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札幌市で手足口病が大流行した2011年と2013年の流行状況を解析した結果、コクサッキーウイルスA6型が主要病原体になったことに由来すると推測される以下に示す変化が確認された。
・2008年以前のピークは全国と札幌市とも初夏であったが、2011年と2013年は全国のピーク時期が7月であったのに比べ、札幌市のピーク時期が9月と遅れたこと
・2008年以前は手足口病とヘルパンギーナの流行状況に明確には関連性が確認されなかったが、2011年と2013年は関連性が推測される状況であったこと
・ピーク時期の1歳以下の報告割合が、2008年以前の警報レベル期間より高い傾向であったこと
また、全国と札幌市の比較において地域による流行の相違が確認されたが、さらに市内の行政区別の規模でも地域による流行の相違が確認された。
ヘルパンギーナが札幌市において2011年に警報レベルに至る大流行になった。そこで、状況を把握するため、現行の感染症発生動向調査が開始された1999年以降の札幌市の流行状況を解析した。この結果、札幌市では例年夏季に患者報告数が増加すること、流行のピークが全国的状況よりやや遅れる傾向にあることが確認された。また、全国と札幌市の比較、さらに市内の行政区別の規模でも地域による流行の相違が確認された。患者報告が多い年齢は1歳で、その割合は20%以上であったことが確認された。また、2011年は最も流行している頃に、小中学生程度の年齢の割合が、他の年の警報ㇾべル期間より高い傾向であったことが確認された。
2014年4月から2015年3月までの1年間において新生児マス・スクリーニングを受検した16,465件について、代謝異常症23疾患を対象としたタンデム質量分析計による検査を実施した。検査の結果、7名を精査とし、うち1名がシトリン欠損症、1名がプロピオン酸血症と診断された。
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