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更新日:2011年3月1日

平成17年度第8回定例市長記者会見

日時 2005年8月25日(木曜日)14時~
場所 記者会見室
記者数 14人

冒頭、市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

「市民活動促進条例検討協議会の設置について」

施政方針でございます「さっぽろ元気ビジョン」におきまして、「市民自治が息づくまちづくり」を、まちづくりの基本ということで掲げてございまして、ボランティアだとかNPOなど、市民による自発的な公益的な活動というものを促進するということに全庁的に取り組んできているところでございます。

平成16年度にまちづくりに関するアンケート調査を行いましたけれども、これによりますと、まちづくり活動へ参加したい人の割合というのがございまして、これが48.5パーセントというふうに、自ら主体的にかかわっていきたいと希望される市民の方が非常に多いという結果が出ております。「新まちづくり計画」においても、数値として50パーセントの市民にそういう活動に直接参加していただけるようなところまで、私たちは札幌市の施策として取り組んでいきたいというようなことを計画しています。

現在のところ、いろいろな統計がございますけれども、実際に参加したことがある、あるいは参加をしているというふうな方々がどれほどいるかということになりますと、ちょっと統計にばらつきがございますけれども、約3割から3割5分というようなところでございます。これを引き上げていく、割合を引き上げていくというのを目標とさせていただいているところでございます。

それで、市民活動の促進を目的とする条例を平成18年度中に作っていきたいというふうに考えており、この条例を制定するために、条例の検討協議会というものを設置するということでございます。

市の指名によります委員が7人と公募委員3人、この合計10人で構成いたします協議会を設置いたしまして、この1回目の会議を8月30日に開催させていただくということに決定させていただいておるところでございます。

ここで議論をいただくのは、市民・市民活動団体・事業者・市の役割、そして人材だとか活動拠点・協働のルールなど、札幌市の施策は今後どうあるべきなのかというようなことについて幅広い議論をいただいて、ご提言を来年の2月をめどに、ちょうだいしたいということにしているところでございます。

また、来年の1月ごろには市民フォーラムというものも行いまして、幅広い意見を集約したいというふうに考えておりますので、多くの市民の方に関心をお持ちいただき、活発な議論が展開されることを期待しているところでございます。

「『リンケージ・アップフェスティバル2005』および『フードランド北海道フェアinSAPPORO』の開催について」

お盆が過ぎてやっと涼しくなりまして、いよいよ札幌も秋を迎えるということでございまして、「食欲の秋」あるいは「収穫の秋」というふうに言われますように、そういう北海道らしいお祭りがこれから行われるということになります。

9月の第1週から2週にかけて、食をテーマにいたしました秋の2大イベントでございます「リンケージ・アップフェスティバル2005」というものと「フードランド北海道フェアinSAPPORO」というのが大通公園で開催をされることになりました。

「リンケージ・アップフェスティバル2005」というのは、ホタテだとかシシャモだとか、全道各地の市町村が特産品を持ち寄りまして販売をする、あるいは地元の観光のPRを行っていただくということで、ことしで12回目になるところでございます。

「フードランド北海道フェアinSAPPORO」というのは、道産食材を使った創作料理といったものを格安で提供させていただくということで、食の楽しみといったものをみんなで享受しようではないかということで、ことしで3回目になる催しでございます。

これまで、この2つのイベントは、週を隔てて別々に行われていましたけれども、ことしは大通公園西2丁目に「リンケージ&フードランド広場」というものを設けるとともに、「フードランド北海道フェア in SAPPORO」の開催期間を3日間から5日間に延長するということにいたしました。北海道などと連携をしっかり取りまして、両イベントの連携強化といったものを図るということで、秋の札幌のイベントの魅力を上げていくということを考えているところでございます。
新たに設置をいたします「リンケージ&フードランド広場」というのは、この2つのイベントの会期を通して9日間ぶち抜いてやるということになります。道産食材を使いました「愛食弁当」だとか、札幌産の農畜産物でございます「さっぽろとれたてっこ」なども常時そこに置きまして、観光客の皆さん方にも味わっていただく、北海道の魅力をそこで堪能していただくということです。こういう催しをもっともっと観光と結び付けて、各機関、各町村と連携を取りながら大きなイベントに育てていきたいというふうに考えているところでございます。

全道各地から、ことしは103市町村6団体の参加が予定されているところでございます。

「まち本ラジオ講座の開講について」

札幌市では、ことし4月に、都市計画の基本から、マンション問題だとか札幌の街並みなどについて、イラストだとか平易な文章を使って、親しみやすく、分かりやすく説明した入門書とでも言うのでしょうか、「まち本」、まちづくりに役立つ都市計画の本を発行いたしました。既に配布部数が13,000部を超える、市役所の刊行物としては大ヒットをしているパンフレットでございます。

そこで、さらに多くの市民の皆さんに、札幌の街だとかお住まいの地域についての関心を持っていただく、そういうきっかけにしていただくために、この「まち本」をテキストといたしまして、都市計画の基本というものを、札幌市の職員とパーソナリティーとの対話形式で分かりやすく解説するラジオ番組を作るということでございます。

この講座は、市内のコミュニティFM、ミニFM4局が同時に放送を行っている「そら色ステーション」という番組の中で開催させていただくということを予定しているところでございます。

開催期間ですが、オンエアされる期間は、9月30日から12月16日までの毎週金曜日でございまして、この間、計12回放送をするものでございます。

コミュニティFMを活用した講座の開催というのは、札幌市ではもちろん初めてでありまして、全国的にも非常に珍しい取り組みであるというふうに言われているところでございます。

9月12日から、講座概要や修了者へのプレゼント応募用紙などを掲載しております「まち本ラジオ講座ガイド」を都市計画課をはじめといたしまして、各区役所などで配布をする運びとなっておりますので、多くの市民の皆さま方の受講を期待しているということでございます。

なお、この講座が終了した段階で、放送内容を札幌市のホームページに掲載させていただく予定でございますので、お聞き逃しの方はそちらで学んでいただきたいと思っているところでございます。

「各地域のまちづくり活動の紹介について」

各地域のまちづくりセンターを中心とした活動として、8月27日、そして9月3日、4日ここら辺の土曜日、日曜日にかけて各地域でさまざまな市民活動が行われておりますので、ぜひご関心を持ち、取材をしていただければ大変ありがたいというふうに思っております。

「北光ピカピカ子育てフェア」、これは北光まちづくりセンターからでございます。

それから、青葉地区世代間交流事業「ふれあいのつどい」、これは青葉まちづくりセンターから。

そして豊平区で、「とよひら元気大作戦!!」ということで、9月3日、4日にかけまして、月寒地区、それから中の島地区、美園地区でそれぞれ工夫を凝らしたイベントが行われます。

それと、(ことしが)琴似屯田兵の入植130年に当たりますことから、「かがやけコトニ~屯田兵の里まつり」というのが8月27日に行われますので、これも、何度か報道はされておりますけれども、ぜひ今一度皆さん方にご周知いただき、多くの皆さん方にご参加いただければありがたいなと、そんなふうに思っているところでございます。

配布資料

質疑内容

「衆議院議員選挙について(1)」

読売新聞

30日に、衆議院議員選挙がいよいよ公示されますが、解散に踏み切った小泉首相は、郵政民営化、そして改革を問う選挙と位置付けているようです。今回の解散・総選挙に対して、同じ政治家としてどのような感想を持たれたか。
また、今回、特定の政党あるいは候補から応援の要請があった場合にはどうされるか、また、強く要請された場合にはその心の用意があるのかどうか、この点についてお伺いしたいと思います。

市長

今回、突然解散ということで私自身大変驚いているところでありますけれども、二院制の中で、参議院で否決をされたということで衆議院を解散するというのはどういうことなのかなという基本的な疑問がございます。やはり両院の意見が違えば、そこで両院協議会というものを開くというのが国会法上のルールということもあるでしょう。そういう憲法の両院制だとか、国会法のルールの問題だとかを少し勉強したことがある者にとっては、どうされるのかなというのが少し引っ掛かるところであります。

そうは言うものの、憲法7条で解散権の行使をされたわけでありますので、それは法的にはもちろん問題はないということでありますけれども、そういうことに疑問を持ちつつ、郵政民営化ということが最大焦点、唯一の争点、改革か否かということで二者択一的に迫られるというのはいかがなものかという基本的な疑問は、持ち合わせているところであります。

解散前にも議論が相当ございましたけれども、国民の関心事の高い位置にこの郵政民営化が決してあるわけではないと。もっと緊急に議論しなければならない問題がたくさんあるというふうな指摘もございますので、それも相当な説得力のある議論ではなかろうかというふうに思います。

しかし、今問われているということであれば、国民に適切な情報が提供され、そして誤りのない判断をしていけるように、政党のマニフェストだとか、あるいは各議員、予定候補者の皆さん方の発言に注目をしていきたいというふうに考えております。

もう1つは、個別に選挙応援を依頼されたときどうするかということでありますけれども、これは、ご依頼があれば、その都度適切に判断をしたいというふうに考えているところであります。

読売新聞

郵政民営化の話が出た中で、高い位置にある、レベルにある問題ではないというふうなお話がありましたが、市長自身は郵政民営化、法案を含めて、賛成か反対かと問われると、いかがですか。

市長

公社化した段階で4年見るというふうなことを約束されていたように思いますので、それはその結果をきちんと検証してということの方が筋ではないかなというふうに私は思っておりますけれども。

読売新聞

それは、4年は担保すべきだということですか。

市長

その間のさまざまなデータだとかいうものをしっかり見るべきだというふうに私は思います。

やっぱりちょっと引っ掛かるのは、今、国費が何も投入されていない郵政事業について、2兆円税金がつぎ込まれるのが本当にいいのかなというふうなことは、ちょっと私は疑問だなというふうには思っていますけれども。

「それよりも、もっと大きな改革の流れがあるのだ」というふうにおっしゃるのでしょうけれども、「2兆円基金をつくる、税金でお金をつぎ込むことによって、もっと大きな改革の流れというのをつくっていこう」というのがご主張だというふうに思いますけれども、それならそれで、もう少し丁寧なご説明が必要なのではないかなというふうに思います。

読売新聞

ありがとうございます。

「市長の夏休みについて」

北海道新聞

今回、お休みを2週間ほどお取りになられまして、「忙中閑あり」というのがあったかと思われますが、休み中、旅行もされたということで、どのようにお過ごしになられて、充電といいますか、議会もありますし、どのような思いで休みを過ごされて、登庁されて来られたのか、そこら辺のお話とかお気持ちを聞かせていただければ。

市長

なかなかハードなスケジュールを、ずっとこなしてきたという経過がございますので、突然休みとなっても、休み慣れていないという感覚がありまして、最初はやはり、1週間ほどは、今まで読まなきゃならない、読みたいと思っていた資料を片付けたり、勉強、少し本を読ませていただいたりというようなことで過ごさせていただきました。
後半、少し休みに慣れまして、プライベートな若干の小旅行をさせていただいて、少し日焼けするような状況に、野外や屋外で生活できたということがありまして、充電という意味では、結構、十分できたかなというふうに考えています。
登庁して、いざ、これから本当に後半戦、頑張るぞと、そういう気力を充実させているところでございます。

「地下鉄駅構内におけるアスベストの調査について」

朝日新聞

アスベスト問題についてお尋ねしたいと思うのですが、先般から、札幌市の市営地下鉄の駅構内でアスベストが使われているのではないかというようなことで調査が進んでいると思うのですが、あらためて、地下鉄の駅での調査をするに至った経緯と、現状、アスベストが含まれているという疑いがかなり高いのかどうか、その辺の認識と、もしそうだとすると、対応措置が必要なのだろうと思われますが、その辺はどんなふうになっているのか、お尋ねします。

市長

まず、7月の半ばに国交省のほうから、地下鉄等の施設についてチェックをしてほしいと、こういう調査依頼がございまして、直ちに札幌市の庁内でアスベスト問題対策連絡会議というものを立ち上げて、そして、学校や地下鉄、ここら辺を調査対象にさせていただいたということで、現在、地下鉄の13駅について、7月の末にサンプルを取って検査依頼をしているところでございます。

今のところ飛散をするという状況ではございませんので、検査結果、これは、相当、検査をする機関の数が限定されておりまして、かつ、いろいろなところから依頼があるということで、普通は2週間ぐらいでできるような検査のようでありますけれども、1カ月以上かかるということでありまして、7月の末にサンプリングをいたしましたものについても、9月の上旬にならなければ分からないと、こういうふうな状況にございます。その検査結果をしっかり踏まえまして、早急に対応しなければならないものがあれば、もちろん、早急に対応を取るという段取りに、今、しているところでございます。

朝日新聞

アスベストが含まれている可能性というのは、今のところは。調査の初めの段階で、あるなというふうに踏まえて調査を始められたのでしょうか。

市長

書面上のところで、そういう建材が使われている可能性があるということでサンプリングをして、本当にあるかどうかというふうなチェックをしているということであります。

「マンションの高さ制限について」

北海道新聞

マンションの高さ制限のことなのですけれども、先日、中央区で住民説明会が開かれました。非常に多くの市民の方が詰め掛けていて、終了時間を1時間オーバーすると。かなり活気のある説明会だったのですけれども、その中で、特に円山周辺に住んでいらっしゃる方々から、もっと厳しい制限をかけてはもらえないのかという声が多く出されていました。
円山地区だけ特別扱いするのかどうか、難しいと思いますけれども、市長はそういった市民の皆さんの声に対してどのようにお考えになっているのか、見解をお聞かせ願いたいと思います。

市長

各地域によってそれぞれいろんなご要望があり、また、トラブルがあって、その上で、どこで調整できるかというふうな観点でさまざまな利益を調整する、そして、札幌市としての景観だとか街並み、そういったものもどうあるべきなのかという議論を重ねた上で、その地域によってそれぞれの用途、そして、高さの程度ということについても、段階的に規制することの合理性といったものを追求した上で、決めさせていただこうという考えでございます。今、市民の皆さん方から、いろいろな立場からご意見があるわけでありますので、それは最終的に調整をすると。その上での私どもの提案でございますし、ご意見を寄せていただくことは大変結構だというふうに考えておりますので、活発にご議論いただければというふうに思います。

「衆議院議員選挙について(2)」

朝日新聞

先ほどの総選挙の対応についてということですが、要請があればということですが、幾つか拝見していると、民主党候補の集会等々にお出になって演説されておられたり、事務所開きに参加されたりということがあります。先ほどの郵政の民営化等々についてのお考えを拝聴すると、民主党の主張に非常に沿っているのかなというところで、民主党候補の応援ということになるのかなというふうに思いますが、今後、要請があればという前提なのでしょうけれども、民主党の主張に沿っての応援ということになりますか。

市長

どういう形でのご要請になるかということについては、まだ分からないところもございますし、もちろん、私の政治信条に反するかどうかというところが、やはりですね、政治家としての立場というのもございますので。もちろん、公務に差し支えない限度というのが大前提にございますが、その限度において、その都度適切に判断をさせていただきたい、こういうことであります。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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