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更新日:2023年1月24日

第2期さっぽろ未来創生プランの概要

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第2期さっぽろ未来創生プランの策定について

国の動き

  • 「まち・ひと・しごと創生法」(2014.11)に基づき、2060年に1億人程度の人口を確保する長期ビジョン「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」と2015~2019年度の政策目標や施策をまとめた「まち・ひと・しごと創生総合戦略」策定(2014.12閣議決定)
  • 第2期となる2020~2024年度の基本的な考え方と初年度(2020年度)に取り組む主な事項を示す「まち・ひと・しごと基本方針2019」を閣議決定(2019.6)し、2019.12に「第2期まち・ひと・しごと創生総合戦略」を策定

札幌市の対応

  • 札幌市においても、ここ数年のうちに人口減少が始まることが見込まれており、「人口減少の緩和」の方向性を具現化するため、人口の将来展望や、2015~2019年度の基本目標、施策等を示す「さっぽろ未来創生プラン」を策定(2016.1)
  • 第1期の計画期間である5年が経過したことから、最新の統計や市民アンケート結果に加え、直近の社会変化も踏まえた札幌市の人口の将来展望や、今後5か年の基本目標、施策等を示す第2期の計画を策定

全体構成

人口ビジョン編<対象期間:2060年まで>

  • 札幌市における人口の現状を分析するとともに、人口の将来展望と今後目指すべき将来の方向を提示

総合戦略編<計画期間:5か年(2020~2024年度)>

  • 人口ビジョン編を踏まえ、基本目標とその達成度を計る数値目標を設定するとともに、施策と重要業績評価指標(KPI)を提示
  • 「さっぽろ」の未来をつくる重要施策群を「未来創生重点プロジェクト」に位置付け

第2期さっぽろ未来創生プランの全体構成

第1期さっぽろ未来創生プランの評価

数値目標の達成状況

数値目標1 「合計特殊出生率」は横ばいで推移     数値目標1「合計特殊出生率」の推移グラフ          

当初値 現状値 目標値

 

1.16

(2014年)

 

1.14

(2018年)

1.36

(2019年)

 

数値目標2 「20~29歳の道外への転出超過数」はほぼ横ばい数値目標2「20~29歳の道外への転出超過数」の推移グラフ  

当初値 現状値 目標値

 

2,637人

(2014年)

 

2,756人

(2018年)

1,300人

(2019年)

KPI(重要業績評価指標)の達成状況

  • 基本目標1「安定した雇用を生み出す」に係るKPIは概ね改善傾向にある。
  • 基本目標2「結婚・出産・子育てを支える環境づくり」に係るKPIも、達成率は基本目標1よりやや低いものの、同様に改善傾向にある。 

KPI(重要業績評価指標)の達成状況

  • 計画に掲載した約150の主要事業はほぼ全ての事業に着手し、半数以上の事業で活動指標を達成(85/146)

人口ビジョン編

札幌市の将来推計人口

2015年(平成27年)国勢調査をもとに行った独自の推計によると、2015年の195万人から、2060年には155万人と40万人の減少が見込まれる。

また、生産年齢人口は、2015年の124万人から2060年には76万人となり48万人の減少が見込まれる。

札幌市の将来推計人口グラフ

自然動態の考察

札幌市の2018年の合計特殊出生率は1.14で、これは都道府県で最も低い東京都(1.20)を0.06ポイント下回っている状況。

合計特殊出生率が低い原因は、①高い未婚率②夫婦間の出生数の少なさによるものと考えられる。

全国、北海道、東京都及び札幌市の合計特殊出生率の推移グラフ

社会動態の考察

札幌市の人口移動は道内からは転入超過である一方、道外へは転出超過となっている点が特徴。

特に、年代別では20歳代の若年層は、他の年代よりも道外に対する転出超過規模が大きい

また、20歳代の道外への移動理由は男女とも就職などの職業的理由が多くなっている。

社会動態グラフ

なお、学生を対象とするアンケート調査の結果(本編p.41~)からは、就職地と就職希望地を比較すると、文系は市内を希望するものの希望がかなっていない場合があることがわかる。また、男女・文系理系ともに就職地にこだわらない学生(「市内・道内・道外」「特にない」と回答した学生)の多くが道外を選んでいることがうかがえる。

目指すべき札幌の将来 ~札幌市の基本的方針~

  • 札幌市においては合計特殊出生率1.14に対し、希望出生率が1.65となっており、市民の希望をかなえることで、合計特殊出生率を上昇させることは可能。そのため、所得の向上策と子育て世代の家計負担の軽減などにより安心して子どもを生み育てられる環境づくりを進め、社会全体で子育て支援し、結婚や出産を望む市民の希望を実現していく
  • 札幌市は20歳代の若年層では就職などを契機として首都圏への転出超過が顕著。また、就職地にこだわらない学生の多くが道外企業を選んでいることがうかがえる。これらのことから、若者の道外流出の抑制と道外からの流入を促進するため、地域の活性化と、誰もが働きやすさを感じられる社会を形成し、人をひきつけ、住み続けたくなる魅力を創出していく

参考 札幌市の人口の推移と長期的な見通し

仮に、札幌市の合計特殊出生率が2030年に1.65、2040年に1.8、2050年に2.07まで上昇すると、2060年の人口は180万人となり、長期的には170万人前後で安定して推移するものと推計される。

また、合計特殊出生率が1.65、1.8や2.07となる年次が10年ずつ遅くなると、2100年の人口が概ね13万人程度少なくなると推計。

札幌市の長期的な人口推計グラフ

総合戦略編

基本目標

<基本目標1> 質の高い雇用創出と魅力的な都市づくり
<基本目標2> 結婚・出産・子育てを支える環境づくり

数値目標

 指標 現状値

目標値

 合計特殊出生率

(2030年までに市民の希望出生率である1.65まで上昇させることを目指す)

1.14

(2018年)

1.42

(2024年)

20~29歳の道外への転出超過数

(2030年までに転出超過を解消することを目指す)

2,756人

(2018年)

1,300人

(2024年)

<基本目標1>質の高い雇用創出と魅力的な都市づくり

(1)産業の基盤づくりと競争力強化

① 次世代型産業を見据えた創業・開発支援と企業誘致
  • 新たな企業の創出・誘致…スタートアップ創出支援事業
  • 開発・研究による付加価値創出…健康医療バイオ産業支援事業、AIを活用した公共事業の最適化に関する研究事業 等
② 地元企業のチャレンジを応援する競争力強化支援
  • 中小企業の振興…中小企業経営支援事業
  • 商店街の活性化…きらめく商店主応援事業 等
③ グローバル展開など国内外への販路拡大支援
  • 海外への販路拡大…食品販路拡大促進事業
  • 海外からの誘客推進…国際観光誘致事業 等

主なKPI

現状値

目標値

PR活動等により立地した企業数(累計)

(2019年度)

75社

(2024年度)

バイオ産業の売上高

527億円

(2017年度)

730億円

(2024年度)

新製品・新技術の開発や新分野進出に取り組むと答える企業(製造業)の割合

57.3%

(2018年度)

65.0%

(2024年度)

グローバル化への取組を行っている企業の割合

11.7%

(2018年度)

45.0%

(2024年度)

(2)働きやすい環境づくりと人材育成・確保

① ワーク・ライフ・バランスの促進
  • ワーク・ライフ・バランスに取り組む企業への支援…仕事と子育ての両立支援事業
  • 女性活躍の推進…女性の多様な働き方支援窓口運営事業 等
② さっぽろ圏を支える多様な人材の確保・創出
  • 市内企業への就職促進…奨学金返還支援事業
  • 東京圏からのUIJターン促進…移住による就業者・起業創出事業
  • 広域的な連携の強化…さっぽろ連携中枢都市圏推進事業
  • 道内外の関係人口創出…首都圏シティプロモート推進事業 等
③ 働きたい人と企業を支援する人材育成・マッチング支援
  • 各分野の担い手育成…保育人材確保緊急対策事業
  • 市内企業と人材のマッチング…企業向け人材確保相談窓口設置事業 等

主なKPI

現状値

目標値

仕事と生活の調和がとれていると思う人の割合

47.1%

(2018年度)

70.0%

(2024年度)

札幌市ワーク・ライフ・バランスplus認証企業数

328社

(2018年度)

800社

(2024年度)

市内新規学卒者の道内就職割合

58.4%

(2018年度)

65.0%

(2024年度)

20~29歳の首都圏からの転入者数

3,706人

(2018年)

4,000人

(2024年)

 

(3)行きたくなる・暮らしたくなる魅力づくり

① 札幌ならではの観光資源の魅力アップによる観光・MICEの推進
  • アクティビティの充実…都心における冬のアクティビティ創出事業
  • スポーツイベントの誘致・開催…冬季オリンピック・パラリンピック招致事業 等
② 訪れる人・住む人にとって安全・安心で魅力あるまちの推進
  • 観光客の満足度向上…キャッシュレス推進事業
  • 災害に強いまちづくり…宿泊施設非常用自家発電設備整備補助事業
  • 健康寿命の延伸…受動喫煙対策推進事業、各区における健康づくり事業
  • 高齢者の社会参加機会の充実…高齢者の社会参加支援推進事業 等
③ 環境に配慮した魅力的な都市の推進
  • 札幌駅交流拠点等都心まちづくりの推進…札幌駅交流拠点まちづくり推進事業
  • 次世代エネルギーの利活用促進…水素エネルギー利活用事業 等

主なKPI

現状値

目標値

年間来客数

1,585万人

(2018年度)

1,800万人

(2024年度)

観光地としての総合満足度(「満足」と回答した人の割合)

26.8%

(2018年度)

40.0%

(2024年度)

避難場所運営研修への地域住民の参加人数

366人

(2018年度)

900人

(2024年度)

燃料電池自動車・電気自動車の市内普及台数

582台

(2018年度)

1,200台

(2024年度)

<基本目標2> 結婚・出産・子育てを支える環境づくり

(1)子どもを生み育てる世代への切れ目のない支援

① 結婚・出産・子育ての不安を緩和する支援体制の充実
  • 産前・産後ケアの充実…妊娠・出産包括支援事業
  • 子育てに関する相談体制の充実…5歳児健康診査及び5歳児発達相談事業 等
② 子育て環境の整備・充実
  • 保育施設等の整備…認定こども園整備費補助事業
  • 多様な保育サービスの提供…一時預かり事業の拡充
  • 多様な放課後の居場所づくり…放課後児童クラブの充実事業 等
③ 子育て世帯の経済的負担の軽減
  • 子育てにかかる費用の負担軽減…子ども医療費助成制度の拡充
  • ひとり親家庭の経済的負担の軽減…ひとり親家庭等自立支援給付事業 等

主なKPI

現状値

目標値

子どもを生み育てやすい環境だと思う市民の割合

50.9%

(2018年度)

80.0%

(2024年度)

希望に応じた保育サービスを利用することができた人の割合

67.3%

(2018年度)

80.0%

(2024年度)

保育所等待機児童数

0人

(2019年度)

0人

(2024年度)

(2)子育てを支える地域社会の形成

① 子育て参加環境の充実
  • ワーク・ライフ・バランスに取り組む企業への支援(再掲)…男女が共に活躍できる職場づくり応援事業、仕事と子育ての両立支援事業
  • 父親の子育て参加の推進…父親による子育て推進事業 等
② 地域における子育ての推進
  • 地域での子育て支援機能の強化…地域子育て支援拠点事業
  • 子育て支援のネットワークづくり…子育て援助活動支援事業
  • 子育て支援施設の整備…区保育・子育て支援センター整備事業 等

主なKPI

現状値

目標値

仕事と生活の調和がとれていると思う人の割合(再掲)

47.1%

(2018年度)

70.0%

(2024年度)

父親の子育て参加度

(「父親と母親がともに子育ての担い手である」と答えた保護者の割合)

47.6%

(2018年度)

60.0%

(2024年度)

ひろば型子育てサロンにおける年間相談件数

2,447件

(2018年度)

3,000件

(2024年度)

(3)子どもが健やかに育つ環境の充実

① 多様な学びを促す充実した教育環境の整備
  • 多様な学びの機会の充実…少人数学級の拡大
  • 支援を要する子どもが学ぶ環境の充実…学びのサポーター活用事業
  • スポーツを通じた教育機会の充実…ウィンタースポーツ普及振興事業 等
② 子どもが安全・安心に過ごせる環境の充実
  • 子どもを守る体制の充実・強化…スクールカウンセラー活用事業
  • 支援を要する子どもを支える環境の充実…スクールソーシャルワーカー活用事業 等

主なKPI

現状値

目標値

難しいことでも、失敗を恐れないで挑戦している子どもの割合

小5 77.3%

中2 71.4%

高2 66.2%

(2018年度)

小5 78.0%

中2 72.0%

高2 67.0%

(2023年度)

将来の夢や目標をもっている子どもの割合

小5 85.2%

中2 68.2%

高2 75.0%

(2018年度)

小5 86.0%

中2 72.0%

高2 76.0%

(2023年度)

いじめなどの不安や悩みを身近な人などに相談する子どもの割合

小 93.5%

中 88.1%

高 87.9%

(2018年度)

小 96.0%

中 90.0%

高 90.0%

(2023年度)

プラン推進に当たって

  • 推進体制  市長を本部長とする「札幌市人口減少対策推進本部」において、組織横断的に推進
  • 進行管理  「数値目標」「KPI」をもとに外部有識者等の意見を取り入れた進捗管理
  • 北海道・市町村との連携強化  北海道や道内市町村と問題認識を共有して連携
  • 国への働きかけ  財源の確保などを他の自治体と連携して国に提案

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札幌市まちづくり政策局政策企画部企画課

〒060-8611 札幌市中央区北1条西2丁目 札幌市役所本庁舎5階

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