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更新日:2011年3月1日

平成21年度第8回定例市長記者会見記録

日時 2009年8月25日(火曜日)14時00分~
場所 記者会見室
記者数 16人

市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

新型インフルエンザの流行拡大について

日本ハムが5連敗を喫しまして、大変ショッキングな状態になっておりますけれども、その原因が新型インフルエンザということになりまして、非常に心配をしているところでございます。

札幌市内の小・中・高校でも、2学期が始まるや否や、白石区の小学校が臨時休校に、清田区の高校が学級閉鎖になるなど、新型インフルエンザ感染の拡大といった兆しが表れ始めておりまして、懸念していたところでございますが、けさの報道でもされておりますように、新たに小学校、高等学校を合わせて9校が学級閉鎖または学年閉鎖を行うに至りまして、札幌でも本格的な流行に入ったと考えられる状況になったところでございます。

そこで、これまで何度も市民の皆さま方に呼び掛けをしておりますけれども、うがい、手洗いですね、手洗いもかなり丁寧に、親指、中指も全部、腕も含めて手洗いをするということ、うがいをしっかりやるということ、それから、発熱、のどの痛み、せきなどの症状が出ましたら、できるだけ早く医師に診てもらうということ、また、医療機関を受診する際には、まず電話で熱があるということを伝えてから、マスクを着用して、そして医療機関に向かっていただくということ、このおおむね3点をしっかり励行していただくことをあらためてお願いをしたいというふうに思っております。

全国的には、重症例も報告をされておりますけれども、通常のインフルエンザと同様に、新型インフルエンザも、発病して早期に対応する、治療を開始すれば、ほとんどの場合に、短期間の自宅療養で回復するというふうに現在のところは報告をされておりますので、ぜひ、早く対応を取っていただくということを徹底していただきたいというふうに思います。

札幌市といたしましては、これまでもございましたように、適時、適切な周知、そして啓発に努めさせていただく、そして情報提供に努めてまいりたい、このように考えておりますので、報道機関の皆さま方におかれましても、引き続きご協力をお願い申し上げたいというふうに思います。

「ねんりんピック北海道・札幌2009」の開催について

9月5日から8日までの4日間にわたりまして、60歳以上の方を中心といたしましたスポーツと文化、健康と福祉の総合的な祭典でございます「ねんりんピック北海道・札幌2009」が開催されますので、これをご紹介させていただきます。

道内16の市と町を会場にいたしまして、21種目のスポーツ・文化の交流大会が開催されますけれども、札幌市におきましては、初日であります5日の総合開会式を皮切りにいたしまして、6日、7日と、グラウンド・ゴルフ、サッカー、剣道、水泳の4種目につきまして熱戦が繰り広げられることになっております。

開会式では、アイヌ民族の楽器であります「ムックリ」の演奏、あるいはYOSAKOIソーランの大演舞などを披露するほかに、道産品の販売コーナーや観光情報のコーナーなども設けまして、選手の皆さんあるいはご家族の皆さん方を温かくお迎えしたい、このように考えておりますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。また、6日の各競技会場では、大会を盛り上げようということで、地域色豊かなイベントが用意されているところであります。競技の応援やイベントへの参加など、多くの市民の皆さんにもご来場いただきたい、このように考えております。

このほかに、期間中は、スポーツや文化、福祉分野などの協賛イベントが市内各地で数多く催されます。健康や福祉をテーマにしたイベントやトークショーなど、幅広い年代に楽しんでいただける催しが開かれますので、ぜひ、こちらにも足を運んでいただきたいなと考えております。

札幌にいらっしゃいます選手あるいは役員等の数は約6千5百人というふうにお聞きしておりますけれども、その方々が、大会そのものはもちろんでありますけれども、札幌に対しても心に残るようなそんなすてきな思い出をたくさん持って帰っていただきたい、このように思っているところでございます。そのような気持ちの表れといたしまして、「札幌おもてなし委員会」では、子どもからお年寄りまでの市民の手書きによります歓迎メッセージというものを作成いたしまして、参加者1人1人にお渡しができると。ご宿泊になりますと、ホテルにこの手書きのウエルカムカードを設置させていただきまして、気持ちをお伝えするということにさせていただいております。

私も参加をさせていただきまして、二十数枚書かせていただきましたけれども、こういう市民の気持ちといったものを表す、そういうイベントとして、参加型の、あるいは市民総出で歓迎をしていくイベントとして成功させたいというふうに考えておりますので、ぜひ、多くの皆さま方に報道等よろしくお願い申し上げまして、関心を高め、北海道のPRあるいは札幌のPRにご協力を願いたい、こんなふうに思っているところでございます。

「さっぽろ芸文館ホール」と「市民ホール」のネーミングライツ導入について

先の会見でもお知らせをいたしましたけれども、「さっぽろ芸術文化の館ホール」、現、北海道厚生年金会館のホールでございますが、これと「札幌市民ホール」において、市の所有施設としては初めてとなりますネーミングライツを導入することといたしております。

12月1日からの導入を目指しまして、来月1日から協賛企業の募集を開始することといたしました。

ご承知のように、両施設は札幌市を代表する芸術や文化の拠点施設でございます。多くの利用者がこの施設を利用し、来場が見込まれる施設でもございます。企業の皆さま方におかれましては、これらのネーミングライツを獲得していただき、札幌における文化芸術の振興といった面での地域貢献といったものにご協力をいただくとともに、企業名あるいは商品名などを冠にする愛称名を付けることによりまして、企業のPR等に積極的にご活用いただけるのではないか、こういうふうに思っております。

札幌市といたしましては、両施設とも年額2千万円程度で3年以上の継続的なご協賛をいただくことを希望しておりますが、金額については目安でございます。高ければ高いほどありがたいというふうには考えておりますので、ぜひ、奮ってご参加をいただきたい、こんなふうに思っております。

なお、このご応募に当たって、多数ご応募いただけることを期待しておりますが、複数の場合には選定ということをしなければなりません。その際の選定基準でございますけれども、当然のことながら、協賛金額だけではなくて、付けていただいた愛称名の親しみやすさ、あるいは呼びやすさなども含めまして総合的な判断をしてまいりたい、このように考えております。

報道機関の皆さま方におかれましては、多くの企業がこの2つの施設のネーミングライツ獲得に乗り出してもらえるように、周知方、よろしくお願い申し上げたいというふうに思います。

「乗ってコ!プロジェクト」の実施について

札幌市交通局で、環境負荷の小さいエコロジーな乗り物であります地下鉄、あるいは市電を市民の皆さんにもっと利用してもらおうというようなことを推進する「乗ってコ(のってeco)!プロジェクト」というものを9月1日からスタートさせるところでございます。

このプロジェクトは、その名前が示すように、「のってeco」のecoはエコロジー、環境に優しく、そして経済的、エコノミーという利点を、さまざまな取り組みを通じて訴えていこうとするものでございます。商業施設や商店街、映画会社とタイアップをしたイベントだとか、割引特典の実施など、地下鉄、市電とエコロジーをテーマにいたしましたメッセージの募集などを、順次、展開していくこととしておるところであります。

また、市民の皆さんに、広くこのプロジェクトを知っていただき、楽しみながら参加をしていただくためにPRキャラクターも作成をしたところでございます。

キャラクター「のってこ~ず。」でございます。3匹の愉快な動物、「のってコグマ」「のってシマウマ」、そして「のってカエル」と、ちょっと、語呂があまりよろしくないかと思いますけれども、とにかく苦労しているということだけ分かっていただければありがたいのでありますが、この3つ、3頭の動物のキャラクターによりまして、今後は、テレビCM、街頭ビジョン、あるいは交通局の各種広告媒体を通じまして、彼らを活用したPR活動を行うほか、専用のホームページを開設をいたします。

プロジェクトのスタート初日には、職員が啓発用のチラシだとかエコグッズを地下鉄の駅の構内で配布をいたしまして、プロジェクトの開始をお知らせをさせていただきたいというふうに考えております。

昨年度の地下鉄の1日平均乗客数は57万2千人ということになっております。こうした取り組みを通じまして、市民の大きな財産であります、私は、この地下鉄というのは、札幌市の最大の構築物としての財産だというふうに思っているわけでありますが、この地下鉄をもっとご利用いただき、当面、1日60万人の乗客を目標として、60万人を突破するということを目指していきたいというふうに意気込んでいるところでございます。

60万人に達しますと、かなり経営が楽になってまいります。いろいろな意味合いで、エコロジー、エコノミー、さまざまな観点から、市民の皆さん方にも、環境の問題、そして経済的であるということ、さらに、市の交通局の財政等についても、これに乗ることによって、皆さまが貢献できるというようなことも含めまして、いろいろな角度から地下鉄あるいは市電といったものをご活用いただきたい、乗ることができる環境にある方には必ず利用していただきたいということを進めてまいりたいというふうに考えているところであります。

報道機関の皆さま方におかれましては、「乗ってコ!プロジェクト」の取り組みにご注目をいただき、このプロジェクトの輪が広がって、たくさんの市民に市営交通をご利用していただけますようにサポートをしていただければと、このように考えておりますので、どうかよろしくお願いを申し上げます。

配布資料

質疑内容

「衆議院議員総選挙について」

朝日新聞

衆院選のことについて、3点ほどお伺いしたいと思いますけれども、今、衆院選、選挙運動が続いておるのですが、全般的に期日前投票が増えております。札幌でも、前回の衆院選の1.5倍になっておりますが、まず、どうしてこんなに高くなっているのかというのをどういうふうに思われますかというのが1点です。

2点目は、各報道機関は世論調査を基に民主党が単独過半数を突破する見込みだと、いよいよ政権交代の可能性が高まっておるのですが、これについて市長はどう思われるかというのが2点目。

3点目は、上田市長自身、選挙の応援演説に行っておられるようですが、これまでどんな候補の応援に行かれたのか、また、これからどういう候補の応援に行かれるのかという、その辺のことをお伺いしたいと思います。

以上、3点をお願いします。

市長

衆院選につきましては、あと5日になりましたけれども、30日の投票に向けて、各党、各候補、一生懸命頑張っておられます。

期日前投票者が増えているということは大変喜ばしいことだと私は思っております。それだけ参加をしようという意欲がこの数字に表れているのかなと、そんなふうに思いますので、本当に主権者としての、これは何度もいつも言われることでありますけれども、最大の権利、それを実現するということで、民主主義の最も基本の行動でありますので、この参政権、投票権というものを無駄にされないように、投票期日30日にご都合の悪い方は、ぜひ期日前に投票をしていただきますように、要件も以前よりはずっと緩和をされておりますので、ぜひ1.5倍と言わずに2倍にも3倍にもなりますように望みたいなと、こんなふうに思います。

なぜこんなに増えたのかというのは、これは民主主義が実現等々をされていくということだというふうに思います。政権交代、あるいは政策、いろいろな意味合いでさまざまな選挙運動が行われております。そのことが、有権者を突き動かす大きな理由になったのではないかと、こんなふうに思っております。そんな意味で、立候補されている皆さま方の活動に敬意を表したいと、こんなふうに思います。

それから、世論調査で民主党が単独過半数、政権交代というふうなことが可能性として論じられているが、これについてどうかということでありますが、これは投票箱を開けてみなければ分からないなというふうに答えるしかありませんけれども、市民の皆さん方がいろいろな意味で投票活動、投票行動に出られて、あるいは、そういう状態が起こるのであれば、それはそれで変化を求めているのだなということを感じ取ればいいことではないかと、こんなふうに思います。

私としては、本当に1人1人の市民がじっくりこれだけ時間を、解散から40日という長期間、時間をちょうだいしたわけでありますので、じっくり自分で考え、そして自分の考え方をまとめ、あるいは、近隣の皆さん方、友人、知人等々と政治についてじっくり議論をする、そんな期間にしていただいて、選択をしていくということを期待したいと、こんなふうに思っております。

どんな候補の応援演説に行ったかということでありますが、ほぼ私の旧来からの友人、知人といいますか、深い関係にあった立候補者に対して、要請がある場合に応援させていただいているということでございます。今後も、あと残された時間でありますけれども、要請があれば、私の公務との兼ね合いで、その都合が付く限り応援をさせていただきたいと、こんなふうに考えているところであります。

朝日新聞

応援されている候補は、政党としては民主党だけですか。

市長

民主党に所属されている方以外からは要請はございません。

「北海道観光事業(株)に再就職した市OBへの退職金の支払いについて」

北海道新聞

けさの朝刊にも出ていたのですが、市のOBの方が退職金をもらっていたというお話なのですけれども、これは違法なのかどうなのか、4点質問したいと思います。

まず、違法性があるのかどうかという点。

それから、今後、市のコメントとしてはふさわしくないというお話が出ていましたけれども、市長はどう対応されるご予定なのか。返還を求めるのか、もし返還を求めるのであれば、会社に対してなのか、本人に対してなのか。

それから、市の出資団体というのはかなりありますけれども、ほかのケースで同様のものはあるのか。調査していらっしゃるのかどうかということとか、あと、今後、もし調べていらっしゃらないということであれば、今後、調査するご予定があるのかどうかという点。

それと、最後なのですが、支払われているとすると、取締役会を経て当然支払われるのですが、その取締役の中に確か幹部の方がいらっしゃったと思うのですけれども、その方は果たして、もう既にその要領があったと思ったのですけれども、異議を唱えられたのかどうなのかという点、それからあと、市長へ報告があったのかということですね。それから、その報告がないということであれば、ふさわしくない報酬というのは今回のことについて市長はいつお知りになったのか。それから、当時、報告がなかったということに対して、市長はどういうお考えなのか。

その大きく分けて4つ、お願いしたいと思います。

市長

北海道観光事業株式会社に関する問題で報道されている点でありますけれども、退職金が支払われているのは、これは北海道観光の社内規定の退職金規定にのっとって支払われたというふうにお聞きしておりますけれども、そのつまびらかな経過については承知をしておりませんので、当然これは調査をしなければならないというふうに思っております。

それと、札幌市の出資団体でありますが、指定団体、非指定団体というふうに分かれております。出資額が25%以上か未満かによって分けておりますけれども、北海道観光の場合は17%ということで非指定団体になってございます。

平成11年に、再就職者に関する取り扱い要綱、再就職後の取り扱い要綱というものを札幌市がこの指定団体について取り決めをさせていただいておりまして、それを指定団体には徹底するようにと、これは退職金は払わないという趣旨での規定、要綱でありますけれども、それから非指定団体についてもそれを尊重するようにという要綱が定められております。それとの関係からいいますと、抵触しているというふうに考えますけれども、その社内規定の手続きとの兼ね合いと、それから、その要綱の効力、あるいは射程距離といったものを、今、精査をしながら、慎重に調査をさせていただいているということであります。

そういう意味で、違法かどうかということについては、要綱が適法性、違法性といったこととの兼ね合いでどういう意味を持つのかということについては、若干、議論をしなければいけないことであろうというふうに思います。

もう1つは、返還を求めるかどうかということでありますけれども、これは違法であれば当然返還の対象になるでしょう。そうでなければ、違法でないにしても相当ではないという場合には、勧告なり等々ということになろうかというふうに思います。要請をすると、強く要請する等々の措置になるかもわかりません。それから、いろいろ選択肢はあると思いますけれども、そんな対応が考えられるというふうに思います。

報告があったかどうかということでありますが、市の出資者として非常勤取締役に観光局長が、当時、就任をしており、取締役会、株主総会に出席をしているということであります。そういう意味からいいまして、その当時、私に退職金についての支払い議決があったかということについてのお尋ねでありますが、私は報告は受けておりません。

それについて、報告がないことについてどうか、いつ知ったのかということであり、今回の報道があってそういう報道とのかかわりでいろいろ知ったということでございます。

それをどうするかということについては、今後の検討課題というふうに考えているところであります。

あるいは、ほかの出資団体について退職金、この要綱等々に抵触する支払いがあったかどうかについてでございますが、当然、調査をいたしますけれども、現在のところ、そのような取り扱いがなされたという事案については、現在は承知をしていないということでございます。

北海道新聞

関連の質問ですけれども、今、市長がおっしゃった返還に絡むご発言ですけれども、制度の、つまり市の要綱の違法性、適法性、あと市の要綱と社内規定との関連でというふうな視点でお話をなさったのですけれども、一方で、北海道観光、巨額の不祥事が起きていまして、その元社長が任期中に主に起こっている事件でもあったと思います。そういう意味では、元社長には監督責任、道義的責任があろうかと存じるのですけれども、その返還についてご検討なさる際にはそうした視点も考えられるということでしょうか。

市長

それは、また1つの別の問題ではありますけれども、取締役の責任ということがどの程度、今回の横領事件について及ぶかどうかについて、しっかり検討させていただくと。これは、第三者委員会で、今、内容等についても事実関係を含めて調査するということになっておりますので、それも並行的に検討させていただくということになろうかというふうに思います。

あとは、株式会社法上の法的責任の問題、あるいは道義的責任の問題等々について検討されるべきことかと、このように思います。

札幌市も、当然、株主でありますので、重大な利害関係を持っておりますので、その点については慎重に検討させていただくという方針でございます。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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