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日時 |
2017年10月26日(木曜日)14時00分~14時44分 |
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場所 | 記者会見室 |
記者数 | 20人 |
昨年(2016年)の1月から、「手話・障がい者コミュニケーション検討委員会」におきまして議論を重ねてまいりました「障がい者コミュニケーション条例」につきまして、12月1日から施行いたしますので、お知らせをさせていただきます。
この条例では、手話や点字、要約筆記など、障がいのある方が使用するさまざまなコミュニケーション手段の選択機会の確保などを基本理念に掲げ、市の責務と市民・事業者の役割を示すとともに、障がい特性に応じたコミュニケーションについて、普及啓発や利用促進に取り組むこととしているものであります。このようなコミュニケーションに関する条例の制定というものは、道内で初ということになります。
この条例に基づく今年度の取り組みといたしましては、12月1日から、手話通訳者などのコミュニケーション支援者を派遣できる範囲を市外に拡大いたしますほか、12月中には、遠隔の手話通訳や、音声情報を文字情報に変換することができるタブレット端末を各区役所などに導入する予定であります。
また、12月8日には、札幌コンベンションセンターにおきまして、この条例について市民の皆さんへの理解を広めるために、「障がい者コミュニケーション条例施行記念イベント」を開催いたします。このイベントでは、条例のポイントを分かりやすく解説するほか、女優で戸板女子短期大学の客員教授であります菊池桃子氏による講演を行う予定であります。
障がいの有無にかかわらず、全ての市民が尊重し合いながら共生する社会の実現を目指し、障がいの特性に応じたコミュニケーションを行いやすい環境づくりを進めてまいりたいと考えておりますので、報道機関の皆さま方には、周知方をよろしくお願い申し上げます。
また、このたび、障がい者コミュニケーション条例とは別に、仮称でありますが、「札幌市手話言語条例」につきましても、今年度(2017年度)内の制定を目指して検討を進めることといたしましたので、併せてお知らせをさせていただきます。
手話につきましては、コミュニケーション手段である一方、独自の語彙(ごい)や文法を持ち、日本語とは異なる言語ということであります。このことについて、市民の皆さんへの理解を広げていくために、これまで、関係団体の方々と意見交換をしながら、新たな条例の必要性などについて検討してまいりました。
引き続き、手話・障がい者コミュニケーション検討委員会においてご意見をお聞きしながら、この条例の内容についても検討を進めてまいりたいと考えております。
11月24日から開催をいたします「第37回さっぽろホワイトイルミネーション」についてお知らせをさせていただきます。
平成27年度から3年間かけて行っております、リニューアルの最後の年となります今年につきましては、大通会場の7丁目と8丁目に、世界で初めてブラックライト印刷技術を使用したイルミネーションであります「光のエキシビショントンネル」が新たに登場いたします。
この光のエキシビショントンネルは、「日本新三大夜景都市」のそれぞれのテーマカラーであります、札幌の雪の「白」、長崎のランタンの「赤」、神戸の海の「青」の3色が鮮やかに光るものであります。加えて、トンネルの光が数分おきに暗転する仕組みになっておりまして、暗転中は、ブラックライトにより、新三大夜景都市の夜景パネルが幻想的に浮かび上がって輝くということであります。
また、今回、新会場といたしまして、札幌市北3条広場「アカプラ」と札幌駅南口駅前広場が加わるということになりまして、新たに設置されるイルミネーションが札幌の中心街を鮮やかに演出し、道行く人々の目を一層楽しませてくれることと思います。
先日(10月20日)、「日本三大イルミネーション」にも認定をされたところでありまして、さっぽろホワイトイルミネーションがつくり出す「光の芸術」を、市民の皆さんはもちろん、多くの観光客の方にもぜひ体感をしていただきたいと思っております。
多くの方にお越しいただけますように、周知方ご協力をお願い申し上げます。
このたび、観光閑散期における新たな道内向けの来札プロモーションといたしまして、11月1日から来年(2018年)1月31日までの3か月間にわたって「道民限定!泊まろうさっぽろキャンペーン」を実施することといたしました。
このキャンペーンは、10月以降、大幅に落ち込む道内からの来札宿泊者の増加を図るために、宿泊事業者や交通事業者と連携して実施するものでありまして、札幌市内のホテル・旅館86施設にご参加をいただき、それぞれの宿泊施設で特別な割引や特典が付いた道民限定の宿泊プランをご用意いただいております。
また、キャンペーンのPRに当たりましては、交通事業者と連携をいたしまして、道内の空港やバスなどでポスターの掲出などを行いますほか、ウェブサイトや旅行雑誌などさまざまな媒体を活用し、この時期の札幌の魅力や楽しみ方などとともに情報発信をしていきたいと思います。
キャンペーンの実施期間中には、本日お知らせをいたしました「さっぽろホワイトイルミネーション」や「ミュンヘン・クリスマス市」などのイベントがありますほか、澄み切った冬の空気の下で見る美しい夜景など、この時期ならではの札幌の魅力やお楽しみ方もございます。
多くの道民の皆さんにこのキャンペーンを利用して札幌にお越しいただけるよう、周知方についてご協力をお願い申し上げたいと思います。
ファイターズの新球場についてなのですが、昨日(10月25日)行われた北広島市と球団との協議(の後のブリーフィング(説明))で、球団側が、札幌市が提案していた(旧)北海道立産業共進会場周辺と北大構内の候補地については難しいとの認識を示されました。
市として提案していたプランの大幅な変更も考えられるような状況とはなっているのですけれども、市としての今の立場と今後の方針について、示せるものがあればお願いします。
昨日のブリーフィングは、私も報道でしか状況がちょっと分かりませんので、全体の流れというのはよく承知をしておりませんけれども、これまでも私どもが提案しております共進会場跡地周辺ですとか北大、これは、面積的にはあまり広くないというようなことで、それぞれ一長一短ということがあるということは認識をして協議を進めているところであります。
そういう意味では、現状の中で、これから進めていくにも課題はあるなということなのかなというふうに思っております。
先日(10月12日)も、会見では、(北海道立)真駒内公園について球団側から打診があったというふうなご発言もございましたが、市としての真駒内公園の検討状況というのはどうなっているのでしょうか。
打診があったというよりは、現状、いろいろな協議をしていく中で、ほかの土地、例えば、真駒内公園はどうなんでしょうというような話題があったのは事実でありまして、私どもは、これまで、2つの候補地について、やはり、特に平日のナイターなどでは、短時間でご自宅に帰ることができる、そういった、輸送量といいますか、交通アクセスということを一番重視して提案させていただいたという経緯があります。
ですから、真駒内についても、広い土地という意味ではいくつか検討した中身ではありますけれども、今回、具体的な提案にまで至っていないということでありまして、前回もお話をしましたように、真駒内公園については、現在、北海道のほうとも、冬季のオリンピック・パラリンピックの競技会場としてどうするかということを議論しておりますので、そちらのほうの協議を優先しておりまして、ファイターズの球場問題として、真駒内公園について具体的な検討に入っている状況にはありません。
昨日のブリーフィングの中では、球団が来年(2018年)3月までをめどに候補地を決定するというような話の中で、例えば、札幌市側さんから年内には提案がないと間に合わないというような発言もあったのですが、そこら辺のスケジュール感といいますか、いつごろまでに新しい提案を含めてとか、そういったようなお考えはございますでしょうか。
昨日のブリーフィングは、北広島市さんとのお話し合いの後ということでありますので、私ども、具体的な内容について、先ほど申しましたように、報道で知る範囲でしかちょっと分かりませんけれども、いずれにしても来年3月までに一定の方向性を出したいということのお話はありましたので、既存の提案している候補地、これについての協議は進めさせていただくことになると思いますが、それが例えば難しいということになれば、ほかのことについて検討するというようなことも含めてですけれども、これはこれからの話になろうかなというふうに思っています。
話はちょっと変わるのですけれども、きょう(10月26日)、ドラフト会議が開かれまして、市民の関心も高まっていると思うのですが、市長は注目している選手などいらっしゃいますでしょうか。
いろいろな選手の話題が上がっているようでありますけれども、私としては、地元北海道に関係する選手が多く指名されるといいなというふうに思っていまして、例えば、今、北海高校の阪口皓亮(さかぐち・こうすけ)投手ですとか、社会人ではありますけれども、札幌出身の山本大貴(やまもと・だいき)投手、こういった方々が注目をされているようでありますので、こういった方々がドラフトの中でどうなるのかというようなことを非常に関心を持っています。
日本ハムの新球場のお話なのですけれども、真駒内という案について、各紙、きょう、報道していましたけれども、札幌市から提案してほしいというふうなことを日本ハムのほうは言っているわけなのですけれども、前回(10月12日)の市長の会見では、日ハム側から、打診というか、話があったということもあったのですけれども、市に提案してほしいという希望をマスコミに述べるというやり方について、実務者協議で半年以上話し合っている中で、こういうやり方が協議している市の側の皆さんにとってどういうふうに映っているのかということのご感想をお願いします。
どういうニュアンスでおっしゃられたのか、ちょっと前後関係も分からないので、あまり軽々に物は言えないなというふうに思いますけれども、先ほどもお話をさせていただいたように、今まで2候補地についていろいろな協議をして、これもまだ現時点では継続をしつつということになるのだろうというふうに思いますけれども、そういった中で新たな候補地として名前が挙がっているようでありまして、どちらから提案というより、私どもが2つの候補地について提案をさせていただきましたので、それに代わるものということになったときに、例えば今挙がっている真駒内というようなところが今後具体的な協議に入れるものかどうかというようなことをどこかで判断をしていかなければいけないというふうに思います。
市から提案してほしいという希望についてはいかがでしょうか。
希望というか、2つの候補地について提案があったし、当然、ファイターズさんとの議論の中で、まちづくりとある程度連携をした取り組みをしたいと、これは球団の当初からの意向でもありますので、そういう意味でおっしゃっているのかなというふうには思っていますが。
もう1点なのですけれども、昨日のぶら下がり会見の中で、北大を日本ハムとしてはやりたいんだ、北大で球場を造りたいんだということを繰り返しおっしゃっていたのですけれども、これに関してのご感想というか、所感をお願いしたいのですけれども。
北大についての興味を以前から持たれているという認識は、われわれは持っています。ですから、北大の構内というものも候補地として提案をさせていただきました。
現実的には、北大の構内のどこに建設が可能なのかどうかという協議をしていく中で、やはり面積的にはそう大きなものではありませんし、これは感触でありますので、北大から正確に答えがあったということではありませんけれども、学内のいろいろな研究者の方、あるいは教員の方、あるいはOBの方にとっては、北大の中にあるのはどうかという少し疑問の声があるというふうにも伺っておりますので、そういう意味では、結論が出ているわけではありませんけれども、難しい点もあるかなというような認識は持っております。
前回(10月22日)の日曜日にあった衆議院選挙の投開票の結果、札幌市内の選挙区は自民党が3勝で立憲民主党2勝という結果になりましたけれども、結果等についての受け止めをお願いいたします。
今回の衆議院選挙で、与野党対決、北海道の場合、特に与野党一騎打ちのような選挙区が多かったのかなというふうに思います。それだけに、結果的にも非常に接戦であったということ。加えて、札幌の選挙区では、比例で復活をされる方もいらっしゃるなど、非常に競った戦いだったなというふうに思います。
そういう意味では、どなたがどうというよりは、非常に多くの札幌に関連する方が結果的には今回の選挙で当選をされておりますので、これまでも申し上げておりましたように、もちろん、国会議員でありますので、国政全般を判断いただくということにはなると思いますけれども、地元札幌・北海道のことを応援していただければなというふうに思っております。
関連なのですけれども、札幌市選挙管理委員会に関係する開票事務なのですけれども、予定を守れないというか、予定よりも2時間以上遅れる開票所もあったり、数え間違いが出たりしていました。
開票事務のスピードというのは住民サービスの効率性を測る指標と言われたこともかつてあるのですけれども、今回の開票事務の遅れについてどのように受け止めていらっしゃいますか。
選挙事務全般でいえば、むしろ区割りの改正などがありましたので、投票の混乱というようなことも少し心配しておりましたけれども、投票に関しては大きなトラブル、混乱はなかったというふうに安堵(あんど)しています。
一方で、今、お話しのように、開票事務、一部の区において少し遅れがあったということです。聞いてみますと、やはり、途中の得票の計数の時に、100票ずつの束、これを100票未満の束が100票として混じっていたというようなことがあって、全件点検をしなければいけなかったということでありますので、その原因というのは、束の混在が起きてしまったということが、ほかの自治体でもあったようでありますけれども、こういったことが起きているということ、非常に時間のかかる大きな要因でもあったということですから、ここは今後の開票事務にしっかり生かしていかなければいけないなというふうに思います。
あと、先ほど公表されました障がい者コミュニケーション条例の関係なのですけれども、最後に手話言語条例を年度内に作られるという話がありましたけれども、障がい者コミュニケーション条例にも、手話が含まれるというか、包含されるのではないかということもあるのですけれども、この手話言語条例を作る意義、障がい者コミュニケーション条例がある上で手話条例を作る意義についてどのようにお考えでしょうか。
私どもも、当初は、やはり、手話が言語であるということを位置付けながら、障がい者コミュニケーションの条例と1つの条例の中でできないかということで原案を提案させていただきました。このことについて、聴覚障がいの団体の方、お持ちの方々から、手話が言語である、日本語を単に表現したということではない、その位置付けをもっと明確にしいほしいと、そのための条例を別途作ってほしいという意見が非常に強くありました。
ほかの団体の方からは1本でいいのではないかというような議論などいろいろありましたが、最終的には、手話は言語という理念を多くの市民に知っていただくということを別な条例にしましょうということで、さまざまな団体のご理解をいただいたところでありまして、そういう意味での2本立てといいますか、別の条例として制定させていただくということにしたところであります。
ファイターズの新球場の関連で再び質問なのですけれども、球団側からのスケジュールとして、来年3月までに方向性を出したいという中で、昨日の記者会見であったのですけれども、新たな候補地の提案というところでいくと、来年3月の一定の方向性ということを考えると、年内に新たな提案をしていただかないと間に合わないのではないかという発言がありました。
先ほどの市長のご発言の中で、真駒内が具体的な協議に入ることをどこかで判断しなければというお話がありましたけれども、こういった球団側の意向ですとか発言を踏まえると、具体的な協議に入るのを判断するタイミングというのはいつになるのか、具体的な何かお考えはあるのでしょうか。
先ほどもちょっとお話をしましたように、真駒内公園を検討の俎上(そじょう)に上げようとすると、今、北海道と議論をしているオリンピック施設、こういったところの整理も一定程度付けて議論に入らなければいけないだろうと、筋道としてはですね、そう思っていますので、球団のご意向というのは、昨日はブリーフィングの中でお話があったということでありますが、今後、私ども実務者協議、近々また調整をさせていただくことになると思いますので、そういった中で、球団のご意向を受け止めて、できればそういう方向にしていければなと私も思っております。
例えば、オリンピック・パラリンピックの競技候補地としての協議と、新球場構想としての候補地の協議を両にらみで同時並行的に進めていくというような可能性はあるのでしょうか。
両にらみといいますか、真駒内公園というのは、ご案内のとおり、都市公園であります。従いまして、いろいろな建築物、施設を設置できる面積などに限りがある中で、今はスケートの屋内競技場と屋外競技場がありますよね。これを今後どうしていくのかということが出てこないと、例えば、今ある緑の部分を削っていくというようなことはなかなか難しいのではないかというようなことを考えると、この施設を今後どうしていくのかという議論を今している最中でありますので、そのことも含めて北海道とも話を進めていきたいなというふうに思います。
新球場の候補地としての真駒内の協議は、年内に入れる可能性というのはありそうなのでしょうか。
現状では、そういう具体的な話にいっておりませんので、今何とも申し上げられない。できるだけ球団のご意向というものを尊重できればというふうに思っていますけれども。
またちょっと別件になるのですけれども、先日(10月24日)公表されました大規模建築物の耐震診断の結果なのですけれども、札幌市の204施設のうち55施設が強度不足ということなのですけれども、あらためて、こうした結果が出たことについての受け止めと、今後、強度不足と判断されたものの施設についてはどのような対応をしていくのかという今後の方向をよろしくお願いします。
大規模な地震が想定されるものの耐震強度ということでこれまで調査をしてまいりまして、今回発表に至るまでも、各施設の所有者の方とはいろいろな議論をしてまいりましたので、そこで建て替えですとか、改修ということ、すでに計画を持っていただいたところもありますけれども、2分の1程度が未定というところがございます。そういう意味では、早期に改修あるいは耐震化について取り組んでいただけるように、これからも所有者の方々とお話をさせていただきたいと思います。
また戻ってしまって、ファイターズの件になるのですけれども。今、北大さんのほうは、学内といいますか、OBの方も含めて難しいということだったのですけれども、今後、札幌市として、北大に関して、候補地としてという部分で協議をさらに詰めていくとか、妥協点と言ったらいいのでしょうか、協議を北大に関して進めていくことと、また、月寒のほうは、逆に球団のほうが難しいという判断をされているような状況なのですけれども、そのあたりの進め方というのは、ちょっと確認になってしまう部分もあるのですけれども、どうお考えでしょうか。
繰り返しになりますが、現状での感触としては先ほど申し上げた状況でありまして、これが可能性ゼロという議論になっているわけではありませんので、双方ともですね。そういう意味では、引き続き、その可能性について協議をしていく上で、そのほかの可能性の場所を俎上に乗せるかどうかということになってくるだろうというふうに思います。
ということは、これは確認になってしまうのですけれども、真駒内も含めて、候補、今出ている2つ以外の場所で検討を始めているところはまだないというふうな・・・。
ございません。
冬季オリンピックの招致の件で教えてください。
そろそろIOC(国際オリンピック委員会)との協議も始まろうかと思いますけれども、市のほうでは、これまで、広く意見を聞くということで、アンケートをやってらっしゃるかと思います。規模としては、4000億とか5000億とか、それ以上かかるかもしれないと言われている事業について、アンケートは1万人ぐらいの方に聞いたかと思うのですけれども、過去の会見でもおっしゃっているかもしれませんけれども、これをもって広く公費をかけて住民投票などで意見を聞くと。先日(10月15日)も、インスブルック(オーストリア)の、否決というか、招致断念の話がありましたけれども、そういった広く市民の意見を聞くという部分については、現時点ではどのように考えていらっしゃいますでしょうか。
アンケートというのも、あくまでも1つの手段だというふうに思います。ですから、いろいろな場面で、オリンピック・パラリンピックの開催の意義であるとか、それに伴う負担の問題ですとか、こういったことは、例えば、多くの方に集まっていただくような場面でそういうイベントを開催するとかというようなこともいろいろあるのかというふうに思います。ですから、できるだけ多くの方々に情報提供をしながら、市民のご意向というものを伺えればというふうに思っています。
ただ、前回(の記者会見で)も申し上げましたように、今回のIOCとの協議というのは、いろいろな経費を節減していく上で必要な協議でありまして、市民にお示しする案を見直しをしている状況でありますので、そういったものができて、先ほどの競技場の問題もそうでありますが、いったんの見直し案を作った上でさまざまなご意見を伺っていきたいというふうに思います。
では、その選択肢の中に住民投票もなくはない。
住民投票という制度は、残念ながら、今、私どもは持ち合わせておりませんので。
作るというお考えもないということでよろしいのでしょうか。
考えがないというよりは、現時点では、そういう制度はございません。
日ハムのボールパークの件なのですけれども、市としては、共進会場の周辺がいいという考え方は、今も持っているのですか。
今でも持っております。
その理由は。
それは、何度も申し上げておりますけれども、先ほどもちょっとお話をしましたけれども、輸送量ですね。ですから、3万人なり4万人の方が来られて、そこからお帰りになる、特に来る時よりは帰りですね。
共進会場の周辺は、東豊線、東西線を使います。東西線ですと、1時間当たりの輸送量が1万3000人ぐらいの輸送量がありますので、そういう地下鉄2線を使えるということは、周辺の道路に与える影響なども非常に負荷が少なくなりますので、一番アクセス的にはいいだろうと、そういう順番でこれまで提案をさせていただいております。ですから、それはそれとしながら、いろいろな投資のことをご判断いただくのは球団ということでありますので、われわれとしては、第一義的に輸送量の問題、アクセスの問題で提案をさせていただいているという状況には変わりがありません。
それと、真駒内の話なのですが、今、南北線が、最初にできたというのもあって、利用者も結構多いと思うのですけれども、今おっしゃった輸送量のことを考えると、対応が可能かというか、どんなふうにご覧になっていますか。
南北線の現状の通常の路線の輸送量が1万2000人ぐらいです。ですから、それ1本ということになります。北大は、南北線と、それから、北24条に近い所にもし建設ができれば、JRの新川駅にもアクセス可能ということになりますので、そういう意味では複数の鉄路があるということで、輸送量的には非常に大きい。そのほかは、例えば、話題に出ております今の真駒内とかは、それよりは輸送量的には課題があるという認識の中で今までの提案に至っているということであります。
あと、その課題の部分で言うと、駅から公園の、先ほど施設を建てられる範囲の話もされましたけれども、施設までの距離も歩くと結構あるのではないかなと思うのですけれども、この辺はどういうふうに当時ご覧になっていましたか。
そういうアクセス性という意味ではやや劣るということと、繰り返しになりますが、オリンピック・パラリンピックの競技施設をどうするかという議論をしておりますので、そういう意味では、見送らせていただいたといいますか、提案をしていないという状況です。
それでも、先ほどそういう提案もできればみたいな趣旨のこともおっしゃったと思うのですけれども、球団が真駒内を提案してほしいというようなことをわれわれに言っているのを受けて検討するという・・・。
そういう意味では、先ほども言いましたように、札幌市内で解決をするということになれば、第3の案というようなことも考えなければならないのかもしれません。現時点では、厳しいという方向性がありますが、結論が出ている形ではないということと、これは何度も繰り返しになりますが、オリンピック施設の協議をさせていただいておりますので、そういった整理を北海道ともしていかなければいけないというふうに思っています。
ですから、検討あるいは協議の俎上に上げることができるかどうかということを検討しなければいけないということであります。
昨日のことは、細かくは承知していないという話でしたけれども、早い話が、球団としては、札幌市が誘致しているのでしょうと、誘致しているのだから提案をしてほしい、提案しないならこのまま終わっちゃう、岐路ですよというような言い方なのですけれど、球団側が新しい候補地を自分で探すというようなこととか、もしくは、例えば真駒内を候補地としてほしいのであれば、札幌市にむしろこれを提案できないかと、正式に申し入れるではないですけれども、そういうプロセスというのは、札幌市としては必要とは考えていないのでしょうか。
これは、私どもからいったん提案をさせていただいて、球団といろいろな協議をさせていただいています。ですから、例えば、その第3の案を協議の俎上に乗せるにしても、恐らく、球団の立場からすると、地元札幌市と同じ土俵に上がって議論をしていかなければこれは進んでいかないので、そういう意味で札幌市からも提案をしてほしいということなのだろうというふうに思います。
ですから、われわれとしては、そのこと自体に何か違和感を持っているということではなくて、今までの議論に新たに俎上をさせることができるのかどうか、そのことはしっかりと受け止めて検討していかなければいけないだろうというふうに思っています。
昨日、交通局の20代の職員が女子高生といかがわしい行為をした疑いで北海道青少年健全育成条例違反(淫行等の禁止)で逮捕されました。ここ2年ぐらいの市の発表を見ていると、若い職員の方が似たようなことで逮捕されたりとか処分を受けたりというのが結構多いのですよね。
これは、仕事とはまた違うところなのかなとも思うのですけれど、職員は何をやっているのかなとやっぱり思われちゃうんじゃないかなというのもあって、何か対策ってできるのかというのをどういうふうに考えているのですか。
非常に嘆かわしい残念なことだなというふうに思っていますし、とりわけ、18歳未満の方、青少年に対しての行為ということでありますので、そのこと自体を、本来であれば、子どもたちの権利を尊重し、守っていかなければならない立場の大人でありますし、ましてや公務員という立場の中から、そのことも含めて行動を、いくら業務外ということであっても、世間的には取り上げられますし、そして、身分的にも不利益ということになるわけでありますので、公務員としての基本的な認識ということをあらためて徹底をさせなければいけないなというふうに思います。
何か対応とか対策とかはしているのですか。
事あるごとに、各所属長からのいろいろな申し合わせといいますか、議論をするようにというふうに申しておりますけれども、あらためて徹底をしていかなければいけないだろうなというふうに思います。
こういうことがあったらクビですよとか、基本的にクビになっていますよとか、そういうことをもっと、一罰百戒ではないですけれども、広めたり、職員に周知したりとか、そういうことはしているのですか。
しておりますね。やはり、こういう過去の事例などについて、例えばこういう事件があって、こういう処分になって、本人の身分ももちろんそうでありますけれども、家庭そのものが壊れてしまうということについて、事例をもって示しているということがあります。そのことについての研修ということも行ってきておりますので、特に、昨年(2016年)あったのは教員であったり、今回も企業職員であるということでありますので、そういった面も含めて、やはり徹底をさせていかなければいけないだろうというふうに思います。
冬季オリンピック・パラリンピックの関連なのですけれども、招致について、JOC(日本オリンピック委員会)への申し入れというか、お話というのは、今、スケジュール的にどうなっていますか。もうすでにされたか、これからですか。
JOCからは、IOCのスケジュールが示されて、今、国内に、11月9日を締め切りとして、関心のある自治体は問い合わせをしてほしいということが来ております。そのことについては、すでに、私どもは、昨年11月に概要計画(2026北海道・札幌オリンピック・パラリンピック冬季競技大会開催提案書)を提示しておりますので、札幌が関心を持っているということについてはJOCのほうでもご理解いただいているわけであります。
10月13日に、IOCが各国向けにビデオカンファレンスというものを行いました。JOCがこの会議に参加をしておりまして、今後、JOCとして、日本としての判断ということになろうかなというふうに思います。
あと、球場の件について、繰り返しになってしまうのですけれども、市長のお話をお聞きしていて、基本的に、市長のお考えとしては、今の2つの案、これは引き続き協議を進めた上で、第3の道として一つ真駒内というのは、これは考える必要性というのを強く感じていらっしゃるかどうかというところを。
必要性というか、直接、球団側とはお話をまだできておりませんので、そういったことも含めて次回以降の実務者会議の中で今後進めさせていただきたいというふうに思います。
球場問題で、繰り返しで恐縮なのですけれども、先ほども質問したのですけれども、民間企業である日本ハムファイターズの新球場の土地選びについて、球団側が希望する場所を行政機関である市が球団に提案するという構図は、ある方向から見ると、癒着というか、公共性が問われるという面もあると思うのですけれども、その辺について、こういうやり方、公共性という面でクリアできるというふうにお思いでしょうか。
例えば、企業誘致の際の工場ですとか本社の社屋の土地というのは、例えばこういう土地がありますとか、札幌市が持っている土地であればそういう提案をしてということで、一般的に、企業誘致の場合は、そういう提供が前提としてありますので、必ずしも特定の企業に対して云々ということではないというふうに思います。
加えて、やはり、野球球団という部分で考えると、単なる一企業の活動というよりは、非常に多くの市民の方を巻き込んでの一つの財産と、これまでも私は申し上げておりますけれども、そういうスポーツ集団というのは、単純な一企業の企業活動とはまた別、公共的な位置付けを持っているのではないかというふうには思っております。
今、お話しのように、皆さんがそのことに、なるほど、納得をということではなく、中には今のようなご意見を持たれる方もいらっしゃるのも事実でありますし、これは、例えば、先ほど来、いろいろと場所が出ておりまして、ここがいいな、あそこがいいなというふうになっても、ここには、周辺にお住まいの方ですとか、いろいろな方がいらっしゃいます。そういう意味では、そういった条件を本当に皆さんが納得してクリアしていける、こういうことがなければ、一つのものは実現をしていかないわけでありまして、ただ、先ほどの中で、何か答えを単純に両者だけで決められるという問題ではなくて、双方議論をして、キャッチボールしながら、そのことについて、では関係の皆さんはどうでしょうかとか、周辺の皆さんはどうでしょうかということはこれからいろいろな作業をしていかなければならないのは事実でありますので、AだBだというのは簡単になかなか決まっていかないものだろうなというふうに思います。
(以上)
この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)
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