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日時 |
2017年11月14日(火曜日)15時00分~15時47分 |
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場所 | 記者会見室 |
記者数 | 21人 |
11月25日から、大通公園2丁目で「第16回ミュンヘン・クリスマス市 in Sapporo」を開催いたしますので、お知らせをさせていただきます。
今年(2017年)のミュンヘン・クリスマス市は、昨年(2016年)と同じ過去最多であります38の店舗が出店をいたしまして、定番のドイツのホットワインであります「グリューワイン」やドイツ料理、クリスマス雑貨などを販売いたしますほか、過去最多の127回のイベントを開催いたします。
初日の午後4時から行われます「オープニングセレモニー」におきましては、ミュンヘン市議会から議員訪問団をお招きしておりますので、札幌市とミュンヘン市との姉妹都市提携45周年を記念して、さっぽろテレビ塔を黒・赤・金のドイツカラーでライトアップする「点灯式」を行います。このほかにも、ドイツ民謡などの音楽に乗ってフォークダンスを披露する「ドイツダンスステージ」や、子どもたちがサンタに扮(ふん)して会場を訪れるとプレゼントがもらえる「こどもサンタパーティー」など、初開催のイベントを含めまして、ドイツやミュンヘンの雰囲気や文化を感じていただけるイベントを多数用意しているところであります。
ミュンヘン・クリスマス市の期間中、大通公園では「第37回さっぽろホワイトイルミネーション」も開催しておりますので、こちらも併せて、ぜひ多くの市民の皆さまや観光客の方にご来場いただきたいと考えておりますので、報道方をよろしくお願い申し上げたいと思います。
今月(11月)6日、JR北海道の千歳線の高架橋からコンクリート片が落下するという事案がございました。この際に、JR側から市のほうに報告がなかったというふうに伺っております。
この件について、市長のお考えをお伺いしたいのと、今後、市として、JR北海道側に対して報告を求めるといった、何か申し入れを行うようなお考えがあるかどうか、これも併せてお願いいたします。
このJR北海道さんの施設については、鉄道事業をされている所管の監督官庁であります北海道運輸局に対しては報告するルールというものはあるのですけれども、今回のように、落下して道路上に落ちた場合に、私ども道路管理者に対しての報告という法的義務というのはございませんでした。そういう意味では、そういうルールがないものですから、私どもとしては、これは国道も同じようなことが考えられますので、実は、本日(11月14日)、国道管理をしています開発局さんと一緒に、JR北海道さんのほうに2点申し入れを行いました。
一つは、今回の事故を受けて、ほかの高架橋、こういったところの緊急点検を行っていただきたい、その結果についてお知らせをいたただきたいということ。それから、もう1点が、落下事故が発生した際に、今はルールがございませんけれども、被害の有無にかかわらず、速やかに道路管理者のほうにご報告をいただきたいと、この2点の申し入れをさせていただきました。
具体的にルール作りというようなことも今後ございますので、JR北海道さんに対しては、落下物があった場合の具体的な連絡方法でありますとか、速やかな安全対策、こういったことについてあらためて申し入れを行っていきたいというふうに考えております。
次に、冬季五輪の施設の関係になるのですけれども、先日、一部報道で、北海道さんが真駒内セキスイハイムスタジアムの、今は屋外施設ですが、屋内施設への建て替えをしないという報道がありましたが、これの関係で、スピードスケートの会場が帯広(明治北海道十勝オーバル)を軸に調整というような内容だったかと思うのですけれども、現在の検討状況についてお伺いをしたいと思います。
冬季オリンピック・パラリンピックの会場の関係というのは、昨年(2016年11月8日)、JOC(日本オリンピック委員会)のほうに提案をさせていただいた概要計画(2026北海道・札幌オリンピック・パラリンピック冬季競技大会開催提案書)の中では、このスピードスケート会場については、真駒内屋外競技場の建て替えをする案と、それから、今お話しの明治北海道十勝オーバルを改修してという2案を併記して提出いたしました。
現在、いろいろな会場、開催にかかる経費の削減に向けての作業をしているわけでありますけれども、その中で、北海道との協議の過程の中で、北海道からは、この屋外競技場、スピードスケート場を道立で建て替えるということは難しいというお話を伺っているところでありまして、加えて、今、IOC(国際オリンピック委員会)自体が、できるだけ既存施設を活用するなりのオリンピック・パラリンピックの開催経費の削減ということを求めておりますので、今後、IOCとの対話ステージに参加をするということになった場合には、この帯広の十勝オーバルをスピードスケート会場とするといいますか、それを最優先として検討していくということになるのではないかなというふうに思います。
JOCとしてこの対話ステージに参加をするというのは、明日(11月15日)の理事会等で議論されるというふうに伺っておりますので、最終的にはその結果を受けてということになろうかと思いますけれども、スピードスケートについての協議というのは、先ほど申しましたようなことで、北海道あるいは帯広さんと協議を進めていくということになるかなと、こんな状況であります。
今、五輪会場の問題がクリアになったかに聞こえたのですけれども、そうなってくると、ファイターズの新球場問題に関していろいろとお聞きしたいことがあるのですが、前回(10月26日の定例市長記者会見)、真駒内公園に関して前向きに検討されるような感じを受け取ったのですけれども、ずばり真駒内公園を提案しますか。
最終的な結論を出すには至っておりません、現時点では。
まだ至っていない。
はい。というのは、先ほど申しましたが、一つは、スピードスケート場については、オリンピック・パラリンピックの招致の面では十勝オーバルを使っていくことを最優先として議論をしていこうということであります。しかしながら、今ある真駒内屋外競技場を今後どうするかという議論等については、現時点で方向が定まっているということではありませんので、引き続き、北海道さんと、例えば、ファイターズさんの球場について検討の俎上(そじょう)に上げることができるのかどうかということについても議論していかなければいけないと。
なるほど。今はその手前の状況なのですね。
そうですね。
しかしながら、球団が示しているタイムリミット、これは、札幌市の側ではなくて、球団側ですけれども、議論の煮詰まり具合等々も、はたから見ると、そろそろ決断を下さなければいけない時期ではないかと思うのですが、市長のご見解は。
球団さんとしても、その結論といいますか、今後、検討していくに当たって、できるだけ早い時期にということはおっしゃっていますので、そういう意味では、われわれも、できるだけその意向に沿って協議を進めていければなというふうに思っておりますが、先ほど言いましたように、スケート場についての方向性は今出ていますけれども、真駒内は道立公園ということになりますので、土地の所有者である道庁さんと、これを検討の俎上といいますか、議論の俎上に上げることができるかということについては、引き続き議論をしていかなければならないという状況であります。
北海道に気を使っておられると。市長の胸の内というのはどうなのでしょうか。
気を使っているというか、これまでもそうですけれども、私どもがすでに提案させていただいている2カ所、北大さんですとか八紘学園周辺の土地、これも少なくとも札幌市が持っている土地ではありませんから、その土地の所有者である方にその議論を進めることができるかどうか、最終決定は別問題としても、議論の俎上に上げて進めるかどうかということは、これはもう了解いただかないとその先に行きませんので。まず、北海道さんとは、球場問題についてはご了解いただいている状況ではないという話です。
しかしながら、一応、真駒内案というのは俎上に上がったかに思えるのですけれども、立ち消えになって、再びこうやって浮上してくるということは、やはり有力な候補と見ていいのでしょうか。
有力といいますか、これも何度も申し上げておりますけれども、私どもとしては、球場というものについての交通アクセスということを最優先に提案をさせていただきました。そういう意味では、何度も申し上げますが、八紘学園周辺というのが一番交通アクセス上はいいと。その次に言えるのが北大だったと。このアクセスの問題がややその2カ所よりは劣る、加えて、オリンピック・パラリンピックの競技場の問題がありましたので、前回といいますか、過去の提案の中には見送ったという状況です。
ですから、今回、オリンピック・パラリンピックのことについて、少し別な考え方が出てまいりましたので、そこは少しクリアできていく可能性があるかなというふうには思っていますけれども。
そもそものことをこの段階になってお聞きしたいのですが、札幌市あるいは札幌圏、オール北海道でもいいですが、この経済力で、2つの数万単位の競技場というのは成り立つと市長はお考えですか。
成り立つか成り立たないかというのは、具体的な計画なりがまだ出ておりませんので、何とも申し上げられないというふうに思います。ただ、これも何度か申し上げておりますけれども、仮に同じような競技場が出てくると、それはなかなか厳しい状況というのは出てくるかなという思いはありますけれども、ただ、今言ったように、どういうような計画を今後検討されていくのかということにもよってくるかなというふうに思います。
札幌ドームからファイターズが出た場合、今やっている試合が少なくなりますよね。この際のシミュレーションというのはもう行われているのですか。
現在やっております。というのは、例えば、野球に代わるイベントでありますとか、再来年(2019年)行う「ラグビーワールドカップ2019」ですとか、(東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の)サッカーですとか、今の北海道コンサドーレ札幌さんの試合以外のスポーツイベント、それから、いろいろな集客イベントというのがありますので、そういったことについて、今、可能性を調査しています。
ですから、そういうところでどのぐらいの数字が出てきて、あるいは、経費の節減ですとか、いろいろなものがどう出てくるか、経営上のシミュレーションというのは、今の市場調査、マーケティング調査といいますか、そういったものを受けて行っていくことに、これは並行してやっていこうと。今もやっています。
少なからぬ札幌市民あるいは道民が考えているであろう1つの案を市長に聞いていただきたいのですが、どう思われるか。
この交渉がうまくいかずにファイターズが北海道を出てしまう、あるいは、お互いが、私はちょっと感情的なような気もするのですけれども、何か妥協の産物で2つできてしまって、それによって札幌ドームの経営が成り立たなくなる、これはどちらも百年の大計を誤ることになると私は思います。
であれば、例えば、札幌ドームに戻れという案ではなくて、羊ケ丘案という第5の案を考えて、5番目ですよね、きっと。ちょっと分からないですけれども、5番目だと思うのですが、要は、あの土地を自由に開発してもらう、それにはいろいろな条件があるでしょうし、歩み寄らなければいけないこともあると思うのですが、そこで、ファイターズさんが出しているような予想図だとかなんだとか夢の部分を考えると、やはり、どう考えても、今まで出ている案の中で一番開発が利くと僕は思うし、あの場所に罪はないと思うし、可能性も、集客力、それから交通の便、住民感情のコンセンサス(合意)、全てを僕は兼ね備えていると思うのですね。
例えば、そういう案で手を握るというような可能性というのはないですか。
例えばということですので、仮という形ではなかなかお答えしづらいですけれども、一つ、われわれは、昨年(2016年)12月にファイターズさんがボールパークの検討を始めるということを出された時に、札幌ドームに関連する4者で協議をさせていただきました。それは、サッカーをやっているコンサドーレさん、ドームを運営している札幌ドーム、ファイターズさんに入っていただいて。その時に、札幌ドームを、例えば、サッカーと野球と切り分けて専用化をしていくというようなことはないのでしょうかね、というお話をさせていただきました。つまり、札幌ドームを中心として、何かボールパークのようなことというのはできないかと。その段階では、関係者の皆さまの考え方として、ないということで今のステージに入っているという理解をしています。
その後、4月に2つの場所について札幌市から提案をさせていただいた時にも、球団のほうに、札幌ドームを使ってということの検討の余地というのはないのかというお話をさせていただいた時に、その時点でも、ないという状況でした。ですから、これまでも、いろいろな経過の中で札幌ドームの周辺云々という話は出ておりましたけれども、現状の中ではそのお話はなく、今、いろいろな場所の候補の話が出ているということであります。
ですから、この先、例えば真駒内をどうするのかということも一つありますし、それがうまくいくのかいかないのかということも出てくると思いますけれども、これは、ファイターズさんとの関係でいくと、私どもは、決して、何か仲たがいをしているということではなくて、お互い、野球という一つのプロスポーツというコンテンツをまちづくりの中にどう使っていくのか、これは何度も申し上げていますけれども、北海道・札幌のチームで在り続けてほしいということは申し上げておりますので、それ前提でいろいろな議論をさせていただいております。
妥協の産物になることはないと。
ないとも言えませんけれども、ただ、現時点でそういうお話は俎上に乗ってはいないということであります。
全員がハッピーになる解決策を望んでおります。
はい。
よろしくお願いします。
今のファイターズの球場の議論に関してですが、オリンピックの件は、今、市長の中からクリアになったという話がありましたが、お話を聞いていると、なかなかファイターズの球場に関しては議論が停滞しているのかなという印象がありますが、そのあたり、市長、いかがでしょうか。
停滞しているというよりは、真駒内案を俎上に上げるためには、まず、オリンピック・パラリンピックの会場問題が議論されておりますので、そちらを優先していくことになったと。
ですから、一つの考えとして、真駒内をオリンピック・パラリンピックで使わないということであれば、では、それは、オリンピックとしては使わないということはある程度方向性が出ていますけれども、スケート場を今後どうするのかという議論というのは、まだ整理がついているわけではありませんので、そこは、含めて、ボールパークというものを議論の俎上に真駒内公園で上げられるのかどうかということも、これは、先ほど言いましたように、土地の所有者である北海道さんとも協議をしていかなければいけませんので、われわれは、何か時間をいたずらにかけているということではなくて、きちんと手順を追ってファイターズさんが望んでいる方向にいければなというふうに思っているところであります。
ということは、真駒内案を俎上に上げるということに関しては、道とはまだ一切話をしていないということですか。
一切ということではありません。こういう話があるということは当然ありますし、ファイターズさんのほうも、道庁さんのほうにいろいろな可能性ということでお伺いをしているようでありますので、こういう話が出ているということは道庁のほうでも理解をしていると思います。
ですから、俎上に上げていいかどうかということの議論を近々詰めていかなければいけないという状況です。
あくまで、それは、オリンピックの問題がもっともっとクリアになってからという意味合いでいいのでしょうか。
いったん、今の状況の中では、十勝(明治北海道十勝オーバル)ということを前提として考えていますから、完全に十勝でいけるかどうかというのは、例えば、IOCとの議論で、座席数がどうかということが出てきていますので、そこのクリアということになるとかなり先ということになっていきますので。ですから、ある程度、未確定といいますか、方向性が完全に決まらなくても、議論の俎上として上げていけるのかどうかということをお互い意思決定していかなければいけないということだろうというふうに思います。
正直、今、オリンピックとファイターズの新球場、同時並行で同じ場所を使うかもしれないということは、なかなか、どうなのでしょう、市長の思いとしては、難しいなというところがあるのでしょうか。
先ほど申しましたように、少なくとも、スピードスケート場を、北海道さんとしては、建て替えるというのは難しいというふうに言われています。
道庁さんと真駒内について議論するかどうか近々にやっていかなければならないというお話でしたけれども、例えば、次回の札幌市さんとファイターズさんの協議の場に、そういう何らかの真駒内を含めた話を提案するお考えなのか、それとも、それは道庁さん次第なのか、そのあたりはいかがでしょうか。
ある程度、道庁さんの意向を確認した上で実務者協議に入っていけるのが理想かなというふうに思っていますけれども。
では、早ければ、次回の協議で提案する可能性もある。
次回のスケジュール調整というのはこれからですので。
真駒内の屋外競技場、1972年のオリンピック(札幌オリンピック冬季大会)で開会式とスピードスケート競技が行われた場所ですけれども、この場所にこだわっていらっしゃる方もいらっしゃると思います。スピードスケートの競技関係者中心だと思いますけれども、そういった方にどういうふうなお話をされたいのかということと、また、帯広市に仮に競技を持っていくということになると、そちらが開催地ということの一部になって、東京五輪の際の札幌市の立場と似たような形になって、相当というか、一定の負担をしていただくということになるかと思うのですけれども、その帯広市との話というのはこれからどういうふうにしていきたいかということのお話をお願いします。
一点は、今、オリンピックの会場をIOCと十勝を前提とした協議にしていこうと、そういうことですけれども、先ほど来申し上げておりますように、競技場をどうするということについて結論が出ているということではありません。ですから、今のような、いろいろな年齢の方ですとか、さまざまな方々の意見というものは出てくる、あるのだろうというふうに思います。ですから、いろいろな議論をしていく中で、物事を進めていくための乗り越えていかなければならないプロセスというのは多々あるのだろうなという認識ではおります。
それから、帯広との関係でいくと、帯広市さんのほうとも、基本的には、今、IOCとの協議の中には、帯広の会場を使ってということを第一義的に、優先的に議論していきましょうということになっておりますが、先ほど言いましたように、観客席については非常に少ない状況です。ですから、仮設にしたときに、これまでIOCなり国際スケート連盟が言っているような座席数を本当に確保できるのかどうか、あるいは、この協議の中で、観客席を減らすというようなことについてもIOCとして了解をいただけるのかどうか、そういうことの過程の中で物事を進めていかなければいけない、かなり詰めていかなければならない過程のところの議論があります。
ですから、負担の問題ですとかいろいろな問題についても、今、何かクリアにできるということではなくて、そういう方向の議論を進めましょうということのコンセンサスはいただいているということになりますので、連盟関係者であるとか、オリンピック・パラリンピックに関してもさまざまな議論をしていく、検討を続けなければいけないというふうに思っています。
そこと先ほどの球場の問題を本当にきれいにクリアしながら物事をしていくというのは、時間的には、ある程度、並行的に議論を進めていくという状況にならざるを得ないのかなというふうに思います。
五輪の話で、続けて恐縮なのですけれども、月末もしくは12月にIOCとの対話(ステージ)が始まると思うのですけれども、そこには、今、お話があった道とか帯広市も一緒に参加してももらうような形を考えていらっしゃるのでしょうか。
基本的には、北海道とは一緒に提案をさせていただいていますので、道とコンセンサスを取った状態で進めていかなければいけないというふうに思いますし、スケート競技は、今、帯広さんでやっていくということを優先で議論していきますし、あと、スキー競技はニセコ会場ということになっていますので、そういう関係の自治体さんとも一緒になって議論していかなければ、詰めていかなければならないものというのはたくさんあるかなというふうに思います。
スピードスケートの会場の話についてなのですけれども、あらためての確認なのですが、今回、帯広を前提に事前協議(対話ステージ)に臨んでいくとお話をいただいたのですけれども、この理由としては、要は、道のほうから建て替えが難しいというふうに伝えられたことが理由だというふうな認識でよかったですか。
一つは、先ほど言いましたように、いずれにしても、今、屋根が付いていないスピードスケート競技場というのは、国際競技はできませんので、真駒内屋外競技場を建て替えるか、帯広を使うか、この2案のどちらかを決めずに提案をしていました。今回、道庁さんのほうからは、道立で建て替えるということは難しいですねと、経費の面とかも含めてということが一つ。
ですから、建て替えは、道庁としては考えていないということですから、そうすると、既存施設の有効活用ということ、これはIOCの言っていることにも合致をしますので、まずは帯広を使うということを前提に協議に入りたいということです。ですから、2つですね。
じゃ、その方針は決められたと。
方向性としては、それをまず最優先して議論の俎上に上げていきましょうということについては関係者の合意に至っているということです。
繰り返しになりますけれども、今ある競技場をどうするかというのは、これはまた別な議論ですので。
私の事実認識が間違っているのかもしれないのですけれども、道のほうは、真駒内屋外について、もともと長寿命化というところを考えておられて、取材している中で、建て替えはあくまで市が求めているものであって、長寿命化は進めるけれども、建て替えは難しいというのがもともとの道の認識だったのかなというふうに考えているのですけれども、そのあたりはどうですか。
ですから、今回、あらためて確認をしたということだと思います。
ちなみに、確認は直近ですか。
はい。最終的な議論の過程の中で確認をしているということです。
また五輪の話なのですけれども、先ほど、明日のJOCの理事会で、対話ステージのほうに、正式にその辺の話が決まるということだったのですけれども、現状、市長として、JOCの竹田恒和(たけだ・つねかず)会長なりと面会されたりですとか、あらためて今回の対話ステージに向けて確認書を提出するとか、そういったスケジュール的なものというのは、決まっているものはあるのでしょうか。
例えば、どういう形でこの後進めていくのかということについて、また、いろいろな実務協議を含めてさせていただくことになるだろうというふうに思いますし、例えば、先週(11月9日)、最終的に文書で出してくださいということはJOCのほうから言われてお出しをしたということになりますので、いろいろなものというのはこれから出てくるかなというふうに思います。
具体的なスケジュールは、特に、今のところは、先方からも言われていないということですか。
はい。
会長が市長とも一度会わなければいけないとかというお話をされていたように伺っているのですけれども、直接、向こうから、日程調整だとか、そういったお話というのはまだ来ていないですか。
以前(2016年11月8日)にも竹田会長とも直接お話をさせていただいて、今回新たに、対話ステージという、IOCのほうから招致に向けてのプロセスというのが示されて、その後、まだお会いしておりませんので、そういう意味では、会長等も含めて、できるだけ早い時期にお会いすることができたらいいなというふうには思っておりますけれども、スケジュール調整で、この日云々というところには至っていません。
オーバルの話に戻ってしまって恐縮なのですけれども、正式に、帯広市さんのほうに、今のところは、これまでは両案併記されていた状況でしたけれども、オーバルのほうを優先的に検討事項にしたいということで、帯広市さんに何かしら今後お話をするとかという予定というのはあるのですか。もしくは、これまでにされたとかはございますか。
事務的にはといいますか、今回、この議論を道庁さんとしている中で、先ほど来お話をしていますけれども、帯広ということを議論の最優先ということで進めていこうと。当然、このことについては、帯広市さんにもそういう前提でお話を進めさせていただいていいかということはお話をさせていただいております。
細かいことについては、これから詰めなければならないことというのはたくさんあるだろうと思います。
先方からは、それに関しては、特にいい回答を得たとか、こういう条件を付けてきたというところにはまだ至っていないのですか。
現状では、そこまで至っておりません。
ですから、最終的には、対話ステージにまず入るかどうかというJOCさんの決定があって、その後に、では、IOCとどういうスケジュールで日本としてやっていくのか、その時にどういう前提の議論をするのかということを、これから最終的に詰めていくということになりますので、事前に打診はさせていただいておりますけれども、対話ステージにどういうふうに入っていくかということについて、まだ、帯広市さんあるいは北海道庁さんとも今後詰めていかなければいけない部分というのがあるだろうと思います。
また、少し繰り返しになってしまうかもしれないのですけれども、以前にちょっと取材させていただいた中で、基本的に、最終的に、オリパラの会場の見直し案を最終的に決めるのは事前協議で、そういった分散開催が可能かどうか、その協議を経て決められると思うのですけれども、それまではあらゆる可能性を考えて行う、要はいろいろな可能性を考えてされているという中で、その場合、事前協議が始まる前に、私の目からすると、やはりスピードスケートの帯広だけ先に前提とするのが、決めたわけではないですけれども、方向性を付けるということは、やはり、何か、帯広を、スピードスケートに関してそれをやるということは、どうしてもやっぱり新球場という話があるからかなというふうに、だからそちらを優先と。
たまたま、スケジュールとしてそうなってきたから混乱があるかなというふうに思いますけれども、私どもとしては、対話ステージに入っていくために、新しい競技場を造って出すということであれば、それは全然問題ないわけですけれども、それがなかなか難しいということになって、既存のスケート場を使うということ、ここ(明治北海道十勝オーバル)は観客席の座席数とかに課題がありますので、それはIOCと協議をしていかなければいけない。スケジュールとして、対話ステージに入るためにそこを決めて先に議論していかなければいけないということですから、たまたまそこにファイターズさんの球場の問題が出ていますけれども、先ほど言いましたように、これは、どちらかが何かありきということでは全くないわけですし、ですから、球場の問題も、真駒内の中に、その議論の検討の俎上に上げられるかどうかということについては、まだ結論が出ている話ではないということですね。
私の頭の中では、全く一緒だとは思っていませんので。
そうなりますと、これから事前協議に臨まれると思うのですけれども、臨む前に、やはり帯広か真駒内かというところは、これはある程度方向付けてから臨むつもりだったということですか。
もちろんです。
これは、スピードスケート場についてはそういうふうに両論併記ということにしていますので、新しい競技場を真駒内に建て替えということが、これはイエスということであれば全く問題ないわけでありますので。
話ががらっと変わってしまうのですけれども、きょう、円山動物園で「ホッキョクグマ館」が報道向けに事前公開されたりですとか、最近、基本構想(札幌市円山動物園基本構想)を見直して動物園が変わろうとしていると思うのですけれども、それについて市長はどのようにお考えか、お聞かせいただいてもよろしいですか。
動物園についての今後の在り方ということについて、従前の計画をある程度見直していきましょうということについて、先日(11月6日)、そういった協議の場(円山動物園ポスト基本構想検討部会)を立ち上げています。やはり、これは、一昨年(2015年)、動物の死というようなことが、事故というようなことが相次いだということを受けて、今回も、飼育を含めて動物を優先した考え方ということにある程度方向転換といいますか、集客至上主義ということではなく、動物がやはり心地良い環境ということをつくっていく、あるいは、環境教育というようなことを含めても、教育の場ということも一つの動物園の使命ではあるかなというふうに思いますので、そういう意味では、これまで進んできたことの反省すべき点は反省をしながら、新たな展開に向けて動き始めようということかなというふうに思います。
ボールパーク構想についてちょっと話が戻るのですが、真駒内公園が仮に市が出す第3の案として俎上に上がった場合、すでに提出している八紘学園と北大構内の用地、2つのどちらかを取り下げるといった可能性というのはあるのでしょうか。
私としては、何か取り下げてどうこうということではないのではないかというふうに思っています。
というのは、いろいろな課題がある中で、このまま、例えば2つなり1つでいくと言っても先になかなか進んでいかないということであれば、次の提案が可能なのかどうかということになるのだろうというふうに思いますので、それは、前回(10月26日の定例市長記者会見)も申し上げましたけれども、何かを取り下げて代わりにというよりは、俎上に上げられるかどうかということが一つの大きなテーマかなというふうに思います。
十勝オーバルの件だったのですけれども、オリパラのスケート場の関係なのですが、札幌市は日本スケート連盟とはどのようなお話をされたのでしょうか。
スケート連盟さんとも、これからいろいろなお話をしていかないといけないというふうに思います。
ですから、今回のオリンピックの競技場としては、既存施設を有効活用していくということを軸に議論していきましょうということについての考え方はお話をさせていただいています。中には、やはり、それはどうなのというお考えの方もいらっしゃるというふうに思いますけれども、先ほども言いましたように、これは、あくまでも決定ということではなくて、IOCと協議をしていく前提として、何か1つの前提を考えていかなければいけないということであります。
これからIOCとの話、対話ステージがあると思うのですけれども、例えば、そこで、帯広が、座席数の問題なのか、場所の問題なのかというところで、例えば場所で帯広がはじかれた場合、その場合は今後どうしていくのかというのは。
今は議論を進めましょうということですから、たらればという形では、いろいろな可能性というのは考えておかなければいけないとは思いますけれども、今、何か申し上げられる状況にはないかなというふうに思います。
第2の案としては、真駒内は残った状態だということでしょうか。
ですから、先ほど申し上げましたように、何かが消えてとかということではなくて、十勝のオーバルを前提に協議をしていくということですから、それがうまくいかないというような場合にどうするかというのは、また別問題だろうというふうに思います。
例えば、札幌ドームをスケート場として利用するということは。
ちょっと分かりません。分かりませんというのは、技術的なものですとか、あとは、一時的に仮設のものということはできるか、できないかというのはありますけれども、今は常設のものとかをどうするのかということがありますので、なかなか難しいのではないかなという気はしますが。ただ、そういう検討はしておりませんので、できる、できないということは、今、どうかなというふうなお話を私が持ち合わせている状況ではないです。
来年(2018年)度の予算編成なんですけれども、これから、市長査定に向けても作業が本格化すると思うのですけれども、市長として重視することと、政策予算は限られているとは思うのですが、新しく取り組みたいようなこととか、3年目ですので、何かあれば教えてください。
私の任期(2015年5月~2019年5月)の中での本格予算を編成するというのは、来年が最後ということになります。再来年(2019年)は暫定的な予算ということになりますので、そういう意味では、本格予算として、これまでアクションプラン(札幌市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン2015)で掲げている事柄、目標というものについて、しっかりそれが実現できるように、自らの予算編成として本格的にできるのは来年ということになりますので、来年度の予算についてしっかり対応していきたいというふうに思っています。
基本的には、これまで、今期(2015年5月~)の中で申し上げてきた子育ての支援でありますとか、経済・雇用の問題、これには力を入れてやってきましたので、基本ベースとしてはそういった分野を中心に、また、状況の変化で足りないものについては予算化をしていきたいというふうに思っておりますので、そういったことについて、今、各所管のところにそういう視点で検討してほしいという指示を出しております。
先週(11月9日)のことなのですけれども、トイレの天井崩落事故が中島公園でありました。600、700ぐらいのトイレが一斉点検で使えなくなったわけなのですけれども、点検の在り方や再発防止について市長のお考えをお願いします。
今回の公園のトイレの天井の落下について、15年以上経過しているものから優先的に緊急点検を行っています。ですから、基本的には、市民の安全確保をしていくために、日常的な点検の在り方ですとか、いろいろな施設はみんなそうですけれども、そういう安全性の確保という面で、点検のルールとか、そういったものを見直す必要があるのか、ないのかというようなことも含めて、これから整理をしていかなければいけないというふうに思いますが、まずは、多く使われている公園を点検した、それが終わったので、今週末あるいは来週末も含めて、施設の建設年次の古いものから緊急点検を行わせていただいていると(築15年以上は11月17日まで、築15年未満は11月24日までに行う予定)。まずは安全性を確保していくということを最優先にしていきたいというふうに思います。
別件で、市長の政経セミナー(第3回「秋元克広さっぽろ未来セミナー」、11月2日開催)がありました。そこで市長が披露されたお話で、映画の「探偵はBARにいる3」で栗山英樹日本ハムファイターズ監督と共演されたというお話をされていました。そこで栗山さんとどんなお話をされていたのか、何かを覚えていらっしゃることがありますか。
映画のロケの撮影の中に、特段、栗山さんとのせりふを決めていることではなくて、プロスポーツとの関わりを含めて、スポーツによるまちづくりということをテーマに栗山さんと話をしている、そこに事件が起きる、こんな設定でした。ですから、撮影は今年(2017年)の3月だったと思いますので、前年(2016年)、日本一になった話題とか、まさにプロスポーツの持つ力というものをあらためて感じて、こういったものをまた、札幌・北海道の宝だと、そんなことを中心にお話をさせていただきました。
ただ、残念ながら、映画にはそのせりふの場面などは出てこないと思います。
新球場の話なんかは、その辺では。
いいえ、そこでは出ませんでした。
(以上)
この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)
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