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更新日:2011年9月27日

平成23年度第8回定例市長記者会見記録

日時

2011年9月12日(月曜日)14時00分~

場所 記者会見室
記者数 21人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

配布資料

発表内容

 先日の台風では、大変、全国的に大きな被害が発生いたしました。被害に遭われました皆さま方には、本当に心からお見舞いを申し上げたいというふうに思いますし、お亡くなりになったという方々に対しても、心からお悔やみを申し上げたい、こんなふうに思います。

 札幌市では、豊平川などの河川の氾濫だとか道路の冠水などの被害対応に万全を期するということで警戒態勢を整えていたところでありますけれども、幸いにも、人命に関わる大きな被害がなく終息をいたしまして、安堵(あんど)したところでございます。

 折しも、きのう、9月11日は東日本大震災から半年が経過をするという日に当たりまして、あらためて、災害に強いまちづくりということを推進していこう、そして、防災体制の確立に向けて気を引き締めたところでございます。

 札幌市では、これまで、震災の被災地に対しまして、できる限り復旧・復興のための支援を行い、そして、被災者の受け入れにも取り組んできたところでございます。実際に、職員が延べ1,038人派遣をされておりまして、現在も9人の職員が税務あるいは復興作業等についての業務に当たって派遣を続けているところでございます。

 また、札幌市には、9月2日現在でありますけれども、544世帯、1,446人の方が避難をされてきているところでありまして、今後とも、被災者の方々が早く地元にお帰りになられるということを願いつつ、札幌におられる間はできる限りの支援等をさせていただきたいというふうに思っておりますし、民間のNPOの皆さん方等が非常に熱心に被災者の皆さん方の生活支援ということに取り組んでおられるということも、本当に私は誇らしく思いますし、これらの活動に当たっておられる市民の皆さん方に心から敬意を表したい、こんなふうに思います。そういう民間の皆さん方の活動に対しても、われわれ行政としてできるしっかりとした支援を続けていきたい、こんなふうに考えているところでございます。

 さらに、福島原発の事故によります風評被害対策、あるいは、市民が安心して生活できるように、国の原子力行政、原子力政策に対する働き掛けといったことにも力を入れていきたいというふうに考えております。

 大きな災害を経験した今、安心・安全ということは、これがキーワードになって、都市のイメージ、都市の魅力といったものを語る上で本当に欠くことができない要素であるというふうに考えておりますので、しっかり、まちづくりの中で、この安心・安全が実現できるように、国の政策等についても要望させていただきたい、こんなふうに思っているところであります。

 そんな中で、先週7日に「地域ブランド調査2011」というものが発表されまして、札幌市は2年連続で全国で魅力的な都市ナンバーワンということで選ばれました。この調査が始まりまして1回だけ2位になりましたけれども、あとは、全部、ナンバーワンということで評価をいただいているところであります。札幌市の魅力づくりということにわれわれが努力をしていることに、多くの国民の皆さん方が、今回は回答者の82.9%が札幌市を魅力的だと感じているというふうに言っていただいております。われわれの努力に対しても報われた気がいたしておりまして、非常に喜ばしいことだというふうに思っているところであります。

 ただ、この調査の中の項目別をいろいろ見てまいりますと、「魅力度」あるいは「観光意欲度」「食品購入意欲度」はいずれも1位でありますけれども、「居住意欲度」という項目では5位ということになっております。冬があるからかもわかりませんけれども、昨年度から「二地域居住」という政策に取り組んでおります。2つの地域で住居を構える、そういうセカンドハウスないし2地域で居住をするということについての札幌の魅力を感じていただきまして、そのことが進むように、札幌市が居住地としても魅力的なまちであるということを全国に発信していきたい、こんなふうにも思っているところであります。

 そして、これからも、市民と観光客の両方にとって満足度の高いまちであり続けるために、まちの魅力の向上に向けた取り組みというものを一層進めていきたい、こんなふうに考えているところであります。

 そのまちの魅力に関わる話題でありますけれども、きょうは、3月12日の札幌駅前通地下歩行空間のオープンからちょうど半年に当たる日でございます。通路としてはもちろんのこと、広場部分の利用につきましても、市民の皆さん方あるいは観光客の皆さん方からも大変ご好評でございまして、都心の回遊性の高まり、そして、まちのにぎわいの創出という当初の期待に十分応えることができているということをとりあえず喜びたい、こんなふうに思っているところであります。

 そこで、きょうは、まず、この歩行空間とつながっております地下通路を舞台にいたしまして、新たな文化芸術事業を行うということについて発表させていただきたいというふうに思います。

札幌大通地下ギャラリー「500m美術館」の開設について

 毎年、「さっぽろアートステージ」の企画の1つといたしまして、地下鉄大通駅とバスセンター前駅を結ぶ地下通路を活用いたしまして、期間限定で、11月ですね、「500m美術館」というふうに銘打ちまして、現代美術といったものを展示するという催しを開催してまいりましたけれども、このたび、これを常設の展示場として整備することとなりましたので、その概要についてお知らせをいたします。

 オープンは11月3日を予定しておりまして、それに向けて、今週15日から工事に着手する運びとなりました。

 駅の施設内の通路に設置をいたしますギャラリーといたしましては日本で最長、最も長い美術館ということになるわけであります。このギャラリーの最大の特徴でございます長い壁面、立体作品で最大12メートル、絵画などの平面作品では最大19.2メートルまで作品を連続して展示することができる大きな展示スペースを設けることができたということでございます。

 平面作品を展示するスペースには、壁面に白色のコンポジットパネルを張り付けまして、作品が映えますように200個のLEDスポットライトを設置いたします。また、ギャラリーの一部には、ショーウインドーのような強化ガラスで囲まれました展示ケースゾーン、これを設置いたします。立体作品の展示も可能ということになるわけであります。さらに、モニター6面とプロジェクター2台の設置によりまして、映像作品の展示も可能ということになります。

 通路という誰もが利用できる空間での作品展には、文化芸術に対する敷居の高さ、これを乗り越えさせる役割が期待をされるところであります。

 工事期間中は通路が少し狭まりまして、市民の皆さん方にはご迷惑をお掛けいたしますけれども、国内外の多彩な文化芸術に気軽に触れられる新たなスポットのお披露目というものを楽しみにしていただきたいと、こんなふうに考えているところでございます。

「北一条さっぽろ歴史写真館」の開設について

 次に、札幌駅前通地下歩行空間と北一条地下駐車場をつなぎます北一条地下通路の空間に常設の写真展示場を整備いたしまして、これを22日にオープンすることとなったということでございます。

 名称は「北一条さっぽろ歴史写真館」ということでありまして、展示区間は30メートルでございます。年に2回程度、テーマを替えまして展示をするという計画でございます。

 これをつくるということにした1つの動機でございますけれども、昨年、姉妹都市ノボシビルスク市を訪れました際に、大きなオペラハウスがノボシビルスク市にはございますけれども、その劇場の前に広場がございまして、そこに市の歴史をつづる写真が常設されているのを拝見いたしまして、大変感動いたしました。ノボシビルスク市も、約140年、札幌市とほとんど同じ時期にまちが開設をされている、こんな歴史を持ったまちでありますけれども、写真でまちの歴史を大切にするという姿勢に非常に感銘を受けたところでありまして、札幌でも、ぜひ、写真で昔を振り返る、先人の努力をたたえる、そんな場所をつくりたいと、こんなふうに考えておりましたけれども、特に、札幌市は写真の歴史と同じ歴史を持っております。まちがまちとして成長をしていく過程で既に写真の技術が存在したということでありまして、まちの起こりから写真で振り返ることができるという、珍しい、新しい都市でもございます。そんな意味で、明治初期から現代までの記録写真というものが保存されておりますので、その貴重な財産を展示することで、市民の皆さんに札幌の歴史に対する思いといったものを深めていただきたいというふうに考えたところでございます。

 ここは、開発局が管轄をするところでございますので、そのご理解を得て、今日、こういうものができるようになったことを心から感謝申し上げたいというふうに思っているところでございます。

 最初の展示では、「札幌駅前通」をテーマに取り上げまして、現在の札幌市の写真8枚と過去の写真16枚を対比させまして、写真を比較しながら札幌市の歴史を振り返っていただくというものでございます。

 この写真の選定と撮影は、「NPO法人北海道を発信する写真家ネットワーク」にご協力をいただきました。また、この写真館の整備に当たりましては、場所を、先ほど申し上げました北海道開発局、そして、札幌駅前通まちづくり株式会社からご提供いただきました。また、その費用でございますが、昨年、セイコーマートから1000万円のご寄付を頂戴いたしましたけれども、「さぽーとほっと基金(札幌市市民まちづくり活動促進基金)」等にご寄付をいただきました。その中から、270万円をこれに充てさせていただくというふうにさせていただきました。

 22日にはオープニングセレモニーを開催いたしますので、報道機関の皆さま方には、ぜひ取材をしていただき、札幌市民の皆さん方に新たな文化スペースの誕生をお知らせいただきたい、こんなふうに思っております。

 なお、札幌駅前通地下歩行空間は、現在、安田侃さんの彫刻展の会場の1つとして作品が展示されております。11月にはさっぽろアートステージの会場の1つにもなることを予定しております。

 今後も、文化芸術イベントなどで、地下空間と、駅前通や大通公園、創成川公園といった地上部分とを連携させまして活用させていただきたいというふうに考えておりまして、そのことによって市民の創造性、あるいは都心の魅力というものを高めていきたい、こんなふうに考えているところでございます。

 芸術の秋、そして札幌の地下という大変大きなわれわれの財産を文化的に活用し、創造都市を目指していこう、こんなことでございますので、ぜひ皆さま方のご理解を頂戴したい、こんなふうに思います。

「子ども安心ホットライン(子ども虐待相談)」の開設について

 札幌市では、児童虐待の通告をはじめ、児童の養育に関する問題や悩みに24時間対応するために、専用電話回線でございます「子ども安心ホットライン」を開設することといたしましたので、これをご案内申し上げます。

 この取り組みの背景といたしましては、年々、子どもに関する相談というものが児童相談所等々に非常に増加をする傾向がございます。また、児童虐待を疑う通告件数といったものも年々増加をしているということがございます。これらの中で、児童福祉司という資格を持った者が一生懸命対応しているわけでありますが、この児童福祉司が担当する事案は、1人当たりのものでは年間190件(平成21年度実績)あるということでございまして、政令指定都市の中でも最も多忙を極めている、そういう状況にもあります。

 こういうことから、市民の皆さん方のさまざまなご相談にしっかりとお応えできるような体制をつくっていこうということで、今月26日の夕方から専用回線を開設させていただきます。24時間365日、専門の相談員等がこの相談を受け付ける体制を整えるものであります。養育に関しまして少しでも不安や悩みのある方は遠慮なくお電話をいただきたいというふうに思いますので、報道機関の皆さま方にはこの取り組みの周知をお願いしたい、このように思います。

 札幌市では、ことし3月に「札幌市児童相談体制強化プラン」というものを策定いたしまして、児童相談所の機能、体制の強化や、特に区役所や関係機関との連携体制の構築など、そういう施策を一体的に進めているところでございまして、今回の取り組みはそのプランの一環であるわけであります。

 今後も、地域の方々や市内の児童家庭支援センターなどの関係機関との連携強化をしながら、虐待の早期発見・防止に努めて子どもを大切にする社会の実現を目指していきたい、そんなふうに考えているところでございます。

質疑応答

大通公園地下ギャラリー「500m美術館」の開設について

朝日新聞

 まず、幹事社の方から、きょうの発表について1つお尋ねなのですけれども、このギャラリーは、例えばここで発表したいというような一般の市民の方に開放するものではなくて、あくまでも芸術活動をしている人がここでという、そういう形になりますか。

市長

 どこから芸術家と言うかはいろいろありますけれども、そこに展示をするための委員会を設置いたしまして、そこで、もちろん、芸術活動を本業とされている方でなくても、掲示に値する、そういうものについては、審査をさせていただきながら展示させていただくということになろうかというふうに思います。

経済産業大臣の辞任について(1)

朝日新聞

 今回の野田内閣の鉢呂経産大臣が、大変残念なことに、就任後すぐに不適切な発言で辞任ということになりました。市長は、先週、東京でお会いになったばかりですけれども、今回のことについてはどのように受け止めておられますでしょうか。

市長

 大変残念な結果になったというふうに思います。鉢呂さんは、古くから存じ上げている方でありますし、大変行動的で、そして、真面目に仕事をされる、そういう方でありますので、経済産業大臣という要職にお就きになって、特に、原子力発電所を所轄する、エネルギー問題を所轄する担当大臣であるということもございまして、今後の活躍を本当に期待していたところでありますけれども、残念ながら、多くのご批判をいただく発言をされたということで、その経緯等についてはあまりよく分かりませんけれども、非難を頂戴して辞任されるということになったことは、本当に残念なことだというふうに思います。

 ただ、本当に本来は真面目な方であり、非常に北海道のことも国のこともしっかり考えていただいて、そして、行動していただいている方でありますので、今回は残念でございますけれども、また今後の活躍もご期待申し上げたい、こんなふうに思います。

経済産業大臣の辞任について(2)

北海道新聞

 今の鉢呂前経産大臣の関係なのですけれども、2つの発言が取り沙汰されていますけれども、発言内容については、市長はどのように評価されるのか。

市長

 「死のまち」発言と…。

北海道新聞

 それと、「放射能をつける」という…。

市長

 前後の脈略がよく分からない、本当にどういうきっかけで言われたのか、よく分かりません。その地域をご覧になって、その言葉が、表現がどうか分かりませんが、人が1人住むことができないような状況になっていることを悲しみ、驚き、これをやはりわれわれ政治家がしっかり回復していくんだというふうな文脈でお話しになったのではないかというふうに私は思いますけれども、1つだけの単語で、どういう脈略でお話しになったのか、そして、真意が私どもにはなかなか直接伝わってこないという状況でありますので、正しい論評になるかどうかについては分かりません。

 それから、放射能も、それもどういう状況の中での発言というのは分かりませんが、お人柄的には冗談もたくさん言われる方でありますので、それが言っていい場所であったのかどうなのかという問題は確かにあろうかなと、こんなふうに思います。私も、軽口をよくたたくほうの部類に属する者でありますから、人とのコミュニケーションを大事にするという意味合いで大切な要素ではありますけれども、しかし、事柄、内容によって多くの方々を傷つけるということがあるということを肝に銘じて、私も自戒しなければならない、そんなふうに考えているところでございます。

東日本大震災の被災地からのがれきの受け入れについて

北海道新聞

 すみません、続けてもう1つ、被災地からのがれきの受け入れについてなのですけれども、札幌市も、たしか国のほうには受け入れの能力があるということを言っていたような記憶があるのですけれども、市民からは、放射能に汚染されているがれきの受け入れについては、たとえ国の基準を下回っていたとしても、あまり受け入れたくないという声も出ているようですけれども、市長のお考えを伺いたいのです。

市長

 これは、がれきという一般概念で処理する能力があるかどうかという問い合わせがあったようであります。それに対しては、3万8千トンを焼却する能力はありますよというお答えをしたという経過があるというふうに後で私は聞いておりますが、今回の震災における放射性物質が付着するというような事態があるわけでありますので、これについて直ちにそのレベルがどうのこうのというようなことで受け入れる考えがあるというふうにはなかなか言えないというふうに思います。

 どのような形にしても、焼却をして、そして、その灰じんと化したものの中にも必ず物質が残るわけでありますし、それは厳重な管理をしなければならない、そういう性質のものだというふうに私は思いますので、最終の処分をどのようにしていくのかという国の方針だとか、納得できる方針だとか、施策、こういったものが確定しないと、これを受け入れる、受け入れないという判断はできないというのが正確な答えだというふうに思います。今のところ、受け入れる考えはございません。

経済産業大臣の辞任について(3)

uhb

 鉢呂さんの件に関して、続けてなのですけれども、就任直後にご歓談されて、非常に太いパイプというか、その辺は期待されていたと思うのですけれども、そのパイプが失われることに関しての受け止めと、これからの中央への要請の影響というのはあるかどうか、その辺のお考えをお聞かせいただけますか。

市長

 鉢呂さんのお仕事ぶりをずっと私どもは承知をしておりますので、私が今、北海道にはこういうことが必要なんだというふうに申し上げることについては、本当に深い理解をしていただける、そういう方でありましたので、そんな意味で、ご活躍を本当に期待させていただいたところでございます。経産相というお立場、主要な閣僚というポジションを失われたということは、私たちにとっては非常に、期待が残念ながら失われたということだけでありまして、政治家としてはまだまだ活動していただく場面がたくさんあるだろう、こんなふうに思いますので、ぜひ頑張っていただきたいというふうに思います。

 われわれの今考えている北海道にとって、札幌にとって必要なことというのは、パイプはもちろんあったほうがいいと思いますけれども、理由のあること、そして、説得力のあるものである限り、どのような内閣であっても、私は、実現に向けて耳を傾け、そして、努力をしていただけるもの、こんなふうに確信しているところであります。

札幌市長の給料等について

北海道新聞

 市長の報酬とか給料についてちょっとお聞きしたいのですけれども、私のほうでちょっと調べたところ、石狩管内だと人口の2位は江別なのですけれども、江別と比べると、給料が3割ぐらい多いということと、退職手当が倍ぐらいなのですね。政令市と政令市ではないまちという違いはあると思うのですけれども、素朴な感覚として、市長の仕事にそこまで違いがあるのかということを感じたのですが、市長はどういうふうにお感じになられますでしょうか。

市長

 それは分からないですね。本当に、給料、報酬というのはいろいろな要素で決められてきたという歴史があるというふうに思います。ですから、公務員でも、例えば裁判官でも、判決を書く人にどんなに何十年のキャリアがあっても、判決を書くときは一生を懸けて書くわけです。でも、初めの段階では、給料は安いし、所長さんになれば、判決は書かないけれども、給料は高いし、そういうのがあるのですよ。ですから、仕事の内容、あるいは、全体的な制度の中で制度設計をどうするかという、その人材をどういうふうに評価し、それに値する仕事を市民が納得的に考えるか、そういう問題だというふうに思いますので。隣のまちがこうだから、あるいは人口がどうだから、それも1つの要素になると思います。担税力といいますか、支える力がどれだけあるかということもあろうかというふうに思います。例えば、江別の事例を今出されましたけれども、もう少し人口が多かったら、もっと評価を、本当は給料を差し上げる財源があるというふうな話になるかもわかりません。あるいは、いろいろな業績、まち全体が豊かということになれば、公務員の給料もそれに比例してということになるでしょうし、給料というのは本当に分からないですね。究極は、一生懸命やっている人はみんな同じだというふうに言ってもそれはいいと思いますし、分かりません。分からないから「札幌市特別職報酬等審議会」にお願いしているわけで、各界各層のさまざまな職業体験のあるキャリアを持った皆さん方の見識を信じてご審議いただいているわけでありますから、私からこうでなければならないというふうにはなかなか申し上げにくいというふうに思っております。

北海道新聞

 分かりました。

市立中学校の男子生徒の死亡事故について

HTB

 せんだっての前田北中学校の事件の件なのですけれども、今、市および市教育委員会としては、調査中かとは思うのですが、どのような状況になっておりますでしょうか。

市長

 大変お気の毒なことでした。ただ、人が死を選ぶということには本当にさまざまな理由があるというふうに思いますので、慎重に検討していただくということを、今、教育委員会を中心にやっておられますので、私から軽々にこうだというふうにはなかなか今は申し上げられる状況にはございません。十分な検討をした結果についてはしっかり教育委員会のほうから発表させていただきますので、いましばらくお待ちいただきたい、このように思います。

HTB

 ということは、まだ調査中ということで、結論は出ていないということですか。

市長

 そうです。

HTB

 一部の父母の話なのですけれども、学校側の説明として、前回の件については、いじめの事実はあったと、ただ、いじめについてはしっかりと学校では対応していたと、今回の一件とそれまでのいじめとは関係がないという話をされているというお話を聞いているのですが、今の市長のお話ですと、調査中ということなので、断定はできていないということですか。

市長

 そうですね。さまざまな彼を取り巻く関係者、よく知っておられる方、あるいは事情について知識がある方々等のお話もしっかり調査をした上で、真実に近いものに迫ってやるべきことが、そういう結果を回避することができなかっただろうかということを調査させていただいて、最善の対策を立てるというのが私たちの基本的な考え方でございます。

HTB

 では、確認なのですが、学校側の説明は、また聞きなのであれなのですけれども、今の現状としては関係がなかったということは言えないということですね。

市長

 関係がなかったということを証明するために調査をしているわけではないというふうにご理解いただきたいというふうに思います。分からないということです。だから、調査をしようということです。

HTB

 ありがとうございます。

大通公園100周年を迎えての所感について

NHK

 先日の会見でもちょっと出ていましたけれども、いよいよ大通100周年ということで、今、イベントが開かれていますけれども、あらためて、市長としてこの100周年というものに対する思いみたいなものをお話しいただければと思っています。

市長

 札幌といえば大通公園というふうに、皆さんが一番よく親しんでいただいている所でもあります。これは、100年前に先人がこういう形を造ろうということで意識的に公園化したということに対する感謝の思いと、今日、われわれが1年中を通じてさまざまなイベントやパフォーマンスを行うことができる素晴らしい空間として成長、発展することができたということに感謝と、それから、これから101年、102年ともっともっと素晴らしい使い方ができるように工夫をしていこうという、そんな決意を、今、胸にしているというのが現在の所感でございます。

NHK

 もし、現時点で構想みたいなものがあれば教えてください。

市長

 使い過ぎているところもございまして、静かな公園はどこへ行ってしまったのだろうかという声もないわけではありません。ですから、そういう声も大事にしながら、あるいは、植栽についても、木の間に大木がありますけれども、あれも何百年も生きられるわけではもちろんないというふうに思うのですね。それから、環境の問題もございます。そういう問題もありますので、いろいろな更新をしていかなければならないというふうなことも、今後、考えられることであろうかというふうに思います。

 そんなことも含めて、大通公園を大事に大事に、私たちは、これが本当に大事な財産なのだということを思いながら、いい使い方、そして、札幌の代名詞になる素晴らしいものに本当にして、われわれの後輩にも残していくために努力をしていきたい、そんなふうに思います。

東日本大震災による企業誘致への影響について

HTB

 震災から半年が過ぎまして、経済のことなのですけれども、札幌市は、以前からコールセンターの誘致を盛んにしておりまして、今回、それによる震災のリスク分散という形で札幌市に与える影響というのはありましたでしょうか。

市長

 コールセンター、あるいはデータセンター等についてですね、コールセンターについては、少し違う理由で、札幌の労働力が非常に豊富で、しかも、コールセンター業務をするには非常に優秀な人材がそろっていると、それから、職住が割と一致しているので非常に働きやすい。そういうふうな理由から、たくさんの事業者の皆さん方が札幌にコールセンターをということで進めていただいていると思いますが、データセンター等については、これは冷涼な地域であるということと、加えて、災害が比較的少ない、そんな意味で、リスク分散ということで計画を立てていただいているところはあるというふうにお聞きしております。それは、大変素晴らしいことだというふうに札幌市的には考えますし、それに限らず、さまざまな東京中心の事業が北海道でもしっかり展開できる、そんな発想をしていただけるような機会になっていただければありがたいな、こんなふうに思いますので、そういう観点からも、企業誘致等についてもそれなりの努力をしていきたい、こんなふうに思います。

HTB

 ありがとうございます。

経済産業大臣の辞任について(4)

北方ジャーナル

 鉢呂さんの件なのですけれども、幹事社の方とのやりとりで、残念であるというご所感は伺ったのですが、問題になった発言なのですが、2つとも、福島県民であるとか、福島県の関係者とか、そういう方に向けられたのではなく、もっぱらメディアに向けての発言であって、しかも、そのうちの1つはいわゆるオフレコとなっている場での発言が問題になって、辞任をお決めになったと。こういう辞任を決めたという判断が本当に適当というか、適切なのかどうかということに対してはどういうふうにお考えになりますか。

市長

 注意しなければならないのではないでしょうか。

北方ジャーナル

 分かりました。ありがとうございます。

(以上)

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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