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日時 |
2024年1月4日(木曜日)10時00分~10時13分 |
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場所 | 記者会見室 |
記者数 |
10人 |
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質疑応答を手話付き動画で見る(YouTubeへのリンク)
本日(1月4日)お集まりいただいた報道機関の皆さま、そして、市民の皆さまに、謹んで新年のごあいさつを申し上げます。
はじめに、このたび1月1日に発生いたしました、石川県能登地方を震源とする地震におきまして、お亡くなりなられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被災された全ての皆さまに心からお見舞いを申し上げます。
今もなお余震が続く中で、救助を待っている方、避難等を余儀なくされている方が、多数おりまして、予断を許さない状況が続いております。
被災地域にお住まいの方々の安全確保、そして、1日も早く、被災された方々が元の生活に戻られることを、心よりお祈りしております。
なお、現時点において本市への応援要請等はありませんけれども、要請があった際に速やかに対応できるように、関係各局に指示を出しております。
本市でも情報収集等に努め、万全の準備をしていきたいと考えております。
本日は年頭の会見ということでありますので、今年(2024年)の取り組みについてお話しさせていただきたいと思います。
今年は、昨年(2023年)策定いたしました、第2次札幌市まちづくり戦略ビジョン・アクションプラン2023に掲げた事業を着実に実行する年としていきたいと考えております。
具体的には、まず、子育て支援の強化といたしまして、現在は小学生までを対象としております、子ども医療費助成を、4月から中学生まで拡大して、さらに来年(2025年)4月には、高校生まで対象を拡大してまいります。
また、第2子以降の保育料を無償とし、子育て世帯の負担を軽減するほか、昨年の猛暑を踏まえまして、市立学校等への冷房設備の整備を迅速に進めてまいりたいと考えております。
続きまして、脱炭素社会の実現に向けてでありますけれども、徹底した省エネルギー対策や、再生可能エネルギーの普及促進に努めるとともに、水素の利活用促進に向けた取り組みを加速化してまいりたいと考えております。
さらに、昨年6月に設立した「Team Sapporo-Hokkaido」では、アジア・世界の「金融センター」を実現するために、GX産業の集積と金融機能の強化を両輪で進め、日本、世界のゼロカーボンの実現に貢献していく、そして、北海道・札幌の経済活性化にもつなげてまいります。
昨年末には、これらの取り組みを全庁を挙げて加速させるために、「札幌市GX推進本部」を立ち上げたところでありまして、政府が発表した「金融・資産運用特区」も活用しながら、地元企業や経済界等と一体となって、スピード感を持って取り組みを進めてまいりたいと考えております。
このほかにも、今後の成長が見込まれる半導体関連産業や、IT・バイオ産業などの人材育成や企業の集積に向けた取り組みを進めてまいりますほか、市内スキー場の魅力向上や、冬季の観光コンテンツの充実に向けた取り組みを進めて、都市型スノーリゾートシティとしての札幌の魅力を世界に発信していきたいと考えております。
今月(1月)20日には、札幌国際芸術祭2024が開幕いたします。約6年ぶりの開催、そして今回は初の冬季開催ということでありまして、「LAST SNOW」をテーマに、札幌の一大イベントであります、さっぽろ雪まつりの会場で展開するなど、冬の札幌ならではの芸術祭を世界に発信してまいります。
今年も引き続き、市民・企業の皆さまと、札幌の将来のビジョンを共有し、オール札幌で協働して、まちづくりに取り組んでいきたいと思いますので、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
さて、例年、年頭の会見におきまして、その年の思いを象徴する漢字一字を発表させていただいておりますけれども、今年は、健康の「健」、健やかという字を選ばせていただきました。
コロナ禍の中で、あらためて健康の大切さを実感したところでありましたし、札幌市の最上位のまちづくり計画であります、第2次札幌市まちづくり戦略ビジョンの中でも、健康、ウェルネスを大きなテーマとしているところでございます。
市民の健康意識の向上や運動習慣づくりといった、健康増進に関する取り組みを進めて、誰もが健やかに暮らすことのできるまちを目指していきたい、健やかに過ごせる一年にしていきたいという思いをこの字に込めたところでございます。
報道機関の皆さまには、記者会見をはじめ、さまざまな機会を通じまして、本年も市民の皆さまへの情報提供にお力添えをいただければと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
令和6年能登半島地震に関する支援についてはこれからということですが、札幌は同じ寒冷地であり、同じような災害があったときに大きな被害が予想されると思います。札幌市の備蓄の在り方や避難所の体制など、今回の地震を受けて、あらためて点検や検証を行うお考えはありますでしょうか。
計画(札幌市地域防災計画)に基づき、災害の被害想定の最大値でみますと、冬場では最大15万人の方が避難することを想定しており、備蓄も順次進めております。
石川県能登地方の避難所では、すでに3万人以上の方が避難されているという情報を得ており、札幌においても、あらためて、避難所の運営などについての検討をしっかり進めていきたいと思っております。
正月早々に羽田空港でJAL機が海上保安庁の航空機と接触して火災になるという大きな事故がありました。札幌市としても丘珠空港の滑走路延伸の検討を進めていますし、地下鉄運行などもされておりますが、そういった交通機関の安全対策についてのお考えがあれば、よろしくお願いします。
今回の事故の原因が早急に究明されることを願っておりますけれども、再発防止に向けた対策についても出されてくると思います。
あらためて、交通機関を運営する立場として、乗客の皆さんの安全・安心を守るために、しっかり進めていきたいと思っています。
今冬の雪の降り方について、年末年始も穏やかで、平年値よりも降雪量と積雪深が低い数値で推移していると思うのですが、来月(2月)に迫った雪まつり(2024さっぽろ雪まつり)の雪像制作に係る雪不足も含めた現状認識をお願いします。
今年は初雪も遅かったですし、年末年始もほとんど雪のない状況であり、札幌市としては穏やかな年末年始、新年を迎えることができたのではないかと思いますけれども、一方で、雪まつり会場への雪輸送が近づいておりまして、市内ではなかなか雪の確保が難しいというふうに思っています。
そういう意味では、過去にもありましたけれども、市外から雪を運ばなければいけない状況が出てくるかもしれません。
空知や留萌もそうなのですが、温暖化の影響により、雪が一気に降る可能性もあると思うのですけれども、その辺の対応はいかがでしょうか。
最近の雪の降り方という意味では、局所的に短時間で大雪になるケースが多く、風向き次第で札幌市内にも大雪が降ることを想定しております。
そういう意味では、すでに一昨年度(2021年度)の大雪の経験を基に、早めの対応ということで、排雪の待機も進めているところであり、今のところ大雪は降っておりませんが、今後はどうなるか分かりませんので、気を緩めることなく、しっかりと対応していきたいと思っています。
国立社会保障人口問題研究所が先日(2023年12月22日)、日本の地域別将来の推計人口を発表しました。札幌市においても2050年は、中央区で人口が上昇するものの、南区では3割以上人口が減少するという予測が出ています。この結果について、市長の受け止めをお願いします。
昨年、本市のまちづくりの長期計画であります、第2次札幌市まちづくり戦略ビジョンを策定いたしましたけれども、その中でも札幌市としての独自の推計をしております。
この札幌市の推計と、今回出された国立社会保障人口問題研究所の推計というのは、ほぼ同様の傾向を示しております。そういう意味では、全体としては緩やかな減少が続いていきますけれども、場所によっては、人口の増える地域と減る地域が二極化していく傾向がありますので、全市としてのバランスの取れたまちづくりをしっかり進めていかなければいけないと、あらためて思っております。
能登の地震の支援の関係について、まだ要請がないということでしたけれども、支援として、具体的にどのような内容を想定していますでしょうか。
各局それぞれで支援することになりますが、例えば、物資の供給やライフラインの復旧に向けた職員の派遣などになります。
避難所の運営が長期間にわたる場合、避難所への応援を行うなど、各局ごとにこれまで行ってきたさまざまな支援などについて準備しております。
すでに総務省、あるいは全国市長会を通じて、今のところ中部ブロック、関西ブロックの都市が応援に入っているところでありますが、今後、支援が長期化することを想定しながら、準備を進めていきたいと思っています。
今年の1字の「健」という字には、今年札幌市が力を入れるGX推進に関して、健全なエネルギーの推進というような意味合いも含まれているのでしょうか。
全体として健康ということでありますけど、健やかな1年にということでありますので、そういう意味では、経済面においても健やかな状況にしていければと思っています。
この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)
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