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更新日:2023年2月17日

お父さんお母さん・地域の皆さんへ-地域安全マップ

子どもと一緒につくろう!地域安全マップ

地域安全マップとは

地域安全マップとは、犯罪機会論(※1)に基づき、犯罪が起こりやすい「入りやすい場所」と「見えにくい場所」を記した地図のことです。

危険箇所を子ども自身で発見し、一枚の地図にまとめることで、子どもの危険回避能力が高まります。


(※1)犯罪機会論:犯罪を行おうとする人に犯罪の機会を与えないことによって犯罪を未然に防止しようとする考え方

地域安全マップの作り方

調査地区を決めよう

学校までの通学路、自宅から駅までの道など、普段の行動範囲を対象にしましょう。

町に出て情報を集めよう

「入りやすい場所」と「見えにくい場所」を探しに、町に出ましょう。町に出るときは、単独行動はせず、必ずグループまたは保護者と同伴で行動しましょう。

[持ち物]

地図のコピー

内容を書き込むためのノート

場所を撮影するためのカメラ

マップを書こう

[町並みを描く]
学校、駅、公園、大きな建物など、調査地区の地図を書きましょう。集めた情報(写真やコメント)を書くスペースを空けておきましょう。

[写真を貼る]
撮影した写真をグループや保護者と相談しながら貼り付けていきましょう。
※家や表札や車のナンバープレートなど個人が特定されるものが写っている場合にはマジックなどで塗りつぶしてください。

※子どもと一緒に楽しみながら作るのがポイントです。地図作製を通して、危機回避能力を育ててあげてください。

効果的なマップ例

「入りやすい」、「入りにくい」などのキーワードを書き入れるのがポイントです。

マップに書き入れるポイント:たとえばこんなもの…「危険な場所」入りやすく、見えない場所「安全な場所」入りにくく、見えやすい場所
実際に子どもたちが作ったマップ

効果の低いマップ例

不審者が出没した場所を表示したマップ
「場所」ではなく「人」に着目すると、特定の人や集団を不審者扱いした差別的な地図になる可能性があります。また、不審者の判断という無理な要求をすれば、結局、子どもの大人不信を増長しかねません。

実際に犯罪が起きた場所を表示したマップ
犯罪が起きた場所を丸暗記させるだけでは、知らない場所で危険性を判断できる応用力は育ちません。また、子どもの被害体験を聞き出すと、子どものトラウマ(心の傷)を深める危険性があります。

日ごろから不安に感じている場所を表示したマップ
日ごろから不安に感じている場所は、子どもも普段から注意しているはずです。「今まで安全だと思っていた場所も実は危険だった」ということを気づかせることが大切です。

保護者や行政が中心となって作製したマップ
フィールドワーク(※2)を経験することで、子どもは、危険な場所を避けたり、注意力を向上させたりする必要性を強く感じるようになります。大人が主導で安全マップを作製しても、子どもの意識は高まりません。

資料提供:立正大学文学部社会学科教授小宮信夫氏
主な著作物『犯罪は「この場所」で起こる』(光文社新書)
『地域安全マップ作製マニュアル』(東京法令出版)


(※2)フィールドワーク:実際にテーマに即した場所を訪れ、聞き取り、アンケート調査、試資料の採集などを行うことで、文献からでは確認できない、現地ならではの成果を求める活動のことです。

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