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更新日:2011年3月1日

平成21年度第11回定例市長記者会見記録

日時 2009年10月13日(火曜日)14時00分~
場所 記者会見室
記者数 16人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

芸術・文化の薫るまちづくりに向けた取り組みについて

先の会見では、秋にちなみまして、食と読書に関する話題を提供させていただきましたけれども、今回は芸術に関する取り組みについて3点ほどご紹介をさせていただきます。

まず、あした開幕をいたします「第4回札幌国際短編映画祭(SAPPOROショートフェスト2009)」についてでございます。

昨年は、約1万人を超える来場者を集めまして、今や国内最大のショートフィルムフェスティバルとなりましたこのSAPPOROショートフェストでございますけれども、今回は過去最高数となります世界97の国、地域から3,411作品の応募がございました。

あしたから5日間、えりすぐりの103本が2カ所の映画館において上映をされますほか、ことしのアカデミー賞の短編アニメーション部門で受賞いたしました「つみきのいえ」だとか、北海道にゆかりのある監督の作品を集めました「北海道セレクション」などというものも公開をされることになっております。ドキュメンタリーからドラマ、アニメといった、子どもから大人まで楽しめる質の高い作品がそろっておりますので、ぜひ、多くの方々にお越しいただきたい、このように思います。

また、この映画祭は、国内で唯一、作品の放映権を売買する、取り引きをする、そういうマーケットを併設しております。ことしから、インターネットで作品の検索・閲覧ができるという仕組みもつくりました。世界じゅうの映画関係者の注目を集めるマーケットへと成長するということを期待しているところでございます。

続いては、来月から開催いたします「さっぽろアートステージ2009」についてでございます。

このイベントは、市民に芸術、なかんずく演劇や美術、音楽などの文化芸術に気軽に触れていただこうということで、この11月というひと月の間、街じゅうを舞台、ステージにしていこうという試みでございまして、さまざまな催しが繰り広げられますので、ことしは5回目を迎えるということで、盛大にやりたいということでございます。

初日となります11月1日の市役所を会場といたしましたアート作品のフリーマーケット「アート!ミート!マート!」というふうに言っておりますが、これを皮切りにいたしまして、これはもう多彩なプログラムをそろえまして、演劇やオペラ、お笑い、人形劇など合計40作品の公演を行う「シアター・ゴー・ラウンド」だとか、地下鉄の大通駅とバスセンター前駅とを結びます地下歩行空間、500メートルございますけれども、この500メートルを丸ごと美術館にしてしまおうという試みでございますが、例年やっております「500m美術館」、芸術家の皆さん方の参加と市民の皆さん方の作品も含めて220点をそこで展示するという計画もございます。

また、地下鉄やJR駅のコンコース、ここで「クロスロード・ライブ」だとか、ことし5月に音楽文化都市交流宣言を行いました浜松市の合唱団ですね、「ジュニアクワイア浜松」をKitaraにお招きいたしまして「スクール音楽祭」も聞き逃せないイベントというふうにお楽しみいただきたいというふうに思っております。

アートステージは約1カ月にわたりまして開催されますので、市民の皆さんには幾度となく足を運んでいただければと、このように思っておりますし、まちに芸術文化があふれると、そういうことでにぎわいのあるまちをつくっていきたいと、このように思っているところでございます。

3点目は、「あけぼのアート&コミュニティセンター」の開設についてでございます。

この施設は、平成16年3月に閉校いたしました旧曙小学校を文化芸術活動と地域交流の拠点として再生するものでございます。文化芸術活動を行います個人や団体などに活動の場を提供するとともに、地域住民の皆さま方の交流の場として利用できるといった、これまでにない芸術活動を支えるということと、地域文化の交流拠点をつくると、この2つを併せ持った空間といいますか、施設として再出発をするということにしているところであります。

この施設の、旧校舎の1階には、自由に集えるスペースのほかに、有料の貸し室などを設けているところであります。また、2階、3階には、芸術家などにアトリエあるいは練習場として利用していただけます大小さまざまな長期貸し出しスペースを14室用意しております。このほかに、グラウンドや、それから体育館、これも貸し出すことにしております。

長期貸し出しスペースについては、既に募集を開始をしております。その他の貸し室についても10月25日から随時、受け付けを開始することにしているところであります。

この施設を多くの市民の皆さまにご利用いただき、新たな活動や交流を創出いたしまして、文化芸術を発信してもらいたいと、このように考えているところであります。前段でお話しいたしました2つのイベントともども、報道機関の皆さま方には、市民への周知方を、ご協力をお願い申し上げたいと思います。

これらの芸術文化といったことに札幌市は大変力を入れているところであります。これは、アイデアズシティ、創造都市を目指そうという宣言を札幌市がやっておりますことから、これらの芸術活動といったものを重視する、それは190万人の市民がこの同時代に同じ空間で生活をする、活動をするというスペースとして札幌市があるわけでありますので、ここに生活する人々がしっかりと活力のある、そういう生き方、あるいは豊かな心で生きることができる、そういった空間をつくっていくということがわれわれのまちづくりのコンセプトでございます。そんな意味で、芸術文化というのは感動を共有をする、そういうものとして私たちは大事にしていきたいという思いから、この感動を共有し、お互いに感じ取ったことを自分たちの生活の、あるいは活動の力に切り替えていくことができる、そういう大事なアイテムといいますか、として芸術文化というものをわれわれはとらえているところでありますので、このように多くのイベント、あるいは催しといったものをみんなでやり遂げながら、このまちに活気をもたらしていこうとしているところでありますので、ぜひ皆さま方にも一緒にご参加をいただくなり、報道して、市民の皆さまにご理解をいただきますようにご協力をちょうだいしたい、このように考えているところであります。

「環境首都・札幌」の実現に向けた取り組みについて

2つほど話題がございます。

まずは、7月の会見でも発表させていただきました省エネで環境に優しいLED街路灯の導入に向けた実証実験についてであります。このたび本格的にスタートすることとなりましたので、お話をさせていただきたいと思っております。

実験に際しまして、照明器具メーカーなどにご協力を呼び掛けましたところ、海外のメーカーも含めまして22社から65基のLED街路灯を提供いただきました。まずは、このご参加いただきましたメーカーの各社の皆さん方に、ご協力に対してお礼を申し上げたいと存じます。

また、実施場所でございます発寒の住宅街におきましては、順次、このLED街路灯の設置を進めておりましたけれども、今週末にはおおむねこの提供していただきました65基すべてが設置作業を完了する予定でございます。今後は、路面の照度だとか、管理上の問題点等について検証していくとともに、地域の方々を対象としたアンケート調査を行いまして、明るさや見通しなどについての感想や意見をしっかりちょうだいし、これを把握した上で新たな街路灯の整備方針を検討していく所存であります。

過日、私も現場に参りまして検分はしてまいりました。明るさ、あるいは光の広がりといったことが、あるいは光の優しさ、目にしてどう感じるかというようなことごとについて、私自身も体験をしてきたところであります。一見するところ、従前の水銀灯、あるいはナトリウム灯とさほど変わらない性能を持つものというふうに私は認識をしたところであります。であるにかかわらず、省力、省エネ効果が非常に優れていると、あるいは長持ちをするというようなことがあるわけでありますので、どのLEDを選定するか等については、先ほど申し上げました地域の皆さま方の意見等も参考にさせていただきながら、今後、現実に採用する際には検討資料にしていきたいと、このように考えているところであります。

報道機関の皆さまにも、LEDの明かりがどういったものか実際に体験をしていただき、その結果を市民の皆さん方にお知らせをいただく、そして議論を巻き起こしていただきたい、こんな思いでありますので、ぜひ発寒のほうへ足を運んでいただければありがたいなというふうに思っております。

「環境にやさしい生活」=「Let'sECODesign(L.E.D)」というふうに言っておりますが、これをさらに推進していこうという呼び掛けを報道機関の皆さん方にもご協力をいただければ大変ありがたい、このように思っているところであります。

続いては、こちらも7月の会見でご紹介させていただきましたが、私と札幌市立の小、中学校、高校の児童会、あるいは生徒会の皆さんとで、環境問題について手紙でやりとりをする「かんきょう元気通信」にかかわる話題でございます。

私からの1回目の手紙を、生徒会、児童会のほうに送らせていただきました後、返信も徐々に届いておりまして、生徒会から、あるいは児童会から、「地域でごみ拾いをした後、教室でごみの分別を一緒に勉強した」というようなことだとか、「節水や節電などについてのエコ活動に挑戦したい」というような意欲的なご意見等について、私のほうにお手紙をちょうだいしているところであります。

環境保全に向けた積極的な取り組みや熱心な活動の様子といったものをしっかり私も肌身で感じ取ることができ、大変うれしく、そして頼もしいというふうに思っているところであります。来月には2回目の手紙を送付をしたいというふうに思っているところでありますが、その中にはお返事をちょうだいした児童会、生徒会等のご意見、活動状況などについて盛り込んで手紙で紹介をさせていただきたい、こんなことを思っております。さらなる環境活動へとつなげてもらいたいと、こんなことをお便りさせていただきたいというふうに思っております。

また、今回、この取り組みの一環といたしまして、子どもたちへもっと環境情報といったものを提供していきたい、こんな思いから、「かんきょう元気新聞」と題しました壁新聞を、これは季刊になる予定でありますが、新たに発行することにいたしました。記事の内容を子どもたちに分かりやすくお伝えできるように、小学校の先生や専門家、市民委員の3人に紙面の企画、あるいは編集をお願いしているところであります。環境に関する札幌市の取り組みや豆知識のほかに、手紙で伝えてもらった学校での実践例なども掲載しておりますので、楽しく、ためになる新聞として読んでもらいたいというふうに思っているところであります。

第1号の「かんきょう元気新聞」でありますが、あまり大き過ぎてもなかなか邪魔になるかなという思いもありますので、ちょっと教室の後ろの壁にでも張っていただいて、子どもたちに札幌市でこんなことをやっているよということを分かってもらうというふうな新聞にしていきたいというふうに思っております。子どもたちの意見も十分取り入れさせていただきたいなというふうに思っておりますので、皆さん方にもご注目いただければというふうに思います。

熊本からのマサイキリンの嫁入りについて

昨年11月に亡くなりました円山動物園のキリン、「タカヨ」でございますが、このタカヨを失いまして非常に寂しそうにしておりましたマサイキリンの「ユウマ」、11歳が今、1人で円山動物園のキリンとして居るのでありますが、このユウマの花嫁さんを迎えることとなりました。

お相手は、遠く九州の熊本市動植物園におります5歳のマサイキリンでございます。このマサイキリンは、亡くなりましたタカヨの娘であります「ユキ」のそのまた娘でございます。このユキが1歳の時に円山動物園から熊本に移りまして、その後産んだ子が今度、円山動物園に戻ってくるということであります。要するに、亡くなったタカヨの孫に当たるキリンが札幌に戻ってくるということであります。

きょう、熊本を出発いたしまして、円山動物園には15日の深夜に到着する予定でございます。トレーラーとフェリーで丸3日かけまして渡ってまいりますので、予断できない大移動でございます。何せ首が長いものですから、トンネルなんてどうやってくぐるのかというふうにちょっと心配しておりますけれども、首を曲げながらとか来るのかなと思うとちょっとかわいそうな思いもしますけれども、無事に着くことを心から願っているところであります。

到着後は、健康状態などを見極めた上で、早ければ翌16日から一般公開をしたいというふうに考えております。そして、24日にはあらためて歓迎式を行う予定でありますので、ぜひ大勢の市民の皆さん方にお集まりいただいて、大歓迎をしていただきたいなと、こんな思いであります。

タカヨは、30年の生涯でありましたが、7頭の子を無事育て上げました。この新たなユウマとペアになりますキリンも、たくさんの子宝に恵まれまして、市民に愛され、そして多くの動物園に子孫を提供できる、そういう社会貢献ができる、そういう人気者になっていただければうれしいなと、こんなふうに思っているところでもあります。

報道機関の皆さま方には、仲むつまじい様子を、仲むつまじくなるはずでございますので、その様子などを取材いただきまして、円山動物園の新たな見どころ、そして魅力として、市民の皆さまに周知していただければ本当にありがたく思うところでございます。

配布資料

質疑内容

「北海道日本ハムファイターズの優勝パレードの実施について」

北海道新聞

明るい話ですけれども、日本ハムファイターズがリーグ優勝しました。確認ですけれども、パレードなのですけれども、日本シリーズで優勝しない場合でもパレードはやるものなのでしょうかね。その点、確認です。

市長

私、市民の感覚としては、なるべくリーグ優勝をしたのならというふうに思っていたのですけれども、球団、あるいは選手たちの気分としては、やっぱり、晴れて日本一にならないと、というふうなご希望もあるやにはお聞きしているところであります。まだ確定したわけではありませんけれども、今のところ、そういう状況であるという中で、私どもは日本一になるものだというふうに思って、やるぞというふうに思っておりますけれども、そういう球団ならびに選手等々との調整をしなければならないという状況にございます。

北海道新聞

つまり、日本一でないとやらない可能性も…。

市長

そうですね。否定できないということであります。

北海道新聞

分かりました。

「『札幌市冬のみちづくりプラン(案)』について」

STV

きょうは、冬のみちづくりプランが配布になりましたけれども、これによって期待することと、もし、市民のルール違反など悪質なものが続くようであれば罰則も伴う条例をということもありましたけれども、その辺のお考えを教えてください。

市長

冬のみちづくりプランということで市民の皆さま方にプランを提供させていただいて、確定したプランをつくっていこうということで、今、パブリックコメントを求めているところであります。

札幌市におきましては、年間6メートルもの雪が降るということでありますので、この冬とのお付き合いというのは、本当に歴史的にも多くの札幌市民の皆さん方が一生懸命取り組んできたところであります。この関係を、年間の予算にしますと、除雪だけで130億円、その他の経費を入れると150億円近くのお金が掛かっているということであります。便利にすればするほど、予算の裏付けがなければなかなか維持できないということもございます。そんな中で今できることは、より満足度の高い除雪をするためには、市民、そして企業、団体、そして市役所、これらが本当に一体となって、それぞれの役割をしっかり確認しながら、自覚しながら取り組んでいくということが求められるというふうに考えております。

そんな意味で、大体10年に1度ずつプランをつくっておりますけれども、より市民自治といったものを徹底するという意味合いにおきまして、それぞれの役割についてしっかりとした認識をお互いに持ちましょうというふうな趣旨でこのプランづくりをしているところであります。

大きな論点としては、これまで、排雪ですね、街の中から雪を運び出すということにたくさん知恵を出し、労力を、そして財政的にも掛けておりましたけれども、トラックが減少してきたとか、除雪業者、排雪業者の皆さん方も大変厳しい状況の中でおやめになっていくというようなこともございます。

そういう中で、私たちは市民として何ができるか。それは、遠くに運ばなくて、なるべくなら近場に雪をためておく、邪魔にならないようにためておくというふうな工夫をしなければならない。そういうふうなことが1つ大きな市民合意の中で形成していかなければならないのではないかというふうなことがございます。

そこら辺のご意見もちょうだいしたいというふうなことと、それから、やっぱり、ルールといいますか、自分の敷地から、敷地内の雪は道路に出さない、これは当たり前のことでありますが、なかなか守られないということも現実であります。そういうふうなルール、あるいは、路上駐車をしない、これは当然のことでありますけれども、なかなか守られないということもあります。あるいは、駐車禁止でないところであっても、これは車を買うときには駐車場が必要ということになっておりますので。それが夜間、守られないという現状もございます。特に、冬の場合には、それが除雪の大変な障害になるということもあります。そういうルール、基本的なルールをもう1度見つめ直して、それは励行してもらう、順守してもらうという、この冬に雪と共に暮らす札幌市民の自覚と役割といったものをしっかりしていこうというのが柱の1つであります。

そういったことも含めまして、多くの市民の皆さま方にこのプランの内容を周知、ご理解いただきながら、なるべくならば罰則等については科したくないという思いでありますけれども、どうしてもお守りいただけないというような場合には、条例等をつくりまして、それをある程度規制していくというふうなことも考えなければならないということを思いながら、まずはこのプランといったものを皆さま方にご理解をちょうだいしたいということで、パブリックコメントで、多くの皆さま方のご意見をちょうだいしたいということで、今、やっているところでございます。

「円山動物園へのゾウの導入について」

北海道新聞

キリンの話はおめでたいと思いますけれども、去年から、市民が望んでいるゾウの導入については、今後、どうなりますでしょうか。

市長

ゾウさんにつきましては、いろいろな制約のある中で、事実上、いろいろなところの動物園等、国内では難しいものですから、国外の動物園等との連絡、連携、協力いただけるかどうかというようなことについて、話をさせていただいているところでありますが、ある程度の、何とか可能かなというふうなところまでは、まだ全然確定しておりませんけれども、お願いできそうなところもいくつかありそうだというところまでは見当を付けているところであります。

ただ、今、ワシントン条約等々で、この種の動物は1頭では輸出といいますか移動できない。繁殖という、種の保存という観点からの飼育ということになりますので、複数頭を飼育しなければならないということが条件になります。そうしますと、これからの円山動物園の計画の中で複数頭を将来的にも養っていく、そういう住環境、飼育環境というものを整えるという仕事とリンクさせながらやっていかなければならないという問題もございます。

そういう個体を輸出、移動させることが可能ということと、受け入れの側の、快適な、貴重な動物を飼育する環境整備と、両面からタイミングといったものを今は探っているという状況にございます。

北海道新聞

では、来年度の動物園の計画案には載せられると。

市長

そこも含めて、今、検討をしているところでございます。

「道立劇場の建設に係る今後の見通しについて(1)」

北海道新聞

北海道のほうで、道のほうで計画しているJR札幌駅前の道立劇場についてですが、先週末、知事が事実上断念する方向で検討する考えを記者会見で示されたのですけれども、市長は、これについてどう受け止められて、今後、この駅前の周辺整備というものをどのようにお考えか、お聞かせください。

市長

過日、市議会の委員会でも市長政策室長がお話をさせていただいたところでありますけれども、道のほうの、これは掘知事の1期目の公約だったというふうに記憶をしておりますけれども、道立劇場という構想がございましたけれども、それを原因として札幌市が先行取得するという形で土地を取得しているわけであります。

しかし、道財政が非常に厳しいという判断の中で、なかなかそれを実現できない可能性が高くなってきたというふうな認識を高橋知事のほうからお答えになったというお話を聞いておりますが、私どもも、いつまでも市民の税金を使って、駅前に実現可能性がだんだん低くなった道立劇場構想を前提にした土地の空け方ということはできないという考え方でありますので、知事がそのような決断をする時期が近づいているというご判断は歓迎したいと思っているところであります。

そして、その結論をいただいた後は、直ちにその有効利用、札幌のまちづくりにとってこのスペースを最大限有効に活用するための方針、構想といったものをまとめていく手続きを取っていきたい、このように考えております。

「休日の救急当番医療機関における新型インフルエンザ患者への対応について」

HBC

この週末、新型インフルエンザの影響と思われるのですが、市内の当番医が不足していたという状況があったようですが、これについてはどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

市長

10月、11月がピークになるということを予想しながら、医師会等々とも連携を取りながら、患者さんの十分な対応ができるようにということで手配をしていたところでありますが、特に小児科の病院が足りなかった、待ち時間が非常に長くて大変ご苦労されたという患者さん方のお話もお聞きしておりますし、それに対応した小児科の先生方も非常に大変な思いをされたという、双方、非常に厳しい事情にあるということは情報としてとらえております。

その対応としては、市立病院が応援をするということで一部肩代わりをさせていただいたこともございます。今後も対応できる病院の数を増やしていくということで今やっておりますけれども、内科の病院と小児科の病院、特に小児科が厳しい状況にあるということもございます。

これは、医師会の先生方からもお話をちょうだいしているのですが、できれば、小児科が適当というふうに判断される保護者の皆さん方が小児科に行かれるのは当然かというふうに思いますけれども、内科でも対応は十分可能だということでございます。比較的、内科の病院のほうが小児科よりは少し患者さんが少なく行っておられるというふうなこともありますので、そこら辺を見極めて、中学生、高校生等については、できれば内科のほうも受診の機会を探っていただければありがたいなというふうに考えているところでございます。

病院の数等々については、今後とも、医師会と協議をしながら、大ピンチにあるということは承知をしておりますので、前向きに、拡張していくということで対応させていただきたいというふうに考えているところであります。

HBC

今週末に関しても同様のことが起きる恐れがあるかと思うのですが、差し当たったところでどういうことをお考えでいらっしゃいますでしょうか。

市長

要するに、受け付けできる体制を強化するということ以外にはないのです。そういう意味合いにおいて、先ほど申し上げましたバランスの問題と量の問題と両方ありますので、医師会と十分な協議をしながら対応させていただくと、こういうことでございます。

HBC

これまで、当番病院とか夜間の急病センターがこのようにあふれるというような事態というのはあったものなのでしょうか。

市長

古い昔にはそういう記録もあるようであります。やはり、インフルエンザの大爆発ということも過去に、夜間急病センターは大変だったというお話をお聞きしたことがございますが、近時はあまり聞いたことはございません。

HBC

最近では珍しいと。

市長

珍しいと思います。

やはり、特に、夜間急病センターは土・日、夜間が集中するということもございまして、十分な対応をしなければならないということは想定しているのですけれども、それでも間に合わないということもあって、なるべく患者さんの早く診てもらいたいという気持ちは十分分かるのですが、ご不便を掛けないような当番医、あるいは、診療窓口というものを拡張していく、そういう努力をしていくということに努めたいというふうに思っているところでございます。

「『さっぽろ芸文館ホール』と『市民ホール』のネーミングライツ導入について」

共同通信

文化施設のネーミングライツの件なのですけれども、締め切りを延長されて1カ月ということなのですが、そもそも問い合わせがなかったという話もありまして、いろいろなところでお話を聞いていると、やっぱり、その2千万円という、目安ですけれども、それで3年間というものが、今、道内の経済状況に合っているのかどうかというところも含めてですね、ただ、下げるのは、市民の財産を安売りするわけにはいかないという思いはもちろんあると思うのですけれども、その辺りを、もう1度、今回、問い合わせがなかった、そして契約にも至らなかったというところを含めて、市長はどのようにお考えになるのか伺います。

市長

大変重大に受け止めております。

これは、昨年、申し上げるまでもなく、リーマンショック以降の経済状態が非常に厳しい状況にあるということの反映でもあろうかというふうに思います。

そして、これから先の経済についてなかなか読み切れないという企業側のお立場も分からなくはないわけでありまして、それについて、札幌市はちょうどタイミングがそれに合ってしまったということもありまして、非常に苦労しているというのが現状でございます。

ただ、やはり、ネーミングライツというのは、非常に大きな広告と、それから、企業の社会貢献の両方の意味があるというふうに思いますので、力のある企業の方々にぜひご協力いただきたいということをお願い申し上げていきたいというふうに思いますし、今、公募という形で頑張っておりますけれども、何とか皆さん方からの情報も、あそこにお願いしてみたらどうかというようなことも情報をちょうだいできれば、私が直接お伺いして、どうですかというふうなこともですね、セールスもしていきたいと思いますので、そこら辺もよろしくお願い申し上げたいと思います。

「丘珠空港をめぐる民間航空会社への対応について(1)」

朝日新聞

全日空の丘珠からの撤退に関連する質問なのですけれども、HAC(北海道エアシステム)の株について、丘珠の地元である札幌市が株を保有して、経営の一翼を担うという考えは今の段階でおありかどうかお聞かせください。

市長

ありがとうございました。

これは、北海道と日本航空の2社からなる株主構成になっておりますので、今、HACについては、北海道における道内の航空網、航空ネットワークといったものをどう展望するのかということについてのきちんとした認識を示していただくということが、今、前提としてとても大事な時期に来ているというふうに思います。

そういう状況の中で、今、札幌市がこの問題についてどういうふうに取り組むかということについては、今の段階では、北海道のお考えをお聞きした上でいろいろ考えていくということになろうかというふうに思います。

「道立劇場の建設に係る今後の見通しについて(2)」

HBC

すみません、先ほどの道立劇場の件でちょっと追加してお伺いしたいのですが、知事の決断は歓迎されるというふうなことだったのですが、知事の話の中で、市内のホール事情というのは充実しているというような話もあったようですが、市長もそれは同様に考えていらっしゃるということなのでしょうか。

市長

いえ、特に協議をさせていただいたわけではありませんけれども、知事のご認識はそのようで、札幌市の努力が相当、頑張ってホール3館体制というのが必要だということで、私どもは厚生年金会館、あるいは市民会館、教育文化会館というものが必要だということで、この間、やってまいりました。

そういう意味で、そのことを指しておられるのかどうなのかよく分かりませんけれども、札幌市の従前の体制と今は変わらないわけでありますので、整ってきたというふうに言われる、その上でさらに道立劇場を建てるというですね、お約束をこれまでされてきたわけですね。ですから、それはまた、札幌市の施設の充足ということと、それと、北海道的な立場から、全道民的な立場から道立劇場は必要だと考えてこられた間にどういう認識の発展といいますか、修正というのがあるのかについては、私はよく分かりません。

厚生年金会館は将来閉じられるという前提で新しいホールを造りたいということで、今、北1西1街区の(再開発)準備組合をつくって今やろうとしているわけでありますので、数的な、量的なところからいうと変わらないわけでありますので、その意味では、従前とは変更はないのではないかというふうに思いますので、市内に充実してきたからという理由については、ちょっと私はよく分かりません。

「新たに円山動物園に入園するマサイキリンの愛称について」

朝日新聞

キリンのことをちょっとお聞きしたいのですが、新たに入園する個体がですね、何か名前が、今付いているけれども、変更予定だとされているのですが、これはどういう事情によるものなのでしょうか。

市長

やっぱり、市民の愛称というのはあってもいいのかなというふうに思いますので、札幌市らしい名前はどうかというふうに思っているところであります。

朝日新聞

今付いている名前というのは、これは例えば、あちらでも公募をされて付いた名前とかであるならば、熊本で大事にしてくださった方々のことを考えると、安易に名前を変えるのはとも思わなくはないのですが、これはどういう形で付いた名前なのかご存じなのでしょうか。

市長

いえ、存じ上げておりませんけれども、タカヨの孫であるということと、札幌でということとの兼ね合いで、そういうふうに熊本のほうでは了解をされているというふうにお聞きしているところであります。

「丘珠空港をめぐる民間航空会社への対応について(2)」

NHK

話が行ったり来たりで申し訳ないのですが、飛行機の話に戻ります。

あした、全日空のほうの関連で利用促進の提言が交付されると思うのですけれども、こちらのほうもタイムリミットが迫っている中で、全日空が求めているような滑走路の延長ですとか、機材更新のための支援というか、そういった抜本的な解決策というのは札幌市として現在の段階で示す考えはあるのでしょうか。

市長

ANA(全日本空輸)のほうで滑走路を延長しなさいとか、機材についての面倒を見なさいとかというふうに具体的なご提言をいただいているように私のほうでは理解をしておりません。機材が、今のでは生産中止だし、このままではできないのだという理由を挙げられたことは承知しておりますけれども、それを乗り越えるためにどうしろとか、どうすればこうなるというふうな提言をちょうだいしたことはないというふうに理解をしております。

今は、もちろん、現状の中で利用促進ということで、そのことについてはとても関心をお持ちだというふうに私どもは理解をしておりますので、そういう点で提言をさせていただき、具体的な協議をさせていただきたいというふうに思っているところでございます。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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