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更新日:2011年3月1日

平成19年度第7回定例市長記者会見

日時 2007年7月25日(水曜日)14時~
場所 記者会見室
記者数 17人

冒頭、市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

「『サッポロ・シティ・ジャズ2007』の開幕を受けて」

「サッポロ・シティ・ジャズ2007」が開幕をいたしまして、(7月)20日には、メーン会場でありますホワイトロック、皆さんも行かれたと思いますが、そのドーム型のテントでオープニングレセプションが行われまして、私も出席をいたしまして、生のジャズを聞きながら、道産の食品を食し、オープニングをお祝いしたところでございます。

ホワイトロックは、日本初の試みというふうに聞いておりましたので、期待するとともに、多少の心配をしておりました。ドーム型ということになりますと、なかなか音響が厳しいという問題もございますので、心配もありましたけれども、テントの中に入った瞬間、それは杞憂(きゆう)であったということが分かりまして、非常に安心をいたしました。

ジャズという非常に創造性の高い音楽のライブということであります。それとともに、ドームの中に投射された映像が混然一体となりまして、非常に幻想的な空間がそこに生まれたということで、非常に感動したところでございます。

準備には非常な困難があったというふうにお聞きしておりますが、関係者の熱意と知恵、そして工夫で、素晴らしい企画がここに実現できたということを本当にうれしく思っております。

また、運営に携わるたくさんのボランティア、250人というふうに聞いておりますが、市民ボランティアに大きな力を注いでいただきまして、この初めてのサッポロ・シティ・ジャズの成功に向けて皆さんが積極的に努力をされているという姿を見まして、札幌の素晴らしさといったものをまた1つ感得することができたのかな、こんなふうに思っているところであります。

市民の皆さん方に積極的に参加をしていただくということを心からお願い申し上げたい。そういうことが実現できるということで、この札幌の価値が1つまた高まるのではないか、そんなふうに思っているところであります。

このサッポロ・シティ・ジャズを続けていきまして、将来は日本を代表するジャズフェスティバルイベントとして国内外に発信をしていくということを目標にしていきたいというふうに思っております。

世界一のジャズフェスティバルだと言われておりますカナダ・モントリオールのジャズフェスティバルというのが非常に有名でございます。ここの集客力が200万人というふうに言われております。このシティ・ジャズもそのような発展をできることを、私どもも関心を注ぎながら、市民の皆さんと一緒に育てていきたい、こんなふうに思っておるところであります。

時あたかもというふうな感じでもございますが、先日発表されました民間の地域ブランド調査で、市町村の魅力度ナンバーワンということで、昨年に引き続き、札幌市は評価をいただきました。大変ありがたい調査結果でございまして、このシティ・ジャズといったものの取り組みも含めて、いろんなことに観光客をしっかり引き付ける、そういう魅力を発信していく力を全国の皆さん方に評価をしていただいたのだ、こんなふうに思っているところであります。観光地としての魅力づくり、市民活動の活性化、そして、さらにそのことが集客力といったものを向上させていくことにつながることを期待しているところであります。

今週末には、大通公園周辺を中心にいたしまして、市内9カ所で「パークジャズライブ」が開催されます。身近なところで音楽を楽しめるほかに、8月5日には芸術の森で、フィナーレというふうになりますが、ライブ「ノースジャムセッション」というものが行われます。大黒摩季さんとか、名だたる全国で活躍されておりますアーティストがお集まりになりまして盛大に盛り上げていただけるということでございますので、ぜひ多くの市民の皆さんにご参加をいただければありがたい、こんなふうに思っているところであります。よろしく皆さん方の報道もお願い申し上げたいというふうに思います。

「第3回国連軍縮札幌会議の開催について」

(平成19年)8月27日から29日までの3日間、札幌コンベンションセンターで国連軍縮会議が開催されることになりました。

ご承知かと思いますが、国連軍縮会議の札幌での開催はこれが3回目となります。平成9年、そして平成16年に続きまして3回目の開催ということになります。アジア・太平洋諸国を中心といたします約20カ国からの政府高官や軍縮についての専門家などが集まりまして、国際平和や安全保障などについて討議をする会議でございます。

会議はすべて同時通訳付きで行われまして、150人まで傍聴することが可能でございます。申し込みは8月11日からコールセンターで先着順に受け付けをいたしますので、ぜひ関心を持っていただきまして、多くの市民の皆さんにこの会議にご参加いただきますようにご案内を申し上げたいというふうに思います。

また、記念講演会や市民セミナーなど、国連軍縮会議を機に、国連の活動や国際平和のための取り組みというものを多くの方に知っていただくためのプログラムも多数用意いたしておりますので、皆さん方からもご案内をいただきたい、こんなふうに思っております。

とりわけ、今回は、次世代を担います若年者を対象にしたプログラムを充実させていただいております。小・中学生から寄せられました平和メッセージを展示するほか、中学生、高校生、大学生それぞれが参加できる場も用意をさせていただきました。例えば、高校生について言えば、市内や近郊の高校生十数人に、夏休みの課題といたしまして、非核兵器地帯の研究といったものをしていただきまして、グループ討議や専門家の批評を経て、国連軍縮会議の中で成果を発表していただくというようなプログラムもございます。

さらに、ボランティア活動や平和問題に積極的に取り組んでおられます女優の東ちづるさんを記念講演会の講師にお迎えするなど、より親しみやすい会議を目指しているところでございます。

それから、開会式には、被爆都市でございます広島市の秋葉市長にご参加をいただくということが決まっております。大変お忙しい日程の中でご都合を付けていただいてご出席いただきますので、十分な時間的余裕はございませんけれども、この会議に向けてのご祝辞、ごあいさつ等をいただきながら、コンベンションセンター内に、記念の植樹をしていただくというようなことも考えておりますし、3年前に札幌会議を開いた際に、ボランティアスタッフとして高校生にたくさん参加をしていただきました。私は大変感動いたしまして、そのときに参加をしていただきました84人でしたでしょうか、高校生に、秋葉市長が書かれました「報復ではなく和解を」という題名の書籍をプレゼントさせていただきました。この本を読んだ高校生、今はもう大学生になっているわけですが、この大学生の数人が秋葉市長とお話をしたいというふうなことがございまして、秋葉市長にもその旨をお伝えいたしまして、時間を都合していただきまして、秋葉市長と高校生が、今は大学生でありますが、この本を読んだ感想とか、あるいは、広島市のその後の平和への取り組みだとか、そんなことの情報交換だとか意見交換等もさせていただくというようなことも企画をしているところでございます。

多くの市民、そして道民の皆さんの参加をご期待申し上げておりますので、皆さま方にPRについて、ぜひともご協力を賜りたい、こんなふうに思っているところであります。

「『北海道新幹線スペシャルデー』について」

新幹線の札幌延伸につきましては、北海道をはじめとする関係機関と連携を図りながら、早期実現に向けて積極的に取り組んでいるところであります。

こうした活動の一環といたしまして、(平成19年)8月7日に札幌ドームで日本ハムファイターズ対楽天ゴールデンイーグルスの試合が行われますが、この試合を「北海道新幹線スペシャルデー」というふうに名前を付けさせていただきまして、PR活動をしっかりやっていきたい、こういうことを企画したことのお知らせでございます。

札幌市のほか、北海道新幹線建設促進期成会と、それから(北海道新幹線建設促進)札幌圏期成会、この3者によって主催をさせていただきます。

新幹線をデザインしたうちわを応援グッズといたしまして1万人に配布するほか、大型ビジョンでのCMだとか、小学生によりますベースランニングだとかというふうなこともやりたいというふうに思っておりますし、沿線自治体の名産品の提供を予定しております。「B・B」(ファイターズのマスコットキャラクター)が、皆さんもご存じのように、バズーカを持ってボーンと打ち上げて、客席にボールを届けておりますが、あれにナンバーを打ちまして、後で各自治体から提供されましたお土産品といいますか、特産品が当たる、こういう趣向でございまして、沿線自治体の結束と、それから取り組みに対する意欲といったものを皆さま方にも十分知っていただくというような企画でございます。

また、始球式でありますが、早期延伸への願いを込めまして、終着駅の札幌市を代表いたしまして私がボールを投げさせていただく、こういう企画になっているので、併せてご案内を申し上げたいと思います。

本拠地を北海道に移してわずか3年で日本一を勝ち取りましたファイターズの強さ、それから、その勢いといったものにあやかり、北海道新幹線の札幌延伸も、ぜひ早期に実現したい、このように思っているところでありますので、当日は、多くの市民、道民の皆さんに札幌ドームに足を運んでいただきたい、こんなふうに思っているところでございます。

「子育て支援スペース『シティサロン』の実施について」

子育て支援スペースといたしまして、「シティサロン」を実施したいということで、それのご案内でございます。

現在、全市で260ほど「子育てサロン」というものを設けております。全小学校区に最低1カ所を目標に、子育てで悩んでおられたり、ご苦労されている保護者の皆さん方にご利用いただいて、友達をつくったり、あるいは情報交換をするというようなことで、一時、お悩みを開放していく、そういう情報センターにするというようなことも狙いに、子育てサロンというものを今、これは非常に全国的にも珍しい取り組みでありますが、展開させていただいているところであります。この子育てサロンを、都心の、この札幌市の本庁舎で実施したいという取り組みでございます。

これまでは、児童会館や地域の会館などでこれを実施しているわけでありますが、札幌市のど真ん中でございます、この本庁舎でも開催をすることによりまして、札幌市の子育て支援のシンボルにしていきたいというふうに考えておりますし、親子が外出しやすい環境づくりを進めるのが狙いでございます。地域の子育てサロンへの参加に若干ためらいがあるという方にも、都心ならではの気楽さ、「子どもと一緒にデパートに出掛けて、そのついでに市役所に寄ってみようか」と、「ここでなら気楽に、いろんな情報交換ができるかな」と、こんなことができればいいなというふうに考えておりますので、ぜひご利用いただきたいというふうに考えております。

1回目は(平成19年)8月23日でございまして、基本的には、毎月第3木曜日の午前11時から午後2時まで開催をさせていただくということにしております。

そのスタッフでありますが、子育て支援アドバイザーや保育士の皆さん方に加えまして、協賛企業からもご参加をいただく予定でございます。市本庁舎の1階ロビーで実施する初回でありますが、私も皆さんと交流したい、参加をしたいというふうに考えております。

今後は、さらに都心の子育て支援の場を増やせるように、デパートだとか、あるいは大型スーパーだとか、そういう民間の施設などにもご協力をいただきまして、その場で気軽に子育てサロンに参加できるような、そんな働き掛けを今後もしていきたいなというふうに考えているところでございます。

また、お母さんばかりではなくて、父親の子育てへの参加といったものを促すために、東区と豊平区の保育・子育て支援センターにおきまして、「サンデーサロン」として、子育てサロンを日曜にも実施することといたしました。豊平区では、既に7月22日、初回を実施したところでありますが、10人の父親を含みます13組の親子が参加をいたしまして、非常に好評だったというふうにお聞きしております。

こうした場を提供することで、育児の不安や負担感といったものを軽減いたしまして、安心して子育てができる環境をつくっていきたいな、こんなふうに考えているところでございます。

先ほども申し上げましたが、札幌市内では既に約260の子育てサロンが実施をされているところであります。活発な交流が行われ、大変好評の中でこの事業が続けられておりますが、子育て家庭の皆さんには、ぜひこのような取り組みにご参加をいただいて、この札幌で安んじて子育てができるようにみんなで協力をしていきたいな、こんなふうに思っているところであります。

配布資料

「第3回国連軍縮札幌会議の開催について」(PDF:277KB)
「『北海道新幹線スペシャルデー』について」(PDF:108KB)
「子育て支援スペース『シティサロン』の実施について」(PDF:101KB)

質疑内容

「市議会議員の費用弁償に関する住民監査請求について」

北海道新聞

札幌市議に支給されております費用弁償についてです。きょう(平成19年7月25日)、監査委員のほうから請求自体を退けるという結果が出たのですけれども、その監査委員の監査結果について、まず1点、その結果についてどのようにお考えなのか。

それから、退けたものの、付言といいますか、監査委員の意見が付いておりまして、その中では、かなり辛らつなと言いますか、議員の自律的な判断で廃止を少しでも早く実施して、市民の理解が得られるよう最大限の努力を望むと、そういうふうな付言が付いているのですけれども、その付言についてもお考えをお願いできればと思います。

市長

監査の申し立てがありましたのは、要するに既払い分についての返還ということでございますが、それは、地方自治法あるいは条例上の根拠があるものであり、また、それは、議会の裁量によってできるということ、これは最高裁の判決でもございます。それを踏襲しているというふうに理解をしておりますので、その結果については、私は妥当な判断であるというふうに考えております。

付言でございますが、これは、従前、私もこの場でもお話し申し上げておりますが、市民の理解を得るということは非常に大事なことでございます。その意味で、今現在、議会改革検討委員会のほうで非常に積極的な議論が展開されているというふうにお聞きをいたしております。

なるべく早く、この付言で述べられておりますように、市民の納得がいく方向をしっかり実現するように努力していただきたい、そして、それをしっかり私も注目をさせていただきたいと、このように考えております。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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