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更新日:2011年3月1日

平成21年度第18回定例市長記者会見記録

日時 2010年2月17日(水曜日)15時00分~
場所 記者会見室
記者数 15人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

札幌スキー国体等の開催について

先週12日、日本時間では13日になりますが、バンクーバーでの冬季オリンピック大会が開催されておりまして、市民の皆さんもまた、日本選手たちの健闘ぶりに一喜一憂されているのではないかなと。とりわけ札幌市民にとっては、札幌にゆかりの選手あるいは同郷の選手が出ますとつい興奮をしてしまうということがあろうかと思います。私も観戦しておりまして、きのうなどは、やはり長島選手、及川選手、太田選手、スピードスケートですね。私の町の隣の池田町なものですから、同じ所で育った人間が活躍しているということを見ますと、やはり非常に興奮するものです。みずからの立ち位置といいますか、精神的な立ち位置というのを再認識させられるといいますか、そんな気持ちをするところであります。皆さんも、いろいろな考えを持ちながらオリンピックを鑑賞されているのではないかなというふうに思います。人間はどういうところで感動したり、動いたり、共鳴したりするのかというようなことは、こういうふうな大きなイベントがあるたびに自分の原点といったものを見つめ直すいい機会なのかなと、そんな思いもしているところでございます。

そういう意味では、札幌市も、スポーツ、とりわけウインタースポーツシティーということを標榜(ひょうぼう)して、冬のスポーツの拠点都市となろうということで、札幌オリンピック以来ですね、冬季アジア大会は2回誘致をし、また、大きな大会といたしましては、07年のノルディックスキー大会、国際スキー選手権ですね。こういう大きな大会を誘致をし、市民の皆さま方に本当にスポーツの醍醐味(だいごみ)、ウインタースポーツの素晴らしさといったものを目の当たりにしていただく、そんなことをやってきたところでございます。

できるだけ、私といたしましても、多くの市民の方々にこの札幌で冬を楽しんでいただく、ウインタースポーツも楽しんでいただく、そんな機会をたくさんつくっていきたいなと、こんなふうに思っているところであります。そのためにさまざまな努力を重ねていきたい、こんなふうに思っております。

そんな中で、今月の25日から4日間、第65回国民体育大会冬季大会スキー競技会、札幌スキー国体というふうに言っておりますけれども、札幌市で開催されることになりました。既にスケートのほうは釧路市で開催されておりまして終わっております。引き続き、札幌市において、ジャンプ、スラローム、コンバインド、さらにはクロスカントリー、この4種目をスキー競技大会ということで札幌市で行われることになっているわけであります。

まさにオリンピックの真っただ中の開催となりますけれども、札幌での国体スキー競技会は52年ぶりだと。過去に2回やっておりますので3回目でございますけれども、こんなにたっているとは思わなかったのですけれども、52年ぶりの国体スキー競技会だそうでございます。

市民の皆さんにおいては、ぜひ、間近で観戦していただき、応援をいただきたい、生の臨場感、スピード感といったものを堪能していただければありがたいな、こんなふうに思っているところであります。

また、それが終わりましてすぐでありますが、3月4日から7日まで、第81回宮様スキー大会が開かれます。この大会は、本当に81回も続いているわけでありまして、若手の登竜門というふうにも言われているものであります。将来の有望選手が集まる歴史ある大会となっておりますので、ぜひ、こちらにも足を運んでいただきたい、皆さま方の取材もよろしくお願い申し上げたい、このように思います。

円山動物園へのペレットボイラーの導入について

札幌市では、「環境首都・札幌」というものを目指そうということの取り組みの一環といたしまして、間伐材などの木質バイオマスを加工いたしました木質ペレットの利用拡大に努めておりまして、ペレットストーブの普及に関しては、昨年12月にこの本庁舎の1階ロビーへ設置をするなど、市有施設への率先導入ということを図ってきたところでございます。

このたび、木質ペレットを燃料といたしましたペレットボイラー、単なる個別の暖房ではなくてボイラー、大きな施設でありますが、このペレットボイラーを市内で初めて円山動物園の動物科学館に導入することといたしましたので、そのことをお知らせさせていただきます。

ボイラーの設置工事はことしの7月に完成をする予定でありますけれども、設置に当たりましては、来場者にペレットボイラーの仕組みといったものについて興味を持っていただくことができるように、ペレットボイラー本体を観覧スペースから観察することができるようなですね、そういう構造とする予定でございます。また、大型のモニターを設置いたしまして、ボイラーの運転状況をリアルタイムで表示できるようにするなどの工夫をしていきたい、このように思っております。

ご承知のとおり、円山動物園は、今年度の入場者が90万人に達しようとしているところであります。2月16日現在で88万9千人と本当に多くの皆さま方、とりわけ、メディアの皆さん方にも、大変、この円山動物園の発信をしていただきました。そのおかげで、ここまで、50万人を切って本当に大変な経営危機といいますか、存廃の危機に達していた円山動物園でありますが、100万人も夢ではないぞというところまで、皆さま方のサポートと動物園職員、市民団体、企業の皆さま方との連携、そのようなことでこの円山動物園、回復の兆しが顕著に表れてきたところでございます。本当に多くの皆さま方に心から感謝を申し上げるとともに、この円山動物園が、種の保存あるいは種の多様性といったことについて学習をする拠点ということと同時に環境問題にもしっかり取り組んでいくというふうな活動拠点にもしていきたい、こんな考えの中で、木質バイオ燃料による暖房システムといったものを導入することをかねがね考えていたところでありますが、こういうところにペレットボイラーを設置することができるようになったということを大変うれしく思っているところであります。どういう仕組みでどういうふうになるのかというようなことも円山動物園に行って実際に見ていただくということで、企業あるいはいろいろな施設を造られる民間の皆さん方にも関心を持っていただけるような、そんなペレットボイラーのシステムの学習の場にもできればありがたいなと、こんなふうに思っているところであります。

なお、今回のボイラーは、北海道における木質バイオ燃料の利用拡大に意欲的な企業でございます株式会社御池鐵工所(みいけてっこうじょ)から、自社製品、これは市場価格で言いますと1500万円ぐらいのボイラーだそうでありますが、これを無償でご寄付いただくということになっております。これは広島にある会社だそうでありますが、札幌市にこういう寄付をしていただくということになったわけであります。3月4日には、そのご厚意に対しまして私から感謝状を贈呈させていただきたい、このように考えているところであります。

札幌市では、このペレットストーブやペレットボイラーのさらなる市有施設への導入といったことを考えまして、木質バイオ燃料の普及促進に力を注いでいくことはもちろんのことでありますが、「環境首都・札幌」宣言を具体化するものといたしまして、現在、既に本庁舎の入り口の屋根の上に太陽光発電システムが設置をされておりますけれども、こういうことを率先してやっていきたい、あるいは札幌ドームや小学校等にも太陽光発電の設備を付けていくということで、目に見える形で市民の皆さま方に新エネルギーの活用促進ということを感じていただく、そして導入への動機をつくっていくということに努めていきたい、こんなふうに思っております。

市有施設へのLED灯の積極的な導入、それから、市民向けの新エネ、省エネ機器の導入費の補助の大幅な拡大など、今後も新エネ、省エネに向けてのこれらの技術の拡大、普及といったことを後押ししていく、そんな政策をとっていきたい、こんなふうに考えているところでございます。そして、環境に負荷を掛けない持続可能な社会をつくり出していくことで、今ある素晴らしい環境といったものを子どもたちに引き継いでまいりたい、こんなふうに思っているところでございます。

報道機関の皆さまには、引き続き「環境首都・札幌」への取り組みに注目していただきまして、足らざる部分はどうぞご批判をちょうだいし、あるいは政策的にさらにこんないい方法があるぞという情報、あるいはネットワークの中でさまざまな有効な手だてというものが生まれる可能性のあるものについてご紹介いただくなり、ご注文いただくなり、さまざまな連携をお願いできれば大変ありがたい、こんなふうに思っているところであります。そして、札幌市のこのような取り組みをぜひ市民の皆さん方にお伝えいただくということが何よりも運動を拡大していくキーになっていくだろうと、こんなふうに思っております。市民の皆さま方が、協力をし、一緒にやっていこう、そんな気持ちになっていただけますように、ぜひ皆さま方のお力を借りたい、このように思うところであります。

配布資料

質疑内容

「第45回衆議院議員総選挙における違法な資金提供の疑いについて(1)」

毎日新聞

民主党の小林千代美陣営に北教組(北海道教職員組合)からの違法な資金提供があったという疑いで、札幌地検が捜査をしているということなのですけれども、選挙違反事件で、先日、札幌地裁でも判決が出た直後にこういったことがまた起きているということについて、市長の率直な感想をお聞かせ願えればと思います。

市長

私も、個人的には選挙の際に応援をさせていただいた方の選挙運動にかかわる事案でありますので、非常に、事実関係がまだはっきり分かりませんけれども、もし強制捜査をするだけの嫌疑が掛けられているということであれば、誠に遺憾なことであると、このように思っているところであります。何よりも、18万人からの選挙民の方々が小林さんに投票されたわけでありますので、その投票が本当に国政を小林さんにやってもらいたいという熱い思いでなされたものであるということについて、私は疑いを持っておりません。ですから、それが公正な選挙運動によるものであるべきであるというふうに思いますので、ルールがしっかり守られていたはずだということを信じながら、捜査の過程といったものを見つめていきたいな、こんなふうに思います。

毎日新聞

ありがとうございます。

「カーリング場の設置について」

STV

来年度の予算で設計予算が計上されているカーリング場のことなのですけれども、花博の誘致とか藻岩山の再整備のように、市民アンケートとか市民説明会とかを今後開いて、その是非とかそういうのを市民に問う機会というのは考えていらっしゃるものなのかどうか、その辺をまずお聞かせいただければと思います。

市長

カーリング場の問題につきましては、私の2期目の選挙公約の中に入っておりまして、2期目の始まる直前でしょうか、前にトリノ冬季オリンピックがありまして、非常に大きな国民的な反響がございました。そしてまた、北海道の選手がチーム青森ということで世界に出られているという状況に対して、札幌市民、北海道民が何とか北海道から選手がその名のとおり出てほしいという非常に大きな声が現実にあったかというふうに思います。それを踏まえた上でカーリング場を本当に造れればいいなということで、マニフェストの中にも基本構想を立てるということをお約束してきたところでございます。その際にも、選挙の際にも、多くの方々にそのようなことを私も申し上げながら当選させていただいたということが1つございます。さらに、最近でありますが、カーリングの同好会の皆さん方からも、ぜひ札幌で造っていただきたいというふうなご要望をいただいたりしておりますので、私としては、やるということについては、現在も多くの市民の皆さん方が望んでおられるということを考えておりますので、その上で実施させていただきたい、このように思っております。

STV

ただ、市長が2期目に当選された当時と現在との経済的な情勢とか、市民の方の考え方、そういう箱物に対する考え方、あるいは、政権も代わって箱物に対する考え方というのも、だいぶ様変わりを当時からはしていると思うのですけれども、その点を踏まえても、いかがですか。

市長

物によるというふうに思います。莫大(ばくだい)な費用といいますか、今回のも決して少ない額ではないと思いますけれども、しかし、市民の努力によって担うことができる、あるいは、市民力の成果として、節約をしながら、あるいは、さまざまなごみの問題、あるいは雪の問題、いろいろなことで努力をしながら、することができる範囲の予算、財源としてカウントを充てることができる内容のものではないかと、こんなふうに思っているところであります。

STV

すみません、もう1度確認ですけれども、では、カーリング場の建設構想に当たってというか、建設に当たっては、市民アンケートないし市民説明会は今のところ実施する予定はないということでよろしいでしょうか。

市長

ありません。議会で十分議論されたと思いますが。予算は提出しておりますので。

STV

分かりました。

「札幌ドームの指定管理費に関する監査委員からの勧告について」

北海道新聞

先日、監査委員のほうから、札幌ドームへの支出について、8千数百万円を返還するようにという勧告がございましたけれども、これについて市長はどのように受け止めて、今後どうする方針なのか、お聞かせください。

市長

監査委員からの勧告でございますので、これは非常に重く受け止めているところであります。

札幌ドームとの関係でもありますので、株式会社札幌ドームと札幌市との間で、今、指定管理者を指定した際における協定、これをどのように改定できるかということについても、現在、議論をしているところであります。

もう少し時間を、4月10日までにという勧告でありますので、それまでには、今後も札幌市と株式会社札幌ドームとの関係をより明確なといいますか、一元的に分かりやすい関係といいますか、そういうものにしていく努力をしていきたいと思います。

北海道新聞

そうしますと、返還しなさいという勧告については、返還する方向で考えていらっしゃるということなのでしょうか。

市長

重く考えている、勧告は重く受け止めているというふうに、現在のところはそのように言わせてください。

北海道新聞

そうしますと、これも今の段階でお話しできることではないかもしれませんけれども、新年度予算のほうに1億3千万円ほど盛り込まれていますけれども、指定管理費としての支出、これの取り扱い、あとその後も4年間どうするかということについてはいかがでしょうか。

市長

そのことも、昨日、既に提案をしてしまった、1億3千数百万円を指定管理費として予算計上しておりますので、既にそれは議会に提案をしてしまっている状況の中で、今後、それはベースとして、協定があるからなのですね。ですから、協定の内容をどうするかということも、この勧告によって変更を余儀なくされると、重視していくならばですね、ということになりますので、その扱いも含めて、今、協議をさせていただいているところであります。

北海道新聞

最後に、違法という形で断定されましたけれども、この点についていかがお考えですか。

市長

違法というのは、法的根拠がなくなるというですね、そういう意味合いだというふうにすれば、まさにそうかもわかりません。裁量権を逸脱しているということで、そういう意味で違法というふうに言っておられるわけでありまして、法的根拠がないから不当利得だということで返還をしろと、こういう勧告になっているわけですね。ですから、いわゆる債務不履行だとか不法行為だとか、そういう意味合いでの不法、違法ということではないわけですね。ただ、その違法という言葉も、いろいろな意味合いがありますので、言葉の正確な理解と、それから、その効果をしっかり踏まえて、札幌市とドームの契約関係をもう少しすっきりしたものにしていくということが必要なのかなと、こんなふうに思いますので、勧告をしっかり、その意味、内容、射程距離を明確にした上で、札幌市と両方の協議が必要ですので、そのような、今、準備をさせていただいているところであります。もうちょっと時間をちょうだいして、すっきりした形でご説明したいというふうに思います。

「さっぽろ雪まつりの成果について」

読売新聞

雪まつりのことで、過去最高の来場者があったということなのですけれども、市長は観光振興にも力を尽くしておられますけれども、1つ、何かヒントになったことがあるのかなという気もするのですけれども、今後、札幌の観光について、今回の成果というか結果をどういうふうに受け止めておられますでしょうか。

市長

ありがとうございます。

過去、昭和47年の第23回から同じような数え方をして、ずっと統計を取っているわけでありますから、その中で最高の人出であった、243万人が会場においでいただいたということは、本当にありがたく思っております。メディアの皆さん方の温かい目といいますか、といったものも、市民が、今回は行ってみようと、こんなふうに思っていただいたのが1つの原因かなというふうに思いますので、皆さま方にもお礼を申し上げたいというふうに思います。

ここ、何というのでしょうか、マンネリ化だとか、何年か前は少し低迷するようなことがありました。いつまでも同じことをやっていてもだめではないかというようないろいろなおしかりを受けたりしながら、札幌市の職員も、あるいは観光協会の皆さん方も一生懸命考えて、参加型の、冬と親しむのだと。単に大型の雪像を眺めるということだけではなくて、スケート場を作ったり、ノルディックスキーの歩くスキーを体験していただいたりというようなことを、大通公園の中にコンパクトにそういったものを収めていく。そして、食の北海道ということもございますので、寒い中ではありますけれども、その中で温かいものを食べるということの醍醐味(だいごみ)といったことで、北の食といったものを味わっていただくコーナーも作るなりということで、かなりバラエティーに富んだいいものになったのではないかな。

そしてまた、つどーむについても、これまでのさとらんどは、かなりやはり交通の便が悪かったということもございました。しかも、場所が広大過ぎて、吹きさらしといいますか、寒さが身に染みるというようなこともあったところから、つどーむに変更して、大方の方々に好評を得ているということ、そして、子どもたちと子ども連れのお母さんたちに本当に楽しんでいただける、そういう本来の雪まつりらしいものに展開できたということが今回の成功に、あるいは、参加者増ということに寄与したのだろうと、こんなふうに思います。

いずれにしても、関係した実行委員会の皆さん方、そして、雪像を作っていただいている自衛隊の皆さん方、市民雪像にボランティアで参加をしていただいた皆さん方、多くの方々の努力がこういう形で報われるということに対して、私からも本当に心から感謝を申し上げたいというふうに思います。

そして、来年度以降も、やはり、新しく、もう1回行ってみよう、リピーターも含めて、さすがやっぱり札幌には行きたいなと思っていただけるような、そんなものに常にブラッシュアップしていくといいますか、というような努力を怠らないように頑張っていきたいなというふうに思います。

ありがとうございました。

「藻岩山施設の再整備について」

北海道新聞

藻岩山の再整備計画についてなのですけれども、先週の土曜日に市民向けのシンポジウムがございまして、私も行きましたが、随分やっぱり、札幌市の提案した修正案に対しても、まだまだその議論が足りないということで、まだ了解できていない方が随分おったという印象なんですが、一方で、昨日の経済委員会では、この案を最終案として進めていきたいという市長の認識が示されたと思うのですけれども、今後、いかに合意形成をしていくのか、あるいは、説明会なり何なりを再度開くお考えにあるのか、そこら辺を確認させていただきたいのです。

市長

ご指摘のように、13日のシンポジウムは、私は都合で出られなかったのですけれども、何人か、市の関係者ではない人も行っていただいて、私にレポートをちょうだいいたしました。公平にシンポジウムの感想を聞きたいという趣旨でお願いしてお聞きしているということと、それから、当日回収しましたアンケート用紙といいますか質問票にさまざまな感想を書かれている、これが75通ございました。これらも子細に検討させていただきましたが、おっしゃるように、合意を形成するというのは極めて難しい問題であるというふうに私も感じております。

ただ、しかし、この問題は、既に大昔から言えば平成7年から、きのうも委員会で申し上げましたが、本格的には14年から、さらに、もっと具体的になると16年くらいからというように、かなり年数をかけて、藻岩山の魅力アップという観点から、観光的な魅力アップ戦略といいますか、計画を作っていただきました。それは、観光的な側面ではありますけれども、今の自然保護、藻岩山の自然というものをこれ以上はいじめないぞという確固としたコンセプトの上に立ってどう観光的にも活用するかというふうなことで進められてきたというふうに思います。

ところが、環境という観点から言うと、今ある現状の展望で、そのものも反環境的なものだというふうにおっしゃられるわけでありまして、なくしてしまえというふうなところから出発される議論とでは、これは、多分、お互いに理解、妥協点を見つけるというのは困難であるというふうに私は思っております。

ですから、今よりは何とか自然負荷を少なくする、あるいは、見た感じも自然の中にマッチする、そういう施設として、毎年、50万人から70万人の人々が楽しんでいる夜景、あるいは眺望といったものをより多くの方々に味わってもらえる、特に障がいのある人たち、お年寄りの皆さん方、赤ちゃん抱っこの子育て中のお母さん方、こういう方々でも平等に、われわれの先人が、これだけ多くの大きな街をつくってきたことを一望できる、てっぺんで平等に見たいという気持ちを実現できるものを造っていきたい、こんなことで考えておりまして、今よりは環境的に優しい、しかし、今より便利というところをコンセプトとして、修正案というものも考えたわけであります。

その意味におきましては、昨日、13日のシンポジウムには、その修正案を提示しながらお聞きをし、そしてご意見もちょうだいし、新たな論点は出なかったというふうに私は思っております。これまで、修正案をつくるまでに至った議論の枠内でのいろんなご意見だったというふうに私は理解をしておりますし、それをくぐって、さらに市議会において、きのうの経済委員会においても、これまでの経過を踏まえて、そしてまた、13日の議論も踏まえた上で、この修正案でよろしいという議会的なご了承をちょうだいできたということで、私はこの事業を修正案によって進めていくという決断をしているところであります。

そういう意味では、ハードの面ではこれ以上の議論はしないという考え方でありますが、一方で、どうやってこのハードを活用して、より多くの市民の皆さん方に藻岩山を楽しんでいただくか、藻岩山の持っている自然をどう共有していただけるかということについては、まだまだ議論しなければならない。そういうソフト事業を柔軟に考えていくということについては、市民からいろいろなアイデアもございますので、そういうことについては、さらに今後とも、どういう形になるかは別にして、意見をちょうだいしながら、札幌市の事業として、あるいは、運営しております札幌振興公社の事業として取り入れていく努力をしていくことはお約束できればというふうに思っております。

「第45回衆議院議員総選挙における違法な資金提供の疑いについて(2)」

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先ほどの小林議員の点でもう少し質問したかったのですけれども、今回、民主党関係の議員の方々が広く支援を受けている北教組というところからのこういった行為であって、さらに会計責任者がそういったことがあったということを認めているという現状についてなのですけれども、その点について、先ほどはよく詳しく分からないということだったのですけれども、今回はそういう事実が出ているので、その辺についてちょっと詳しく説明していただきたいのです。

市長

会計責任者がどういう形で…、本当にこれは分からないのですよね。そういう断片的な情報でしか私は、本当に報道されているようにしか、それ以上のことを知らない状況でありますので、それに対して、極めて法的な問題でもありますので、軽々にコメントはできないというふうに言うしかできないというふうに思います。公職選挙法なり、政治資金規正法なり、これはしっかり守った上で、守ることによって政治の信頼というのは生まれるわけでありますし、私どももそんな考え方で、この間、市政を担当させていただいております。そういうレベルでの法の順守ということについては、当然のこととして守らなければいけないことだというふうに思います。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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