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更新日:2011年3月1日

平成15年度第11回定例市長記者会見

日時 2004年1月5日(月曜日)10時~
場所 記者会見室
記者数 17人

冒頭、市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

「平成16年の主な事業について」

どうも、明けましておめでとうございます。ことしもまた、皆さま方には大変お世話になるかというふうに思います。特に、市民と札幌市との情報格差をなくしていくことが市民参加にとっては一番重要なことであるというふうに思いますので、そのことは、本当にメディアの皆さま方のお世話にならなければ実現することができないことでございます。そういう意味で非常に大切な役割を担っていただくということになりますけれども、ぜひ従前と変わらず、また、さらに一層ご協力のほどをお願い申し上げたいというふうに思います。
ことし初めての記者会見ということでございますので、最初に、年内に予定をしております主な事業、あるいはオープンする予定の施設ですとか、そういうことについて若干お話をさせていただきたいというふうに思っております。
その後に、平成16年度の予算編成の基本的な方針について触れさせていただきまして、終わりに、お手元に配布をさせていただいております資料に沿って説明をさせていただきたいと、このように思っております。

(1)札幌芸術の森の野外ステージ建て替え工事の完成

芸術の森の野外ステージは、平成2年、1990年に第1回のPMFが行われましたが、その開催に合わせまして、鉄骨とテント張りというふうな比較的仮設建物的なものを造って今まで運用してきたわけでありますけれども、老朽化ですとか、ステージ自体が狭隘(あい)化している、あるいは使い勝手が悪いというようなことがずっと言われ続けてきたわけでありますけれども、昨年の4月から全面的に建て替え工事をするということで、新しいステージがこの3月に完成をするという運びになりました。そのことをお知らせさせていただきたいと思います。

新しいステージは、従来のステージから見ますと、倍ぐらいの広さになります。200人規模の演奏家がステージに乗ることができる、そういう建物でございまして、楽屋もちゃんと付いているというようなことで、使い勝手もアーティストにとって大変いい建造物になろうかというふうに思います。

それから、野外ステージなのですけれども、屋根が張り出しておりまして、500人ぐらいはその中で天井に囲われるというふうな状況になっております。外形も非常にデザインが素晴らしくて、札幌にまた新しい名物といったものができるのではないかというふうに期待をしているところであります。

ことしのPMFから、しっかり使っていくということになっておりますので、ご期待をいただきたいと思います。

(2)JR手稲駅の北口広場の完成

JR手稲駅というのは、北海道の中でも2番目の乗降客がある非常に大きな駅でございます。札幌駅、そして手稲駅というのが、乗降客の数で言えば、1番、2番という、北海道内の駅では利用率の高いところであります。

そこの駅前の広場の整備を従前続けてまいりました。南口広場だとか自由通路、北口の立体駐輪場といったものは、昨年までに完成をしておりましたけれども、現在、整備を行っております北口広場が3月に完成をするということでございます。

札幌市の西の広域交流拠点としての手稲駅の装備といったものが、しっかり整うということでございます。

(3)市営バスの民営化

4月1日から、市営バスの全路線が民営化されるということになります。73年間にわたりまして運営をしてきました市営バス事業でございますけれども、これをこの3月末で廃止をするということになります。

市営バス事業というのは、昨年、ご承知のように、琴似営業所、藻岩営業所の2つの営業所28路線を民間に移行いたしましたけれども、残っております東、それから新川の2つの営業所の18路線を北海道中央バスに替わっていただくということなります。

従前どおりの路線を守るということ、利用者の利便性といったものを確保するということ、こういったことは中央バスにしっかりお願いをしているところであります。地下鉄との乗り継ぎ等についても、従前どおりのサービスが維持できるようにしていきたいということであります。

(4)札幌都心部子ども関連複合施設のオープン

資生館小学校、それから子育て支援総合センター、しせいかん保育園、ミニ児童会館といったものが創成小学校の跡地に造られておりまして、それが4月からオープンをするということになります。

創成、大通、豊水および曙という4つの小学校の統合した学校など、子ども関連施設ということになります。

(5)北翔養護学校の開校

これも4月であります。豊成養護学校の中学部・高等部の移転新築という事業でございます。

(6)サッポロさとらんど多目的交流施設のオープン

平成7年にオープンいたしました農業体験交流施設であります「サッポロさとらんど」に、ことし4月、新たに多目的交流施設「(仮称)さとらんど交流館」がオープンをするということになります。

いろんな方が農業体験をしていただく、そういうふうなことになる予定でございますので、今後とも力を入れていきたいと、このように考えております。

(7)夜間急病センター等複合施設のオープン

これも4月、5月でございますけれども、従前の夜間急病センター、保健所、それから精神保健福祉センター、こういったものが複合されまして、大通西19丁目に新しい建物が建つということでございます。

特に札幌市の夜間救急については、札幌市医師会の方々のご協力により全国に誇れるネットワークが出来上がっておりますが、この急病センターがその拠点になるというふうに伺っております。札幌市民として安心した医療を受けられる、そんな大事な施設に成長していくものと私は期待をしているところでございます。

(8)国連軍縮会議の開催

7月26日から29日までの4日間、札幌コンベンションセンターを中心にこれが開催されると、このように考えているところであります。

従前にもお知らせをいたしましたけれども、市民に対しても、平和というものがどれほど重要なことなのか、軍縮というものの意味といったものも分かりやすく解説できるようなシンポジウム等も併せて開催したいなというふうに考えているところであります。

(9)厚別温水プールのオープン

施設の老朽化によりまして移転改築工事を行っておりました厚別温水プールが8月末に完成する予定でございます。
大人用、子供用のプールはもとより、水中ウオーキング、あるいはアクアビクスといいますか、エアロビクスではなくて、水の中でいろいろ体操ができる、アクアビクスなどができる、水深1メートルのプールも備えるほかに、体に障がいのある方が利用しやすいようにエレベーターを設置するという施設の充実を図っているところであります。オープンは10月を予定しております。

(10)モエレ沼公園の造成完了

昭和57年から進めてまいりましたモエレ沼公園の造成でありますけれども、ことしで完了するということでございます。63年からイサム・ノグチ氏がこのマスタープランに参加し、そして、公園自体が芸術作品ということで、芸術的な高い評価も受けている場所でございます。

市民の憩いの場として、この施設が本当に有効に使われるように私どもは期待をしているところでございます。

(11)札幌新まちづくり計画の策定

私の施政方針であります「さっぽろ元気ビジョン」を実現するために、札幌新まちづくり計画の策定作業を進めているところでありますけれども、現在、市民会議においても活発に議論をしていただいているところであります。

昨年の記者会見でもお話しいたしましたけれども、まちづくりの理念や指針を示しますビジョン編というのが、今年度、3月末ぐらいまでにこれをつくっていくということでございまして、重点的にどういうふうに進めていくかという事業編でございますけれども、これは8月をめどに議論をしていただくというふうに考えているところでございます。

出来上がりました時には、また皆さま方にあらためてご説明したいと考えておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。

「平成16年度予算編成の基本的な考え方について」

平成16年度の予算編成につきましては、国の予算案などを踏まえまして、現在、財政局で作業を進めておりますが、私の査定は今月の下旬に行う予定であります。予算案の具体的な内容について発表できるのは、例年どおり2月の上旬になるものと考えております。

昨年末に閣議決定がなされた平成16年度の国家予算の政府原案によりますと、いわゆる「三位一体」の改革といたしまして国庫補助負担金と地方交付税を見直すということ、それから、所得譲与税によります税源移譲などが示されているところでありますけれども、これを受けた国の地方財政対策においては、地方財政総体の規模というものが1.8%マイナス、地方交付税については6.5%の大幅なマイナスとなるということでございます。

地方にとりましては、そして札幌の財政構造からいいますと、地方交付税の割合が非常に高いというようなこともございますので、札幌にとっても極めて厳しい内容ということになります。

これらの影響を大きく受けるという状況の中で、さらに市税収入の大きな伸びが見込まれないというふうな中で、借金を返す公債費、それから生活保護費など義務的経費を差し引きますと、札幌市の財政状況というものは引き続き極めて厳しさを増すというふうに考えざるを得ません。

そんな中で、私は元気ビジョンの重点化事業群というものを核としてプレビューを行ったわけでありますが、伸ばすものは伸ばす、そして変えるべきものは思い切って変えるという考え方、これをしっかり展開したいと思いますが、伸ばす財源をどこにどうやって見つけていくのかということは本当に大変なところでございます。工夫を重ねて力いっぱいできることをやっていきたいというふうに申し上げるしか今のところ方法がございませんが、「市民の力みなぎる、文化と誇りあふれる街」という目標にふさわしい内容のものになるように最大限の努力をこの予算査定に結び付けていきたいと、このように考えているところであります。

「『市長とおしゃべりしませんか』の実施について」

この事業は、市民の皆さんが活動をしている施設や参加をしている催し、こういったものなどに私がお邪魔をいたしまして、直接そこで活動されておられる方、参加をされている方々の生の声に耳を傾けていきたいというふうな企画でございまして、私が気軽なおしゃべり感覚でお付き合いをさせていただいて、市役所への理解といったものをさらに深めていただきたい、このように考えているところであります。理解を深めるということと、それから、身近に思っていただく、このことが大切かなというふうに思いますので、「おしゃべり」というふうなことでタイトルを打ちまして実施したいと思っております。

本年度は1回目を1月27日に東区にあります札幌市社会復帰センターにおいて、「住み慣れた街の中で学びたい、働きたい、暮らしたい」ということをテーマに、この施設で軽作業を行っております知的障がいのある方々やそのご家族の方々などとおしゃべりをする予定にさせていただいているところであります。

年度内にもう1回開催を予定しておりますけれども、各区において開催しておりますタウントークと併せて、直接市民の皆さんとお会いする事業として内容を充実させていきたいと、このように考えているところであります。

「『さっぽろeビジョン』の設置について」

新しい市民情報端末「さっぽろeビジョン」を、各区役所のロビーや地下鉄の大通駅のコンコースなど13カ所に設置いたしまして、1月8日から市政情報の提供を開始したいというふうに考えております。

これは、市役所と市民の皆さんをつなぐ新しい情報伝達媒体として設置するものでありまして、37インチの大型パネルとタッチ式の小型のパネルを備えております。

大型パネルでは、市の施設や事業などを動画で紹介をする「インフォマーシャル」、これはインフォメーションとコマーシャルを合わせた造語でございますけれども、また、市役所や区役所からのタイムリーなお知らせを、文字だとか写真で紹介する「コミュニティーチャンネル」の2つで、情報を提供するというものにさせていただいております。

また、小型パネルをタッチして、市役所のホームページなどから、調べたり、検索をしていくこともできるようにしてございます。

普段パソコンだとかインターネットに触れる機会をあまりお持ちでない方にも、きめ細かに分かりやすく市政情報をお伝えしていくことができるようにしていきたいと、このように期待をしているところでございます。

「太平百合が原地区センターのオープンについて」

市内で22館目の地区センターとなりますけれども、太平百合が原地区センターというふうに銘打ちまして、2月19日にオープンいたします。地区センターといたしましては、北区では4館目となるものでありまして、太平12条2丁目に延べ床面積1、387平方メートルの2階建ての施設を建設いたしました。この施設には、集会室だとか体育室、図書室などのほかに、福祉のまち推進センター事務室も併設をいたしているところであります。

また、このセンターは、地方自治法の改正によりまして指定管理者制度を初めて導入をして、公募の上、団体に運営をお願いする、そういう形をとっているところでありますので、札幌市の第1号の指定管理者制度によって運営をしていく施設であるということでもご注目いただければというふうに思っております。

ホールだとか和室などの貸室の受け付けは2月2日から始めるということになっております。地域のための新しいコミュニケーションの場としてぜひ多くの方々にご利用いただきたいと、このように思っているところであります。

配布資料

質疑内容

「国旗・国歌に対する考え方について」

読売新聞

昨年末に、市長が新年互礼会の運営について、国歌斉唱を取りやめるという考えを出されまして、この(記者会見の)後すぐ行われるのですが、その件での質問です。あのときに出された理由が、なかなかあれだけでは分かりづらい面もあるし、なかなか納得しない人たちもいるとは思うのですが、もう少し突っ込んで、国旗・国歌に対して市長ご自身がどのような考え方をお持ちになっているのかというところをお聞きしたいのですが。

市長

1999年8月9日に国旗・国歌法というものが制定をされております。その法律は、国旗は日章旗であると、国歌は君が代であると、こういうようなことが規定をされた、それだけが規定をされた法律であります。

私は、国旗・国歌というものは必要であるというふうに考えております。法律で定めておりますように、国旗は日章旗であり、国歌は君が代であるという認識を持っております。そのことに私は何も今、異議を申し立てたりしているものでは決してございません。

ただ、国歌については、それを歌うか歌わないかということについてかなりの議論があることもこれまた現実であります。国会における審議の経過を見ても、そのことは大変な議論の末、あのような法律の形態になったわけでありまして、その法律の中に尊重義務だとか、あるいは何らかのときには歌わなければならないというようなことは記載をしないという形で、あの法律は概念法といいまして、概念を定めるだけの法律という形になったのが立法の経過であります。

もちろん、法律によって定められているわけでありますから、先ほど申し上げましたように、国旗・国歌というものが日章旗であり君が代であるということについては、これは法律で定められているという意味合いにおいて、私が意見を申し述べるものでもございません。しかし、そういう議論があるときに、新年の新しいさわやかな気持ちで多くの方々が参加をしていただける集会に、議論の過程にあるものをわざわざ実施するというようなことまでは必要がないのではないかというふうに私は思っております。

そこのところは、さわやかな気持ちでみんなが参加できるというふうな集いにした方がいいのではないかという考えを私は持っておりまして、その意味で、なるべく簡素化したい、形式張ったことはしたくない。市民の皆さんがお互いに礼を尽くすといいますか、あいさつをするというような、穏やかな気持ちで参加できるような集いにしていきたいということで、あのようなコメントもさせていただいたということでございます。

読売新聞

ただ、長年、戦前からずっとそういう形でやってこられているという中で、それを変えたわけですが、その辺に抵抗を持つ人たちも中にはいるということで、一部は欠席という形になったようなのですが、その辺についてはいかがですか。

市長

私の真意をご理解いただけないのは極めて残念だというふうに思います。そういうのが私のお答えできる範囲であります。

「住基ネットについて」

朝日新聞

先月17日の記者会見で、住基ネットの問題について、年明けにも極めて重要な判断をしなければならないと思うというようなご発言があったかと思いますが、その後今日に至るまでの検討の状況と、どういった形でその結論をお出しになるのか、そのあたりの今のお考えを伺えればと思います。

市長

17日の記者会見のときにそのように申し上げたのは、その前段がございまして、新聞報道によると、長野県の実験結果にはかなり重大な問題が含まれているようだと。それを十分に調査した上で、報道の内容と現実がどうなのかということをきちっと調査した上で、もし報道どおりだとすると、かなり重大な問題であるという認識を持った上で判断を下さなければならないのではないだろうかというようなことを申し上げたつもりでございます。

その後、庁内のプロジェクトチームにおいて、情報の正確性、どこまで広がりのある問題なのかというようなことについても、情報収集した上で2回ほど協議をさせていただいているところであります。

その協議の内容については、もうしばらく時間をちょうだいいたしまして、担当部局からの記者会見があるかもわかりません。私が1月23日、今度予定されております記者会見でお話しすることになるかもわかりません。

いずれにしても、そのような時期に、今までの検討結果だとかこれからの方向性だとかいったことについては、これまでの判断成果を皆さま方にご提供申し上げたいと、このように考えております。

「雪まつりに対する自衛隊への協力要請について」

STV

雪まつりの自衛隊の協力について再要請されましたけれども、また今後再々要請に行くとか、そういったご予定はないかどうかと、雪まつりへの協力について、明けましてどのような思いでいらっしゃるか教えていただきたいのですが。

市長

従前どおりでございまして、協力をしていただけるという前提で準備を進めさせていただいているところであります。12月5日に再要請にお伺いいたしましたけれども、特に変更はないというお返事をちょうだいしておりますし、その後も特に変更するというふうなお話もちょうだいしておりませんので、当面私の方から再要請というようなことにはならないかというふうに思います。約束を誠実に守りたいというふうにおっしゃっていただいておりますので、いろいろ自衛隊も大変だと思うのですけれども、市民にもなるべく協力していただけるように、そんなことを呼び掛けながら、雪まつりという札幌の大変なイベントでございますので、成功させるように努力をしていきたいと、このように思っております。

「市主催の行事や教育現場における国歌の取り扱いについて」

毎日新聞

くどいようですけれども、国歌斉唱取りやめの件なのですが、先ほどの市長のお答えによると、新年でさわやかな気持ちでいるところに議論があるものはどうかということなのですけれども、ちょっと私不勉強で申し訳ないのですが、これは新年だから取りやめたのですか。そうすると今後、市主催のもので国歌斉唱のある催し物があるかどうかわかりませんけれども、もしそういう場面が出てきたときにはどういうような判断をされるのでしょうか。

それともう一つ伺いたいのは、歌わなくていいよということを例えば教育の場に広げていくとか、そういうお考えがあるのかどうか。例えば小学校や中学校の卒業式とかあると思うのですけれども。

市長

国際的な催し物というのがございます。例えば、近くで言えばノルディックの大会が2007年にございます。私はそこの実行委員長になっているわけなのです。札幌市が開催地でもあります。そういうところで国歌が演奏される、あるいは斉唱するというような場面があることは当然だというふうに思います。だから、場面によると私は思います。

それから、学校教育現場でどうかというふうなお話でございますが、確かにそれは議論がございまして、議会の場でも、私の政治姿勢ということで、第2回定例議会、私にとっては初めての議会の時にそのようなご質問もございました。現在、立派な教育基本法というものがございまして、その第10条は、行政権力は教育内容に介入してはいけないという、教育権の独立といったものが高くうたわれた条項でございます。

私は、法律家として、そして札幌市長として、その条項はしっかり守っていかなければならない。従いまして、これは教育委員会が判断すべきことであるというふうに私は思います。

ただし、いろいろな方がいろいろな意見を持って議論をするということは大事なことであります。この問題について、これは教育委員会のことだから誰もしゃべってはいけないというものではないわけでありまして、市民の方々がいろいろな議論をされることは非常に大事なことです。

先ほど市の職員の皆さん方に年頭のごあいさつを申し上げましたけれども、民主主義というものは、人の精神的な自由というものを大事にする、多様な価値を認め合う、多様な価値観に対する寛容な姿勢というのが前提でありまして、そのような意味では、精神的な自由というのは本当に大事にされなければならないものだというのが私の基本認識であります。そういう意味で、どの場面でどうなるかということについては、それは場合によるとしか私は申し上げられないわけであります。

毎日新聞

最後に一言。来年の新年互礼会はどうされますか。やっぱりずっと互礼会ではもう歌わないということで通すのですか。

市長

互礼会そのもののあり方についていろいろ議論が庁内でもございます。実は、本当に市民の方々が参加する形になっているかどうかというようなことも含めて、このままの形でいいのかという議論もある中で、私が唐突に簡素化とかという形で話をしたわけではなくて、庁内にも、あるいは今まで参加をされ続けてきた方々においても、今までの方法でいいのかというご議論もあったように私は聞いております。そういう中でこういう形になったということをご理解いただきたいと思います。

従いまして、これからの持ち方(あり方)、あるいはどうするかということについては、またいろいろな形で議論をしていきたいなと思っております。

大都市でこういうことをやっているところはあまりないともお聞きしますし、札幌市は人口数十万人単位の時代からずっとやってきて今の形になっているという歴史は承知しておりますけれども、政令指定都市で、市が主催して新年互礼会というのをやるということについてはあまり例がないようでございます。そのようなこともいろいろ検討していきたいなと考えているところであります。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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