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更新日:2018年3月27日

平成29年度第17回定例市長記者会見記録

日時

2018年1月23日(火曜日)14時00分~14時37分

場所 記者会見室
記者数 18人

市長から下記の話題について発表しました。

配布資料

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で、文字掲載しています。)

発表内容

 「札幌市ICT活用プラットフォームDATA-SMART CITY SAPPORO」の開設について

 札幌市におきましては、オープンデータの利活用を推進する取り組みといたしまして、官民のデータを収集・管理するための基盤であります「札幌市ICT活用プラットフォーム」の構築を進めております。このプラットフォームに集積をいたしましたデータを活用するウェブサイト「札幌市ICT活用プラットフォームDATA-SMART CITY SAPPORO」を1月31日に開設いたしまして、企業や大学がオープンデータを活用しやすい環境を整備するとともに、市民の皆さんにも、気軽にオープンデータに触れて、知っていただく取り組みをスタートしたいというふうに思います。

 このウェブサイトは、札幌市や企業の持つデータをオープンデータとして提供する「データカタログ」と、収集したデータを使って作成されたコンテンツを分かりやすく地図やグラフで提供する「ダッシュボード」などで構成されております。

 データカタログでは、防災や人口など12グループに分類されたデータを簡単に検索してダウンロードすることができます。また、ダッシュボードでは、札幌市の人口動態などのほかに、イベント情報や関連施設のデータを「おでかけマップ」として表示したり、感染症の発生状況の移り変わりなどを「インフルエンザ等感染症マップ」として表示するなど、観光でありますとか市民生活に役立つコンテンツというものを用意しております。

 今後は、この収集したデータが活用されやすいデータ形式になるように整備を進めますとともに、更新頻度の高いデータを追加するなど情報項目や情報量を増やし、データカタログとダッシュボードの充実を図ってまいります。

 市民の皆さまや企業、大学等でご活用いただくことによって、市民生活の向上はもちろん、新たなサービスや研究開発、人材育成等の活性化を図ってまいりたいと考えております。

 2018平昌冬季オリンピック大会の視察について

 2月9日から開幕いたします2018平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック大会を視察するために、2月9日から12日まで出張することといたしましたので、お知らせをさせていただきます。

 現在、札幌市は、JOC(日本オリンピック委員会)と共に、「2026年冬季オリンピック・パラリンピック大会」の招致に向けた対話ステージに参加しているところでありますが、この参加都市に認められております「2018年平昌冬季オリンピック大会オブザーバープログラム」を活用して、開会式や競技施設などで大会運営を間近で視察し、大会運営のノウハウやその課題を把握したいと考えております。また、JOCが平昌に設置いたします「ジャパンハウス」でありますとか、JOC主催のレセプションにおきまして海外情勢の情報収集を行って、2026年大会の実現可能性を見極めるための参考にしてまいりたいと思っております。

 なお、札幌市と共に対話ステージに参加いたします北海道、帯広市、ニセコ町、倶知安町といった関係自治体や札幌商工会議所の関係者につきましても視察を行いますほか、ジャパンハウス内に設置いたします「北海道・札幌プロモーションブース」におきまして、北海道・札幌が持つウインタースポーツ王国としての高いポテンシャルや豊かな観光資源を一緒にPRしてまいりたいと考えております。

 この出張の成果につきましては、帰国後、あらためてご報告をさせていただきたいというふうに思います。

質疑応答

 「札幌市ICT活用プラットフォームDATA-SMART CITY SAPPORO」の開設について

北海道新聞

 冒頭にありましたICTプラットフォームの構築ということなのですけれども、市長は、これまでも、ICTによるまちづくりに力を入れているということをおっしゃっていらっしゃいますけれども、今回の事業がIT産業の振興やまちづくりにとってどんな意義があるかということについてお願いします。

市長

 いわゆるソーシャルネットワークサービス、SNSですとか、さまざまな情報というものが気軽に使える時代になっています。そういった中で、市民の生活の利便性ですとか、観光客に対しての有用な情報というものを、より身近であったり、観光で来られた方にとっても必要な情報を流すために、世の中にあるいろいろなデータ、私ども公共が持っているデータだけではなくて、民間の持っているデータ、個人情報ということではなくて、それをオープン化したデータ、そういったものを活用して、より市民サービスの向上、それと、例えば、新たなアプリケーションをつくっていくことで、それが新たな産業といいますか、起業、業を起こす人たちにもつながっていくことを期待しているわけです。

 そういう意味で、生活の利便性が高まっていくというようなことですとか、産業として、いろいろなデータを活用して新たなサービスをつくり出す、そういった業を起こす人たちが出てくると、こういったことで産業の活性化というものにもつながっていくだろうという期待を持っています。

 2018平昌冬季オリンピック大会の視察について(1)

北海道新聞

 もう一つ、平昌オリンピックの視察ですけれども、平昌でも、競技場の縮小というか、後利用の問題とか、節約型の五輪などが議論されて今回の五輪に至った経緯もあります。また、平昌は、何度も挑戦して、今回招致に成功して実現に結び付いていることもあります。

 今回の出張で、どんな観点からどんなものを見ていきたいかということについて一言お願いします。

市長

 まず、オリンピックの競技というものを直接目で見るのは、1972年の冬季オリンピック札幌大会を別とすれば、今回が初めてということになります。そういう意味では、オリンピックを開催している街の盛り上がりですとか、まさに、まちづくりというものとどう連動してつながっていくのかということを市長という立場になって、いま一度、実際に自分の目で見てみたいというふうに思っています。

 その上で、このオリンピックの運営、いろいろと状況が変わってきています。1972年の大会とは随分規模も違っていますし、いろいろな大会運営が変わってきていますので、例えば、選手村ですとか、いろいろな競技場というものがこの後どのように使われようとしているのかというようなことも含めて、実際の目で見てみたいなというふうに思います。

 そういう意味で、今回、オブザーバープログラムということで、普通の視察とは違って、普段は入れないといいますか、一般の人が入れないような競技場(のエリア)であるとか選手村とか、そういったような所も視察をさせていただくプログラムがありますので、この機会を活用して、パラリンピックは残念ながら行けませんけれども、オリンピックの運営というものを実際に目で見てきたい。

 加えて、IOC(国際オリンピック委員会)の役員あるいは各国の競技関係者が来ますので、いろいろな情報収集をする機会としていきたいなというふうに思っています。

北海道新聞

 札幌市が北海道と一緒に開設しますブースですけれども、ウインタースポーツ王国としてのポテンシャルのあるまちにする(ポテンシャルをPRする)ということなのですけれども、具体的にはどんなことを考えていますか。

市長

 正式なオリンピック・パラリンピック招致という形にはまだなっていませんので、いわゆるオリンピック・パラリンピック招致に関わるような、招致活動というのは実際にできません。ですが、北海道なり札幌という所がどういうエリアで、あるいは、施設ですとか、いろいろなインフラも含めてですけれども。ものを持っているという、良さということ。ウインタースポーツに絡めて北海道・札幌の持っている良さというものをPRするブースを出させていただくことになっていますので、そこで海外のいろいろな方に情報提供させていただいたり、情報交換をさせていただくという機会にしたいと思っています。

北海道新聞

 市長自らトップセールスというか、そういう形になるのでしょうか。

市長

 ブースにはいろいろな方がいらっしゃると思いますので、JOCが行うジャパンハウスのレセプションもありますので、そういった所にお越しになった方々に、直接、北海道・札幌の魅力というものをお話しする機会があるかなと。ほかの首長さんもいらっしゃいますので、例えば、ニセコというのは、世界的にも、今、話題になっていたり、関心を持たれているというふうに思いますので、そういうことも含めてPRできればなというふうに思っています。

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(1)

STV

 ファイターズの新球場構想について、2点質問させていただきたく思います。

 まず、真駒内(北海道立真駒内公園)案についてなのですけれども、自然環境の保全だったり交通渋滞対策というところの対策をしっかり講じることをある意味条件として、まだ正式な候補地というふうにはなっていないかと思うのですけれども、現状、そのあたりについての課題に対する対策だったりとか、具体的な解決策というところの道筋だったりお話というのは、出てきているものなのでしょうか。

市長

 真駒内の議論をスタートさせていただいたのが、(2017年)12月15日の実務者協議になりますので、そこで、今お話のあったような、公園を利用されている方、あるいは自然環境への配慮ですとか、交通処理上の問題、こういった課題について、ファイターズさんとしてどのようにお考えかということを、今、投げ掛けさせていただいています。

 そのことについては、今、鋭意、ご検討いただいていることだろうというふうに思いますので、今後、こういった中身について、双方やりとりをしていくという形になるだろうというふうに思います。

STV

 一方で、真駒内の地元住民の方のお声を聞くと、賛否両論出ている部分がありまして、やはり、まちづくりというところをファイターズさんのほうも一緒に参画をしてやっていきたいという中で、地元の住民の声というものはなかなか無視することもできないことかなと思います。

 そのあたりについて、行政の立場からですね、札幌市として何か住民に対してオープンな場で直接ご説明をする場などを、今後、不安の声というものを払拭(ふっしょく)する意味でも設けるご予定、お考えというのはいかがでしょうか。

市長

 いろいろな不安の声などにお答えをしていくという必要はあるだろうというふうに思います。

 かなり熟度が高まっていくことによって、例えば、どういう施設がどういう範囲でできるのかとか、そういうもののイメージがないと、賛成、反対というようなこともなかなか言いづらいだろうと。できるだけ、そういう情報はオープンにしていきたいというふうに思っておりますし、その都度、市民、住民の方々のご意見を伺っていく機会というものもつくっていかなければいけないだろうというふうに思います。

 そういった中で、先般、昨日(1月22日)ですかね、商店街の方々が中心となっている「さっぽろ商店街わくわく応援団」のほうから、フォーラム(新球場建設構想フォーラム in まこまない)の開催ということについてお話をいただきました。私どもとしては、先ほど言いましたように、具体的な計画ですとか検討した中身が詰まっていない状態ですので、行政としてあらためて説明会というレベルまでいっておりませんが、今、ご質問にありましたように、では、どんなものができて、どういうふうにプラスになるのかマイナスになるのかというイメージがつかないという声が非常に多いということで、現状での考え方でもいいので、札幌市あるいは球団の考え方を聞く場を設けたいということで、商店街連合会(札幌市商店街振興組合連合会)の応援団の方々からフォーラム開催のお申し出をいただきました。

 そういう意味では、具体的な中身が固まっていない状況ではありますけれども、現状において、札幌市の考え方、あるいは球団が目指している方向性などについてお話しできるいい機会でもあるかなということで、その内容をお受けするということになりました。

 ですから、これが一つのそういう場にもなるかもしれませんが、今後とも情報をある程度発信していける段階ごとにさまざまなご意見を伺っていく必要があるかなというふうに思っております。

STV

 可能性の話で大変恐縮なのですけれども、ファイターズは、3月を一つの区切りというか、一定の方向性、候補地の場所を決める一つのリミットとして今も動いているということで思っているのですけれども、その中で、ファイターズさんがどこまでのものを3月で示すのかというのは不透明な部分があると思いますが、仮にファイターズさんが、札幌市さんが具体的に市民に対してどういうものができるからという説明ができない段階のものだった場合というのは、どこに新球場を建てますとなったときでも、住民に対する説明というものが3月までになされない可能性というのもあるということですか。

市長

 3月までにできる事柄と、仮に具体的な場所が、そういう方向でさらに検討を進めるという状況になって具体的な計画を進めていく段階では、別にさらにご意見を伺うとか、例えばこういう状況だというふうに、逐次、ご意見を伺っていくという場が必要なのではないかなというふうに思っています。

 ですから、3月までに方向性を出すということがどの程度まで出てくるのかということ自体も分かりませんけれども、そこの3月で全てが終わりということにはならないのかもしれないなというふうに思いますが。

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(2)

HTB

 今、市長のお言葉からも、今の段階でのものを説明できるのはいい機会かなと、今度のフォーラムについてお話がありましたけれども、例えば、球団に対して、こういったことを説明してほしいですとか、真駒内だとしたらこういうボールパークができるというイメージ図を出してほしいですとか、2月のフォーラムで球団に対する要望ですとか、そういったものはあるのでしょうか。

市長

 これから、2月のフォーラムに向けてどういう内容にしていくのかということを詰めていくということになると思いますけれども、少なくとも、今、いろいろな不安、懸念を持たれている方々に対する一定のイメージが湧くようなもの、例えば、今、公園を使われている人はどうなるのかとか、自然環境への配慮というのはどうかというようなものについての考え方、言葉だけなのかイメージの図なのか、できるだけ分かりやすくイメージできるようなものは出していただきたいなという思いはあります。

 そういう話について、これから詰めていくことになるかなというふうに思います。

 北海道新幹線札幌駅ホームについて

HBC

 先日(1月20日)の報道で、新幹線の札幌駅ホームに関して、国土交通省から道と市に対して、国としての公費負担は現駅案が限度だということを提示したという新聞報道があったのですけれども、それは市長のほうには届いているでしょうか。また、そういうことに対する受け止めをお聞かせください。

市長

 私のほう、あるいは事務方に対しても、そういうお話があったという事実はございません。

HBC

 その点について、国交省から急ぐようにとかいう話はないですか。

市長

 国交省からというよりは、これまでも私も高橋はるみ北海道知事もお話をさせていただいておりますけれども、やはり、この札幌駅のホームの問題を早期に解決していかなければ、私どもであれば、次のまちづくり計画ですとか、そういったものに影響してきますので、少なくとも、今年(2018年)の早い時期、JR北海道の島田修社長のお話などでは、年度内にでもというようなお話があったようでありますので、できるだけ早く、この問題については、JRさんの問題としてではなくて、北海道も札幌も同じだと思いますけれども、早期の解決といいますか、方向性を見いだしていかなければいけないというふうな認識はあります。

 ですから、国交省さんからそう言われたということではなくて、早く解決をしていかなければならない課題だなというふうに思っています。

 北の映像ミュージアムについて

北海道新聞

 「北の映像ミュージアム」についての質問なのですけれども、北の映像ミュージアムが入っている「さっぽろ芸術文化の館(愛称:ニトリ文化ホール)」が9月に閉館しますよね。そして、北の映像ミュージアムもそこから出ていかなければいけないという状況になっているのですけれども、先日取材したところ、どうやら移転先がまだ決まっていないというお話でした。ただ、札幌市は、札幌フィルムコミッションさんと一緒にロケ誘致とか映像産業の振興に力を入れている中で、ミュージアムさんは映像産業振興の重要な拠点の一つになるのではないかと思っているのですけれども、市の施設に入っていて、市の都合で出ていかなければいけないという状況がある中で、市として何かできることはあるのでしょうか。

市長

 そうですね。ニトリホールの閉館、これは、耐震の問題等がありますので、今年の秋口に閉館することになります。昨年(2017年)来、このミュージアムの関係者の皆さんと、例えば、「札幌市資料館」の中に入れないかとかというお話がありました。資料館は、今ご案内のように、「法廷展示室」であったり、「おおば比呂司記念室」があったり、市民のミニギャラリーとして使ったりしていますし、あそこも耐震の問題がありまして、だいたい2020年ぐらいをめどに耐震工事に入らなければいけません。それで、2年ほど使えないという状況があるものですから、ミュージアムさんのご希望としては、都心に場所をということだったのですが、なかなか公共で持っている場所でミュージアムさんの側が必要とするスペースというものを確保できないといいますか、そういう意味では、われわれも、今お話しのように、このミュージアムそのものの意義付けというのは非常に重要だというふうに思っていまして、ニトリホールに入った時も、民間の力をお借りしながら、そこの場所に設置をしたという経緯がありますので、何とか存続をさせたいというふうに思っています。

 幾つかの民間のビルのオーナーの方から場所をご提供いただく話もあったのですけれども、面積的に合わなかったりとかということになって、現状はまだ適地が見付からずにいます。ですから、われわれは、今、公共の施設だけではなくて、民間のビルでもお貸しいただくような場所がないかというものを一緒に探しておりますし、例えば、一時的にでも、少し距離が離れるかもしれないけれども、都心は理想かもしれないですけれども、ちょっと離れた場所ではどうかというようなやりとりもミュージアムさんのほうともさせていただいています。引き続き、残されている時間はあまりありませんので、そこの解決に向けていきたいなというふうに思います。

 ぜひ、記事をご覧になった方々の中からも、こういう場所が提供できるよという情報をいただければありがたいなというふうに思っています。

 2018平昌冬季オリンピック大会の視察について(2)

NHK

 平昌のオリンピックの視察についてちょっとお聞きしたかったのですけれども、具体的に、競技施設と非競技施設の視察は、どんなものを視察するかというのは、今はまだ調整されているところではあると思うのですが、市長が特にここに注目しているという所が、具体的な所でおっしゃれる所はありますか。

市長

 もちろん、限られた日程の中なものですから、その中で、うまく競技ですとかが、全てのこういう競技というものがうまくマッチしないかもしれませんけれども、ちょうど、行っている期間で男子のジャンプ、ノーマルヒルの時間帯がありますので、そこですとか、札幌出身の選手もおりますので女子のアイスホッケーの初戦。これは、今、視察、応援をさせていただく方向で調整をしています。そのほか、スケート競技場とか、幾つか。競技そのものは、例えば日本選手の応援にうまく合致しなくても、競技を幾つか、競技場の視察ができればというふうに思っていますので、あとは、先ほど言いましたように、IOCとして今回のプログラムに提供いただくというような時間帯のご提示もいただいていますので、そういったものとの調整を今させていただいているというところです。

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(3)

北海道新聞

 日ハム関係なのですけれども、1月14日の日曜日だったと思いますけれども、市民のワークショップが真駒内でありまして、まちづくりに関わるときには情報提供をしっかりしてほしいとか、また、札幌ドームはやっぱり最適なのではないかという声が上がったり、いろいろな声が出たのですけれども、通常のまちづくりであれば、いろいろ計画を立てて、パブリックコメントをやってとか、意見を集めてというきめ細やかな対応があるのかなと思うのですけれども、今回はそういうふうになっていないということで住民は戸惑っているのかなという印象を受けたのですけれども、大きなプロジェクトがあるときの、民間プロジェクトではありますけれども、情報提供の在り方とかまちづくりの在り方について、市長はどういうふうにあるべきだというふうにお考えですか。

市長

 やはり、情報がないことによっていろいろな憶測が飛び交うということ、そういう不安の声というのは大きいのかなというふうに思います。私も、それはそうだろうなというふうに思っています。

 ある程度、いろいろな可能性を検討している段階と、一定の方向性が出てきて、説明会を開いて意見を持っていくというのが一般的な形だと思うのですね。ですから、今回の場合は、一定の方向性が出る前に、いろいろな可能性の検討を議論されている状況が報道になっていますので、そういう意味では、本来的には、ある程度の実現可能性といいますか、民間であったとしても、ファイナンシャル(資金計画)ですとかいろいろなものがある程度見えてきて、こういう計画があってという一つは構想の段階と、それから次のステップの段階と、幾つかの段階によって情報提供というのがあり得るのかなというふうに思います。

 ですから、今回は、構想の段階という状況がずっと続いてきて、これから、具体的な、例えば場所が決まってどういう計画になっていくと。先ほどのご質問にもお答えをしましたように、幾つかの情報提供なり、議論をするフェーズ(局面)というのはあるのかなというふうに思っています。

 ですから、先ほどのも、例えば3月までどこまでできるのか、それ以降についてもどうなのかということについては、これからいろいろ球団とやりとりをしていくことになるだろうというふうに思いますし、一方で、いろいろな投資計画という、民間投資と公共性との難しさというのも、やっぱりこういうふうにあるのかなというふうに思います。われわれとしては、いろいろなことを幅広に情報提供といいますか、オープンな形にしたいなというふうに思いますけれども、企業の立場では限度もあるのかなと思っています。そういった難しさが、われわれが公共施設を計画していくのとはちょっと違うような情報提供の難しさはあるのかなという気はしていますね。

北海道新聞

 その議論の中で結構多かった意見は、先ほども申し上げましたけれども、札幌ドームをやっぱり使ってほしいという方が多くて印象深かったのですけれども、年末からの会見で、札幌ドームはどうですかという質問があったと思うのですけれども、市長も札幌ドームを使ってほしいという問い掛けを一昨年(2016年)末に何度かされていたと思いますけれども、今後は、それはもう、ちょっと断念するとか、そういう感じですか。

市長

 断念というか、これまでの議論が、時間軸を追っていきますと、一昨年の段階で札幌ドームを使うということではなく、新球場を検討するという球団のお話です。ですから、そこは、札幌ドーム使ってください、新球場云々とかみ合わないのですね、そこは。ですから、新球場を実現するとすればどうかということで一緒にお話をしてきているという状況です。

 ですから、市民の方のいろいろなご心配、では、札幌ドームは今後どうなるんだろうということについては、これは、われわれとしてもしっかり考えて説明をしていかなければいけないだろうというふうに思いますけれども、新球場との兼ね合いで使う、使わないという議論というのは、これは、今、なかなかかみ合わないという状況ではないかなというふうに思っています。

 冬季オリンピック・パラリンピック招致について(1)

uhb

 IOCとの対話ステージで、遅れるだけ遅れて、最終的にはテレビ電話でということになったのですけれども、例えば、今後、そういったところで不安とかを感じている部分はありますか、IOCの対応として。

市長

 基本的に、今回の対話ステージというものも、2026年の冬の大会に関心のあるところに対して、今、IOCが目指している、できるだけコンパクトで経費のかからないオリンピックを実現しようという一環の中で、ある意味ではIOCのサービスとして相談を受け付けていますという基本的な考え方です。ですから、これまで正式な招致プロセスの中にこういうものがあったということではありませんので、IOCとしてできるだけのことを協力しますということです。

 スタッフは非常に少ないです、IOCは。私も、IOCの事務局に伺ったことがありますけれども、本当に限られた人数でやっていますので、いろいろな、今の平昌の大会などにも関わってきていますので、そういった中で、本来であればこちらにも来ていただきたかったのでありますけれども、なかなか日本まで行く時間がないということで、最終的にはテレビ電話というふうになりました。

 ただ、直接、フェイス・トゥ・フェイスではありませんけれども、そこでのやりとりは、かなり長時間にわたっての議論がされたというふうに報告を受けていますし、例えば選手村の設置の考え方ですとか、そういったものについて、われわれの考えていることを確認したかったことなどについても伺うことができたというふうに聞いておりますので、直接、こちらに来られなかったということについては若干残念な部分がないわけではありませんけれども、十分、私どもが確認をしたいやりとりというのはさせていただいているのかなというふうに思っています。

uhb

 ただ、札幌市として想定していた予定より遅れているということではないと。

市長

 はい。

 冬季オリンピック・パラリンピック招致について(2)

北海道新聞

 関連してなのですけれども、兼ねてから、市長は、対話ステージにおいて、話し合った、検討した課題を踏まえた開催概要計画等を提示した上で市民アンケートを行って最終的な立候補の判断ということをおっしゃっていますけれども、若干、スケジュールが、ワーキングセッションの1回目がずれ込んだことによって、まだ、市民アンケートだとか開催概要計画を提示するのがいつだということをまだおっしゃっていないですけれども、若干、その辺のスケジュール感だとか、そういったものはどういう影響が出ているのかなということをお聞きしたいと思います。

市長

 影響といいますか、いずれにしても、今年の秋口までに正式な立候補を決めるという、このエンド、時間だけは決まっていますので、そんなに全体として余裕があるわけではないと思います。ですから、今回のワーキングセッションなり、今後のワーキングセッションなりでの、詰めていけることによって状況は変わってくるかなと思います。ですから、例えば1回目が年をまたいでしまったから全体が遅れるというよりは、若干余裕はなくなってきているのは事実だろうと思いますけれども、今後の進め方、話し合える中身の問題次第かなというふうに思います。

北海道新聞

 現状は、まだ、今おっしゃったとおり、秋までにやるということしかスケジュール感というのはないということですね。

市長

 ないです。

 北海道日本ハムファイターズの新球場構想について(4)

NHK

 すみませんが、先ほどの話に戻って、札幌ドームの話についてです。

 先ほど質問にお答えになった2つ前の質問の中で、今、札幌ドームは、新球場の兼ね合いで使う、使わないというなかなかちょっとかみ合わないところがあるというふうにおっしゃっていたと思うのですけれども、ちょっと言葉尻を捉えるようで恐縮なのですが、今後、何かかみ合ってくる可能性とか、実際に。

市長

 それは、私に今聞かれても、お答えのしようがないと思います。

NHK

 例えば、どういう条件があればみたいなところで、お考えのところは特に。

市長

 それは、球団のお考えもあると思いますので。

 (以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

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