん、球団のほうから、今回の新球場建設構想に関しまして、建設の候補地を北広島市の「きたひろしま総合運動場」に決定したというご連絡をいただきました。

 これまで、札幌市といたしましては、札幌ドームから移転して新球場を建設するに当たっては、引き続き市内に本拠地を置いていただきたいという協議を重ねてきたところでありますけれども、結果として、残念ながら、札幌市内ということはかないませんでした。

非常に残念であるという思いでいっぱいでありますが、しかしながら、ファイターズは北海道に根付いた球団でありますので、また、北広島市は札幌圏ということでもございます。ぜひ、アジアナンバーワンのボールパーク、素晴らしい球場を実現していただきたいというふうに考えているところであります。

質疑応答

 北海道日本ハムファイターズの新球場建設構想における候補地の決定を受けて(1)

北海道新聞

 きょう(3月26日)、球団からの発表があって、北広島に行くことになったわけですけれども、札幌市もずっと提案を続けてきたわけですけれども、それがかなわなかった理由について、市長はどのように受け止めていらっしゃるのですか。

市長

 直接、今回、かなわなかったことについて、球団さんから特段のご説明をいただいたわけではありませんので、何とも申し上げ難いところではございますけれども、札幌市の提案をしてきた内容と北広島さんの提案した内容を比べますと、私どもの提案には、制約の部分があったのかなという感じがしております。

 例えば、土地にしても、なかなかまとまった面積の土地が提案できなかったとか、さまざまな支援の問題についても、札幌ドームというものを抱えている札幌市、それから、さまざまな候補地の中で、周辺にお住まいの方々がいる状況の中で、やはり、限られた部分といいますか、幾分、制約が大きかったのかなというふうに思います。

北海道新聞

 球団との実務者協議を1年近くやられてきたと思うのですけれども、終盤になって、ちょっとかみ合っていないのかなというふうなことがあったかなと思うのですけれども、球団との協議を総括してどのように考えていらっしゃいますか。

市長

 非常に長い時間をかけてお互いいろいろ協議をしましたし、私どもの場合は、札幌ドームでの残留の件でありますとか、それがかなわないということで候補地の提案ということになりましたし、先ほども申し上げましたように、交通の利便性のある所でまとまった土地という制約がある中でのお話ですから、正式にはこれから球団さんのほうでこの構想についてのお考えということをお話しいただく機会があるのだろうというふうに思いますけれども、そういう中で、球団さんの描く構想を実現するに当たって、最終的に総合的にご判断をされたということかなというふうに思います。

北海道新聞

 もう1つなのですけれども、球団は、北広島と札幌市の案を天秤に掛けるというか、コンペ方式のような形を採っていたと思うのですけれども、こういったやり方については、市長は今どのようにお感じですか。

市長

 いろいろな提案の中で最大の方向性を出したいということでやられたのかなというふうに思いますけれども。

 北海道日本ハムファイターズの新球場建設構想における候補地の決定を受けて(2)

HTB

 今、市長のお話の中で、制約があった部分が札幌が選ばれなかった理由かなと推測されるお話がありましたけれども、北広島に半年ぐらい遅れての北大と月寒エリアの提案であったり、真駒内(北海道立真駒内公園)の正式提案も今月(3月)1日になってしまったりと、いわば後手後手になってしまった提案のスケジュール感、それについてはどのように今お考えですか。

市長

 スケジュール感というよりは、やはり、札幌ドームがあって、そこからスタートしていく、そして、実際にいろいろな協議をしていく中で、月寒エリア、北大エリア、それぞれ課題が、面積的な課題というのも大きかったと思いますけれども、そういうものが出てきた。さらに、真駒内という部分については、現状、公園として使われているとか、やはり冒頭に申し上げましたように、北広島さんの運動公園に比べると、いろいろな制約が出てきて協議をする中ということですから、そういう意味での時間軸の遅れといった部分はどうしても出てきたのかなというふうに思います。

 北海道日本ハムファイターズの新球場建設構想における候補地の決定を受けて(3)

NHK

 今後の札幌ドームの経営への影響をどういうふうにしていくのか、お考えを教えてください。

市長

 これは、札幌ドームからファイターズさんの試合が出ていくということで、これは影響がございます。そういう意味では、これを現実的にはどう埋めていくのかということになっていきますけれども、いろいろな市場調査をする中で、今、野球の試合があるがゆえに夏場に使えないという部分もありますので、そういったほかのスポーツイベントなどの誘致、あるいはその開催ということは当然出てくるでしょうし、本来的に札幌ドームは公の施設ということでありますので、もっともっと、例えばアマチュアの方々に使っていただくようなことも、本来的な公の施設としての役割ということも考えていかなければいけないのだろうというふうに思います。

 北海道日本ハムファイターズの新球場建設構想における候補地の決定を受けて(4)

北海道新聞

 日本ハムさんが移転されるということで、もともと、札幌ドーム、当初は巨人戦ですとか阪神戦のゲームも行われていたかと思うのですけれども、プロ野球の他球団の試合の招致ですとか、そういったことについてはどのようにお考えでしょうか。

市長

 これは、これから日本ハムさんとその点について協議をしていく、これまでのボールパークの建設構想の協議とはまた別だと思いますけれども。と申しますのは、保護地域というのがプロ野球との協約の中にございますので、日本ハムファイターズさんの了解を得た形でなければ、パ・リーグであってもセ・リーグであっても試合ができない、それは北海道全域というふうになっているようでありますので、北海道で開催をする試合は、当然、ファイターズさんとの協議ということになってまいりますし、私どもは、そういった他球団の試合が実現できるような協議をさせていただきたいというふうに思っておりますが、これは今後の話になってくると思います。

北海道新聞

 先ほど、ドームの経営に影響が出るというお話でしたけれども、現状、ドームの売り上げを考えますと、日ハム関連の売り上げというのが、かなりを占めている部分があると思うのですけれども、ドームの大家として、今後、経営改革、収支の見直し等々が必要になるかと思うのですけれども、その点についてはどのような考えと、どのようなスケジュール感で考えていらっしゃるのか、教えていただきたかったのですけれども。

市長

 考えとしては、先ほど言いましたように、マイナス分の収支を埋めていくための新たな使用といいますか、活用ということを考えていくということになります。当然、収入を増やす、機会を増やすということと、それに見合うだけの歳出のほうの両方を見ていくということになっていくと思いますし、スケジュール感という意味では、きょうといいますか、(北広島市での)球場の新設を目指すということがはっきりしましたので、私ども札幌市としては、今お話しのように、札幌ドームに対してのいろいろな活用の検討を具体的にしていくということになるだろうと思いますが。ただ、ボールパークの建設まではまだ数年ございますので、時間軸としては4年、5年という期間の中でこういったものを整理していくということになろうかと思います。

北海道新聞

 これまで、札幌ドームは、2億数千万円の経常利益をずっと出し続けてきたと思うのですけれども、市税の投入ですとか、そういったところを市民の方たちで心配している方も多いと思うのですけれども、市財政の影響ですとか市税の投入だとか、その辺についてはどのように現時点でお考えでしょうか。

市長

 できるだけ、市民の税金で負担をする部分というのは小さくしていくということにしなければ、ゼロに限りなくしていけるのが一番理想でありますので、そういう意味では、収支両方をしっかりと見ていくということになるかというふうに思います。

 ですから、これまでは、ある程度のシミュレーションはしてありますけれども、具体的に時間軸がはっきりしてまいりましたので、そこに向けて検討を進めていくということになるのだろうというふうに思います。

 北海道日本ハムファイターズの新球場建設構想における候補地の決定を受けて(5)

読売新聞

 先ほど、球団側から理由の説明はなかったというふうにおっしゃったのですけれども、真駒内案に関しては反対運動もあったりしたかと思うのですけれども、そういった住民感情みたいな部分というのはある程度斟酌(しんしゃく)されたような面というのはあったのでしょうか。

市長

 分かりません。

読売新聞

 市長としてはどういうふうに。

市長

 そういうお話は一切なかったです。

読売新聞

 今回、残念ながら北広島ということになったのですけれども、札幌と球団との交渉の過程で、取材する範囲では、双方のボタンの掛け違いといいますか、感情的な行き違いのようなこともあるやに見受けられるような側面もあったのですけれども、そのあたりは市長はどのように感じたりしていますか。

市長

 ボタンの掛け違いというよりは、球団さんとしては、夢のある構想ですから、できるだけ制約のない、ある程度、自由な中でいろいろな構想をつくっていきたい。一方で、例えば先ほどの真駒内というようなことなると、これは、自然環境との折り合いですとか、住環境との折り合いというようなことがあります。やはり、全くフリーハンドで真駒内公園を使うという形ではなく、私どものほうから、ある程度、自然に配慮した形での建設ができませんかというお話をさせていただきましたので、そういう意味で、思いとして何か違うというよりは、ある程度、自由度なり、そういう制約の部分というのがどうしても否めなかったのではないかなという感じが持っています。

読売新聞

 もう1点なのですけれども、何年か後にこれで北広島のほうに移転するということなのでしょうけれども、それでも札幌市は日ハムのファンが最も集積する所であり、秋元さんはそのトップであるということなのですけれども、今後の球団との関係というか、そのあたりは、引き続き応援するというようなことになるのかどうか、どんなふうにお考えですか。

市長

 最終的な結果として、札幌市ではない、選ばれなかったといいますか、(北広島市が)選択されたということでありますけれども、そのこと自体は残念でありますけれども、北海道日本ハムファイターズが北海道に移転をしてきて、私は先日(3月19日)の第一部予算特別委員会の答弁でもお話をさせていただきましたように、札幌市民・道民のライフスタイルということで、仕事が終わってから、あるいは学校が終わってからでも気軽に行けるという新たな文化を札幌市民が受けることができたわけでありますので、それが北広島さんに行ったとしても、その文化というものは維持できるように、ファンサービスも含めてでありますが、あと、北広島さんの場合のいろいろな交通アクセスの課題もあるようでありますので、ぜひとも通いやすい、行きやすい、そういうことをお考えいただきたいなというふうに思っております。

 ですから、関係が何か崩れたとか、結果として私どもは残念だという思いはありますけれども、ファイターズさんとの関係で何か特別なこれまでと違うものがあるということはないと思います。

 北海道日本ハムファイターズの新球場建設構想における候補地の決定を受けて(6)

朝日新聞

 建設地の協議については、だいたい、約1年ちょっとあったかと思うのですけれども、それ以前の段階で札幌市と球団の間で指定管理者の話だったりとか、長い間出ていたというふうに聞いておりますけれども、その辺を含めて、あの時こうしておけばよかったとか、振り返って何か思いみたいのがもしありましたら、いただけますか。

市長

 球団さんが移転されてから、この十数年の間にいろいろなことがあったようであります。少なくとも、私が市長に就任してからの3年間の中で、球団さんとそういう話がなくて、むしろ新しいボールパークという構想を、当初、札幌市内の中でお話をいただいて、協力をしてほしいということをいただいたのがスタートでありますので、私が就任をした以降、何か、あの時こうしていればというようなのはございません。

朝日新聞

 今の札幌ドームの周辺というか、あの辺りでボールパークの展開をするだとか、あるいは、要はドームの球場の専用化、その辺の話も市長が就任されてからあったかと思うのですけれども、それまでの交渉というか、やりとりに後悔というか、ああしておけば良かったという思いは何かございませんでしょうか。

市長

 この話が出た後にボールパークの専用化の話もさせていただきましたが、球団さんとしてはもうすでに、2年前にお話をいただいた段階でいろいろな検討をされて、もう次の段階に来ているという状況の中で、幾つかの節目節目の時に、タスクフォースができる時に4者協議(北海道日本ハムファイターズ、北海道コンサドーレ札幌、札幌ドーム、札幌市)をさせていただいたりとか、球団に提案をさせていただく時にあらためて確認をさせていただいたりしてございますけれども、今回の一連の話の中では、過去にあったいろいろな問題はもうすでにその段階を超えて、一部、この問題が浮上した時も、料金の問題とか、いろいろなことが報道されましたけれども、私どもは、直接、球団の関係者の方と何度もお話をしてきましたけれども、その時にはもうすでに新たな展開を目指していきたいのだというところからスタートしてきてございますので、そういう意味では、先ほど申し上げましたように、なかなか市内でまとまった土地がなかったりという部分はありますけれども、過去のいろいろな施策を引きずってこの協議をしてきたということではないと認識しています。

 北海道日本ハムファイターズの新球場建設構想における候補地の決定を受けて(7)

時事通信

 真駒内案の中に、スタジアム周辺の商業施設については駅前の再開発計画((仮称)真駒内駅前地区まちづくり計画)と連動するというお話というか、そういうプランだったと思うのですけれども、その案がなくなって、今後、真駒内の再開発計画というのはどういう形になっていくのか、お聞かせいただけますか。

市長

 もともと、駅前の再開発ですとか、真駒内の団地再生というのは、このボールパークのあるなしにかかわらず、札幌市として持っている課題であります。

 ですから、今回のボールパークの話が出た時に、真駒内公園の中で商業施設というのは難しいですから、そういった部分というのは、今、計画するまちづくりの中で可能なのではないかというお話をさせていただいてきておりますが、繰り返しになりますが、球場問題があってその前提があるということではありませんので、仮にボールパークがないとしても、真駒内の駅前なり団地の再生というのは札幌市としては取り組んでいかなければいけない課題でありますので、これは粛々と進めていく形になろうかと思います。

 北海道日本ハムファイターズの新球場建設構想における候補地の決定を受けて(8)

STV

 やはり、一札幌市民としても、札幌に新しく球団が来たという歴史があるので、札幌に残ってほしいという声があったのは事実だと思います。

 その中で、隣の北広島、札幌圏ではありますが、北広島市に移転となった。秋元市長にとっては、この新球場の話し合い、十分に力を発揮できたというふうにお考えでしょうか。それとも、力不足だったというふうにお考えでしょうか。

市長

 結果として札幌市内に実現できなかったことは非常に残念だと思っています。

STV

 いろいろな候補もありましたが、やるべきことは、説明も全て果たしたというような。

市長

 球団さんとの関係でいけば、札幌市としてできる最大限のことをやりとりさせていただいたというふうに思っています。

 (以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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