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更新日:2023年12月4日

令和3年7月31日臨時市長記者会見記録

日時

2021年7月31日(土曜日)18時00分~18時24分

場所 市本庁舎12階1~3号会議室
記者数

11人

市長から下記の話題について発表しました

動画(内容は下記「発表内容」「質疑応答」で文字掲載しています。

引き続き、次の話題について質疑が行われました

発表内容

 新型コロナウイルス感染症への対応について

 昨日(7月30日)、政府の新型コロナウイルス感染症対策本部(第71回新型コロナウイルス感染症対策本部)において、8月2日から8月31日まで、「まん延防止等重点措置」が北海道に適用されることが決定されたところであります。

 それを受けて先ほど、北海道において新型コロナウイルス感染症対策本部会議が開催されまして、札幌市内を対象区域とした、まん延防止等重点措置の取り組みが決定されたところであります。

 市内の感染状況でありますけれども、本日(7月31日)203人の新規感染者が確認されておりまして、人口10万人当たりの新規感染者数の週合計は46人となるなど、「緊急事態宣言」レベルの感染状況となっております。

 第4波の経験から、新規感染者数の増加から少し遅れて病床の逼迫(ひっぱく)などが起きましたことから、このたび強い措置を講ずることとなったところであります。

 事業者・市民の皆さまには、大変なご負担をお掛けすることになりますが、何とかここで感染拡大を抑えていくことが必要でございますので、ぜひ、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

資料「まん延防止等重点措置1」(PDF:290KB)

 具体的な取り組みといたしまして、市民の皆さまには、不要不急の外出自粛、特に週末の外出をお控えいただきたいと思います。また、午後8時以降の飲食店等の利用をお控えいただくようお願いいたします。

 今後、夏休みが本格化するほか、お盆の帰省などの時期になりますけれども、人と人との接触機会をできるだけ抑えることが必要となってまいります。感染リスクを抑えていくために、慎重な行動・ご判断をお願いいたします。

 特に普段一緒にいる方以外との接触や飲食などの行動は、感染リスクを高めることにつながりますので、ぜひお控えをいただきたいと思います。

資料「まん延防止等重点措置2」(PDF:203KB)

 札幌市内全域の飲食店等の営業につきまして、現在は、営業時間を午前5時から午後9時まで、酒類の提供時間を午前11時から午後8時までとお願いしているところでありますけれども、8月2日からは、営業時間は午前5時から午後8時まで、酒類の提供は終日お控えいただくようお願いいたします。

 この営業時間短縮等の要請にご協力いただいた事業者の皆さまには、支援金を支給させていただきます。8月2日以降は、まん延防止等重点措置の適用により、中小企業の場合、下限額・上限額共に変更となりまして、支給額が3万円から10万円になりますので、ご不明な点がある場合は、お問い合わせをいただきたいと思います。

資料「まん延防止等重点措置3」(PDF:289KB)

 飲食店以外の施設につきましても、営業時間を午後8時までとさせていただきます。また、施設の種類に応じた人数制限や酒類の提供を控えていただくことなどへのご協力もお願いいたします。

資料「まん延防止等重点措置4」(PDF:288KB)

 イベントの開催に当たりましては、8月2日から人数の上限を5,000人以下とするとともに、イベントの内容に応じて、収容率100%以内、もしくは収容率50%以内とするほか、無観客の場合を除いて、会場の営業時間を午後9時までとさせていただきます。

資料「まん延防止等重点措置5」(PDF:199KB)

 加えて、テレワークや、出勤の必要がある場合でありましてもローテーション勤務などにより、出勤者数の7割削減へのご協力をお願いいたします。

 主要な観光施設などのライトアップや繁華街における屋外広告につきましては、これまで午後9時以降の夜間消灯へのご協力をお願いしておりましたけれども、8月2日からは1時間前倒し、午後8時以降の夜間消灯へのご協力をお願いいたします。

 事業者の皆さまには大変なご負担をお掛けしているところでございますけれども、さらなる感染の拡大を抑え込むために、ぜひともご理解とご協力をお願い申し上げます。

資料「まん延防止等重点措置6」(PDF:294KB)

 続いて、地下鉄・路面電車についてでありますけれども、8月5日から地下鉄の最終電車をおおむね30分、路面電車をおおむね20分、それぞれ繰り上げることといたします。

資料「まん延防止等重点措置7」(PDF:201KB)

 市立学校におきましては、修学旅行などの実施を見合わせるほか、部活動につきましては、活動を厳選の上、感染対策を徹底していただくようお願いいたします。

 また、市有施設につきましては、市民の健康維持と、子どもの健全な成長促進の観点から、必要な施設を除いて原則休館といたします。

 市民の皆さまにはご不便をお掛けいたしますけれども、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

資料「保健所の体制強化」(PDF:287KB)

 札幌市としましては、市内の感染が再拡大している状況においても、保健所業務を滞りなく遂行していく必要がございます。

 現在、300人ほどの応援職員を含む、500人規模で業務を行っているところでありますけれども、明日(8月1日)からは、さらに200人ほどの応援職員を増員いたします。その後も、感染拡大の状況に合わせまして、最大で合計1,000人規模の体制が組めるように準備を進めているところであります。

 また、第4波の際に設置いたしました、区の新型コロナウイルス感染症対策室につきましては、感染者数の減少によって業務を縮小していたところでありますけれども、再び感染が拡大している状況でありますので、自宅療養者の健康観察などの業務を再開し、全庁挙げての保健所業務の応援体制を強化するところであります。

 これに伴いまして区役所、あるいは市税事務所などでは、応援によって職員が手薄になることがございます。さまざまな手続きでお待たせする状況が出てこようかと思いますので、市民の皆さまには、郵送等の来庁せずに行う手続きの活用をお願いいたします。

 最後になりますけれども、8月2日から、まん延防止等重点措置が適用となります。冒頭でもご説明させていただきましたように、札幌の感染状況は、まさに緊急事態宣言の発令レベルであります。

 現在も日を追うごとに、感染者が増加しておりまして、今後の急速な感染の波によって、医療の逼迫が懸念されるところでございます。

 市民の皆さま・事業者の皆さまには、引き続き、札幌の医療体制が危機的な状況にあることをご理解いただきまして、できるだけ外出を控えていただき、人と人との接触機会を削減していただく、また、マスクの着用、あるいは手指消毒といった基本的な感染対策の徹底を、あらためてお願い申し上げます。

 事業者の皆さまにおかれましては、最近も会社・事業所等での感染拡大が見られており、休憩時間やお昼休み・喫煙室といった場面でマスクを外したことが原因で、感染が拡大したという状況がございます。

 マスクを外す場面などについては、より注意をしていただき、短時間で済ませる、会話を控えるなどの基本的な対策について、あらためてお願い申し上げます。

質疑応答

 新型コロナウイルス感染症への対応について(1)

NHK

 あらためて、まん延防止等重点措置の適用がこのタイミングになったことについて、市長のご所感を伺いたいのと、これまでのまん延防止等重点措置では、酒類の提供は、一定の条件を満たせば午後7時まで可能ということになっていましたが、今回は一切提供できないとする内容であるにもかかわらず、事業者にとっては、協力支援金の額が変わらないという点があって、違和感を覚えざるを得ないのではないかなと思うのですけれども、そこについて市長はどういうふうにお考えなのかお願いします。

市長

 道外からの人の移動を控えていただくためにも、この4連休の前に、国による何らかの措置をお願いしてきたところでありますが、こういったタイミングになりました。いずれにいたしましても、今後、感染拡大を防止していくためには、市民の皆さま・事業者の皆さまのご協力が不可欠でありますので、この状況についてあらためてご理解・ご協力をお願いします。

 2点目のご質問につきまして、今回、酒類の提供について大変厳しい措置になってございます。感染された方の行動歴などをお伺いすると、やはり、飲食店でのお酒を伴う場面であったり、自宅などで複数人で飲食を伴って楽しむといったところで感染が広がってしまったというケースが、札幌だけではなく、全国的にもまだ多いわけであります。

 そういう状況から、今回の酒類の提供に対する措置は少し厳しくなっていると思います。一方で、事業者の協力をいただくためには、ご質問にありましたように、(緊急事態宣言下と同様の措置であるにもかかわらず、)まん延防止等重点措置の下での支援金の金額と変わらないという状況がございます。

 これではなかなか納得してご理解・ご協力いただけないのではないかということで、私どもも、北海道のほうに、納得のできる金額への増額をお願い申し上げてきましたし、今、北海道のほうも、今回、まん延防止等重点措置が適用となった5道府県知事の連名で、金額の上乗せということで国のほうに緊急要請をしてきたところであります。

 残念ながら金額については対応が変わらなかったということでありますけれども、事業者の皆さんに一定程度の納得が得られるためには、そういう支援金の上乗せが必要なのではないかと思っておりますので、引き続き、道とも連携をしながら要請していきたいと思います。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(2)

朝日新聞

 これまでの経験則で、今回の第5波での医療提供体制の逼迫度合いについて、どれぐらいを見込んでいらっしゃいますか。

市長

 これまでと変わらないことと言えば、やはり、第4波のときもアルファ株という感染力の強い変異株によって感染が拡大したということがあります。今回は、ほぼデルタ株という、より感染力が強い変異株の影響で感染が拡大しておりますので、感染の速度は早くなっていくことを想定しておかなければいけないと思っています。

 第4波では、(1日の新規感染者数が)200人を超えて以降、最大で499人の新規感染者になったわけですけれども、当時、200人を超えてから約500人になるまで、10日間ほどで達していたという状況からすると、今後、新規感染者数が急激に増加していくことを注意していかなければいけない状況であります。

 感染力は今までのアルファ株よりさらに強いと言われていますので、前回の波を超えるような新規感染者数になるということも懸念される状況であります。今まではやはり、新規感染者数が増えてくると、少し遅れて入院患者数や重症患者数が増えるという状況がありまして、このデルタ株の拡大によって、より早く医療が逼迫していくのかどうかというのはちょっと分かりませんが、ただ、感染者の年齢分布は少し変わってきているという状況があると思います。

 70歳以上の高齢者の方の感染者数が少なくなっていますので、重症者数は、第4波に比べると少し少なくなるのかもしれませんけれども、ただ、首都圏などでは、40代・50代の比較的若年層の方で、酸素投与が必要な方が一定数出ております。札幌でも、この年代の感染者が増えてきておりますので、非常に警戒をしているところであります。

 どのくらいの数字というのは、今言いましたように、デルタ株の影響がどれほど出てくるのか、ワクチン未接種の若年層の方の重症化率が今分かりませんので、完全に見込むことはできませんけれども、これまで以上の新規感染者数を想定しておかなければいけないと思っています。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(3)

北海道新聞

 街頭啓発のエリアの拡大ですとか、公園での飲酒等々を自粛するように呼び掛けをしていくということなのですけれども、実際、感染対策の期間はすごく長い期間になってきて、東京2020オリンピック競技大会も開催されているというような状況で、いくら呼び掛けても、緩みが出てるというのは否定のしようがない状況にあると思います。

 感染が拡大してるというのも、その証だと思うのですけれども、市長も対策本部会議(第24回札幌市新型コロナウイルス感染症対策本部会議)で強調されていましたけども、実効性を担保していくためにできることとしては、どういったことがあるのか、あらためてお聞かせいただけますか。

市長

 非常に対策が長期化しておりますので、自粛疲れというようなことも非常に言われています。一方で、このデルタ株の感染力の恐ろしさは、まだまだ浸透していないのではないかなと思っています。非常に(感染)スピードが速く、札幌の場合は、すでにデルタ株の疑い事例が陽性者の4割を超えていますし、今までは、若い方は感染をしない、感染をしたとしてもほとんど無症状・軽症だと言われていましたが、デルタ株はウイルス量が非常に多く、若い方でも重症化しています。

 こういったことを、しっかりとお伝えし、危機感を共有していく必要があると思っています。そのために、さまざまな媒体を使いながら情報発信し、丁寧に説明していきたいと思っています。

 なかなか、一朝一夕で解決できることではないかと思いますけれども、やはりこのデルタ株の恐ろしさをお伝えしていくことが必要だと思っています。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(4)

時事通信

 10代・20代の方が、市内の感染者の50%程度を占めていて、入院者数の平均年齢も46歳ということで、だいぶ若い年代に感染が広がっていると思うのですが、こういう方たちへの対策ですとか、メッセージの発信をどのようにされていこうと思っているか教えてください。

市長

 これまでもそうでしたが、若い方にどういうふうにこういった危機感を伝えていくのかということは課題としてあります。

 SNSなどを使ってやっておりますけれども、やはり、先ほど申し上げましたように、若い方は軽症で済むというふうに思っている方が非常に多いです。若い方でも、感染したときに軽症であったとしても、後遺症で悩まれる方は結構多くいらっしゃいます。

 ですから、そういう若い方に対し、例えば、10代・20代の方でも、こういう症状があって後遺症がありますというような、若い方が身近に感じていただけるような事例などを発信していく必要もあると思っています。

 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会について

NHK

 札幌では東京2020オリンピックのマラソン・競歩競技が、まん延防止等重点措置の下で行われるということによりまして、市長がおっしゃるように、感染の状況は緊急事態宣言レベルという一方、オリンピックは開催されるということで、すごく楽観的な雰囲気が醸成されているのではないかという指摘があるのですけれども、その点について、あらためて市長のご見解をお願いします。

市長

 競技に関して、選手あるいは関係者の感染対策というのは、ワクチン接種も含めて東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会のほうで徹底していくということになっています。あらためて、マラソン・競歩競技の沿道での観戦自粛をお願いしておりますけれども、まさに、まん延防止等重点措置が適用となった状況では、通常の買い物などについても不要不急の外出はお控えをいただくなど、感染対策を徹底していただきたいと思っています。

 まずは、マラソン競技を沿道で見たい、応援をしたいという方もいらっしゃると思いますけれども、感染を拡大させない、自らも感染リスクを負うことのないよう、あらためてお願いします。

 新型コロナウイルス感染症への対応について(4)

北海道新聞

 先ほどの本部会議でも、この会見の冒頭でも発言がありましたけれども、夏休みやお盆の帰省などで、人出が増えることが懸念されるというご指摘がありましたけれども、今回の措置で、大型施設の休業要請を盛り込まなかった理由は何でしょうか。

市長

 一つはやはり、政府の対処方針(新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針)の中で、飲食の場面での感染拡大ということが強く出たということだろうと思います。

北海道新聞

 ご自身は必要性というのはどう感じていますか。

市長

いろいろな形で人出を抑えるということであれば、他の業種への踏み込みというものもあって良かったのではないかとは感じております。

北海道新聞

 その辺の要請というのは、道にされたのですか。

市長

 これは、北海道が国の対処方針に基づいて行っていることでありますので、今回、このことについて、公共施設の休館などの措置についての協議の際には、やはり公共施設だけではなくて、こういった大型店舗での対策も必要なのではないかという協議をさせていただきました。

 

 この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)

 

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