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日時 |
2021年5月2日(日曜日)15時00分~15時32分 |
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場所 | 市本庁舎12階1~3号会議室 |
記者数 |
18人 |
本日(5月2日)、札幌市におきましては、過去最多となります246人の新型コロナウイルス感染症の新規感染者が確認をされたという報告がありました。
現下の感染状況と医療提供体制の危機的状況を踏まえまして、先ほど第13回札幌市新型コロナウイルス感染症対策本部会議を開催いたしまして、北海道に対して「まん延防止等重点措置」の適用に向けて、国との協議を加速化するよう要請することといたしました。
併せて札幌市といたしまして、このゴールデンウイーク特別対策期間における、市として対応可能な追加対策の実施、また、まん延防止等重点措置の適用を見据え、即座に対応できるよう、関係部局に指示をしたところであります。
資料「人と人との接触を減らす取り組み」(PDF:105KB)
まん延防止等重点措置の適用には、国の協議が必要となってまいりますけれども、現時点で札幌市としてできることとして、5月11日までのゴールデンウイーク特別対策期間の追加対策といたしまして、市有施設につきましては、本日より準備が整った施設から原則休館といたします。
また、時計台をはじめとする市有施設のライトアップの中止も準備が整い次第、実施をしてまいります。
加えて民間事業者の皆さまに対しましても、市内にあります主要な観光施設や、繁華街の広告などの消灯、こういったことについてのご協力をお願いしてまいります。
市内の感染状況でありますけれども、新規感染者数は増加傾向にございます。5月1日時点の新規感染者数、週平均は124人となっておりまして、10万人当たりにいたしますと、44.3人まで上昇しております。
また、本日時点の1週間の新規感染者数の合計、これも1,000人を超えるという状況になっておりまして、昨年(2020年)11月以来の高い水準となっております。まさに感染が急拡大をしている、危機的な状況になっております。
資料「入院患者数・新規感染者数・重症患者数の推移」(PDF:218KB)
入院患者数を見てまいりますと、4月30日には即応できる病床がおおむね390床ございましたが、そのうち、過去最大の362床の使用という状況になってございます。おおむね9割の使用率になっているところでありまして、札幌市におきましては、まさに医療の非常事態という状況になってございます。
このため、緊急的な措置といたしまして、市立札幌病院で20床の増床をすることをはじめ、入院受け入れを医療機関のご協力によって、合わせて40床程度の増床をして対応することにいたしました。このことに伴いまして、市立札幌病院では当面の間、産科・小児科・精神科を除いて、新規患者の受け入れを休止するということになります。
今後におきましても、こういった入院受け入れ体制の強化に向けて取り組みを進めてまいります。
今申し上げました受け入れ病床の増床、それから医療機関に向けて、できる限り1床でも2床でも受け入れをお願いしますということで、緊急メッセージを発出したところでございますし、後方支援病院への転院促進、あるいは症状が回復をしてきた方については、自宅に移っていただくことについても促進をして、重症化ベッドを空けていきたいと考えております。
また、市外にも入院患者さんの搬送を行っておりますけれども、週末などにつきましては、どうしても市内の医療機関の受け入れが、ギリギリという状況になってまいります。引き続き北海道とも協議を進めて、市外にも患者の受け入れをお願いしてまいりたいと思います。
今後、新規感染者数が増加することを想定しますと、入院調整がなかなか進まないという状況が出てまいりまして、他の地域の状況で言いますと、自宅から、入院先の搬送に相当の時間かかってしまって、その間に症状が悪化してしまうというケースが見られております。
できるだけ早く、酸素投与などの治療を受けることができるように、救急車内で待機するという事態を避けるために、一時的に患者さんに待機してもらう、仮称でありますけども、「入院待機ステーション」の整備についても検討をし、宿泊療養施設におきましても、患者の容体悪化に対応できるように、看護師の増員や医療資材等の準備、こういったことで、医療提供体制の強化に向けた体制の整備を進めてまいります。
資料「市内中心部の人出(全日、7日間平均)」(PDF:372KB)
人流の関係でございますけれども、昨年10月末から、札幌駅・大通駅・すすきの駅における、1日あたりの人出の1週間平均を見てみますと、4月24日からのゴールデンウイーク特別対策期間以降、札幌駅・大通駅につきましては、人出が減っておりますが、すすきの(駅)の1日を通してみますと全体が微減という状況になってございます。
資料「市内中心部の人出(22時、7日間平均)」(PDF:371KB)
夜10時の時点で比較をしていきますと、札幌駅・大通駅・すすきの駅、いずれも一定の減少が見られますので、4月27日以降お願いをしております営業時間の短縮、この対策の効果が表れているものと推測しているところであります。しかしながら、第3波が収束に向かい始めました(2020年)11月の下旬、この状況から比べますと、いずれもその水準までに達していないということで、今の感染力が強い、変異株ウイルスへの対応を考えますと、もう一段階、人の動きを抑制していく必要があるものと考えているところであります。
夜間につきましても、また昼間の人出も、今以上のもう1段階、人流を抑えていく必要があると考えているところでございます。
市民の皆さまには、外出自粛をお願いして、また飲食店などについては営業時間の短縮をお願いしているということでございまして、一定程度、人出の削減ということが出ておりますけれども、この効果が出てまいりますには、1週間、10日先という、少し一定の時間がかかってくるという状況がございます。
そういう意味では、現時点では、この感染力が強い変異株ウイルスが市内に大変広く、拡大をしているという状況。そして若い方でも重症化しやすく、医療が必要になるということで、先ほど申し上げましたように、病床、医療機関は大変厳しい状況にございます。
これまでも、人出の削減ということについて、皆さま方にご協力をいただいておりますけれども、人と人との接触機会のさらなる削減の徹底を、お願いしていかなければいけない状況にございます。
この連休、ゴールデンウイークは学校、あるいは多くの事業所がお休みになります。そういう意味では学校や仕事に出掛ける機会が減るわけでありますので、そうしますとプライベートな部分、いわゆる個人の活動という部分での、人と人との接触機会を抑えていただくことが、大変重要になります。
例年のゴールデンウイークでありますと、ショッピングや行楽にお出掛けをしたいということがあろうかと思いますが、ここはぜひ外出自粛の徹底をお願い申し上げます。
5月11日までのゴールデンウイークの特別対策期間中、鈴木直道北海道知事との緊急メッセージを出させていただいております。
あらためまして、札幌市民の皆さまには、できる限り外出をせず、家にいていただきたい、このことをお願い申し上げます。
また、札幌市民以外の道民の皆さまにも、今はできる限り札幌に来ないでください。
このことを、緊急メッセージにもございますけれども、ぜひお願いいたします。
飲食店、事業者の皆さまには大変なご負担お掛けをしていることを承知しておりますけれども、今の札幌の感染状況、医療の逼迫(ひっぱく)状況を踏まえて、引き続きのご理解・ご協力をお願い申し上げます。
連休中につきましても、医療機関の皆さんのご協力をいただきながら、医療提供体制の確保に努めてまいります。
市民の皆さまには、体調管理には十分ご留意いただいて、コロナ感染ということだけではなくて、通常のけがですとか、あるいは通常の病気の際に、入院等で医療機関にかかる場合、今は非常に厳しい状況にございますので、ぜひ外出などを控えていただいて、けがなどのないように、ご留意をいただきたいと思います。万が一体調が優れない、発熱等の症状がございましたら、ゴールデンウイークが明けるまで待つということではなくて、救急安心センターさっぽろ、「#7119」のほうにご相談をいただく、あるいは、当番で開いている病院、医療機関がございますので、ぜひこういった医療機関にお電話でお問い合わせ、ご相談をいただきますようお願いを申し上げます。
あらためまして、市民・事業者の皆さまに対しましては、札幌は緊急事態宣言レベルの、大変危機的な状況となってございます。
とりわけこの医療の体制につきましては、まさに非常事態と言える状況であります。
ぜひ人との接触機会、これを極力抑えていただきますよう、皆さま方のご理解とご協力をお願い申し上げます。
きょう(5月2日)の対策本部会議ですが、大体いつも、北海道で開かれた後に開催という形かと思うんですけども、今回単独の開催としては初めてということでよろしいでしょうか。
そうですね。だいたい国あるいは北海道のいろいろな措置に基づいて、それへの対応ということで開催しておりますけれども、今回はそういうことではなくて、このゴールデンウイークの特別対策期間がすでに決まっておりますけれども、追加対策などについて議論をするために開催いたしました。
今回、単独での開催、246人という非常に多い新規感染者数を踏まえてのことだと思うんですが、この開催に至った経緯をあらためて教えてください。
4月に入りまして、非常に新規感染者数も増えてきている、医療の提供体制も大変厳しい状況があるということで、5月11日までのゴールデンウイークを含めたこの期間については、原則外出を控えていただきたい、こういった対策を取ってきたところであります。
4月27日以降、飲食店の営業時間の短縮なども行いまして、先ほどご説明いたしましたように、人出も若干減ってきております。
ただこの効果が出てくるのは1週間後、10日後という状況になってまいりますが、現状で非常に増え続けていて、また、本日は200人を超えるということで、札幌市としては、これまでの最大の新規感染者数の確認がありましたので、追加の対策も含めて、より市民の皆さまに協力を呼び掛けていく必要があるため、開催させていただきました。また、まん延防止等重点措置の適用について、これまでも北海道との協議をしてきておりますけれども、この適用についても国との協議の加速化をしていただくようにしていきたいと思っています。明日(5月3日)にでも知事と、北海道と協議をさせていただくべく、今調整をしているところであります。
市立札幌病院のほうで20床を増やしたということなんですが、きょうさらに40床という新しい数字が出まして、いつから40床が増えているのか教えていただければと思ったんですが。
市立札幌病院の20床と、他の病院も含めて市内で40床を受け入れるということでお答えをいただいておりますけれども、それもこの連休中の最大値ということで、日によって少しずつ状況が変わってきます。ですからいきなりきょう40床ということではなくて、市立札幌病院も20床開けていきますが、新規の患者さんの状況を踏まえながらということです。
今440床が計画にありますけれども実質390床ぐらいが、すぐ受け入れられるという状況でございます。これに、きょう以降、40床まで、このゴールデンウイーク期間中、ご協力いただけるという状況になっておりますが、きょう時点で440床プラス40床あるという状況ではございません。
そうしますと確認ですが、最大で480で今のところは、即応できるのは、390と捉えてよろしいですか。
そうですね。
先週、市立札幌病院さん、5月1日から10床プラスということでしたが、きょうからということでいいのですか。
5月1日から、そういう体制をとっているということであります。
(5月)5日に控えていますテストイベント(北海道・札幌マラソンフェスティバル2021)に関して、今のところ、先日の会見(4月28日)では開催する方向でというふうに市長から発言ありましたが、きょうの追加の対策含めて、市として考え方をあらためて聞かせてください。
札幌の感染状況は大変厳しい状況にございます。このテスト大会については、本番に向けた運営テストということで、さまざまな感染対策も含めて、運営対策として必要最小限のものを実施するということになっております。
これに合わせて機運醸成をするイベント、例えばいろいろな装飾ですとか、市民ランナーの部分、こういったものについては中止をしたところであります。
そういう意味では感染状況は大変厳しい状況にありますけれども、本番に向けた運営テストとして必要最小限のものを行う。観戦については、ぜひ市民の皆さまには、沿道での観戦をお控えいただきたいということを、あらためてお願いをしてまいりたいと思います。大会本番に向けたテストということでございますので、ご理解ご協力をいただきたいと思います。
まん延防止等重点措置について、道に協議を加速のお願いするとありましたが、市としてはもう措置は避けられないというお考えなのか。明日、協議するという話もありましたがどのような姿勢で協議されますか。
まん延防止等重点措置が適用される状況に札幌市はあるというふうに、これまでも認識しております。(適用されるためには)国との協議が必要ということでございました。正式に札幌市として(北海道に対して)要請をし、国との協議を加速化させていただきたいと考えております。
繁華街での広告を消してもらうという話ありましたけれども、これはイメージですが、すすきののニッカの看板とかそういったものを時間で、夜消すとか、そういったことをお願いするということですね。具体的にもお願いをしているとかではなく、いつからでしょうか。
今は夜9時までの(飲食店等の)営業時間短縮をお願いしております。それに併せて大型の電照広告、こういったものなどについての消灯について、協力をお願いしていきたいと思っています。
北海道日本ハムファイターズの選手などで、いま感染者が結構出ている状況ですけれども、観客との直接の関わりはないとしても、札幌ドームの観客の動員についてとか札幌ドームの閉鎖について、何か市長として考えていることはありますか。
市有施設につきましては原則休館ですけれども、例えばすでにチケットが売られているようなものや時期を延期、中止できないものについては、そこまでを止めるということではなく、お願いという状況です。
ですから、札幌ドームだけではなくて、いろいろなイベントについてもできれば、時期を延期する、時期を変更していただくということを、あらためて各施設からお願いしていくということになります。
スポーツ関係については、例えばプロ野球、サッカーについては全国レベルでどういう感染状況になれば対策を取るかということが、ルールが決められておりまして、例えば、緊急事態宣言下にある試合は無観客であるとか、野球のほうでもそういうふうに言われております。
今札幌市は、そこまでの正式な緊急事態宣言は発出されていない状況でありますので、今のルールに基づいた50%とか、5,000人とか1万人とかそういうレベルでのお願いをしていくという状況になります。
野球等のスポーツだけではなく、時期を変更できるものについては、今の開催の中止をお願いしていくことになります。
先ほど市長の緊急事態宣言レベルの感染状況とおっしゃったと思いますが、マラソンのテスト大会でもう一度お願いします。先ほど沿道での観戦は、市民に控えるようとおっしゃっていましたが、マラソンというスポーツの特性上、いくらお願いしても沿道に来てしまう方がおられると思うんですね。市外から必要最小限とはいえ関係者も来られます。市民に札幌への往来自粛、外出自粛を求める一方、テスト大会を行うことの整合性を取ろうとお考えでしょうか。
整合性を取るというよりも、これは例えばこの緊急事態宣言に近いような感染状況にある。ですから先ほどもいろいろなイベントについても時期を変更できるものについてはお願いをしていくということになりますが、もう時期を変更できないものが多々ございます。マラソンだけではなくて、そういったものまで強制的に中止をするという法体系にはないと思っております。
非常に分かりづらい状況かと思いますけれども、そこをご理解いただき、皆さんの感染対策という意味では、沿道での観戦を控えていただくよう呼び掛けていきたいと思います。
先ほど入院待機ステーションの整備についてお話がありましたが、今のところ場所といいますか、どういったようなところを想定されているんでしょうか。
場所ですとか時期についても今、さまざまな検討を進めております。現時点ではお話できる状況にありません。
いわゆるこの医療機関内ということだけではなくて、例えば宿泊施設みたいなものも想定されているのでしょうか。
医療機関ということだけではなくて、例えば今すでに宿泊療養施設になっているようなところにも、酸素が投与できるとか、医療機器を届けることになりますので、そういう場所を含めて今使われていない場所で空いているスペースを活用していくという状況になると思います。
追加の対策として市有施設の休館日であるとか、そのライトアップの休止などが出されましたけれども、これらの対策はその感染抑止には十分だとお考えですか。
先ほども申しましたように、(5月)11日までの対策として、市単独で追加でできること、いろいろな市民への呼び掛けだとか、地域の方々への呼び掛けも含めて、できることをやっていくという状況です。
国との関係でいくと、まん延防止等重点措置ですとか、追加の対策は必要になってくるだろうと思いますし、できる範囲も出てくると思っております。
まん延防止等重点措置について、正式に札幌市として協議を加速するように道に要請するというふうに先ほどおっしゃいましたけれども、これ正式に要請ということだと、今、現時点で正式に要請はしてなかったっていうことですよね。
先ほど言いましたように協議はずっとしてきております。札幌市としてはもうそういう時期なのではないですかということは、(北海道に)申し上げてきているという状況です。
ちょっと重複する部分もあるんですけれども、入院待機ステーションについて、もう少し詳細が分かればと思いまして。先ほど酸素の供給等ができるような、という話がありましたけれども、これは今ある宿泊療養施設などと、どういった点で違うように想定されているんでしょうか。
例えば自宅から、本来であれば患者を医療機関にすぐ搬送しなければならないというケースです。これがだんだん、医療のところが厳しくなってくると、今以上に入院調整というのはその日、あるいはその翌日とか、翌々日でもなかなか入れないというような状況が出てくることも想定をしておかなければいけないです。
他の地域や他府県では救急搬送しようとしたときに、救急車が行きます、その後にこういう症状なので、どこかの病院となったときに、実際運べる病院がなくて、4時間、5時間、救急車の中で待機をする。結果的には自宅にいてもらうという状況が出てきます。
そういう状況になったときに非常に危険な状況が続くということになりますと、まさに命に関わる状況になりますので、ホテル療養というのは基本的に入院までいかない方、軽症の方、無症状の方でありますので、そういった方はホテル療養になりますけれども、本来であれば、真っすぐ病院に搬送しなければならない患者が、何時間も救急車の中で待機をすることは非常に危険なので、病院ではなくて、医療施設、ホテルでもなく、一時的にそこに経過観察ができるような状況の場所という意味で、ご理解をいただきたいと思います。
宿泊療養施設に関しまして、一部報道でも医師を常駐したりとか、療養施設内での医療の提供体制を充実させるというような報道もあったと思うんですが、どのようにするかあらためて具体的に教えてもらえますでしょうか。
今、宿泊療養施設の3棟目を4月30日から開設しております。そういった状況の中で、最近は宿泊療養施設で症状が悪化して病院へ搬送しなければならない患者が出てきております。
先ほどの入院待機ステーションとはちょっと違いますけれども、すぐ入院搬送できないというケースも想定をしておかなければいけないということを考えますと、ホテルでも最低限の医療を提供できる状況。そのためには、機器類ですとか、あるいは看護師の増員もしていかなければいけないと考えております。
確認なんですが、これまでは医師は常駐していなかったということですかね。
例えば午前中いるとか、あるいはその後はオンコールで連絡があったときに、お医者さんが来るという状況で、常駐という状況ではありませんでした。
この内容については、重複した言葉遣いや、明らかな言い直しがあったものなどを整理した上で作成しています。(作成:札幌市広報課報道係)
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