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更新日:2011年3月1日

平成17年度第16回定例市長記者会見

日時 2006年1月4日(水曜日)10時5分~
場所 記者会見室
記者数 17人

冒頭、市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

「年頭に当たって」

札幌市政の遂行は、メディアの皆さま方のご協力なしにはあり得ないことでございます。ぜひ市民の1人1人に市政に関心を持っていただき、参加をする糸口を、そして、正しい批判をちょうだいする、評価をちょうだいするための情報を、しっかり市民の皆さん方にお届けいただくということを、私たち執行部一同、皆さま方に心からお願い申し上げ、ことし1年、どうか本当に健全な位置関係に立った上でお付き合いをいただきたいと、このようにお願いを申し上げたいというふうに思います。

ことしの私どもの目標といったものについて、先ほども市職員の皆さん方にお伝えをさせていただいたところでございますけれども、任期最後の年度を迎える年の幕開けでございます。私たちが市民の皆さま方にお約束をしたそのことを仕上げていく、そういう年でもございますので、われわれも緊張して、しっかりやらなければならないという思いで、今、ここに立たせていただいているところでございます。

市政の執行方針として掲げております「さっぽろ元気ビジョン」の仕上げの年でもございますので、今までの取り組みの成果といったものを市民の皆さま方にしっかり実感をしていただく、そして、それが共感へと変わっていくというふうな、そんなまちづくり、年にしていきたいというふうに考えているところであります。

そんな中で、将来のまちづくりといったものを見据えて、市民の皆さんとともに議論をし、そして検討を進めている事業や制度について具体化していく、そんな大切な年であるというふうに考えております。

その幾つかをご紹介申し上げたいと思いますが、まずは、皆さん方からも年末からずっとご関心を寄せていただいております、夏季オリンピックの誘致の問題がございます。市民アンケートの結果なども踏まえまして、2月には札幌市としての態度を決定していきたいと、このように考えております。日本で最もオリンピックというものについての素晴らしさ、あるいはまちづくりにおける役割の重大さといったものについて理解をしているのは札幌市民ではなかろうかと、このように思うわけでありますが、その将来の札幌のまちづくり、そして子どもたちの未来というものを考えて、そこで責任ある判断をしていきたいと、このように考えております。

次に、1月後に迫っております、さっぽろ雪まつりでございます。ことしは、サッポロさとらんどが新会場となりまして初めての開催でございます。さとらんど会場は「遊びと体験と食・交流」といったものをテーマに、市民の皆さんの手作りの企画といったものを加えまして、さまざまな雪遊びを発信していく場として、ことしの雪まつりが、市民の皆さんはもちろん、観光客の皆さん方にとっても満足していただける、そんなお祭りになるように準備を進めさせていただいているところであります。

4月には、いよいよ札幌市立大学が開学をいたします。推薦入試の応募が既に定員の4倍以上も寄せられているなど、デザインと看護といった2つを視点に置いた新たな分野に対する注目度というものが非常に高まっているということで、大変喜ばしいことだというふうに考えております。ここで研究をし、そして教育をし、その教育を受けた人材がこの地域の発展を担う、そういう人材になっていけるように、あるいは、新たな産業を興していく、担うことができる、そんな人材が育つことを、私どもは本当に期待しているところでもございます。

そして、昨年(平成17年)2月に存続を決めました路面電車の問題がございます。現在、「さっぽろを元気にする路面電車検討会議」の中で、札幌の街や市民が元気になる、そういう道具として、路線のループ化や延長なども含めて検討をされているところでございます。この会議の結論を踏まえまして、今年度中に具体的な方針、方策といったものをまとめていく所存でございます。

また、ことしは、まちづくりの主役であります市民にかかわる基本的な理念、ルールといったものを形にする年でもございます。

1つは、市政運営の根本でございます市民自治の枠組みといったものを定める、自治体の憲法というべき「自治基本条例」、もう1つは、市民の主体的な活動を支援する「市民活動促進条例」、そして、これからの市民自治の担い手であります子どもたち、この子どもたちが権利主体だということを明確にし、まちづくりの主体になっていく子どもたちを育てていこうというふうな視点から「子どもの権利条例」といったものも考えていきたいと。この3つの条例を何とか仕上げていきたいと、このように考えております。

これらの事業や制度というものが形になっていく過程では、市民の皆さんへ徹底した情報提供をさせていただき、市民会議やフォーラムあるいはアンケートなど、多様な市民参加の機会を通じまして形成されてきた幅広い議論の積み重ねの上に、こういうものを整理していくということを期待しているところであります。

また、本日の添付資料にも「青葉まちづくりセンター」の事業について紹介をさせていただいているところでありますけれども、連絡所を改編いたしまして、まちづくりセンターとなりました。このまちづくりセンターを拠点に、市内の各地域で数多くの地域住民が主体となった活動が芽吹き、花開き始めているという認識を持っております。

「まちづくりは人づくり」というふうに言いますけれども、このような市民自治を1つ1つ実践していくことによりまして、私が施政方針として目標といたしております「市民の力みなぎる、文化と誇りあふれる街」札幌というものが実現に近付いていくと、このように確信を持っているところでございます。

今後についても、札幌市を取り巻く経済情勢というのは、引き続き大変な、厳しい状況が予想されているところでもあります。さらに、国の三位一体の改革だとか少子高齢社会といったものが急速な形で迫っていると。そして、人口減少という重大な問題にも対応をしていかなければなりません。市政を進める上で、困難な課題は山積をしていると言っても過言ではないというふうに思います。

このようなときであるからこそ、将来の札幌の姿をしっかり描きながら、まちづくりのありようというものを、市民の皆さんと共に考え、共に悩み、そして共に行動していく、こういうふうなことがますます重要になってくるのだと思うところであります。

ことしも、ずっと私が続けてまいりました「タウントーク」だとか「市長と“おしゃべり”しませんか」というような気楽な企画などを含め、直接市民の皆さんと対話をし、語り掛け、そして生の声をお聞きすることによりまして、しっかりとこういう企画を続け、市民への積極的な情報提供と徹底した議論をさせていただき、市役所を挙げて、心して市政に取り組んでまいりたいと、このように考えております。

加えまして、市民から信頼される市役所を目指し、市役所改革や出資団体の改革の問題についても、手綱を緩めることなく着実に進めていく所存でございます。

「この街が自分の街だ」「札幌市民で良かったな」と1人1人の市民が思え、自分の街に誇りが持てるよう、そして、札幌が元気あふれる街になるように、ことし1年、職員と一丸となって取り組んでまいりますので、報道機関の皆さまにおかれましても、札幌市のまちづくりの応援団として、忌憚(きたん)のないご意見を、ぜひお寄せいただきたいと、このようにお願いを申し上げたいと思います。

なお、お手元に、ことし予定しておりますイベントだとかオープン予定の施設などについての資料をお配りしておりますので、私からの説明は省略させていただきますけれども、詳細につきまして各担当にお問い合わせをいただければありがたいというふうに思います。

「平成18年度予算編成の基本的な考え方について」

昨年(平成17年)10月に予算編成方針を発表いたしまして、11月には各局の予算要求の状況を分かりやすくまとめて公開をさせていただきますとともに、市民の皆さんからご意見を今ちょうだいしているところでございます。
現在は、市民の皆さんをはじめ、各方面からいただいた意見あるいはご要望を勘案するとともに、国の予算案の影響などを整理しながら、財政局で編成作業を進めているところでございます。

国におきましては、あらゆる分野での歳出を引き続き徹底的に削減し、一般歳出の規模を2年連続で減額するということなど、財政健全化の取り組みを進めておりますけれども、札幌市は、景気回復のテンポが全国よりも遅れているということなどもありまして、国にも増して財政構造の改革をしっかりと進めていく必要があるというふうに基本的な認識を持っているところでございます。

また、平成18年度予算は、私の任期における最後の本格的な予算の編成ということになりますので、「新まちづくり計画」「市民自治推進プラン」そして「市役所改革プラン」から成ります「さっぽろ元気プラン」を着実に進めることが第一でございます。

それに加えて、タウントークなどで市民の皆さまから直接お伺いいたしました貴重なご意見を参考にして、各局に対して事業の補強を検討するように指示をしているところでございます。今後の予算査定を通じて、検討内容の熟度を見ながら、事業化についての判断をしてまいりたいと、このように考えております。

若干、その例を申し上げておきますならば、1つは、障がいのある方から切実な要望が寄せられております、授産施設などで作られた製品を販売する店舗を都心部に設置するというような事業を考えているところであります。

あるいは、高齢者の社会貢献、社会参加につながる生きがい活動への支援、「はつらつシニアサポート事業」というふうに言っておりますが、これをさらに充実・発展させていくことが必要であると、このように考えております。

また、少子化が一層進んでおります札幌市におきまして、札幌の未来を担う子どものために、保育所の待機児童解消に向けた定員増だとか、特別な教育的支援が必要な児童を適切に指導するための小学校への支援について開始をしてまいりたい、このように思います。

昨年初めて開催いたしまして、市内の至るところで演劇だとか音楽あるいは美術など、さまざまなイベントが繰り広げられました「さっぽろアートステージ」ですが、ことしは、さらに魅力的な催しを加えることや、開業20周年を迎えます芸術の森の魅力を再発見しようということなどに取り組んでまいりたいと、このように思います。

そして、2007年2月には、いよいよFISノルディックスキー世界選手権札幌大会が開催されますので、大会運営はもちろん、札幌の街中で大会を盛り上げていくための仕掛けといったものを検討しているところであります。

市政運営の重要なキーワードとしております「連携」についてでございますが、ことしは、北海道と一体となってJR札幌駅内に「観光と食」の連携施設を整備していきたいということ、これはライラックパセオと北海道観光物産センターを合わせた施設をつくるということであります。また、市内企業や札幌市の出資団体の協力を得て、若年層の就労を支援する就業体験事業を実施していく考えでございます。

そのほかに、厳しい財政状況の下では限りはあるわけでありますが、緑のボリュームアップや二酸化炭素の排出抑制などについても、しっかりと予算付けをしていきたいと、このように思っております。

いずれにいたしましても、平成18年度予算では、これまで私たちが進めてきたさまざまな取り組みの成果を多くの人が共有できる実感へと広げていく、「共感」していただく、そういうことが重要だというふうに思っておりますので、今後、検討や調整を精力的に行いまして、来月上旬には予算案を発表させていただきたいと、このように考えております。

「図書館の開館日時の拡大および貸出上限冊数の増加について」

市民の皆さんから要望が寄せられております図書館サービスの拡大について、平成18年度当初から実施する運びとなりました。

これは、平成14年1月に本市が策定いたしました「札幌市図書館ビジョン」の基本方針に掲げております「市民の生涯学習のための学習環境を支える図書館」を目指す方策の1つでございます。

まず、開館日時の拡大といたしましては、中央図書館、9地区図書館、7区民センター図書室の計17施設において、これまで休館としておりました月曜と、火曜の午前、さらに1月1日を除きますすべての祝日を開館(年末年始の12月29日から1月3日までは、従来どおり休館)するということにいたします。

次に、開館時間の拡大といたしましては、中央図書館で実施しております夜間開館について、週4日、午後7時までということでございましたけれども、週5日、午後8時までに拡大し、新たに地区図書館でも、週3日、午後7時までの夜間開館をスタートさせていただきます。

また、貸し出し冊数でございますが、19カ所の地区センターを含むすべての施設で、現行の4冊から一度に10冊の貸し出しができるように増加をさせていただきます。

これらの施策によりまして、子どもにも大人にも利用しやすく、より便利になる札幌の図書館というものを大いに発展させていきたい、利用を促進させてまいりたいと、このように考えているところであります。

「第12回世界冬の都市市長会議の開催について」

世界冬の都市市長会議は、「冬は資源であり、財産である」というスローガンの下に、気候・風土の似ている世界の北方地域の都市が集まり、共通する都市問題などを話し合うことを目的に、札幌市が提唱いたしまして、1982年に第1回会議が開催されたものでございます。

以降、2年ごとに世界の冬の都市で開催されて、今回12回目を迎えるわけでありますが、1月15日から18日まで4日間、中国の北東部、吉林省州都として大変発展目覚ましい街でございます長春市で開催されることになっております。

今回の会議には、11カ国19都市の会員都市を含めまして40都市程度が参加をし、「冬における展」“Growin Winter”をテーマに、冬季における環境問題や冬季の市民生活における課題の克服について情報交換をし、各都市の経験、知識を学ぶ機会とさせていただきます。

また、今回も、市長会議の併催事業として、各都市の研究者、実務者に環境問題や冬のまちづくりについて講演を行っていただきます「冬の都市フォーラム」だとか、各都市の企業や団体が参加して、冬の技術や情報をPRする「冬の見本市」が開催されることになっております。

北海道、中でも札幌は、188万人もの人口を抱えておりまして、年間平均降雪量が6メートルを超えると、こういう世界で唯一の多雪寒冷の都市でございます。多雪寒冷に対応してきた札幌市や市内企業の、これまでの知恵だとか技術といったものが参加各都市の評価を受け、そして、人的のみならず、経済面でも有意義な交流となることを期待しているところであります。

なお、訪問の成果につきましては、この会議が終了して帰国をした後に皆さん方にご報告を申し上げたいというふうに思います。

「2007年FISノルディックスキー世界選手権札幌大会について」

来年(平成19年)2月の「2007年FISノルディックスキー世界選手権札幌大会」まで、残すところ414日となりました。今月(1月)21、22日のワールドカップジャンプ大会、そして3月18、19日のクロスカントリー(距離)、ノルディックコンバインド(複合)大会が、それぞれこの本大会のプレ大会というふうに位置付けて開催されることになっております。

世界のトップアスリートが熱戦を繰り広げるこの機会を見逃さないように、ぜひ多くの方に会場に足を運んでいただきたい、このように考えておるところであります。また、この大会を契機に、本大会までの機運を一層盛り上げていきたいというふうに考えております。

実は、きょう、マスコットキャラクターのノルッキーが、この場をお借りいたしまして、ぜひ皆さんに新年のごあいさつをしたいというふうに言っております。そこまで来ておりますので、ご紹介をさせていただきたいというふうに思います。

(ここでノルッキー登場)

マスコミの皆さまへということで、ノルッキーが年賀状を持ってまいりましたので、ご紹介をしたいというふうに思います。「謹賀新年。きょう(4日)から13日まで、市役所1階ロビーで、パネル展をやっています。見に来てね」こういうことでございます。宣伝してほしいという趣旨で年賀状を皆さん方に贈られておりますので、1階のパネル展のご紹介もぜひお願いをしたいというふうに思います。

「副市長・収入役の年頭あいさつ」

田中副市長のあいさつ

明けましておめでとうございます。私ごとでございますけれども、ことしは年男でございます。還暦を迎えることになりますので、初心に戻り、初志を貫きたいなと思います。

札幌市民、札幌市職員の皆さんが健康でこの1年を送られますように。そして、市長は第4コーナーに入ったというふうに先ほどから申しておりますけれども、健全で心豊かな、そういう暮らしが送れますように、しっかりと札幌市政の運営の執行を補佐していきたいと思っておりますので、報道の立場にございます皆さま方のご理解とご協力を一層お願いいたしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

小澤副市長のあいさつ

年末は、1年間の疲れが出たせいか、体調を崩しまして、ゆっくり休みを取らせていただきました。年始は回復して今はここにいるわけですけれども。

先ほど来、市長が職員に、熱い市長の思い、ことし1年に懸ける思いというのをお話しされました。その思いをまず私ども身近にいる者がしっかりと受け止めて、そして職員に的確な指示をし、共に市役所の活性化に取り組んでいくことが市民の期待に応える道かなというふうに思っております。

今後とも、いろいろな情報を提供させていただき、市民の方々に市政を理解していただくために、また皆さんのお力を借りたいと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。

加藤副市長のあいさつ

明けましておめでとうございます。私だけ風邪もひかずに元気に年を越しております。

先ほど市長から、職員の前で、今、田中副市長がお話ししたように、3コーナー、4コーナーを回って直線に向かう年だという話がありました。直線に向いたら目いっぱいにむちが入るだろうと、こんなにふうに思っておりますが、体力には自信がありますので、職員ともども、たくさん懸案、課題がありますけれども、あごを出さないで頑張っていきたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

牧野収入役のあいさつ

明けましておめでとうございます。年末年始はごく普通の生活をしまして、普段と変わらない年を迎えたという状況でございます。

先ほど来、お話がありますように、市長の政策の完成の年でございます。ぜひ、われわれもそれに向けて努力をしていきたいと。

少子高齢化ということで、先ほど年頭のあいさつで市長からも話がありましたように、札幌が一番少子化という状況です。何とか若い人がどんどん集まってくるような元気のいい街にしていきたい。それは市長も同じ思いだと思いますので、それに向けて何ができるかということを、ことし一生懸命、考えるだけではなくて、何とか実践、行動に移していきたいというふうに思います。ことし1年よろしくお願いいたします。

配布資料

質疑内容

「路面電車の延伸について(1)」

毎日新聞

市電を札幌駅まで延長するというお話があるようですが、その具体的な進ちょく状況はどんな感じでしょうか。

市長

昨年(平成17年)の2月以来、いろいろなご意見がありましたし、また、存続をさせるためには、大量な輸送が実現するような交通の結節点とどう結ぶかというようなことが課題になっていたところであります。

今、「さっぽろを元気にする路面電車検討会議」におきまして、いろいろなご意見が出ているというふうにお伺いをしております。札幌市もそういう議論の進ちょく度に合わせて、どういうことが具体的に可能なのかということを選択可能な形でいろいろな皆さん方にご相談申し上げたい、そんな時期がそろそろ迫っているのかな、そういう認識でございます。

「路面電車の延伸について(2)」

STV

けさの報道にもありましたように、市電、路面電車についてですが、札幌駅への具体的なルート案が示されるような報道もありますが、これについていかがですか、今のところ。

市長

あくまでも案でありますので。複数案ですね。きょう私も新聞を見て少し驚きましたけれども、その案ばかりではなく、ほかにも案があるだろうというふうに思いますので、あまり固定観念にとらわれずに自由な議論が発展していくと。そして、一番市民にとって利便性が高く、かつ愛してもらえる、利用していただける、そういうものになれるようにわれわれも努力をしていきたいなと、こんなふうに思っているところです。

STV

もうそろそろ案を提案するということですか。

市長

進ちょく状況に応じて、それはそういう時期が来るというふうに思います。

「除雪問題について」
「ウインタータイムについて」

STV

もう1つ、除雪についてきょう伺いたかったのですが、市政の世論調査で、長い間要望の中の1位ということもありまして、まずそれについてのご感想と、ちょっと具体的な話になってしまいますが、年末にも私たちも報道したのですが、今、豊平川沿いで、ガードレールを外して、そこに雪を捨てているという市民の方もいらっしゃって、もっと自分たちのところの雪を取ってほしいというような要望もあるようなのですが、そういう実態もあるということについてのご感想と、それから、前に市議会でウインタータイムというのを提案された方がいらっしゃったと思いますが、それについてお考えをお願いできればと思います。

市長

雪については、ご指摘のとおり、市民の一番要望の多い仕事の1つであります。これを何とかしなければならないと。どうも、除雪をする方もサービスを受ける方も非常に不満がある状況で、仕事をやってもやってもしかられるということがあります。市民のほうも、もっとこうやってくれればというようなことで、お互いに行き違いといいますか、非常にフラストレーションがたまる、そしてそれが市役所に対する不満とかになっていくという、非常にまずい状況にあるだろうというふうに考えまして、昨年(平成17年)からモデル地区を定めまして、そこで住民と事業者と市、この3つが、まさに三位一体といいますか、お互いの立場でもっと議論しようと。そして、その地区その地区に応じた適切な除雪のあり方というものを自分たちが決めていこうではないか、選択していこうではないかというふうな試みをしているところであります。

今、これが結構いい成果が出ておりまして、やっぱり自分たちの地域の実情に沿ったやり方、全部が全部できるわけではないということをみんなで分かり合いながら、ここは市がやって、ここは私たちの町内会で何とかしようではないかと、そういうふうな議論が、今、進みつつあると。

こういったものの成果をきちっと出して、そしてそれが全地域に広まっていくような、そういうふうな方向で除雪の問題の不満を解消していく、あるいは満足度というものを高めていく、そんな仕事をしていきたいと考えております。

豊平川沿いの投雪ということについては、私は存じ上げておりませんので、それはコメントできませんけれども。

市長

ウインタータイムというお話も、現実的にどういうふうになるかということは別として、考え方としては、家族みんなで出勤前に(除雪を)やろうではないか、自分たちでやれることはやろうというふうな物の考え方は、先ほど言いました除雪のあり方をみんなで検討していこうという物の考え方の1つとして非常に重要なことかなというふうに思っております。

これを直ちに、今、札幌市が取り組んでおりますサマータイムと同列に具体的に考えるというところまでは、現在至っておりませんけれども、物の考え方として大事な側面を持っているだろうというふうに理解をしているところであります。

「ことしのキーワード『響振』について」

朝日新聞

先ほどの年頭の職員向けのごあいさつの中で、ことしのキーワード、響き振るえるという、「響振」という言葉を挙げられたのですが、いま一度、キーワードへの思いというか、ご説明をいただければと思います。

市長

通常は広辞苑には私の書いた「響振」という言葉、熟語はないわけでありますけれども、鐘の響きを聞きながら…。これは自分のやっていることを人に伝えるということ、黙々と市役所の職員は仕事を一生懸命やっていると思いますが、それがどういうふうに人に伝わっているかということを意識しながら、その「響き」を出していくということ、それが私は今、札幌市政にとって非常に重要なことであろうと。

その響きをキャッチするレシーバー機能も、みんな耳を良くしていこうと。「あそこでこんないいことをやっているぞ」「それをキャッチして私も一緒にやりたい」こんな思いをみんなで持って、まさに共に振るえる、「響振」という大きな音の渦、ムーブメントというものをつくっていきたい、そんなイメージをお話したところであります。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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