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更新日:2023年12月4日

令和3年8月6日臨時市長記者会見記録

日時

2021年8月6日(金曜日)15時30分~16時24分

場所 市本庁舎12階1~3号会議室
記者数

17人

市長から下記の話題について発表しました

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で文字掲載しています。

引き続き、次の話題について質疑が行われました

発表内容

 新型コロナウイルス感染症への対応について

 ワクチン接種に関しまして、59歳以下の方の接種スケジュールの見通しが立ちましたので、お知らせをさせていただきます。

資料「集団接種会場における接種」(PDF:288KB)

 集団接種会場におけます接種についてでありますけれども、8月4日から、60歳から64歳までの方の予約を開始したところであります。

 このほかの年代の方につきましても、重症化リスクが高い、年齢の高い方から順に予約・接種を開始させていただきます。

 まず、50代の方につきましては、8月11日から予約受け付けを開始いたしまして、接種は16日からの開始を予定しております。

 40代の方につきましては、8月25日から予約を開始いたしまして、翌週の30日から接種を開始いたします。

 それ以降の、30代の方・29歳以下の方につきましては、9月上旬以降にお知らせをさせていただきたいと思っております。

 だいたい2週間ぐらいの間を空けて、次の年代の予約を開始したいと考えているところであります。

 予約の状況により、予約枠が空いているという状況が出てまいりますと、全体のスケジュールの前倒しについても行ってまいりたいと考えております。

資料「12歳~15歳の方への接種券送付」(PDF:361KB)

 次に、12歳以上15歳以下の方への接種券の送付についてであります。

 このたび、厚生労働省の通知の改正によりまして、8月3日からモデルナ社製のワクチン接種対象が12歳以上に拡大されたところであります。

 これにより、ファイザー社製・モデルナ社製のいずれのワクチンについても、12歳以上の方の接種が可能になりましたので、12歳以上15歳以下の皆さまにも、8月20日から接種券を送付させていただきます。

 なお、集団接種会場での接種開始につきましては、先ほどの20代以下の方の予約開始に合わせて、9月下旬を予定しております。

 接種券が届きましても、順次年齢の枠を拡大してまいりますので、すぐ予約ができるわけではありません。あらためてお知らせをさせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。

資料「ワクチン接種に係るアンケート調査」(PDF:289KB)

 ワクチン接種に関して、7月に15歳以上の市民を対象にインターネットアンケートを実施いたしましたので、その一部を紹介させていただきます。

 ワクチン接種を希望するということに答えた方と接種済みの方を合わせまして、73%の方が接種を希望しているという状況でございます。

 また、ワクチン接種を希望する方に、接種に対する不安をお尋ねいたしましたら、接種の副反応と答えた方が、75%いらっしゃったところであります。

 従いまして、副反応に関する情報を丁寧に伝えていくことが、接種の判断に大きく影響することになろうかというふうに考えております。

資料「新型コロナワクチン接種者からの救急要請状況」(PDF:290KB)

 その情報提供の一つといたしまして、1回以上ワクチンを接種した方が何らかの副反応などで救急要請をされた状況をご説明いたします。

 76万4000人余りの方が、1回以上ワクチンを接種したわけでありますが、そのうち68人の方から救急要請がありました。いずれも現場での措置などを含めまして、若干の発熱・倦怠感などの症状があり、救急搬送の要請がありましたものの、重症に至った事例の発生はありませんでした。

 比較的多くの方の副反応としては、接種した箇所の腕が痛いですとか、発熱がある、若干倦怠感があるという方がいらっしゃいます。

 特に2回目の場合は、そういう反応が出る方が多いようでありますが、だいたいが1日か2日でその症状が治まる状況でありますし、また今申し上げましたように、救急搬送の要請があるぐらい、一瞬症状が重いかなという方もいらっしゃいますが、そういった方についても、ほとんどはアドレナリンの投与などで症状が治まるという状況でございまして、重症化に至るケースというものは、今のところ発生していないという状況でございます。

 副反応に対しまして、いろいろな懸念のある方もいらっしゃいますけれども、ワクチン接種によりまして、今は高齢者のワクチン接種が進んでおりますが、高齢者の方々の新型コロナウイルスに感染する割合、あるいは重症化する割合は、非常に低くなっております。

 そういう意味で、このワクチンの効果と、副反応との比較を考えた場合に、重症化するリスクを低く抑えることに極めて有効であろうというふうに思っております。

 従いまして、先ほどお知らせいたしましたように、順次接種のできる年齢を下げてまいりますので、多くの方、ぜひ若い方にも接種していただけるよう、お勧めしたいと思っております。

 そのためにも、必要なワクチンの供給量を、しっかりと国や北海道に求めていきたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。

資料「新規感染者数の推移」(PDF:450KB)

 続きまして、市内の感染状況でございます。

 ここ1週間の新規感染者数の週合計は、人口10万人当たり66.1人ということで、国の「ステージ4」の指標であります、人口10万人当たり25人を大きく上回っている状況でございます。

 本日(8月6日)の新規感染者数は、169人と報告を受けておりますが、このところ200人を超える日が続いている状況がございまして、「緊急事態宣言」レベルの感染状況になっているわけであります。

 加えまして、デルタ株のスクリーニング検査では、検査の陽性率がどんどん上がっており、先週1週間のデルタ株の陽性率は、50%を超えているという状況になっておりまして、感染力の強いデルタ株への置き換わりが進んでいる状況であり、引き続き、警戒が必要であると認識しております。

資料「入院患者数・新規感染者数・重症患者数の推移」(PDF:301KB)

 入院患者数でございますが、昨日(8月5日)の時点で247人になっております。

 これまでの記者会見でもお伝えしてまいりましたけれども、過去の第3波・第4波に比べまして、入院患者の低年齢化といいますか、若い世代の方でも酸素投与が必要な中等症患者がいらっしゃる状況です。

 新規感染者数の一定の割合で、中等症以上の入院が必要な方が出てきておりますので、今後も新規感染者数が増加し続ける状況になりますと、入院病床がひっ迫してくるという懸念があります。

資料「第5波における医療提供体制について」(PDF:487KB)

 若い方で無症状または軽症の方など、入院の必要のない方につきましては、これまで同様、自宅療養や宿泊療養を中心に対応してまいります。

 入院の必要な方につきましては、国の方針変更というようなことで、ここ数日、議論があったようでありますけれども、国からの通知についても、入院の必要な方は、入院をさせる。そうでない方については、自宅療養というような通知になっておりまして、札幌市がこれまで取ってきた対応と変わるものではないという認識を持っているところであります。

 しかしながら、新規の感染者数が増えてまいりますと、以前のように、入院が必要な方であっても、すぐに入院できない状況が出てこないとも限りませんので、自宅療養・宿泊療養の方へのオンライン診療でありますとか、往診・訪問看護というように、自宅などで療養せざるを得ない方々が出た場合の対応について、体制の強化を図っているところでございます。

 また、すでにご案内しておりますが、7月19日から第2入院待機ステーションの運用を始めております。自宅療養の方への外来診療を開始しておりますが、8月1日からは、夜間の救急搬送の受け入れも開始したところであります。

 引き続き、今後の感染の拡大に備えて、医療提供体制の整備を進めてまいりたいと考えております。

 市民・事業者の皆さまには、不要不急の外出自粛、あるいは営業時間の短縮等のお願いをしているところでありますけれども、デルタ株の感染力が強いことをあらためて認識していただきまして、マスクの着用・手指消毒といった基本的な感染対策の徹底をお願いいたします。また、特に週末を中心として不要不急の外出・夜間の外出の自粛についても、ぜひご協力をお願い申し上げます。

 8月2日から、「まん延防止等重点措置」が適用されまして、市内の飲食店の皆さまには、営業時間の短縮、あるいは酒類の提供を行わないことについて、ご協力いただいているところであります。

 全ての期間、ご協力いただく事業者の皆さまに、支援金を支給する旨をお伝えしておりますけれども、このたび、8月10日から支援金の早期給付を開始することといたしました。

 支給要件に該当する中小企業者が申請していただきますと、一律63万円、3万円かける21日分の3週間分を支給いたします。これにつきましては、国のほうから3週間を上限に早期給付してくださいという通知が来ておりますので、まずは、3週間分を早期に支給させていただきまして、その後、全期間についての精算等をさせていただきます。

 申請時期でありますけれども、8月10日から20日までを受け付けして、20日以降に順次支給させていただくことになりますので、ぜひ活用していただきたいと考えております。

資料「熱中症疑いによる救急搬送状況」(PDF:288KB)

 最後になりますけれども、札幌市では連日30℃を超える真夏日が続いており、熱中症疑いによる救急搬送件数が増加しております。

 8月3日までに283人の方が救急搬送されておりまして、これは統計を取り始めました平成20年以降で最多の数字となっております。

 発生場所は、約半数が住宅となっており、年齢別では、65歳以上の方が約半数を占める状況でございます。ご自宅にいらっしゃる高齢者の方は、特に熱中症にご注意をいただきたいと思います。

 どうしても室内では熱がこもりやすくなりますし、喉の渇きということにも気づかないことがあるようでございます。そして、今はマスクの着用をお願いしておりますので、熱中症のリスクも高くなってまいります。

 こまめな水分補給、それからエアコンや扇風機などを利用いただいて、熱中症にご注意いただきたいと思います。

 札幌市では、不要不急の外出自粛をお願いしておりますので、日中も自宅で過ごされる方が多いと思います。30℃を越える日が連日続いておりますので、こまめな水分補給など、熱中症の予防にご注意いただきたいと思います。

 また、昨日から、札幌において競歩競技がスタートをしております。

 昨日・きょう(8月6日)と競歩、明日(8月7日)からはマラソンが行われます。

 沿道で観戦したいという方、応援したいという方も多いかと思いますが、あらためて、感染拡大防止のために、明日からのマラソン競技につきましても、沿道での応援はお控えいただきまして、ステイホームでの応援をよろしくお願い申し上げます。

質疑応答

 新型コロナウイルス感染症への対応について(1)

北海道新聞

 12歳から15歳までは、集団接種会場での接種というのを基本とされるということでしょうか。

市長

 いえ、集団接種会場についての予約時期については、あらためてお知らせをいたしますが、一般の個別接種のところでも同じ状況であります。

北海道新聞

 学校での集団接種などは考えられない・・・。

市長

 学校での接種は現時点では考えておりません。基本的には医療機関、もしくは集団接種会場で予約をしていただきたいと思います。

北海道新聞

 今までの16歳以上の接種希望者の接種と同じでしょうか。

市長

 同じです。

北海道新聞

 きょう、各区役所で新型コロナウイルス感染症対策室の稼働が再開されて、保健師さんが自宅療養者の健康観察業務に回っています。第4波のときは乳幼児健診の休止などの業務縮小がありましたが、今回はお考えはありますか。

市長

 感染者が非常に増え、患者の健康観察業務に応援をさらに出さなければならないというような状況が出てきてきますと、他の業務を一時的に止めなければならないところも出てこようかと思いますが、現時点では乳幼児健診等については、予定通りと考えております。

 ただ、感染者が増えて、応援体制を強化しなければならないということになれば、一部分で止めなければいけないケースも出てくるかもしれません。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(2)

朝日新聞

 目下の感染状況についてどのように分析しているか、また、札幌として道との協議の上、緊急事態宣言を要請するような基準ですとか、お考えについてお聞かせください。

市長

 人口10万人当たりの数字は非常に高い数字になっております。緊急事態宣言を発令する基準の25人を大きく超える状況になっておりますので、札幌の新規感染者数だけを見れば、緊急事態宣言発令のレベルをはるかに超えているという状況であります。

 従いまして、これまでも北海道とは、国に対してまん延防止等重点措置の要請をする際にも、今後、感染者が増えてきた場合には、緊急事態宣言の発令を要請するということも含め、国との協議を引き続き行っているという状況であります。

 現時点で国としては、新規感染者数のレベルは非常に高い状況になっておりますが、重症者用ベッドの使用率は、以前、緊急事態宣言を発令した時に比べると、まだそこまでの水準に至っておりません。今、札幌につきましては、まん延防止等重点措置が適用され、酒類提供の自粛をお願いしておりますが、まさに緊急事態宣言並みのお願いをしているという状況であります。国のほうからは、今の対策をまずしっかりやってほしいということを言われております。

 しかしながら、今後も新規感染者数が増えると、病床の状況も悪化してまいりますので、そのような状況になった際は、緊急事態宣言の要請ということについても、北海道と連携していきたいと思っております。

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会について(1)

朝日新聞

 マラソンと競歩の沿道での観戦自粛の対策についてですが、すでに競技が行われていまして、会場の状況等が報道されていますが、沿道の状況に関して市長はどのように認識されていますでしょうか。

市長

 人の集まる都心部で、日常的な経済活動などが行われる場所でありますので、完全に沿道から人をゼロにするということは難しいだろうと思っておりますけれども、かなりの多くの方々に自粛のご協力をいただいていると思います。

 ただ、昨日の競歩競技では、大通公園と駅前通の交差点部分にかなりの観戦者が集まっていたという状況があります。

 そこで、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会のほうに対し、少し密になっているところの対策の強化ということについて、昨日も要請をさせていただいたところであります。

 その結果、本日の競技においては、沿道のビルの立ち入り禁止なども含めた呼び掛けなどについても、強めていただいているという状況であります。

 そういう状況でありますので、昨日のよりは、だいぶ改善しているという報告を受けているところであります。

 明日からはマラソン競技が始まります。マラソン競技につきましては、大通公園を含めた都心部、それから北3条広場やスタート・ゴール地点、そして5月のときのテスト大会などで、少し人が沿道に集まっていた部分については、立ち止まらないでくださいということを含めて、呼び掛けをする人数を増やすほか、一部立ち入り禁止などの措置を実施しているところであります。

 しかしながら、こういう呼び掛けをしても、どうしても、目の前で応援をしたいという方もいらっしゃるだろうというふうに思います。

 せっかくの機会なのでというふうに思っております方もいらっしゃると思いますが、まさに今、札幌については、緊急事態宣言並みの感染の状況であります。

 通常の生活行動においても、不要不急の外出自粛等お願いをしておりますので、ぜひこのオリンピックについては、ステイホームで応援をしていただきたくということについて、あらためて呼び掛けをさせていただきたいと思います。

朝日新聞

 5月のテスト大会の際、沿道での観戦自粛を呼び掛けられたと思いますが、ある程度の観衆が集まってしまうってことは想定されたとは思うのですが、今回、実際に競技が始まって、人出等の分析がされていて、これは想定を上回っていたというようなご認識でしょうか。

市長

 マラソン競技と、その駅前通の一部の区間で競技が行われる競歩競技で、違うと思いますけれども、マラソン競技での対応としては、都心部のスタート・ゴール地点ここは人が入れないように対策をとっておりますが、競歩競技は周回をしますので、なかなか部分的に立ち入り禁止をするという措置が取れなかったというところであります。けれども、先ほども申し上げましたように、大通公園と駅前通の少しスペースのあるところには人が集まったということが、昨日あったようでありますので、それについての対応を今日の競技については取っていただいたということです。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(3)

北海道新聞

 冒頭にありましたワクチンの予約の年齢枠を広げた件ですが、今回あらためて若い年齢に広げるに至った理由と、ワクチンの供給量の見通しとかをお知らせください。

市長

 7月の下旬のときに国からの供給量、8月以降の供給量が極めて少なくなるという情報、状況がございました。そのために、いったん、アクセルを踏んでいた状況から、先の供給見通しが立たないという可能性があるものですから、1週間ほど医療機関へのワクチン供給を停止させていただいて、予約のキャンセルなどをお願いした状況がございました。

 その後、8・9月分について国からの供給量の見通しが示され、当初私どもが想定していた量まで届いてはいないのですが、8月とほぼ同量の供給量の見込みが示されました。

 そういったことから、60歳以上の方の予約状況を踏まえ、次の年代に広げていっても接種が可能な状況になるだろうという見込みが立ったことから、このように随時年齢の幅を広げさせていただくことになりました。

北海道新聞

 ファイザー社製も同様でしょうか。

市長

 まさにファイザー社製の見通しが立ったということです。

北海道新聞

 中等症以上の患者さん、新型コロナ患者さんに対しての入院基準というものが先日(8月3日)国からいろいろ示されて二転三転したところでありますが、あらためて札幌市は前向きに先々とされてきましたが、今回のその国の動きに対してお考えというか、受け止めをお聞かせください。

市長

 当初、報道等では中等症を酸素投与が必要な方とそうでない方というふうに分けて、酸素投与が必要ない方については、自宅療養というような形での報道があったと理解をしております。

 ただ、厚生労働省からの通知には、そういう書かれ方をしておりません。入院が必要ない方については、自宅を原則としてという通知の中身になっています。それは、これまで札幌市が、入院の必要な方は入院をしていただく、入院までは必要のない無症状や軽症の方については、宿泊療養施設や自宅療養という方向性で実施してまいりました。最終的に国から出された通知については、従来の札幌市が取り組んでいる方向と違わないということで、札幌市としての方針を変えるものではないと認識をしております。

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会について(2)

北海道新聞

 昨日の競歩競技で密になっていた場所があり、きょう対応しているということですが、7・8日には競歩よりも注目度が高いマラソン競技に多くの人が見に行きたいとの声が届いています。7・8日の新たな対策・方針などはあるのでしょうか。

市長

 組織委員会のほうでも人の密集が想定されるところには、担当者を多く立たせるというような対応を取っているようであります。

 この週末、現場で応援したいと、ぜひ札幌でこの夏のオリンピックという最高峰の戦いを目にしたい、応援をしたいということは、皆さん思うだろうと思いますけれども、先ほどから、申し上げておりますが、あらためて今の感染状況を踏まえて、ぜひご自宅で応援をしていただきたいと思っております。

北海道新聞

 道外から来ている観戦者も多いようですが、そういった方への呼び掛けなどはどのように考えていますか。

市長

 オリンピックに限っての話ではないのですけれども、何度も申し上げておりますが、道外から旅行で来られる方に、なかなか私ども札幌・北海道で市民・道民の皆さんにお願いをしているということは、なかなか伝わりません。

 やはり県をまたぐ人の移動を止めていただくことについては、やはり国として、緊急事態宣言、あるいはまん延防止等重点措置を取っているということを、あらためて言っていただきたいという要請をしています。全国知事会でも県境をまたいでの移動については、地元で呼び掛けても、声が届かないということでありますので、全国的な人の動きということについて、しっかり国としてメッセージを発してほしいと言っております。

 また、空港で無料のPCR検査をされておりますけれども、なかなか希望される方の割合が上がっておりません。

 私も東京でのPRについて羽田空港の状況を見ましたけれども、例えば北海道に行く方については、無料で行っていますというような表示は目に付きませんでした。

 そういう意味では、周知も含めて、国でやっていただくことについての徹底もお願いしたいと思っています。

北海道新聞

 今夜(8月6日)、バッハ会長が来札して、オリンピックミュージアムも視察されるというふうに聞いております。

秋元市長がバッハ会長に直接会って対談などをする予定あるのでしょうか。

市長

 何か特別な時間をいただいてということはございません。

 バッハ会長は、明日のマラソンが終わるとすぐ帰られるということですので、滞在時間は限られております。

競技会場などでお会いする機会があれば、ご挨拶させていただきたいと思っています。

北海道新聞

 もし、会う機会がありましたら、札幌の2030年冬季五輪招致についても、要望などをされるのでしょうか。

市長

 東京2020オリンピック競技大会の視察で来られるということでありますし、今私ども、2030年の招致についての継続的な協議をしているところであります。そうしたことから、2030年の招致活動はできない状況でありますので、お会いをしたとしても、この2020大会に関してのご挨拶と限られたものになるのではないかと思います。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(4)

HTB

 アストラゼネカ社製のワクチンの配分について、政府が方針を示しましたが、こちらの製品は40歳以上の接種が推奨されている中で、もし札幌市に配分されてきた場合には、どのように利活用されていくのか検討状況を教えていただけますか。

市長

 どういう形で供給がされるのかというのはまだ示されていないので、具体的に何か計画をという段階ではありませんけれども、ワクチンの効果は、非常に高く出ております。アストラゼネカ社製のワクチンについて、一部若い世代で、血栓などの心配があるという報告もあるようですので、年齢が一定程度限られているということであります。

 そういったリスクをできるだけ少なくした中で使用ができるということであれば、何らかの形で早くワクチン接種が進むということが、感染拡大の防止、あるいは重症化を防ぐという意味合いでも、大きいと思います。ファイザー社製・モデルナ社製のワクチンの供給量は、先ほど報告させていただきましたように、ある程度量が見えてきておりますので、より若い年代に広げる場合には、ある程度、年齢のリスクなども考慮した上で使用できるという状況があり、希望される方がいらっしゃるということであれば、札幌市としても、使用することについて検討していく必要があると思っています。

HTB

 まだ集団接種なのか、個別接種なのかといった枠組みをまだ決めていないと・・・。

市長

 具体的にそういう枠組みの中で何かこう使っていきましょうという状況ではありません。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(5)

NHK

 先ほどファイザー社製のほうの見通しが立ったというふうにおっしゃったのは、パークホテルでの予約も再開するという意味なのでしょうか。

市長

 集団接種というよりは、先ほど言いましたように、ファイザー社製の見通しが立ったといっても当初の枠組みの4割程度にしかなりません。

 ですから、札幌の場合は個別接種の医療機関で使っていただいているワクチンはファイザー社製ですので、まずそこへの供給を優先していきたいというふうに思っています。

 パークホテル等で今行っているのは、2回目の接種を医療機関などで予定をしていましたけれども、全体の供給量が少なくなったために、一時予約停止・キャンセルになってしまった方が、2回目の予約ができないことで、その分についてパークホテルなどで受け付けている状況ですので、元のように、全面的にパークホテル等で、ファイザー社製のワクチンを使った集団接種を再開できるまでの量は、見通せないというふうに思っています。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(6)

北海道新聞

 協力支援金の早期給付について、先ほどのお話だと、10日から受け付けを開始したいということでした。本部会議のほうでも、早く給付した方がいいというご指示があったかと思いますが、実際の振り込みにかかる日数はどれくらいでしょうか。

市長

 申請があってから、だいたい2週間程度のお時間はいただくことになるのではないかと思います。

北海道新聞

 この協力支援金に関してなんですけれども、従来から、午後8時までに閉店していたお店というのは支援金の対象とはならないと思うのですけれども、そういったお店も、酒類提供停止要請の対象にはなるのでしょうか。

市長

 そうですね。

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会について(3)

共同通信

 五輪競技について、公道での観戦自粛の呼び掛けに対し、応じない方々も一定数いるような雰囲気を拝見しましたが、そういったご認識は市長にはございませんでしょうか。

市長

 感染対策については、行動の自粛などのいろいろな形でお願いをしており、だいたい7・8割の方にはご協力をいただいています。

 しかしながら、一部の方については、マスクを外しての会食など、さまざまな行動をとられているわけです。

 全ての事柄について、100パーセント、皆さんにご協力していただくことは、なかなか難しいことだろうと思います。

 例えば、オリンピックの都心での観戦についても、過去に行われた北海道日本ハムファイターズの優勝パレードなどでは、10万人から15万人の方々が集まっているわけです。その状況からすると、一部密になっているところはあったとしても、かなりの多くの方々は(自粛の)呼び掛けに応じていただいているという前提です。

 残念ながら、一部の方で、外であれば観戦しても大丈夫だろうというようなことや、感染対策に気を付けて観戦しています、という方もおそらくいらっしゃるとは思います。

 ですから、人が集まれば100パーセント感染するという状況ではありませんけれども、どうしても多くの方が集まってくる、あるいはその後の行動で気が緩んでしまうこともありますので、競技の観戦は自粛をお願いします、ということで呼び掛けをさせていただいています。

 ただ、これは公道の上ですので、立ち入り禁止ですとか、通行禁止というものは一定程度限度があります。自粛の協力をお願いするということはありますけれども、割合としては、大変多くの方にご理解・ご協力をいただいている状況だと思います。

 その上で、一部、ご協力いただけない方々についても、こういう状況をご理解いただきたいということを重ねてお願いをしていきたいと思っています。

共同通信

 今おっしゃったような協力してもらえない方々を少しでも減らすために、組織委員会の方に例えば関係者の方を配置されるですとか、そういう要請をしているということですね。

市長

 やはりどうしてもゼロベースではないというところから、呼び掛けをさせていただいておりますが、割合的には(自粛の協力をしていただけない方は)決して多くはないというふうに思っています。

共同通信

 市民の方で、五輪のせいで感染が広がったらどうしようとか、五輪のせいで私たちの生活がある程度自粛に追い込まれているとか、そういったお話を耳にすることも多いのですが、そういう不安を持ってらっしゃる、懸念を持ってらっしゃる市民の方々へのメッセージがあればお願いします。

市長

 組織委員会の競技運営についても、できる限り安全な大会を行うということで、さまざまな感染対策を取っているわけであります。

 そういった中で感染が進んでいる状況の中でのオリンピック開催という、極めて異例な競技開催ということでありますので、オリンピックによってその後の感染ができるだけ拡大しないようにということは、私どもも含めてでありますけれども、多くの関係者がそこに向かって取り組んでいる状況であります。

 従って、何かのせいでこうなったのではないかと、必ずそういうご意見というのはあろうかと思いますけれども、そういうふうにならないように、市民の皆さまのできること、沿道での観戦を自粛していただいてテレビ等で応援をするということは、皆さんがまさにやろうと思ったらできることでありますので、ぜひお願いしていきたいと思います。

共同通信

 五輪開催と感染状況の拡大について何か影響はあるというお考えはございますか。

市長

 どういうふうに分析をするかということにもよると思いますが、オリンピックをやっていることで、お祝いムードで気が緩んでしまって、いろいろな行動の緩みにつながるのではないかとおっしゃる専門の方もいらっしゃいます。

 しかしながら、なかなかその因果関係を整理していくのは、難しいのではないかなと思っています。

 いずれにしても、お一人お一人の行動が、この後の感染状況を変えていくということを、ぜひご理解いただいて、オリンピックの場面であろうとなかろうと、感染リスクの高い行動は控えていただきたいということを、あらためて呼び掛けをさせていただきたいと思います。

 冬季オリンピック・パラリンピック招致に向けた今後の取り組みについて

HBC

 昨日から始まった東京五輪の札幌開催の様子をご覧になって、2030年(冬季オリンピック・パラリンピック招致)に向けて、機運醸成など、今どのように考えていらっしゃいますか。また、このオリンピックで札幌に何を残すというふうに思いますか。

市長

 2030年ということを抜きにして、今回のオリンピックは、感染状況との関係ですとか、いろいろな懸念がある中での開催ということになったわけでありますけれども、(開催が)1年間延期になって、いろいろな努力をされて、最大のパフォーマンスを発揮している多くの選手たちには、あらためて敬意を表したいと思いますし、そのことが私たちにいろいろな勇気や感動を与えてくれるというのも事実だろうと思います。

 特に日本人選手・道内の出身の選手の活躍や、非常に若い世代のスケートボードなどの新しい競技などにも、関心を持って見ているというのが、今のオリンピックの競技なのではないかなと思います。

 一方で、感染症との関係でいえば、いろいろな不安を持ちながら、極めて複雑な状況を多くの方が感じていらっしゃるのも事実ではないかなと思っています。

 オリンピックが持っているそのものの力、スポーツの持っている力、競技の持っている力、こういったものを、目の前で見たいという方、あるいは子どもたちに目の前で見せてあげたいと思いますが、残念ながら今回、サッカーなども含めて目の前で見せてあげることができませんでした。

 オリンピックというものの持っている価値について、あらためて認識をする機会ではあったのかなと思います。

 ただ、今後、感染症のことや収支のことなど、東京2020大会のいろいろな課題というようなことが出てくるのではないかと思います。

 そういった中で、オリンピックの価値をあらためて皆さんがどう受け止めるのか、議論していくのかというようなことも、大切なことなのではないかなと思っています。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(7)

苫小牧民報

 今、病床はまだ逼迫(ひっぱく)している状況ではないということでよろしいですか。

市長

 現状の数字だけで見ると、以前の大変逼迫した状況までには至っていません。ただ、新規の感染者数がどんどん増えていますので、このままいくと、いずれ同じような状況になるのは避けられなくなる時期が来るということを想定しておかなければいけないと思います。

 

この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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