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更新日:2024年11月1日

令和6年度第12回定例市長記者会見記録

日時

2024年10月31日(木曜日)14時00分~14時28分

場所 記者会見室
記者数

14人

市長から下記の話題について発表しました

配布資料

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で文字掲載しています。

会見動画(市長からの話題・質疑応答)を見る(YouTubeへのリンク)

引き続き、次の話題について質疑が行われました

発表内容

 敬老パス制度の見直しに係る市民対話等の取り組みについて

 今年(2024年)9月に改正案の見直しを行いました敬老パスにつきまして、より多くの皆さまからご意見をいただき、あらためて説明させていただくための取り組みを展開してまいりますので、お知らせさせていただきます。

資料「敬老パスの見直しに係る市民対話等の取り組みについて1」(PDF:122KB)

 11月30日午後1時からアスティ45におきまして、市内にお住まいの方200人をお招きして、「市長と語ろう!敬老パス」を開催いたします。

 元NHKアナウンサーの登坂淳一さんをファシリテーターにお迎えして、コメンテーターとして弁護士の大川哲也さんにご意見等をいただきながら、市民の皆さまと私とで直接意見交換させていただきます。

資料「敬老パスの見直しに係る市民対話等の取り組みについて2」(PDF:58KB)

 当日はさまざまなご意見をお伺いしたいと考えております。参加をご希望される方は、ホームページや郵送等によってお申し込みいただけますので、ぜひご応募いただければと思います。

資料「敬老パスの見直しに係る市民対話等の取り組みについて3」(PDF:121KB)

 また、11月29日・30日の2日間、同じくアスティ45におきまして、オープンハウスを開催いたします。敬老パスの見直し内容についてのパネルを展示いたしまして、常駐する担当者がご質問にお答えするほか、意見募集を行ってまいります。

 ぜひ多くの市民の皆さまにご来場いただいて制度への理解を深めていただき、幅広いご意見をお寄せいただきたいと考えております。

 このほか、地域の皆さまの元に職員が直接出向いてご説明する出前講座も、随時申し込みを受け付けておりますので、希望される団体の方は、担当課までお申し込みいただきたいと思います。

 これらの取り組みを通じて、より多くの市民の皆さまに制度の内容を分かりやすくお伝えし、忌憚(きたん)のない多数のご意見をいただきたいと考えておりますので、周知方のご協力をお願いいたします。

質疑応答

 令和6年度(2024年度)の雪対策事業について(1)

北海道建設新聞

 昨日(10月30日)、今年度(2024年度)の除排雪事業の予算と事業概要の発表がございました。生活道路除排雪の試験施工の継続ですとか、令和5年度の転倒事故増加を踏まえて情報提供を強化するとのことでした。今年度の除雪事業への対応や市民への周知内容について、あらためて市長から一言お願いいたします。

市長

 今年度の除排雪の予算は278億円であり、補正予算を加えた昨年度(2023年度)の予算から約14億円の増額ということで、これまでで最大の予算を確保しております。

 もちろん労務単価や電気代・燃料代の高騰も影響しておりますけれども、これまで行ってきたいろいろな対策を踏まえ、(降雪期の)初期(に積雪が多くなり、前倒しの作業が必要になった場合)の対応に必要となる費用も含めて、予算額を確保しておりますので、万全の態勢で今年度の除雪に取り組みたいと思っております。

 ポイントとしては、昨年(2023年)雪が多く降った後に、急に気温が上がることで路面がザクザクになる状況がありました。これを回避するために、今年はザクザク路面対策について対応を強化していきたいと思っていますし、カスタマーハラスメントの対策にも取り組んでいきたいと思っております。

 令和6年度(2024年度)の除排雪対策について(2)

北海道新聞

 除排雪事業の概要発表を受けて、今お話をお伺いしたのですけれども、あらためて市民へのメッセージを教えてください。

市長

 今申し上げましたように、これまでで最大規模の予算を確保し、万全の態勢を取って臨みたいと思っております。とりわけ、昨年の課題でありましたザクザク路面対策に重点を置いていますが、路面の雪を削る作業を多くしていきますので、やむを得ず住宅の敷地前に(削った)雪が置かれていくこともあります。

 除雪のときに、「なぜ家の前に雪を置いていくんだ。」という苦情も非常に多いのですけれども、そのことについて、市民の皆さまのご理解とご協力をいただかないと全市的な対応を取れませんので、ぜひご理解・ご協力をいただきたいと思っています。

北海道新聞

 除雪後に敷地の前に雪を置いていくというのが、去年(2023年)も一昨年(2022年)とかも含めて、市民からの苦情が多いという理解でよろしかったでしょうか。

市長

 苦情や要望は非常に多いところですけれども、そのために削る作業を抑えていくと路面の雪が厚く残るので、気温が上がったときの対応が非常に大変になります。

 極度に路面が厚くならないように日常的に削っていく、圧雪(の暑さを薄く)していくためには、どうしても敷地前に除雪した雪が残りますので、(市民の皆さまからの)大変だというご意見が多いのは理解しておりますが、積雪が多い2月に気温が急速に上がるという気象状況に変わってきていますので、ザクザク路面を解決していくためにご理解をいただきたいとあらためてお願いします。

 第50回衆議院議員総選挙について(1)

北海道新聞

 先日(10月27日)、投開票がありました衆議院議員総選挙(第50回衆議院議員総選挙)で自由民主党・公明党が議席を大幅に減らしました。政治とカネの問題の影響だと思われます。市長としての率直な受け止めをいただけますでしょうか。

市長

 政治とカネの問題に対しての市民・国民の政治不信の結果であろうと思います。政治への信頼を回復していくために、政治資金の問題について、しっかりと議論し、国民の理解・信頼を得ていくことについて対応していただきたいというのがございます。

 その上で、結果として与党の議席が過半数を割った状況になりますので、今後の安定的な政権運営がどうなるかを注視していかなければいけないと思っております。

北海道新聞

 札幌圏に関しては、北海道1から5区において立憲民主党が小選挙区では全勝し、自民党は比例代表で4区の中村裕之氏が復活当選するという状況でございました。

 国政とのパイプ役になった自民党議員が減り、GXや北海道新幹線延伸、札幌駅前の再開発はバスターミナルも関わることですので、市民の関心としても、この辺りの開発のスピードがどうなるのか、非常に懸念されると思うのですけれども、それについて市長の受け止めをお願いします。

市長

 与党の議席が過半数を割ったということで、今後の政権運営、例えば補正予算や来年度(2025年度)の予算編成がどうなっていくのか、非常に関心を持っていかなければいけないと思っています。

 その上で、物価高騰対策などのように、市民生活に直結する事柄については、与野党を問わず、早期に対応していただきたいと思っておりますし、今ご質問にあった、とりわけGXの関係や都心の再開発の問題は、北海道全体にとっても非常に重要な案件であります。確かに自民党の国会議員が少なくなるという状況はありますけれども、札幌にとっても重要な案件でありますので、これは国政の中でしっかりと取り組んでいただくよう要請していきたいと思っています。

北海道新聞

 議員の顔触れは変わりましたけれども、市長として札幌市政で強く国会議員に訴えていきたい案件や、特に強調したいところはございますか。

市長

 GXの関係や都心の再開発の案件、北海道新幹線の延伸も、今後の見通しはまだ不透明な部分がありますけれども、こういった重要な案件については、(事業が)遅れることによって北海道全体に影響が生じ、得られる利益も遅れてしまうことになりますので、地域にとって大変重要な案件だと強く訴えていきたいと思っています。

 令和6年度(2024年度)の雪対策事業について(3)

朝日新聞

 今年は雪対策においても、カスタマーハラスメント対策を組織的に考えていかれるというお話がありました。

 過去にカスハラだと思われるような事案はどのようなものがあったのか、また、今年制定された指針のようなものがなかった時期や、カスハラといった概念自体が浸透していなかった時代は、カスハラと捉えられるような要望や要求に対してどのように対応され、どのような影響があったのかを教えていただけたらと思います。また、それに対する市長の受け止めもお願いします。

市長

 雪対策の関連では、「家の前に大量の雪が置いていかれるので、すぐにこれを何とかしてほしい」ということを、強い口調で長時間にわたって除雪センターや土木センターに電話が入るというケースがありました。

 除雪を担当している市職員や企業の皆さまも、できるだけ早くいろいろな対応をしていきたいと思っていますけれども、時間的・物理的にも限りがあります。「今すぐ来い」ですとか、夜中であってもそのようなことを長時間にわたって対応するということは、他のお問い合わせに対応ができないということになりますので、一定時間経過した場合には、電話を切らせていただくという、マニュアルで定めた対応を取らせていただくことになります。また、中には脅しや、誹謗中傷のような発言をされる方もいらっしゃいますので、そういった方への対応は、市職員や企業の従事者の皆さまの他の業務への影響もありますし、精神的に負担にもなりますので、過度な要求などについては組織として対応していきます。

 除雪以外のところでも、長時間にわたって電話での対応を余儀なくされるですとか、繰り返し同じようなことをお話しされるようなことが、これまでも多々ありましたので、そういった案件については、時間を区切らせていただく、「これ以上この件については対応ができません」とお伝えするなど、組織的に一定の取り扱いをするように周知していきたいと思っています。

朝日新聞

 先ほど、誹謗中傷のような発言とありましたが、雪対策では例えばどのようなものがあったのでしょうか。

市長

 いろいろとございますけれども、例えば、「お前が責任を取って(除排雪作業を)やらなければ危害を加える」というような発言や、脅しのような発言がございます。

朝日新聞

 先ほども市民へ呼び掛け、理解を求めるとありましたけれども、本当に雪対策が市民の方にとってそれだけ関心の高い政策で、要望があるのは承知の上で、あらためてこのカスハラ関係についても、市長から呼び掛けたいことがあればお願いします。また、何か意見を言うときに気を付けて欲しいことや、意見を言う前に考えてほしいことなどがあれば教えてください。

市長

 当然のことながら、市民の皆さまのご要望やご意見はしっかりお聞きし、対応するという前提でありますけれども、あまりにも長時間にわたるですとか、理不尽な発言があるなど、こういったことについては毅然とした対応を取らせていただく。

 過度に長時間の電話などの対応については中断させていただく、というようなことがあり得ますし、お互い人間ですし、頑張って進めておりますので、そこをご理解いただきたいと思います。

 例えば、深夜にわたって行う除排雪作業について、(音がうるさいなどの理由で)夜間作業をやめるように言われても、なかなか現実的には大変な状況でありますので、ご理解をいただいていかなければいけないと思います。

 敬老パス制度の見直しに係る市民対話の取り組みについて(1)

朝日新聞

 本日(10月31日)発表のあった、敬老パス制度の見直しに係る市民対話の取り組みについて、先日(9月12日)に見直し案が示されて、今検討が進んでいる段階かと思うのですけれども、今回の取り組みは制度について啓発するための場であるのか、意見を聞く場であるのか、どういった位置付けのものなのでしょうか。

市長

 制度設計の最終的な決定がされたわけではありませんので、今の案に対しての考え方やその背景、市民の皆さまにご協力いただきたいことなどについて、まずはご説明をさせていただく。その上で、それに対していろいろなご意見があると思いますので、この対話集会(市長と語ろう!敬老パス)の中では、直接私のほうからもご意見を伺い、その意見についてはこういう考え方の中で制度設計をしています、というようなことをお話しする対話をしていきたいと思っています。

朝日新聞

 今回、こういった会を11月末に催されるということなのですが、今後どのくらい、こういった会を重ねていくですとか、出前講座を続けられるのかといった、見通しやスケジュールについて分かる範囲で教えてください。

市長

 先ほど申しましたように、出前講座などはご要請があったら伺いますので、ご要請の状況次第ということになろうかと思います。

 敬老パス制度の見直しに係る市民対話の取り組みについて(2)

HBC

 先ほど朝日新聞さんから位置付けについてご質問がありましたが、意見を聞くということですけれども、その聞いた意見は今後それ(制度設計)に反映される余地があるものなのか、それとも現状のものをなるべくは通す形で、説明というところに重きを置くのか、どちらのウエートが高いのかをもう一度教えてほしいです。

市長

 特に(敬老パス制度の)内容を決めたという形ではありません。

 先ほど申しましたように、昨年、一つの案を出させていただいて、いろいろなご意見をいただきました。その意見を反映した制度を、まずはしっかり説明したいと思っています。

HBC

 そうすると可能性としては、その意見を踏まえてですとか、今回のさまざまな取り組みを踏まえて、今後さらに見直しをしていく可能性もあるということでしょうか。

市長

 議会での議論も進んで行きますので、そういった中で市が引き受けられるもの、それと(市民の皆さまに)ご理解いただきたいものは、話し合いで進めていきたいと思っています。

HBC

 出前講座についてですが、どのくらいの頻度で行うのかとか、いつごろまで募集をかけて、いつまで実施するものなのか、今回提示された内容が漠然とした印象があるのですけれども、期間ですとか・・・。

市長

 一旦、年内をめどに進めていきたいと思っております。

HBC

 1回に付きどのくらいの時間をかけられるとか、そういったことは何か決まっていますか。

市長

 特に決まっておりません。

HBC

 (資料)以上のことは、基本的には12月までということですね。

市長

 集まっていただく人数がどのぐらいの規模なのかによって、状況がまた変わってくると思いますし、そういった開催のご要請の中で、できるだけ意見がしっかりとお聞きできる、あるいは説明ができる時間を確保していきたいと思っています。

 敬老パス制度の見直しに係る市民対話等の取り組みについて(3)

NHK

 これからパブリックコメントを予定されている中で、オープンハウス型の説明会や出前講座も開催するとおっしゃっていたのに加えて、市長が対話をされる場を設けるということだと思います。

 これについて市長が自ら出向いて、市民の皆さまと対話をすることの目的や意義について、あらためてお願いします。

市長

 これまでも説明させていただいた中でご意見をいただき、考え方を見直して、今回(9月12日)提示させていただいておりますので、私自身が対話をさせていただくということは、いわゆるトップ・責任者としての発言を求められますので、こういった機会を通じてお話をさせていただきたいと思っています。

 令和6年度(2024年度)の雪対策事業について(4)

NHK

 今シーズンの除排雪の計画は、昨日示された通りだと思うのですが、来シーズン以降の除排雪の考え方をあらためて教えてください。

市長

 これは特に今、生活道路の除排雪の関係でパートナーシップ排雪制度について専門家の皆さまのご意見をいただきながら、検討いただいております。それから除排雪の予算規模は年々増加してきております。一方で、担い手の確保では、除排雪事業に従事していただいている方の年齢が、非常に高齢化してきておりますので、5年後10年後も継続できる体制を、今から考えていかなければいけないので、そういう除排雪の在り方についても、今後引き続き議論していきたいと思っています。

 ですから、今シーズンの計画については、とりわけザクザク路面対策についてお話させていただいておりますが、それ以外の課題については継続して議論していきたいと思っています。

NHK

 今シーズンの予算は過去最大規模になったというお話でしたけれども、来年度以降はその検討の状況によっては、予算が少しだけ縮小されたりですとか、あとは他のところに何か負担がいくようなこともあり得るということでしょうか。

市長

 基本的には、今、予算を削減しようとは思っておりませんが、これが5年後10年後、果たして担い手の確保がどうなるのか、今の予算が何倍になっていくのかというのは、しっかり考えていかなければいけないことになりますので、来年度以降すぐに削減というような意図は全くありません。

 第50回衆議院議員総選挙について(2)

読売新聞

 第50回衆議院議員総選挙のことで、去年の統一地方選の時は、北区の開票所でトラブルがあって、報道対応がなくて混乱したことがあります。

 今回再発防止を要望したところ、清田区の開票所でトラブルがありましたが、区選挙管理委員会が現場できちんと対応してくれて、かつ市選挙管理員会も課長などが把握している範囲の情報を、きちんと提供してくれたので開票を報道するわれわれとしては混乱がなかったです。

 今回、投票箱を持ち込み忘れたということですけれども、当該選挙区はすでに立憲民主党の候補者に当選確実の一報が出ていたので混乱しなかったということが大きかったのですが、これは市選管が出口調査であるとか、開票所で双眼鏡を使っての取材に比較的協力的というか、例えば出口調査も「少し寒いので廊下のほうまで入っていいですよ」など、区によっては融通を利かせて協力してくださったおかげで、非常にうまくいったと感謝しております。

 一方、投票箱の持ち込み忘れというのは凡ミスで、やはり問題だと思いますので、選管は首長から独立した機関ではありますけれども、とはいえ事務局の職員の方は市の職員でもありますので、指示・命令という言葉が適切かどうか分からないですけれども、今後の事務の執行について市長のお考えをお聞かせください。

市長

 今回、清田区で起きた事案については、期日前投票分の投票箱の持ち込みを忘れたということになりますので、チェック体制がどうであったのか、今お話のように選挙管理委員会が所管していることなので、首長として直接指示ということは好ましくないケースではありますけれども、やはりあってはいけないことでありますので、まずその原因究明や今後のチェック体制などについては、一つの区だけの問題ではなく、選挙管理委員会全体としてしっかり取り組んでいただきたいと思っています。

 

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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