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更新日:2011年3月1日

平成15年度第9回定例市長記者会見

日時 2003年11月18日(火曜日)14時~
場所 記者会見室
記者数 13人

冒頭、市長から下記の話題について発表しました。

引き続き、次の話題について質疑が行われました。

発表内容

「月寒体育館のリフレッシュオープンについて」

月寒体育館は、冬季オリンピック札幌大会のアイスホッケーの会場として昭和46年に建設されて以来、冬季アジア競技大会、あるいはユニバーシアード冬季大会と、数多くの国際試合等に利用されてきた大会場でございますが、市民にとっても、通年のスケート場としまして、あるいは卓球をすることができる体育館ということで、身近な健康づくりの施設として、多くの市民の方々から利用されてきた施設でございます。

建設いたしましてから30年を経過し、大変施設が老朽化したというようなこともございまして、あるいはアイスホッケーのルールが改正されたというようなこともございますので、それに合わせた設備にするということで、平成13年度から全面改修を進めてきたわけでございますが、このたび竣工いたしまして、リフレッシュオープンをするということになりましたので、そのことを市民の皆さまにお知らせをさせていただきたいと、このように思います。

改修の主な内容といたしましては、リンクのコーナーの丸みを大きくとるということ、これはルールとの関係もございますので、そのような補修をするということ、あるいはフェンスの構造といったものを、衝撃を吸収しやすい材質のものに替えると。衝撃を吸収しやすいということは、もっと大胆なプレーをしていただいて結構ですと、こういうようなことになるわけでありますけれども、以前よりももっと思い切ったプレーができるようになったということも楽しみの一つになるのかなと思います。

観戦をされるお客さん方の安全性といったことも考えまして、フェンスの上にガラスで覆いをするオーバーフェンス、あるいはネットをもっと大型化するというようなことで、パックが飛んでこないというような状況にするということに改修させていただいたということでございます。

電光掲示板だとか照明設備も新しいものにし、本当に良い設備が出来上がっておりますので、どうか今後ともご利用いただきたいと思っております。

今月の29日には、リフレッシュオープンの記念式典を行うことにしており、オープニング記念といたしまして、フィギュアスケートの模範演技、それから小中学生のアイスホッケーの大会を開催するということにしております。
翌30日には、スケートリンクと体育室を無料開放し、12月1日からは平常どおり営業させていただくということになっておりますので、新しくなりました施設を大いにご利用いただきたいと、このように考えているところであります。

「中国出張に伴う帰国報告について」

先週の9日に出発をいたしまして、14日に帰ってきたわけでございますが、11月11日は、北京市におきまして、札幌市では初めての海外事務所となります「札幌経済交流室」の開設記念式典およびパーティーといったものが開催をされました。

当日の会場には、中国側の出席者といたしましては、政府関係者、それから北京市の行政機関の関係者、現地の経済関係者のほかに、友好都市でございます瀋陽市、それから、泰安市、大連市からも多数お祝いに駆けつけていただきました。

また、日本側からも、日本大使館の渥美公使をはじめといたしまして、現地の日系関係団体など、総勢約140人に及ぶ多くの皆さまのご出席をいただきまして、盛大にセレモニーを挙行することができましたので、そのことをご報告申し上げたいと思います。

この式典におきましては、冒頭、中国国際貿易促進委員会の于平(ウ・ピン)副会長さんから、「札幌経済交流室と一緒になって、中国各地と札幌市との経済貿易関係の往来促進に力を尽くしたい」といったありがたいごあいさつをいただいたほかに、「札幌市のPRだけでなくて、経済の交流についても協力したい」というふうに人民日報の外事局副局長さんからお言葉があり、あるいは、「ぜひ、札幌へ北京の人々を観光客として送りたい」というようなことを北京市旅遊局の副局長さんなども会話の中でお話しいただくなど、中国各界の皆さまとの懇談の中でも、たくさんの力強い支援、ご声援のお言葉をいただくなど、今後、この事務所を起点といたしまして札幌市が展開しようという事業を進めていく上で、大変大きな成果を得ることができたというふうに考えております。

今後、この「札幌経済交流室」の開設を契機にいたしまして、北京市や中国各都市・地域と札幌市との経済交流というものを中心とした深い結びつきというものが、目に見える形で進んでいくことを大いに期待をしているところでございます。

また、北京市でのこの行事のほかに、友好都市でございます瀋陽市では、この8月に札幌に、表敬訪問を受けたわけでございますが、中国共産党の瀋陽市委員会の張行湘(チョウ・ギョウショウ)書記さんと再会したのをはじめといたしまして、李佳(リ・カ)副市長さんにもお会いをいたしまして、札幌市との友好関係といったものをさらに発展させていくというふうなお約束、確認をさせていただいたわけでございます。

さらに、中日友好協会のお招きをいただきまして、杭州市と上海市にも表敬訪問をさせていただきました。

これらのまちの各行政の長の方々とお目にかかり、親しくお話をさせていただく中で、どの中国の都市の方々も、今市場経済を導入し、経済発展に非常に力を入れているというふうな、そのエネルギーというものを感じざるを得ないという状況でございまして、特に、2008年の北京オリンピック、そして2010年の上海万博、これに向けて国を挙げて本当にすさまじいエネルギーをそこに注いでいると。開発の真っただ中にあるという状況を目の当たりにいたしまして、その著しい経済成長を遂げる今活気あふれる中国といったものを実感してきたということでございます。

そして、各都市の方々が異口同音に言われる札幌に対する評価というものは、これは本当にリップサービスではなしに、極めて高いという評価を受けております。「行くなら札幌だ」というふうに、日本全体の都市の中でも、中国の指導者でございますから、全世界いろいろの都市を歩いておられる方々がそういうふうに断言をされるわけです。「札幌というのはいいまちですね」というふうに言っていただけます。これは、本当に私はうれしく思いました。

そして、それと同時にこういう方々のせっかくのご声援、ご支援をいただいている、そういうまちに住む幸せを感じるとともに、私たちが本当にこれら世界の方々に評価をされている札幌というまちをもっと大事にし、そして、外国の方をしっかりお迎えできる、そういうホスピタリティーといいますか、お招きをする、そういう心の準備とともに、さまざまな条件といったものも整えていく、そういう努力をしていかなければならないということを今あらためて考えているところでございます。

札幌を大いにこれからPRをしていくとともに、今後とも、中国の各都市との相互理解、そして友好、これをより一層深めていくために、交流というものを積極的に進めていきたいという思いを新たにしたところでございます。

配布資料

「月寒体育館のリフレッシュオープンについて」(PDF:10KB)

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質疑内容

「敬老パスについて」

時事通信

敬老パスについて、先週末ぐらいから無作為にアンケートが発送されたということなのですけれども、既に議会とかで質問が出ておりますが、あらためて、そういったアンケートの結果を市長としてどのように反映させていくおつもりなのか、伺いたいと思います。

市長

当然アンケートの結果をしっかり分析をさせていただいて、そして、議会等にご報告をすることはもちろんでございますけれども、各区の老人クラブ等への説明だとか意見交換だとか、そんなことはしっかりやっていきたい。そのほかにも、市民の皆さんと討論をするなりというようなことは、これからこの調査結果が出た段階でアンケートの利用の仕方について関係部局と協議をしていきたいと、このように思っているところであります。

「衆議院議員選挙について(1)」

朝日新聞

今回、総選挙の結果として、札幌市内を中心に民主党の代議士の数が大幅に増えたわけですけれども、民主党から支援を受けて市長という立場に立った市長としてどういった感想をお持ちになっていらっしゃるのか、率直なところを伺えればと思うのですけれども。

市長

私は、市民の皆さま方が選挙という場で意思表示をされた結果でございますので、その民意というものがそういうところにあるのだということをしっかり受け止めるというふうに考えているところであります。

ただ、投票率が低いというのは非常に問題があるかなというふうに思います。私の市長選挙についてもそうでありましたけれども、これから投票率を何とか上げて、より多くの方が国政あるいは地方自治の選挙に関心を持ってもらえるようにしていかなければならないのかなというふうに私は思います。そして、一人ひとりの市民の方々が本当に自分でこうありたいというふうに思う、その思いをしっかり議論をされて投票行動に結びつけていただければ、それが一番いいことだなというふうに思っているわけであります。

「衆議院議員選挙について(2)」

読売新聞

総選挙に絡んでのことなのですけれども、上田市長は10月16日の記者会見で、選挙カーには乗らないというふうに言っていましたけれども、選挙期間中の特に終わりの方で何回か乗られたのを見ました。

一つは、高橋知事と好対照で、高橋知事は初めから特定の候補というか政党を推すということでやっていましたけれども、上田市長の場合は、これは私が長らく見ていて言うのですが、要するに市民から選ばれたと。当初民主党から支援を得て選挙に2回連続出たということでしたけれども、特に2回目の時は政党色を薄めて、そして当選したということは、ご本人は市民から選ばれたという思いが非常に強い面があると思います。それで当初はちゅうちょしていたと思うのです。
それが選挙の終盤になって、どういう理由か分かりませんけれども、選挙カーに乗って特定の候補を応援することになったわけですが、その背景というか、その理由というのはどういうところにあるのかということを教えてほしいのですけれども。

市長

10月16日にご質問を受けて、当時も非常に悩み深い、悩ましい問題であるというふうな私の立場の心情を吐露するとともに、公務を一番大事にしなければならないというふうなことを申し上げた上で、選挙カー等には乗らないと思いますというふうな当時の感想を申し上げたところでございます。絶対乗らないというふうなことを申し上げたということではありませんけれども、できればそういうふうにはならないと思いますというふうなことと、今後の状況によっていろいろな判断をしていかなければならないだろうというふうなことも合わせて、悩み深いということを申し上げたつもりでございます。
選挙が実際に始まりまして、その選挙が厳しい戦いであるという状況の中で、かつて志を同じくして一緒に戦った古い友人との関係で、熱い応援をしてほしいというふうな要請があった場合に、とるべき道はいずこにあるかというふうなことを思い致したとき、非常に苦しい判断でありますけれども、必要最小限度の応援をさせていただきたいというのが私の人間としての立場であるということでそのような結果になったというふうにご理解をいただきたい、このように思います。

読売新聞

集会には2区の候補を除いて最低1回は出たと思うのですけれども、集会というと支持者が来るわけであって、それに対して候補の人柄とか、直接投票してほしいということは言わないと思うのですが、こういう人間ですからよろしくみたいなことでやると思うのですけれども、選挙カーに乗るということはもうちょっと意味合いが違うと思うのです。

市長

そうですね。

読売新聞

例えば、乗ることによって、マイクを握って不特定多数の人間に言うと。それは特定の候補を不特定多数の人間にということになりますね。

そうすると、市長は政治家だから、どの政党を推したりどの候補を推したりということは一向に構わないことなのですが、いわゆる再選挙で市民派として出てきたといういきさつがあるわけで、政党色を薄めてきたから上田さんに投票しようという人も上乗せした9万人の中には当然いるわけで、そこでそういう政党にさらに、集会なんかに参加するだけではなくて、不特定多数の人間に訴えるということは、いわゆる市民派のイメージからまた逆戻りしてしまうのではないかというふうにとる人もいると思うのですけれども、その辺はどうなのでしょうか。

市長

もちろん、そのような印象を持たれることについて、私がそういう印象を持ってはいけないよというふうなことも言えない立場でございますし、そこは本当に悩み深いところであります。

ただ、私は、それが自分のとるべき道というふうなことで考えた上で、政党の名前を連呼したという覚えは一度もございません。政党の名前を言って、支持してほしいというふうなことを言ったつもりはございません。それは、意識的にそういう活動をとろうということではなくて、私と本当に一緒に戦った古い友人という立場でのお話でございますので、そこはご理解いただけるのではないかなというふうに私は思っているところであります。

また、国政選挙等、私がどうこうしたということで、市政でアンフェアなことをする、あるいは不公正なことをするというというようなことを思われるようなことにはならないように私は最大限の注意はしていきたいと。自らそこはきちっと律していきたいということは従前から申し上げているところでございますので、市民の皆さまには私の行動についてご理解いただけるのではないかと、このように思っているところであります。

「サマータイム制について」

札幌タイムス

サマータイム制についてお聞きします。

きのう札幌商工会議所の方から高橋知事に対してサマータイム制導入の要望が出されましたけれども、上田市長は最初の選挙の時に公約の中にサマータイムについて盛り込まれていたかと思うのですが、今どのようにお考えなのかお聞かせください。

市長

これはもちろん札幌市だけでできるものではなく、やるとすれば北海道という単位でというふうな話で、私は一番最初の選挙の時には、これは、今の、何もお金をかけずに北海道の経済あるいはライフスタイルといったものを変えていくのには非常に大きな役割といいますか、効果がある制度ではないかというふうに考えまして、サマータイム制度、夏期間は2時間繰り上げるということでやれないだろうかということを、運動としての公約といいますか、申し上げたことは事実であります。

商工会議所の方でその点について随分検討をされた結果、それがいいという検討結果を持っているということも後で承知をしたわけでありますが、それを今、道のほうに要望されたということであります。私の今の考えでは、2回目の選挙の時はそのことを重要政策課題という形では挙げなかったわけなのですが、私を支持していただいている方々の中にもさまざまな議論があるということもございまして、これはやはり長期的にもっと議論しなければならないことなのかなというふうなことで、一応第1回目の選挙の時に考えたものは、取り下げるというわけではありませんけれども、思いきり前面に出して言うということはやめたというような経過がございます。

ただ、私自身は非常に関心は持っているし、いろいろな効用といったものがあるというようなこともありますので、いいのかなというふうには思っておりますが、コンピューター等の時間を全部繰り下げなければならない、繰り上げなければならないというふうな作業がどれだけお金がかかることなのかとか、あるいは東京との取引のタイムラグはどうしたらいいのかとか、調整しなければならない課題もたくさんあるというふうにもお聞きしております。それと効果、効用といったものとの対比の上で、道民の間でしっかり議論をした上で、これは実施できるかどうかさらに検討するべきであるというふうに考えているところであります。

「都心交通に関する市民1000人ワークショップについて」

北海道新聞

先日都心交通のワークショップが開かれましたけれども、アンケート結果等もありまして、個人的に非常に意見が割れているのかなという気がしているのですが、市長のこの結果の受け止め方をお聞かせ願いたいと思います。それに基づいて何らかの判断をされると思うのですけれども、時期について、お考えがあれば教えてください。

市長

確かに2日間、14日と15日の両日、各250人ぐらいずつの方々が会場にお集まりいただいて、50テーブルに分かれて、平均すると1テーブルに5人ぐらいの方が座って議論をするというような形で、非常に濃密な時間を過ごすことができたと思います。私は、札幌市のさまざまな政策決定過程においてこれほどの大規模な市民参加を得た討論というものがなされたことはこれまでにないというようなことを聞きます。そういう意味で、私たちの市民自治の一つの表現の方法として、非常にいい話し合いであったというふうに思っております。

そこで議論を深めた結果が、結論として直ちにやるかやらないかというふうなことだけではなくて、やるならどうする、こういう条件があればやめた方がいいというふうなさまざまな仮定付きの答えがたくさんあるわけであります。その仮定の条件をしっかり分析して、こうであれば大方のご理解が得られるのではないか、そこをこれから分析し検討して模索をしていきたいというふうに思っているところであります。

そして私は、せっかく集まっていただいたわけでありますから、私が政策としてこういうふうにしたいという決断をした際には当然また皆さん方にお知らせをしてご報告をする、またそれに対してご意見をちょうだいするというようなことはしっかりやっていきたいというふうに思っております。

答えになっているかどうかわかりませんけれども、私はそういう意味で話し合いというものはかなり深まっているというふうに思いますし、2日間やってほぼ同じような結論が出てきていると。意見の大勢というものが、14日、15日とメンバーが違うにもかかわらず、数字的にほとんど同じような傾向になっているというところを見ると、札幌市の市民の多くの方が、新聞等で結果が報道されておりますけれども、そのような意識傾向にあるのかなということはよく理解できる、そういう意味でいいワークショップであったというふうに私は思っているところであります。

ご参加いただいた皆さん方に対しては、心から感謝を申し上げたいというふうに思っております。

(以上)

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。

(作成:札幌市広報課報道係)

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