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更新日:2011年3月1日

平成21年度第9回定例市長記者会見記録

日時 2009年9月9日(水曜日)15時00分~
場所 記者会見室
記者数 16人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

総選挙の結果を踏まえた今後の市政運営について

今回、会見の冒頭にこんなことを申し上げるのは、これまでの札幌市政のあり方とこれからこの総選挙という大きな節目に当たって、われわれはやはり考え、あるいは行政もこれまでのやり方について少し変えなければならないのではないかという発想からお話を申し上げる次第です。

今回、政権を担うこととなりました民主党は、政権構想の原則に、中央集権から地方分権、「地域主権」というものを掲げておりまして、地方の自主財源をもっと増やしていくのだというふうに掲げているところであります。その実現のために、住民に一番身近な基礎的自治体といったものを大事にしたい、基礎的自治体重視ということを掲げて、いわゆる地方分権改革の推進を行おうと、こんなふうにうたっているところであります。

私といたしましては、国の政治がこうして大きく動いていく過程で、地方として、市民生活の実情をしっかり説明していくということ、さらには、活気に満ちた地域社会といったものをつくっていくために積極的に政策提言をしていくことが求められていると、このように思っているところであります。

一方で、地方が政策を実現していくためには、税源の移譲あるいは地方交付税の充実などの財政の充実、財政措置といったことが必要でありまして、政策の転換に伴う現行制度の見直しに当たっては、地方の負担増にならない制度設計が必要であると、このように考えております。

そこで、早速、きょうの午前中でございますが、民主党本部に伺いまして、鳩山代表に来るべき政府与党としてこういうことをお願いしたいということで、要望書に基づいて意見交換させていただいたところでございます。

鳩山代表とは、従前から顔見知りといいますか、いろいろな機会にお目に掛かることもございましたので、今回、こういう立場になって、選挙をまたいで、新たに来週、首班指名を受けるという状況になったことに対してお祝いを申し上げるとともに、私どもの考え方といったことをお伝えしたところでございます。

純粋に札幌市としての要望のほかに、政令指定都市市長会としての要望、さらにはオール北海道の見地からの北海道新幹線に係る要望などもお伝えをしたところであります。また、3点のほかに、もう1つ、新千歳空港の旧共産圏の乗り入れ規制の緩和について提案もさせていただいたところであります。

指定都市市長会の問題につきましては、これは、これまで地方6団体というふうに呼ばれて、さまざまな意見交換はこの6団体が主となってやってきたところであります。知事会、市長会、町村会、そして、それに対応する各議会、これで6つになりますね。これを地方6団体と言っているわけでありますが、われわれ政令指定都市もこの全国市長会のメンバーになっているわけでありますが、全国の人口の約2割、20%が政令市に住んでいるという状況もございまして、そして大都市のさまざまな問題というのは、ほかの都市と少し違った様相を示しているということ、あるいは、市民の悩みだとかそういったものを一番リアルに、あるいは政治のゆがみ等も含めて出現していく場所として都市があるわけでありますので、そういう大都市の悩みというのは、非常に政治の中で重要な情報としてそれを受け止め、対策を取るということが大事だという趣旨で、地方6団体のほかに、政令市の市長会の代表をやはりしっかり意見交換の対象にしていただきたいと。地方6団体から地方8団体にするような方向で考えていただけないだろうかというようなこともお話をさせていただきました。

新幹線の問題については、ご承知のとおり、北海道、経済界、札幌市が一丸となって、函館までの工事が2015年に完了するわけでありますので、それに引き続いて、札幌までの延伸といったことが北海道にとって極めて重要な課題であるということ。政府与党プロジェクトは、現政権のプロジェクトチームが、ことしの12月までに前向きな着工に向けての認可といったものを、手続きを取るべく努力をするという約束になっていることを踏まえて、ぜひこの点はお願いをしたいということを申し上げたところであります。

短い時間ではありましたけれども、今後、国と地方の意思疎通といったものを一層密にし、地方分権の実現などに向けてお互い協力していくということを確認させていただく大変有意義な機会となったところでございます。

また、今後の市政運営ということにつきましては、昨日、臨時の局長会議を開催いたしまして、各局長に対しまして、国の政策に係る情報収集あるいは検討課題の整理などを進めるとともに、それぞれ担当している仕事に対して、「これからはこうあるべきだ」と、こういう前向きなビジョンをどんどん出してほしいということを指示させていただきました。

ご承知のように、国の地方分権改革推進委員会が今月末までには第3次勧告というものを出すというふうに言われております。その内容が少し新聞紙上にも出ておりますけれども、800項目を超える義務付け等についての見直し、緩和、撤廃というようなことが盛り込まれているというふうに聞いております。民主党の地方分権担当の玄葉議員は、それは最低限のことであって、どんどんこれから見直していくのだというふうなことも言っておられることもございますので、これは、義務付けだとか枠付けとかというふうなことがなくなるということは、地方にとっては歓迎すべきことでありますが、逆に言うと、それだけ責任を私たちは負わなければならないことになるわけであります。

そんな意味において、これまでは受け身の行政といいますか、国の枠組みがこうだからしょうがないでしょうと、あるいは、国の仕組みということに精通することで精いっぱいの仕事をしてきたというところが見られなくもない行政のスタイルといったものを改める。これからは、われわれが直接の責任を負う行政サービスをしたいということになるわけでありますので、その意味で、創造的なといいますか、この仕事の仕方に改めていく、そういう積極性だとかいったものが大切なのだということを指示をしたところでございます。どんどん大きな目標に向かって、いろいろなやれるところからビジョンを描いていく、そういうことをこれから求められているということを伝えたかったところでございます。

今後は、他の政令指定都市や道内の各都市とさらに連携を強めまして、積極的に国に対して地方分権の実現に向けた政策提言や政策誘導をしていくという考えでございます。

報道機関の皆さん方におかれましては、札幌市のこれらの取り組みに注目をしていただき、市民へお知らせいただくことのほか、市民目線といいますか、市民の立場に立った苦言、提言、こういったものもぜひ、あるいは、励ましといったものもちょうだいできれば大変ありがたいというふうに思っておりますので、今後ともよろしくお願いを申し上げたいと思います。

「札幌創世1.1.1区北1西1地区市街地再開発準備組合」の設立について

この創世1.1.1区(さんく)という単語はよくお聞きになるというふうに思いますが、これは平成10年に市民に公募をいたしまして、このプロジェクトの名前がついたところでございます。創成川の創成ではなくて、これは新しい世紀を迎えてという意味でございます。新世紀へ向けて、21世紀という意味ですが、新しい札幌をここから創り出していこう、こういう意味合いで、そういう壮大な思いといったものを込めて平成10年に名付けられた札幌創世1.1.1区というプロジェクトについてでございます。

いよいよ、その新たなまちづくりの具体的な検討を行う体制が整うこととなったということで、感慨を込めてお知らせをするところでございます。

ちなみに、「1.1.1区」というのは、各「1丁目」という意味合いでございます。3つの1丁目についての、北1条西1丁目等の1丁目という意味であります。

この「1.1.1区」のうち、北1条西1丁目地区につきまして、旧市民会館の後継施設となります市民交流複合施設の実現を目指すとともに、都心のまちづくりを先導するプロジェクトといたしまして、再開発の事業化に向けた検討が進められてきたところでございます。

現在の検討主体は、ことし1月に関係地権者等によって設立されました「札幌創世1.1.1区北1西1街区再開発協議会」でありますが、このたび、事業化を前提としたより具体的な検討を行う「札幌創世1.1.1区北1西1地区市街地再開発準備組合」がこの9月17日に設立されることになりました。

構成メンバーは、札幌市を含みます地権者等10者でございまして、準備組合の設立後は、直ちに新たな床取得者の募集だとか、具体的な事業計画、施設計画の検討に着手をいたしまして、本格的に事業化を目指していくこととなります。

なお、市民交流複合施設につきましては、札幌市が必要とする機能、規模などを準備組合が作成いたします施設計画に反映させていくために、その具体的な内容などについて市として現在も検討を進めているところであります。特に、ホールにつきましては、旧市民会館の後継施設としての役割のみならず、過日、取得をいたしました厚生年金会館機能の継承という観点も踏まえまして、舞台、客席などの考え方を今年度内にまとめていく予定でございまして、再開発事業としての全体の絵姿といったものが明らかになってくるのは平成22年度の後半以降となるものと想定をしているところでございます。

この創世1.1.1区は、昭和63年に札幌市が策定をいたしました、後に「国際ゾーン構想」と呼ばれるプランに端を発しておりまして、以来、現在の「札幌『創世1.1.1区』推進連絡会」まで、約20年もの長きにわたって全地権者の参加を得て検討を進めてきたものでございます。ことし3月の創成川アンダーパスの連続化事業が完成し、下の部分が開通したということに続きまして、これまでなかなか成し得なかった街区の再開発、再整備といったことが、ようやく確実な第一歩を踏み出すことを大変感慨深く、うれしく思っているところでございます。

札幌市といたしましては、このプロジェクトがこれまでにない札幌市の価値といったものをしっかりつくり出し、そして、都心の魅力とにぎわいを質的にも区域的にも拡大させ、大通地域はもとより、都心全体の活性化だとか魅力の向上につながっていくものになるだろうと、そういうふうになるように、準備組合の皆さん方とともに、鋭意、取り組みを進めていく所存でございます。

さっぽろオータムフェスト2009の開催について

この18日から開催することになっております「さっぽろオータムフェスト2009」についてご紹介をさせていただきます。

札幌の秋をにぎやかに飾りますこのイベントは、北海道、札幌の「食」をテーマに、札幌の魅力を発信することはもとより、道内各地のアンテナショップとしての役割を果たすなど、北海道全体の活性化に貢献するお祭りといいますか、フェストになるということを狙いとするものでございます。大通公園を舞台にいたしまして、それぞれの会場ごとにコンセプトを設けまして、全道のご当地グルメやお酒、地酒などをお楽しみいただけることとなっております。

昨年に続く2回目ということになりますことしは、新たに西4丁目に会場を設けまして、来場者の皆さん方に自分の住んでいる地域でも北海道の産物、札幌産の農産物を食べてもらおうということで、市内や近郊で採れます野菜の直販、あるいは料理の提供を行う「さっぽろできるだけプロジェクト」といったものも催すことにしておりますし、札幌市内の人気店のシェフが日替わりで登場いたしまして、道産食材を使った、とっておきの料理を提供する「さっぽろシェフズキッチン」を実施するなど、内容の充実と魅力アップに努めていこうとしているものでございます。

また、円山・薄野地区の飲食店や市内のホテル、百貨店、コンビニなどの連携企画も数多く用意をしているところでございます。例えば、円山地域では、レストラン10店が参加をいたしまして期間限定の特別ランチ「円山オータムランチ」を提供するということになっておりますし、薄野地区では、居酒屋等で供される酒のさかなを競い合う「すすきのグルメグランプリ」を実施するなど、いずれも道産食材を使っての札幌らしい、北海道らしい食文化を育てる企画になっておりまして、都心部全体でにぎわいをつくっていきたいというふうに考えているところであります。

開催まで残すところあと9日に迫っておりますが、ことしは開幕と同時に大型連休を迎えることになります。5月のゴールデンウイークに引き続いて、シルバーウイークというふうに言っているところもあるようでありますが、より多くの市民の皆さんをはじめ、特に市外からの観光客の皆さんには、複数の大手旅行会社とタイアップをいたしまして、オータムフェストで利用できる共通クーポンの付いたパッケージツアーを用意しております。ぜひ多くの皆さん方に北海道、札幌の秋の恵みといったものを堪能していただきたい、このように思っているところであります。

いろいろな取り組みがネットワーキングをしてまいりまして、非常に大きな広がりを持ってきているということで、ぜひ情報を市民の多くの皆さん方にお伝えいただければ大変ありがたい、こんなふうに思っております。

目標来場者数でありますが、昨年実績は、第1回であるにかかわらず、72万4千人という大勢のお客さんをお迎えすることができました。これを、ことしはちょっと欲張りまして、大きく上回る80万人を目標にしていきたいというふうに考えておりますので、報道機関の皆さま方には、ぜひ、実際に会場に足を運んでいただきまして、おいしいものを見つける、そして、その感想をぜひお伝えいただいて、市民の皆さん方においでいただけるようにご協力をお願い申し上げたいというふうに思います。また、新聞等、全国紙の皆さん方には、東京、大阪、全国に情報を流していただきますことを心からお願い申し上げたいというふうに思います。

なお、これに先立ちまして、今週末の土・日でありますが、東京の上野公園で札幌市の観光PRイベント「さっぽろグルメトリップ2009」というものを開催することにしております。

首都圏在住の方々に札幌の魅力をじかにお伝えいたしまして、札幌観光のさらなる振興を図っていきたい、こんな思いで、ラーメンやジンギスカン、スープカレーなど、札幌の「食」といったものを食材もシェフもこちらから直送いたしまして提供することにしております。そのほかに、文化的なイベントも「サッポロ・シティ・ジャズ」あるいは「PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)」の出張生演奏で会場を盛り上げるなど、まさに札幌の食と文化のミニ見本市のような形で上野公園で実施する予定でございますので、これもぜひ注目をしていただければありがたい、こんなふうに思っております。

ことしは初めて、札幌広域圏組合と共催という形をとりまして、先に観光庁から認定を受けております「さっぽろ広域観光圏」のPRにも力を入れる予定でございます。札幌市が中心となって、圏内市町村とタッグを組んで、より魅力的な滞在型の観光コースを紹介するなど、札幌圏の観光を盛り上げていく所存でございます。ぜひ、東京からも、大阪からも、そして道内からもいろいろな情報発信をしていただきたいということを皆さま方に心からお願い申し上げます。

配布資料

質疑内容

「民主党の鳩山代表との面談について(1)」

「新型インフルエンザに対する今後の対応について」

朝日新聞

2点についてお伺いしたいのですけれども、まず1つは、きょうの鳩山代表との会談について一言。もう1点は、新型インフルへの対応についてなのですが。

まず、新幹線札幌延伸問題と、それから旧共産圏の航空機乗り入れ規制について要望されたということですけれども、この2つの点について、鳩山代表はどのような言葉でお話しされたかちょっと具体的にお伺いしたいというのが1項目で、2項目は、新型インフルエンザに対するワクチン接種等の今後の札幌市の対応について教えていただきたいと。

以上の2点です。お願いします。

市長

けさお目に掛かって、わずかな時間ではありましたけれども、時間をちょうだいして、今の点についての鳩山さんのお考えでありますが、新幹線につきましては、私もちょっとしつこく申し上げたのですけれども、これまでの経過と北海道にとって悲願のことであり、国家プロジェクトの完成は札幌延伸なくしてはないのだということをしつこく申し上げたところです。

この問題については、これまでの経緯も踏まえて、後戻りすることはできないでしょうね、後戻りできないという考え方でいるというふうに私どもには発言をちょうだいいたしました。北海道の事情等について、北海道選出の代議士でもございますので、十分、そのことについてはご承知の上で発言をしていただいたのだというふうに私どもは受け止めているところでございます。

旧共産圏の国々に対する新千歳空港の乗り入れ規制の撤廃については、これは鳩山さんも初めて聞いたという情報なので、今ごろ、まだそれがあるのというふうな驚きの表情を見せられまして、私はすかさず、これはお金の掛からないことだし、国の姿勢の問題でもあるから、ぜひ民主党の政策として規制緩和をするという方向で打ち出していかれてはいかがでしょうかと。

やはり、札幌は国際観光の拠点都市ということを目標にしなければならない、そうしますと、やっぱり直接ダイレクト便が札幌、北海道に入ってくるという路線をしっかり確保するということがとても大事なこと。特に、これから中国、ロシアの皆さん方が札幌においでになる障害になるようなことは極力避けるという意味合いで大事だということを申し上げて、それはそうですねというふうなことでメモを取っていただいたところでもございます。

インフルのほうでございますが、大量発生時期を迎えたということで、幸いにして、まだ重篤化する毒性が強化されたという報告はありませんので、従前の情報提供と、それから受診、診療所の確保とネットワークといったことをしっかり提供していくということが札幌市の役割というふうに、厚労省との連携の中でもそのような役割分担をさせていただいておりますので、それをしっかりやっていきたいというふうに思っているところでございます。

「民主党の鳩山代表との面談について(2)」

uhb

3点、いずれも鳩山代表と面会されたことについてです。

まず、1つ目なのですけれども、今回、スケジュールの面もあったかと思うのですけれども、同じ日に高橋知事が今行かれて、4時から面会するということですけれども、まず、高橋知事よりも先に今回会えたということについて感想をお伺いしたいと思います。

それから、2つ目が、以前、自民党政権だった時代は、市長がわざわざ陳情に行かれてもなかなかお会いできなかったりということがあったやにちょっと記憶しておりますけれども、今回こういったことで鳩山代表に早々にお会いできて、それから政権が代わったということで、自民党政権よりも連携という部分については期待できるかということについて率直なご感想をお伺いしたい、これが2点目。

3点目は、ちょっと余談で恐縮なのですけれども、CDを2枚、代表にお渡しされたということですけれども、そのことについてちょっと披歴いただけますでしょうか。

市長

知事とも、きのう、ねんりんピックの閉会式でお目に掛かって、あした、きょうのことですが、知事も代表と会われるというお話は聞いておりますけれども、私も行くのですという話をして、特に新幹線は大事だよねと、それから予算の組み替えのようなことが過激にされると自治体としては困るよねという話はしながら、お互いの立場でそれは話をしていきましょうということを言っておりますので、後先というふうな感覚ではなくて、やはり北海道全体、あるいは自治体の抱えている問題はそれぞれの立場で早目にお目に掛かってお話をすることが賢明だろうというふうな認識でございます。

あと、政権との意思疎通が従前と比較してどうかということから言えば、従前もいろいろな政府与党の議員の皆さん方にも何度も面会させていただいて、いろいろお話を聞いていただいたりもしておりましたけれども、内閣総理大臣とか官房長官という方には、ついどこの6年、お目に掛かったことはなかったものですから、そういう政策決定の最高責任者にはこれからお目に掛かることができるということは、それはしょっちゅうというわけではもちろんないでしょうが、さまざまな、また、そういう政策ですから、地方の話はきちんと聞かなければならないという、そういう政策を掲げて選挙を戦い、そして有権者もそれが本当だよねという思いで政権を取られるようになったわけでありますので、特に従前からの関係で、特に格段、私の個性との関係で良くなるとか悪いということではなくて、全体的に良くなるのではないかなというふうに思いますので、これは、そういう地方を大事にする、意見をちゃんと聞くのだということは非常に良くなるのではないかなと、こんなふうに思っているところであります。

CD、私の「ふるさと札幌」という曲が入ったCDと、それから「JapaneseKENPO」というCDを差し上げました。これは、鳩山さんが歌手であるということを、この間、情報で知りまして、レコードを出しているという情報に接しまして、あるいは、その「六本木男声合唱団」に参加をされたことがあるというようなことも小耳に挟んで、そのことを、実は私も歌手なのですということで、歌手仲間の話をさせていただいたということでございます。六本木男声合唱団が札幌で演奏会を初めて開くというときに、それを迎え撃つために、札幌で「男声合唱団ススキーノ」というものをつくったのですが、私もそこのメンバーとしてオンステージしたことがございまして、そういう話をしながら、このCDを聴いていただきたいということで、これはちょっとプライベートな話でありますが、そういう歌う仲間ということでお話をさせていただいたということでございます。

uhb

代表の感想は。

市長

いや、面白い、女房にも聴いてもらうというふうにお話ししておりました。

「ANA(全日本空輸)グループの丘珠空港撤退問題について(1)」

共同通信

丘珠空港の関係なのですけれども、月曜日に3回目のANAとの、A-NET(エアーニッポンネットワーク)側との協議会が開かれまして、傍聴させていただいたのですけれども、市長も報告を受けられていると思うのですが、何か、聞いている限り、行政側と民間企業との間で会話がかみ合ってこないなと、率直なそういう思いがありまして、それについて報告を受けられてどのように思われているのかという点と、あと、従前の段階で、HAC(北海道エアシステム)が出資比率を引き下げて道に引き渡すというような方針も示されているというふうに聞いておりますが、そういうのを聞くとますます丘珠空港の今後の成り行きというものが非常にもしかしたら厳しくなってくるのではないかということがあると思うのですが、その辺についてちょっとお聞かせいただけないでしょうか。

市長

7日の協議の報告も受けておりますけれども、なかなか、どうも最初のほうで地域としっかり話し合いましょうということのテーマの中に、経営状況などの具体的な数字はどうなのかとか、それを改善させるためにはどうしたらいいのかとかというふうな議論がなされることが私は約束されたというふうに思っておりました。しかし、それに資する情報提供がどうもなされずに、どうも機材だとか、空港の延長の問題とか、そちらのハードのほうの議論だけで終わってしまうという方針のように受け止められる発言が強かったようにお受けいたしますので、少し前提、一番最初に議論をしましょうといった前提の問題にいま一度立ち返って、公共交通機関としての全日空のお立場といったものを、もちろん私企業ではありますけれども、北海道の道民の足、そして北海道の経済、文化の極めて重要な、それを維持発展させるための役割を担っておられる公共交通機関としての航空会社の立場といったものをわれわれに分かりやすく、これまでの経緯も踏まえて、原点に返ってテーブルにしっかり着いていただきたいなと、こんなふうに思っているところでございます。

「ANA(全日本空輸)グループの丘珠空港撤退問題について(2)」

TVh

今の質問に関連して、さらに丘珠のことですけれども、協議については、次回はあると思いますが、それ以降という可能性も、打ち切りという可能性もあるのではないかという見方もありますけれども、まだまだ協議の場は必要だと、このようなお考えと解釈してよろしいでしょうか。

市長

もちろん、そうです。関連する空港所在地の各首長さん等々との私どもの札幌としての立場と、議論させていただきまして、その上で、各空港とも、やっぱり、丘珠が必要だということについての認識は、もちろん、網走とかは少しニュアンスが違うお話が伝わっているかと思いますが、直接、大場市長さんとお話をしても、丘珠は要らないと言っているわけじゃないということははっきりしているわけですね。ほかの地域の方々、首長さんのお話も、丘珠は絶対必要だよということではほぼ認識は一致しておりますので、そのことを振り切って、本当に全日空さんはいいんでしょうかということを、やはり、利用者の立場から申し上げなければならないというふうに思います。

ハードの面は、これは本当に国の施設ですからね、飛行場というのは。私どもとしては、最大限、その利用が、うまく運用できるようにさまざまなサポートを、騒音の緩衝帯とかをちゃんと買うとか、ということで投資をしてきたという、そういう協力の仕方をわれわれはして、それが最大限の協力の仕方であるわけです。札幌市は、空港の延長をする権限もなければ、そういう財政状況にももちろんないわけです。ですから、これは国が動いてもらわなければ、国が丘珠空港をどう位置付けるのかということについて、いろいろな航空行政のプランの中に位置付けていただくことがなければ、札幌市のせいだと言われるのは、なかなかしんどい話でもございます。

そこら辺のことをお含みおきの上、われわれができる範囲のことはしっかり要望させていただいて、議論の俎上(そじょう)を確保するということが大事だというふうに思っているところでございます。

「民主党の鳩山代表との面談について(3)」

朝日新聞

先ほどの鳩山代表の、先ほど発言を詳細に紹介していただいたのですが、それを聞いた市長は、どういう立場であるか、鳩山代表がどういう姿勢であるというふうにお考えになりましたか。

市長

地方主権についての思いは、これは非常に深いものがあるというふうに思いますので、これは必ず実現していただけると思いますし、さまざまな困難はあるけれども、それをやり遂げるのだという強い決意を感じたのは1つであります。

新幹線につきましては、これは戻ることができません、戻らないです、もとに戻してしまう、これまでの現政権のプロジェクトチームが掲げてきた経緯などを踏まえての話でありますが、そこから戻ることはできないと思っていますというふうに聞いておりますし、私は、前向きに取り組んでいただけるというふうに思っております。

千歳空港の問題については、本当に新しく情報を得たということで、それはやっぱりおかしいよねということでお話をいただいております。

旧共産圏を特に規制をしていくという姿勢について、今どき旧共産圏かねというふうな話も、そういう概念についても少し驚かれたような表情をされておりましたので、開かれた外交といったものを目指す姿勢をその中に私は感じることができたというふうに思っているところであります。

「北海道日本ハムファイターズの優勝パレードの実施について」

スポーツニッポン

スポーツの話題で1点お聞きしたいことがあるのですけれども、日本ハムファイターズさんのほうが、マジックが点灯されまして、今月中にも優勝が決まるという状況になっているのですけれども、優勝パレードのほうを現時点で市長さんのほうでは、日程とか、どういうふうにやりたいというのを考えていることがあれば教えていただきたいのですけれども、よろしくお願いします。

市長

日本シリーズで優勝した場合は当然のことでありますが、リーグ優勝をしたということであれば、それについては前向きに検討するということを、市民の皆さん方も期待をされているはずでありますし、札幌市都市景観賞というものがあります。それは、いろいろな建物だとか景観を表彰するのですけれども、日本ハムファイターズの優勝パレード風景を札幌市都市景観賞で表彰したことがございます。要するに、もう札幌の街にはファイターズの優勝パレードが既定路線として、風景として定着しているのだ、こんな意思表示をわれわれはしているものですから、これは必ずやりたいというふうに私は思っております。さまざまな経済団体、いろいろな団体の皆さん方のご協力を得ながら、優勝した場合は必ずやりたいなと、こんなふうに思っております。

日程は分かりません。

よろしくお願いします。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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