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E型肝炎はウイルス性の急性肝炎で、病原体はE型肝炎ウイルスです。主たる標的器官は肝臓で、15~50日(平均6週間)の潜伏期間の後、悪心・食欲不振・腹痛等の消化器症状を伴う急性肝炎を呈し、黄疸が出現しますが、感染しても症状のでない不顕性感染者も多い(特に若年者)とされています。主な感染経路は経口感染で、ウイルスに汚染された食物や水の摂取により感染します。国際的な発生状況としては、水系感染による大流行が、中央アジアや東南アジア等で報告されています。わが国においては、国外で感染したと推定される患者の他、野生のシカやイノシシを喫食して感染した事例や、加熱不十分な豚レバーの喫食が感染源となった可能性が高いという事例(詳細は、リンク先の厚生労働省の頁をご覧ください)の報告があります。感染の予防には、現状で使用可能なワクチンがない状況にあるため、手洗いの励行と飲食物の十分な加熱が大切です。
2020年から2025年(最新週)までの年別、週別患者報告数は下記のとおりです。
◎年別患者報告数
年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | 2025年※ |
---|---|---|---|---|---|---|
全国 |
449 |
452 |
427 |
552 |
525 |
203 |
北海道 |
83 |
59 |
42 |
60 |
86 | 14 |
札幌市 |
27 |
16 |
12 |
13 |
25 | 7 |
※最新週現在の速報値です。速報のため、後日数値が訂正される場合があります。
◎週別患者報告数
「全数把握対象の感染症の疾患別届出状況」のページでご確認をお願いします。
E型肝炎は、全数報告の対象疾患です。そこで、E型肝炎を診断した医師は、ただちに最寄の保健所へ届け出る必要があります。届出基準及び届出様式については、リンク先の厚生労働省ホームページ掲載の届出基準等の情報をご覧ください。
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