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更新日:2011年3月1日

平成19年度第5回定例市長記者会見

日時 2007年6月21日(木曜日)14時~
場所 記者会見室
記者数 18人

冒頭、市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

「札幌コンサートホール『Kitara』の開館10周年について」

札幌コンサートホール「Kitara」が来月(平成19年7月)の4日、開館10周年という記念すべき日を迎えることになりました。

これまでKitaraを本当にこよなく愛していただきましたたくさんの皆さまに、応援してくださった市民の皆さま方に、心から感謝申し上げたい。そしてまた、さまざまな意味で、スポンサーになっていただいた方々に対してもあらためて感謝を申し上げたいと、このように思います。

Kitaraは、札幌が誇ります「音楽の殿堂」というふうに言って差し支えないというふうに思います。平成9年の開館以来、昨年末までに延べ340万人の方々をお迎えいたしまして、感動的な演奏会を繰り広げてきたということでございます。
大ホールの利用率をちょっと調べてみますと、この3年間だけでも81%から85%と、ほとんど完璧に使いこなされているというふうに言えるぐらい利用頻度の高い施設ということになりました。それだけ、札幌の市民、北海道民がこの札幌コンサートホール「Kitara」で素晴らしい演奏を聴く機会に恵まれる、こういうふうな役割を担うことができたというふうに考えているところであります。

「美しい響きのホールで音楽を楽しみたい」「身近に音楽を感じたい」という多くの市民の皆さまの思いや、その活動の結晶でありますKitaraが、この札幌に音楽という文化を着実に根付かせているということがございまして、大変うれしく思っているところでございます。

また、どういうわけか、年月を重ねますと、ホールというのは響きの深みが出てくるというふうに言われております。私はそこまでなかなか分かりませんけれども、いい音が壁だとか床だとか、そういったものに、何と言うのでしょうね、吸い付いて、よりいい音が出る、こういうふうに音楽の専門家は言われます。そう言われてみればそうかなというふうに思いますけれども、素晴らしい音楽をここで演奏することができるということで、演奏家の皆さん方からの高い評価を得ておりまして、「Kitaraで音楽を奏でたい」というふうに世界中の演奏家にあまねくその評価が広がっておりまして、これらの皆さま方においでいただける、そういうチャンスにも恵まれているわけであります。

もう1つ、「パシフィック・ミュージック・フェスティバル」このPMFとの関係でも、ここでハーモニーが奏でられまして、札幌を「国際音楽都市」というふうに育ててくれたのもこのKitaraの功績ではないか、このように考えているところでございます。
来月4日、これはバースデーコンサートということになりますが、Kitaraの10歳の誕生日を記念いたしましたコンサートが開催されます。札幌交響楽団やPMFオーケストラ・メンバー、そして、札幌ゆかりのソリストの方々をお迎えいたしまして、Kitaraならではのコンサートとなるのでありまして、ぜひ多くの皆さんにご鑑賞いただきたいと、このように思っております。そして、Kitaraの10周年を皆さんでお祝いしていただければありがたく思うところでございます。

また、来月7日には第18回ということになりますけれども、PMFが開催をされます。さらに、21日からは「サッポロ・シティ・ジャズ」が開幕をされます。前回(6月8日の記者会見)お知らせをいたしましたけれども、サッポロ・シティ・ジャズ、これが21日から8月5日まで、16日間開かれるということになっております。

札幌の夏が音楽で満たされる、そういうシーズンを迎えることになります。ぜひ、この機会に、より多くの市民の皆さんに音楽に触れていただき、お楽しみいただきたい、このようにご案内申し上げたいと思います。

「札幌市産業振興センターへの『中小企業経営相談室』の開設について」

財団法人さっぽろ産業振興財団におきましては、中小企業支援事業を拡充し、来月(平成19年7月)の10日から、東札幌にございます札幌市産業振興センターの中に「中小企業経営相談室」を開設させていただきます。これは、現在、市役所のすぐ向かいの経済センタービルの中にございます中小企業支援センターで受け付けております経営に関する相談業務でございますが、これを産業振興センターでも受けられるというふうにすることでございます。従来、この経済センタービルの1カ所だけでありましたが、それを2拠点化するということでございまして、豊平川を挟みまして東側で活動されております中小企業者や創業予定者の利便性の向上に役に立つのではないか、こんなふうに思っているところであります。

中小企業相談室では、8月から、平日なかなかご相談においでになれない方向けに、「中小企業サンデー経営相談会」も開催することとしております。日曜日でもご利用いただけるというサービスを8月から展開をさせていただくということでございます。

それから、この中小企業を支援するための新たな取り組みも始めさせていただくことにいたしております。

平成17年度から実施しております中小企業登録アドバイザー事業というのがございまして、中小企業の皆さま方が経営だとか、いろいろなマーケティングだとか、いろいろなことでお悩みの方々に対して、経験豊富なアドバイザーがお邪魔をいたしまして、実際に経営者の皆さん方と一緒に経営分析をしたり、あるいはご指導をさせていただく、アドバイスを、助言をさせていただく、こういう制度でございます。これまで2年間、17年、18年やってまいりましたが、大変評価が高くございまして、現在、このアドバイザーとして登録をしている方が44人おられますが、このうち約7割の方が55歳以上の企業の退職者という方々で占められておりまして、団塊の世代のパワーを中小企業のアドバイスというふうなことで元気づける、そういうことに役立てる、そういう活動にしているところであります。

このアドバイザー、これまでは1人でやっておりましたけれども、これからは、ニーズに応じて、応援隊というものをつくりまして、複数人でこのアドバイスをするということにさせていただいております。これを「中小企業元気応援隊」というふうに言っておりますけれども、初日、1人で診断をさせていただいて、そして、そのニーズをつかまえて、複数で次回はその事業所にお伺いいたしまして、多面的なアドバイスをさせていただく、こういうことでございます。中小企業元気応援隊、ぜひ多くの中小企業の皆さま方にご利用いただきたい、このように思っているところでございます。

それから、一定地域の職種別の店舗数などの商業統計データ、あるいは人口データなどを提供させていただいて、経営戦略だとか起業に活用していただくシステムであります「出店くん」という事業をやっておりますが、これも非常に評判が良くて、より使いやすいものに大幅にリニューアルをさせていただきました。これについても、ぜひ、たくさんの方々にご利用いただきたい、ご相談いただきたいというふうに思います。

いわゆる「マーケティングデータサービス」というふうになると思いますが、非常に好評でございまして、昨年度はご利用いただいたのは205件でありましたけれども、ことしは、まだ2カ月しかたっておりませんけれども、既に昨年の倍以上の460件の利用がございました。

ぜひ、使い勝手の良くなりました「出店くん」、これもご利用いただければというふうに考えております。

札幌市にとりましては、中小企業の活性化こそが足腰の強い「元気な経済都市」となるための原動力でございますので、その要であるということで、このさっぽろ産業振興財団の活動もさらにバラエティーに富み、かつ、活動の厚みを増していかなければならない、こういう考え方で取り組んでおりますので、ぜひとも皆さま方の広報をしっかりお願いさせていただいて、そして多くの皆さまにご利用いただきたい、このように考えているところでございます。

「『出前トーク』の実施について」

来月(平成19年7月)の1日から、札幌市の局長・部長職が地域の市民の皆さん方の集会だとか集まりに直接出向きまして、防犯の問題だとか、あるいは福祉の問題、さまざまなまちづくりに関する諸問題、こういった課題について市民の皆さんと直接意見交換させていただく、こういう「出前トーク」というものを実施しようというふうに考えております。

私がこれまで4年間行ってまいりました「タウントーク」というのがございます。市長が直接各地に出向きまして市民の皆さま方と対話をしていくということをこれまでやってまいりましたけれども、これを、局長あるいは部長職にある者、こういう方々も市民の皆さん方のリクエストに応じて実施していきたい、出前トークというものをやっていきたい、このように考えております。

「市民が主役のまちづくり」を進めるためには、一番変わらなければならないのは市職員だというふうに私は思っております。普段、市民と直接対話をする機会の少ない局長さんや、あるいは部長さんが積極的に市役所の外に出向いて、直接、市政の問題について市民の皆さんと意見交換をさせていただく、情報提供をさせていただく、そして、市民の声を肌で感じていくということがこれからの市役所改革の上でも、そして市民自治を進める上でも非常に大きな意味を持つだろう、こういうふうに考えてこれを実施するわけでございます。

対象は、おおむね10人以上の方々が参加をする団体だとか、あるいはグループの皆さん方としたいというふうに考えております。時間は1時間から1時間半程度の集会とさせていただきたい。そして、土・日、あるいは祝祭日も可能というふうに予定をさせていただいております。テーマは、市政に関することで自由に設定していただいて結構でございます。こういうことでございます。

市民の皆さんに情報を提供する、あるいは説明責任を尽くすということと、それから、その場に臨んで市民の皆さん方の直接の声を聴く、そういうことを市の幹部が実践をして、そこで市民ニーズに合った市の施策をこれから練っていく、その参考にもさせていただく、こんなつもりでございますので、ぜひご利用をいただきたい、このように思います。

「『ミニまち』(さっぽろのまちがわかる小さな本)の発行について」

平成17年4月に発行いたしまして、非常に好評をいただいております、まちづくりに役立つ都市計画の本「まち本」に続きまして、このたび、子ども向けの小冊子「ミニまち」を作製させていただきました。

「まち本」は、何度も宣伝させていただいておりますが、都市計画法という非常に難解な法律がございますが、それを非常に分かりやすく書いた、解説をした本でありますが、非常に分かりいいということで、札幌市民はもとより、ほかの市町村からも、本州のほうからも送ってほしいというようなリクエストがございました。現在、約3万部、これが出回っているところであります。これをさらに分かりやすく、子どもに興味を持っていただけるように、「ミニまち」というものを作製させていただいたわけであります。

これは、子どもたちが都市計画の仕組み、あるいは都市景観について楽しく学ぶことができるように、親しみやすいキャラクターによる会話形式を中心に構成したものであります。イラストや写真を多用させていただきまして、パラパラと見ると、パラパラ漫画と言うのでしょうか、というものも工夫をいたしまして、子どもたちが手に取って、札幌のこと、街で暮らすというのはどういうことなのか、「『自分の土地だからどんなことをやってもいいのだぞ』ということには、なかなかいかないのだよ」という約束事、大都会で生活をするというときに守らなければならないルール、そういったものを小さいころから学習していただきたい、こんな狙いで、都市計画に関する情報、そして、この街の歴史、そういったものを学んでいただきたいということで作ったものであります。

これは、編集会議で市の職員が非常に努力をいたしまして、どうやったら分かっていただけるだろうかということで工夫に工夫を重ねまして、漫画を描いてみたり、「にわか漫画家」になったつもりで絵解きをしていくというような努力もしながらやったものでございます。短いせりふ1つも議論を重ねまして、丁寧に丁寧に分かりやすく、楽しさといったものを徹底的に追求した、あるいは、こだわったものでございます。

また、市内の幌北小学校の6年生をはじめ、市内小学校の総合学習の担当の先生や子どもたち、そして、多くの市民の皆さん方にも、「ミニまち」の素案の段階から情報を提供させていただきまして、意見をちょうだいして、ご協力をいただいて、こういうものが出来上がったということでございます。

「ミニまち講座」や「まちなみルール体験講座」など、小学生が楽しんで都市計画や都市景観などについて学べるようにメニューも用意をしてあるところでございます。

小学校の授業や地域の集まりなどで「ミニまち」を積極的にご活用いただきまして、将来のまちづくりを担う子どもたちが、自分たちの住むこの札幌の街に関心を持つきっかけになればありがたい、こういうふうに考えているところでございます。

札幌市役所は本当にたくさんのパンフレットを作っておりますが、これは、私が4年前から「自分たちのやっている仕事を市民の皆さま方にしっかり伝える努力をしようじゃないか」ということを提起させていただきまして、「さっぽろのおサイフ」という財政の問題について一番初めに手を付けて、分かりやすい財政ということで提供させていただきましたけれども、もうかなりの種類が出ております。さまざまな仕事をやっている職員が、自分たちの仕事が、いかに市民の皆さん方と密着している仕事なのかということを、自分たち自身も理解を深め、そして市民の皆さん方にもご理解をいただく、そのことによってまちづくりをみんなでやっていこう、こんな姿勢を募っていくといいますか、ということを目的とした事業でございます。

これも1つの成果物でございますので、ぜひ見てやっていただいて、ご批判等もあればお伝えいただければ大変ありがたいというふうに思っているところでございます。

「清田区廃棄物多量放置現場における現地調査の結果について」

既に、これは本当に不名誉なことでありますが、全国区の話題になってしまいました。「なぜここまで放置しておいたのか」というふうなご批判をたくさんちょうだいする中で、札幌市職員も、これは本当にもうこれ以上放置できないという、かなりの覚悟を持って、この清田の廃棄物の多量放置を解決すべく、この間、努力をしてまいりました。ご承知のように、また、皆さまにご案内申し上げましたように、(平成19年)5月31日を期限に「撤去せよ」という命令を出していたところでありますが、残念ながら、撤去の状態には至っておりません。その後の調査、今月(6月)6日に撤去状況を確認するための現地調査を行ったところでありますが、このたび、その結果がまとまりましたので、ご報告をさせていただきたいというふうに思います。

昨年5月の調査時と比較をいたしますと、約60トンの廃棄物が撤去されているということが確認されました。60トンと大変多いように見えますけれども、しかし、残っているのが約550トンというわけでありますので、現状としてはさほど変わった状況にはないというふうに言うことができると思います。

その中で減少したのは、主に鉄くずや廃バッテリーのような売却可能なものがほとんどでございまして、明らかな廃棄物というふうに見られるものについては、状況は大きく変わっていない、こんな状況にあるわけであります。

札幌市といたしましては、5月25日の定例記者会見の席でも「不法投棄撲滅緊急宣言」といったものを公にさせていただきました。強い姿勢で臨む決意を表明しているところでありますので、本件につきましても、関係機関と協議をしながら、放置者本人の責任を今後しっかり追及していきたい、そして解決に向けて努力をしていきたい、このように考えているところであります。

配布資料

質疑内容

「市議会議員の費用弁償について」

北海道新聞

大まかに1点、ちょっとやりとりがあるかもしれませんが、市議会が、市議が登院時に支給しています費用弁償について、市内の女性が住民監査請求を行いました。市長に対しては、支出、予算執行の責任者として市長に対しても返還をということで出しているのですけれども、まず、それについてご感想をお聞かせください。

それと、現状、市議会で支給している費用弁償の制度そのものについてのお考えもお聞かせいただきたいと思います。条例、法律上、位置付けがあいまいであることに対してどうお考えかということ、また、そのこともテーマに市議会各会派で改革検討委員会に諮り、協議も行われているのですけれども、そこでの取り組みについてもご感想をお聞かせください。

以上3点、お願いします。

市長

市議会議員に対する費用弁償の問題についてでありますが、まだ監査請求の請求書を見ておりませんので、よく、そのことについてのコメントはなかなかできないわけでありますが、新聞報道によりますと、「これまでの支給したものについて返還させろ」と、こういうふうなご趣旨だというふうにお聞きいたしております。

もし、その通りだとすれば、それは、私はこれまで支給してきた根拠が、地方自治法、さらには札幌市の条例で支給することというふうになされてはいますので、それに支給そのものが違法かつ不当であるということにはならないというふうに私は考えますし、これは最高裁の判例もご承知のようにありますので、そのような、実質、費用弁償そのものがいけないということは、裁判所の判断によれば、議会の裁量的な決定といいますか、ということで条例化をされているものについては違法とは言えないという判断が既になされているという経過がございますので。多分、もしその請求の趣旨がそういうことであれば、その請求には応じかねるというふうに言わなければならないというふうに思います。

制度そのものをどう考えるかということについてのご質問でございますが、これは、地方自治法、さらに条例という形で費用弁償といったものがなされることが定められた歴史的な経緯、制定されたときの事情といったものがあるのだろうというふうに思います。その事情が今日に妥当するかどうかということについての検証をしっかりしていかなければいけない、こんなふうに私は思います。その上で、このまま維持するのが妥当かどうかということの判断をしていかなければならないというふうに考えます。

そういう意味合いで、議会のほうでも検討が重ねられているというふうにお聞きいたしております。さらに、直近で言えば、1日当たりの費用弁償が1万2500円でしたか、それを1万円に切り下げるというふうな活動もされているわけであります。このことについて、ほかの自治体の動向等から見て、あるいは市民の皆さん方の評価といったものがなかなか厳しいものがあるように私も感じているところであります。

従いまして、私といたしましては、市民の皆さま方の考え方、感じ方、そういったものをベースにいたしまして、しっかり市議会のほうでご検討をいただくよう要請したいというふうに思います。しかも、そんなに時間をかけずに、なるべく早く結論を出していただけるように、できれば年内くらいに解決できるようにお願いできればというふうに思います。

「特別養護老人ホーム『ルミエール』への今後の対応について」

北海道新聞

先日、札幌市の特養の「ルミエール」の問題で、札幌地域労組が地裁判決を受けて、ルミエールで虐待があったという判決を基に、札幌市に厳しい対応を求める申し入れ書を出しましたけれども、これを受けて、札幌市として今後どういうような対応で臨むのか、そのお考えをお聞かせいただきたいのですけれども。

市長

昨日(平成19年6月20日)、申し入れを受けたという報告を受けております。また、地裁判決が事実認定として虐待があったということを明快に認めたということも承知をいたしているところであります。

私どもも、内部告発がありまして、相当程度調査をいたしまして、その疑いありということで、改善をしてほしいという命令を出させていただいたという経過がございます。

その上で、事実認定を裁判所の司法的な追及の中でされたということは、さらに一歩進めた判断がなされたと、公的になされたというふうに思いますので、私どもも、その判決について重大に受け止めざるを得ません。

ただ、控訴をされておりますので、確定したというわけではありませんので、裁判所のこれからの判断についてさらに注目をしていきたいというふうに思いますが、かなりの事実調べをした上での司法的な裁判手続きの中で認定した事実でありますので、私は、そういうことの疑いがかなり強まったということを基に、改善、あるいは再発防止のための強い指導といったことは今後も進めてまいりたい、このように考えております。

「遊具の安全確保に向けた取り組みについて」

北海道新聞

先日、市営住宅の広場内でのスプリング遊具ならびに、札幌市内の豊平区の公園で同じくスプリング遊具が破損して、けが人は幸いいなかったにせよ、現在、札幌市のほうでもその調査を行っていると思うのですが、スプリング遊具だけではなくて、札幌市として、その遊具全体の点検、見直しなど、そういった安全面を考慮した今後の市の対応をどのようになされるのか、お伺いしたいと思います。

市長

前回(平成19年6月8日の記者会見)のご質問の際に、公表時期が少し遅れたということでご批判をちょうだいしたことについて、こういうのは、その場だけではなくて、いろいろなところに起こり得ることなので、早く公表しなければならない、こういうふうなことを申し上げました。

それとの関連で、札幌市が管理をしております遊具について、すべてのものについてしっかり対応して点検する、一斉点検をするということをやっておりまして、6月14日までに公園の職員一斉点検がほぼ終了をしているところでございます。また、引き続き、専門業者による点検も行う予定であります。再発、あるいは危ないものについては一定程度の情報をわれわれは入手をしているというふうに考えております。

そこで、2つ、同じようなスプリングの事故がありましたけれども、これも機種が違いまして、同一には原因を特定することはできないということのようでもございます。専門業者に原因についてのしっかりした調査と、その情報の公開といったものを、今求めているところであります。

いずれにしても、事故が起きてからでは相済まないことでありますので、慎重に事を運んでいきたいと、このように考えております。

「清田区内に放置されている多量の廃棄物への対応について(1)」

NHK

清田のごみの問題なのですが、今後の対応のところで、「本人の責任を追及する」ということなのですが、これは具体的にどういうことかということと、もし刑事告発ということであれば、その時期的なもの、それと行政代執行という可能性があるのかどうか、今の段階で、お願いします。

市長

「いろいろな法的な関係機関との協議の上」というふうに先ほど申し上げましたけれども、基本的には、命令に従っていただけないわけでありますので、刑事的な告訴といったことも含めて詰めていきたいというふうに考えておりますし、それがあったとしても現状を回復することができないということは極めて環境にとってよろしくないというふうに考えておりますので、行政代執行ということも視野に入れて。前回(平成19年6月8日の記者会見)、かなりの多額のお金が掛かるということで、市民的な理解を得られるかどうかという視点で少しちゅうちょする旨、申し上げておりましたけれども、制度としてバックアップしていただける基金が存在するというようなことも、あるいは、その適用を視野に入れて進めてもかなりいいのではないかというふうな情報もございまして、代執行等も前向きに検討させていただくと、こういうふうに考えているところであります。

NHK

では、その基金というのはどういうものなのでしょうか。

市長

「産業廃棄物適正処理推進センター基金」というものがあるのだそうであります。そこで処理費用の4分の3を補助していただけるという制度があるということが分かりまして、これがすっぽり適用できるかどうかということも含めて、今、検討を重ねさせていただいているということでございます。

「清田区内に放置されている多量の廃棄物への対応について(2)」

HBC

同じくごみ問題なのですけれども、4分の3が基金の適用をされた場合に、残りの4分の1はやっぱり市の負担ということになる可能性が大きいのでしょうか。

市長

基本的にはそういうふうになるというふうに思いますが、これもまだ、どういう枠組みで、ほかの支援の制度というものもある可能性がありますので、しっかり、もう少し、今ここでは論じられない内部的な調整、調査もしなければならない状況でございますので、なるべく市民の皆さん方の税金の負担にならないような最善の方法を、いろいろな角度から調査をし、そして進めてまいりたい、こういうふうに考えているということであります。

「清田区内に放置されている多量の廃棄物への対応について(3)」

HTB

その結論は、いつごろをめどに考えていらっしゃいますか。

市長

これも、相手のあることでありますけれども、長らくこの問題を放置することはできないという状況にありますので、雪が降る前までにはこの状況を解決できるように、最大限、努力をしていきたい、こういうふうに思っております。

「『出前トーク』について」

北海道新聞

「出前トーク」についてなのですけれども、従前も、1期目も「出前講座」がありましたよね。あれとの相違点という部分で整理しますと、出前講座は課長・係長さんレベルが行かれると。それに対して、今回、出前トークというのは局長・部長を派遣すると、その大きな違いがあるということですか。

市長

そうです。

まさに幹部といいますか、皆さん(一般の)職員からずっと頑張ってきた方々が局長、そして部長職に就いておられるわけですが、若いころは「直接、市民の皆さん方と一緒に」ということであったと思いますが、だんだんキャリアを積むに従って、直接、市民の皆さん方からはなかなか接触しない仕事に就かれている状況があるというふうに思いますので、そういう方々もしっかり市民との接触、意思疎通といったものができるように頑張っていきたい、こういうふうに考えているところであります。

「遊具の事故を受けての対応について」

毎日新聞

スプリング遊具で、みどりの推進部が都市公園を管理していて、住宅管理公社のほうが市営住宅の遊び場にある遊具を管理していて、それで、先ほど市長がおっしゃったように、2種類のタイプがあって、清田の住宅のほうで折れたスプリング遊具は1人乗り用で、その1人乗り用のものは住宅管理公社のほうではすぐに使用禁止にしているのですけれども、片や、みどりの推進部の普通の都市公園のほうでは禁止にはなっていないという、これは、同じ市として対応がさまざまで非常に奇異に思えるのですけれども、この辺、どのようにお考えになっているのでしょうか。

市長

これは、私の方で、一応、危険性についての認定を各担当部署でやっているという報告は受けておりますけれども、対応にずれが、ご指摘のようなことがあったとすれば、統一した方がよろしいのではないか、そういうふうに思いますので、ちょっと調整させていただきたいというふうに思います。

「東京都渋谷区の温泉施設における爆発事故を受けての札幌市の対応について」

uhb

先日、東京渋谷区の温泉施設で爆発事故がございました。
札幌市内もくみ上げ式の温泉施設がかなりたくさんございますが、事故についてのご感想と、また、きょう(平成19年6月21日)保健所と消防局ですか、市内の調査を始めましたけれども、今後の方針についてお聞かせください。

市長

本当にお気の毒な事故が起きて、お亡くなりなった方は北海道出身の方だというふうにお聞きしておりますので、本当に心からお悔やみを申し上げたいというふうに思います。

ああいうことが起こるということについて、くみ上げをする際のガスと湧出物の分離の装置が完璧に稼働しているか、あるいは、ガスを逃がす条件がちゃんと整っているかどうかということが問題点だというふうにお聞きいたしております。
原因をしっかり把握し、そして、それに対応するということが再発防止の一番大事な点だというふうに思いますので、直ちに保健所と消防局のほうで緊急点検ということで現在やっておりますので、そこでのデータ、情報をキャッチしまして、今後の対応を決めさせていただくというふうに思っているところであります。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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