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更新日:2022年9月27日

平成25年度第9回定例市長記者会見記録

日時

2013年9月13日(金曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 16人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

発表内容

 「2015年世界女子カーリング選手権大会」の札幌開催決定について

 今月8日の早朝、2020年オリンピックの東京開催ということが決定いたしました。大変なビッグニュースでありまして、市民の皆さんも共に喜びを分かち合う、そんな状態だったというふうに思います。特に、札幌では、サッカーの試合が札幌ドームで一部行われるということがございましたので、札幌市にとりましても、大変うれしいニュースということで受け止めさせていただいているところでございます。

 きょうは、札幌市におけるスポーツの国際大会の誘致につきまして、明るい話題ということで提供させていただきたいと思います。

 札幌市は、世界に誇れるスポーツ都市を目指しておりまして、札幌ならではの特性を生かし、ウインタースポーツの振興を図るために、冬の国際スポーツ大会の誘致を進めてきたところでございます。

 このたび、その誘致活動の成果が実りまして、札幌が「2015年世界女子カーリング選手権大会」の開催地に選ばれました。スポーツ都市としての魅力を世界に発信できるということや、市民の皆さん方に世界の一流のプレーを見る機会をつくることができるということを大変うれしく思っているところでございます。

 昨年9月には、「どうぎんカーリングスタジアム」をオープンいたしましたけれども、平日の夜間、そして、土・日・祝日の利用率はほぼ100%ということでございます。これは予想を上回る利用率でございまして、市民の皆さん方に広くカーリングの魅力というものが浸透してきているということを実感しているところでございます。

 今回の開催決定によりまして、カーリングの魅力が非常に高まる、ますますそういう機運が高まり、カーリング人口のさらなる増加につながることも大いに期待しているところでございます。また、ゆくゆくは、この大会がきっかけでカーリングを始めた子どもたちの中から、オリンピックで金メダルを取るような選手が生まれ、そして、市民、道民に感動を与えてくれればと、こんなふうに願っているところでございます。

 この世界女子カーリング選手権が選手や関係者の方々から素晴らしい大会だったと言っていただけるものになるように、市民の皆さんと共に盛り上げ、つくり上げていきたい、こんなふうに考えております。そして、2017年のアジア冬季競技大会に弾みをつけていきたい、こんな考えでございます。

 「札幌国際芸術祭2014」プレフェスティバルイベントについて

 このたび、「札幌国際芸術祭2014」プレフェスティバルイベントの中核となりますイベント「札幌の未来へ向けたビジョンを聴こう!」の詳細が決定いたしましたので、お知らせいたします。

 来年夏に開催いたします札幌国際芸術祭2014は、「都市と自然」ということをテーマにいたしまして、これからの都市と自然との共生の在り方ということを問い、そして、21世紀の都市の未来というものを市民自らが展望していく、そんな機会を創出する、従来の展覧会の枠組みを超えた新しい芸術祭を目指すものでございます。

 ゲストディレクターとしてお迎えいたしました坂本龍一氏は、「大きな自然の中にある札幌。アートを土地や人々の暮らしから切り離さず、むしろ新たな結び付きを発見する芸術祭にしたい」と述べられているところでございます。

 プレフェスティバルイベントは、芸術祭の開催に向けまして、市民の皆さんが共に感じ、考え、そして、さまざまな交流や体験の場を通じて自らが未来を展望していく機会となるように、「知る」「聴く」「関わる」という視点から、3部構成で開催することといたしました。

 現在は、「知る」という観点から、第1弾のイベント「札幌の芸術文化史を知ろう!」というものを毎週水曜日にチ・カ・ホで開催しているところでございます。

 第2弾の「札幌の未来へ向けたビジョンを聴こう!」と題しましたイベントは、語り奏でたものを「聴く」という視点から、11月4日、5日に、札幌コンサートホールKitaraにおいて開催するものであります。坂本龍一氏をお招きいたしまして、シンポジウムと特別ソロコンサートで2日間を構成しております。

 初日のプログラムは、坂本さんをはじめとした芸術祭の中核を担う企画アドバイザーやアソシエイトキュレーターなどが登壇いたしまして、来年の芸術祭に参加するアーティストの紹介やアートプロジェクトなど、芸術祭が目指す「札幌の未来へ向けたビジョン」というものを語るシンポジウムを開催することといたしております。また、札幌交響楽団コンサートマスターおよび首席奏者によりますウェルカムコンサートもこの際に予定されているところであります。

 2日目は、坂本さんが奏でる音楽で市民と初めて交流し、芸術祭開催に向けて想いをつないでいく特別ソロコンサートを開催いたします。初日、2日目のいずれも、あすの9月14日から申し込み受け付けを開始いたします。詳細につきましては、資料をご覧いただきたいと存じます。

 なお、第2弾のイベント終了後、プレフェスティバルイベント第3弾として、「関わる」という視点から、「札幌国際芸術祭にもっと関わろう!」と題しまして、芸術祭への継続的な市民参加・交流を促す体験プログラムを開催する予定でございます。こちらの詳細は、具体的に決まり次第、またお知らせをさせていただきたいと存じます。

 報道機関の皆さま方におかれましては、今回のお知らせを機会に、あらためて札幌国際芸術祭2014を広く周知をしていただきたいということと、今後もご注目いただきまして、継続的な市民への情報提供に協力いただきますようにお願い申し上げたい、このように思います。

 「救急安心センターさっぽろ」の開設について

 札幌市では、市民からの救急医療に関する相談に24時間体制で対応いたします「救急安心センターさっぽろ」を10月1日に開設するものでございます。

 札幌市では、急速に少子高齢社会が進んでおりまして、昨年4月には65歳以上のいわゆる高齢者人口が全人口の21%を超え、超高齢社会に突入したところでございます。そうした中で、札幌市の救急出動件数は年々増加しておりまして、高齢化の進展等により、今後、増大が見込まれる救急医療への対応が喫緊の課題となっていたところでございます。一方で、救急出動の半数を占める「軽症」、軽い症状の方々の中には、救急要請をすべきか否かなど判断に迷いながら119番通報している方も相当数いると考えられておりまして、こうした方々を適切な医療につなげていく方策が求められているところでございます。

 そこで、札幌市では、24時間365日、看護師などが救急医療の相談を受け付けまして、119番への転送のほか、医療機関の受診案内、あるいは応急処置の助言等を行うなど、症状に応じた対応を図ることとしたものでございます。これによりまして、市民が安心して適切な医療を受けることができるのはもちろんのこと、結果的には、救急医療の適正利用にもつながるということを期待しているところでございます。

 「さっぽろ医療計画」の基本理念でございます、市民が生涯を通して健康で安心して暮らせる医療システムの確立のためには、市や医療機関だけではなくて、市民一人一人が救急医療について正しく理解し、適切に利用することが不可欠でございます。

 報道機関の皆さま方には、ぜひ、短縮ダイヤル「#7119」というものが広く市民の皆さん方に浸透するよう、ご協力のほどよろしくお願いを申し上げたいと存じます。

 

 最後に、情報提供でございますが、「初音ミク」のエアポート・トレインの運行の延長についてでございます。一つだけ、報告をさせていただきます。

 8月に、私もタイに赴きまして、タイ王国バンコク都で開催しておりました観光プロモーションの一環として、タイでも大変人気の高い初音ミクのラッピングをいたしましたエアポート・トレインの運行を開始したところでございます。これは、ラッピングだけではなく、車内にも全部、札幌の景色の写真が載っているということでございまして、トレインジャックというようなことも言われているわけでありますが、おかげさまで、国内外のメディアから大変なご注目をいただいているとともに、車内に彩られました札幌の風景などを見た乗客の皆さん方から、「北海道、札幌に行きたくなった」という声が上がるなど、予想以上に好評を博しているところでございます。

 このたび、このエアポート・トレインの運行会社のご厚意もございまして、当初は1カ月間のみという運行期間を予定しておりましたが、これから2カ月間、合計3カ月間になるわけでありますが、延長することとなりました。詳細につきましては、資料をご覧いただきたいと存じます。

 この取り組みをきっかけにいたしまして、札幌の認知度というものがさらに高まることを期待いたしますとともに、タイとのさらなる関係強化というものを図ってまいりたい、このように考えているところでございます。

質疑応答

 オリンピック・パラリンピック競技大会について(1)

日本経済新聞

 2020年東京五輪が決まったことについての受け止めをあらためてお聞きしたいのと、札幌でも2度目をという意見がありますが、市長としてのお考えをお聞かせください。

市長

 先ほど申し上げましたように、2020年東京オリンピックが決定したということを大変うれしく思います。

 前回の招致活動、2016年を目指した東京オリンピックの際にも、札幌ドームをサッカー会場にということで、IOC(国際オリンピック委員会)に私の署名の入った承諾書をお送りいたしまして期待をしていたところでありますが、今回も同じように、ドームをどうぞ使ってほしいということで署名を提出したこともありまして、その願いというものがここにかなったということは、大変札幌市にとってもうれしいことでありますし、何よりも、子どもたちが一流選手を目の前にすることができるということを大変うれしく思っております。そんなこともあって、大歓迎をさせていただいているということでございます。

 ご質問は、冬季オリンピックのことですね、2回目を考えないかということですね。

 冬季オリンピックは、1972年に1回行いましたので、もう1回、冬季オリンピックはどうかというふうなお話も市民の皆さんの間から、今、出かけているというふうにお聞きしております。やはり、これは、市民、道民の皆さん方の声というのが一番大事だというふうに考えておりますので、その熟度を見ながら、実現可能性について、われわれも考えていきたい、こんなふうに考えております。

 「2015年世界女子カーリング選手権大会」の札幌開催決定について(1)

北海道新聞

 カーリングの女子大会についてなのですけれども、たしか、私の記憶では、2年ぐらい前に一度手を挙げて、その時は落選して、今回ということになったと思います。2年越し、3年越しの札幌市として手を挙げてきたことですが、それが2回目の挑戦でようやく決まったことの、過去の経緯を踏まえて、何かありましたらお願いします。

市長

 国際大会の誘致というのは、非常に、競争相手がございまして、手を挙げたらすぐオーケーという話ではないということはですね、札幌オリンピックもそうでしたし、今回のカーリング女子大会もそういうわけでありまして、やはり、誘致に積極的に、継続的にアプローチしていく、国際連盟に働き掛けをしていくことが非常に大事だということ、また認識をあらためてさせていただいたところであります。

 そういうことも踏まえまして、札幌市職員、そして、カーリング連盟等が一生懸命札幌を応援していただいたということに心から感謝をしたい、こんなふうに思っております。

 公契約条例について(1)

北海道新聞

 それともう一つ、全く話題が変わるのですけれども、19日から(平成25年第3回定例)市議会が始まりますが、そこで公契約条例案について、一度撤回をして、出し直す運びだというふうに聞いておりますけれども、主として市議会でどういう議論を考えているのか、その辺りをお願いします。

市長

 当初案につきましては、かなり議論がされまして、やはり、今、業界が極めて厳しいという状況の中にあって、この公契約条例というものが業界全体にとっても決してマイナスのものではないのだというですね、そういう視点を盛り込まなければいけないということを、市議会の議論の中でも行われたわけであります。そういう提案も会派から行われたところでございます。

 それを修正案ということで、再度、提出をさせていただいてですね、公契約条例が持つ意味、これからの働く環境、経営環境といったものが、みんなで、市内を税金がいい循環をして、経済発展と、それから働く方々の労働環境というものが改善をすることに役立つですね、制度になるための条例案を、今現在、修正案という形で考えさせていただいておりまして、それを提案させていただくつもりでございます。

北海道新聞

 その修正案を出して、かなり議会の意見を取り入れることになっていると思うのですけれども、議会にはどういう議論を求めますか。

市長

 もちろん、今までは、原案、現在継続をしている公契約条例案に対する議論があったわけですから、その修正案を提出するということは、これまでの議論の成果といったものがそこに含まれているということを確認をしていただくと同時に、あるべき公契約を通じたですね、税金の市域内循環というものをどう保障するかということについての議論を、認識をお互いに深めていくことをしていきたい、こんなふうに思っているところであります。

 消費税の増税について(1)

時事通信

 先日、安倍首相が消費税を8%に上げる意向を固めたということで、増税に対する市長のお考えと、あとは、景気の腰折れを防ぐために5兆円規模の対策を打ち出すということなのですが、この5兆円という規模が十分ということかどうか、市長のお考えをお聞かせください。

市長

 5兆円が妥当かどうかについては、いろいろな要素があるというふうに思いますので、直ちに判断は、私も今の情報の中ではつきにくいというふうに思います。ただ、消費税を上げてですね、その上がってくるお金が社会保障と税の一体改革の中で議論された消費税の増税でもありますから、景気対策のほうに使われていてはですね、心配だというふうに思うのですけれども、やはり、本格的な社会保障と税の一体改革で議論された、その内容が示されることが、私も市民にとって、納税者にとって、とても大事なことなのだろう、そんなふうに思います。

 当面、今、景気がみんな悪い、それは、少しずつ改善しているとはいうものの、先行きについてはよく分からないという不安を持っている段階でですね、景気対策ということでいろいろと予算が組まれるというふうに思いますけれども、長い目で見て、私たちの納めた税金が本当に安心、老後も安心できる、そんなものにきちんと使われるということが示されないと、非常に不満が大きくなるのではないか、そんなふうに思います。

 消費税の増税について(2)

STV

 今の消費税の話に関連して、今後、8%に上がるということになれば、例えば市電ですとか、地下鉄ですとか、そういった市が所有している施設の利用料、使用料なんかにも影響してくるかもしれませんが、今後、そういった市電ないしは地下鉄の利用料など、そういったものの対応というのはどのようにしていくというふうに、今、お考えでしょうか。

市長

 今、企業会計で下水道とか水道とか、外税でやっているものがあります。これについては、割と転嫁しやすいというふうに思うのですが、地下鉄だとか市電につきましては、これは内税でやっております。これはですね、直ちにどういうふうに転嫁するかということについては、なかなか議論が必要だと思いますので、今後、検討させていただく、こういうふうに思っています。

 公契約条例について(2)

毎日新聞

 先ほどの公契約条例なのですけれども、修正案の提出時期の見込みはどうでしょうか。

市長

 なるべく早い時期にとは思っておりますが、今、最終的な条例の修正案の詰めをやっているところでありますので、もちろん、今会期といいますか、平成25年第3回定例市議会に、しかるべき時期という考え方でございます。なるべく議論をしていただくチャンスを多くしたいというふうに思っておりますので、そのように考えているところでございます。

 「2015年世界女子カーリング選手権大会」の札幌開催決定について(2)

NHK

 世界女子カーリング選手権大会についてですが、この大会を機会に、札幌のまちを盛り上げていきたいとか、もしくは、ほかのイベントと連携するような形で盛り上げていきたいというようなお気持ちはありますでしょうか。

市長

 もちろん、私たちが、イベントといいますか、世界大会なり、芸術祭もそうなのですが、これを一つだけのイベントに終わらせることには、私はそういう考え方で物事を誘致したりするわけではなくて、これが行われることにわれわれが傾けるさまざまな労力といいますか、といったものが、ちゃんとした財産に、札幌市の財産になっていくということが大事だと思います。そういう意味で、そこに結集していくさまざまな力、それは市民の力もそうですし、行政の力もそうだというふうに思います。あるいは、関連する企業の皆さん方がこれを活用して、どういうまちをつくっていくのかということについて、本当にみんなで考えていくチャンスにですね、一つ一つのイベント、あるいは、国際大会といったものを大事に大事に扱っていきたい、そんなふうに思います。

 オリンピック・パラリンピック競技大会について(2)

北海道建設新聞

 オリンピックの話題に戻るのですけれども、オリンピックになったら、北海道とか札幌に観光客とか選手の合宿だとかいろいろ人が来ると思うのですけれども、そのための環境整備として、一つ、北海道新幹線があると思うのですけれども、さすがに7年で札幌というのはちょっと無理だと思うのですけれども、オリンピックと連動して工期短縮に向けた活動、何か要望とかをされていくのかという点と、あとは、札幌ドームが使われるということで、大規模改修とかのご予定はあるのかの2点をお願いします。

市長

 ドームの大規模改修というのは、今のところ、われわれのほうで考えていません。これから、オリンピック委員会とかいろいろな機関から、会場の適格性だとか、そういうふうなことでご注文があれば、当然考えなければならないかなと思いますけれども、今のところ、そういう話はないということでございます。

 新幹線でありますけれども、さすがに札幌まで全線開通というのは、なかなか7年間では難しいだろうというふうに思いますけれども、一部、途中まででもですね、それは、やはり着手をしていただいて、運行、供用を開始するということがあればもちろんいいわけでありますので、これを契機にというのは、いろいろな意味で前向きに、さまざまな運動、課題の解決に向けて進めることに活用させていただきたい、そんなふうに思います。

 どうぎんカーリングスタジアムにおける水滴落下による試合の中止について

uhb

 きのうのカーリングの大会で、水滴が漏れるという事故がありました。これから大きな会場にもなりますので、何か対策というものは今後考えていく予定でしょうか。

市長

 スピーカーの結露というふうにお伺いしておりますが、結露が生ずる理論的な解明は結構進んでいると思うのですね。空中の湿度と温度差というふうなことが結露をもたらすわけでありますが、そういう経験を積んでいくということ、それで、国際大会になりますと、今回もそうなのですが、運営主体が全部を見るということでございまして、必ずしもカーリングスタジアムを通常運営している人たちが全部管理するというわけじゃないものですから、そこら辺の情報だとか実績だとかということをしっかり共有して、少なくとも大会期間中、重大な支障が生じないようにしていくための情報整理、情報交換、情報共有というものをしっかりしていくことが最大の対策だろうと、こんなふうに思います。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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